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デプロイメント ガイド
単一サーバ デプロイメントのコンフィグレーション
この節では、単一の WebLogic Server 環境で Oracle Service Bus をデプロイするためのコンフィグレーションに必要な作業について説明します。
単一サーバ コンフィグレーションで Oracle Service Bus を設定およびデプロイするには、以下の手順を実行します。
手順 1. JMS レポート プロバイダ データ ストア用データベースのコンフィグレーション
Oracle Service Bus では、JMS レポート プロバイダ用のデータベースが必要です。WebLogic Server と共にインストールされる PointBase データベースのローカル コピーは評価のみを目的としています。
使用可能なデータベースの詳細なリストについては、Oracle Service Bus でサポート対象のコンフィグレーションの「サポート対象のデータベース コンフィグレーション 」を参照してください 。
注意 :
データベースをプロダクション用に適切にコンフィグレーションすることが重要です。メッセージをログに記録するための十分な領域を用意し、データベース管理のベスト プラクティスに従う必要があります。
特定のデータベースに関する最新情報については、「Oracle Service Bus リリース ノート 」を参照してください。
手順 2. Oracle Service Bus ドメインの準備
Oracle Service Bus 環境を準備するには、以下の節で説明する作業を行う必要があります。
Configuration Wizard を使用した Oracle Service Bus ドメインの作成
Oracle Service Bus デプロイメントを定義するには、まず、Configuration Wizard を使用してドメインを作成します。
注意 :
この節で説明するドメインの設定手順は、Configuration Wizard が Windows の [スタート] メニューから GUI モードで実行されていることを前提としています。さまざまなモードで Configuration Wizard を使用する方法については、『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成 』を参照してください。
Configuration Wizard を使用して Oracle Service Bus ドメインを作成するには、以下の手順を実行します。
スタート メニューから、[プログラム BEA Products Tools Configuration Wizard ] を選択します。
Configuration Wizard が起動します。ドメインのコンフィグレーションに使用するデータの入力が要求されます。
Configuration Wizard のプロンプトに従って、次の表に示す情報を入力します。
注意 :
WebLogic Server リソース命名規則に準拠するため、ドメイン、WebLogic Server インスタンス、JMS サーバ、および JMS ストアにユニークな名前を指定する必要があります。Oracle Service Bus には、WebLogic メッセージング ブリッジと同じ相互運用命名要件があります。詳細については、『WebLogic メッセージング ブリッジのコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server の別のリリースや外部プロバイダとの相互運用 」にある「WebLogic Server の別のリリースとの相互運用」の「WebLogic Server およびドメインの命名ガイドライン」を参照してください 。
表 2-1 Configuration Wizard プロンプトでの実行手順
[
新しい WebLogic ドメインの作成 ] を選択する。
[Oracle Service Bus] を選択する (デフォルトでは [Weblogic Server] が選択されています)。
[管理ユーザ名とパスワードのコンフィグレーション]
サーバの起動モードおよび JDK のコンフィグレーション
[
プロダクション モード ] を選択する。[
Sun SDK ] または [
JRockit SDK ] を選択するか、別の JDK の場所を指定する。
管理サーバの名前、リスン アドレス、およびリスン ポート (デフォルトでは 7001) を指定する。
コンフィグレーションで SSL を有効にする場合、[SSL enabled] チェック ボックスを選択し、SSL リスン ポート (デフォルトでは 7002) を選択する。
注意 :
管理サーバの SSL ポート、HTTP クリアテキスト ポート、またはそれら両方のポートを有効にできます。セキュア インストールでは、HTTP クリアテキスト ポートを無効にできます。ただし、Oracle Service Bus を UDDI レジストリ (Oracle Service Registry など) と組み合わせて使用する場合は、サーバの HTTP クリアテキスト ポートを有効にする必要があります。
これは単一サーバ デプロイメントであるため、使用しない。
これは単一サーバ デプロイメントであるため、使用しない。
[JDBC データ ソースのコンフィグレーション]
wlsbjmsrpDataSource
の名前と JNDI 名のデフォルト値をそのまま使用する。
以下のいずれか 1 つを選択して、JMS レポート プロバイダ データ ストア用のデータベースの種類およびドライバを特定する。
[Oracle Driver (Type 4) Versions: 9.0.1, 9.2.0, 10]
[MS SQL Server] および [MS SQL Server Driver (Type 4) Versions: 7.0, 2000]
[Supports global transactions] チェック ボックスおよび [Logging last resource] オプションが選択されていることを確認する。ロギング ラスト リソース (LLR) の詳細については、『WebLogic JDBC のコンフィグレーションと管理』の「
JDBC データ ソースのコンフィグレーション 」にある「ロギング ラスト リソース トランザクション オプションについて」を参照。
残りのテキスト ボックスに環境に固有のデータベース情報を入力する。詳細については、『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成』の「
WebLogic ドメインの JDBC および JMS 設定のカスタマイズ 」にある「JDBC データ ソースのコンフィグレーション」を参照
。
[接続のテスト] をクリックし、このデータ ソース コンフィグレーションを使用して JMS レポート プロバイダ データ ストアに使用するデータベースに接続できることを確認する。
[利用できる JDBC データ ソース] リストから [wlsbjmsrpDataSource] を選択する。
[DB バージョン] ドロップダウン リストからデータベースのバージョンを選択する。
スクリプトによって JMS レポート プロバイダ データ ストアのテーブルとインデックスが作成される。SQL 出力は [結果] ボックスに表示され、
jdbc.log
に書き込まれる。異なるファイルに結果を書き込む場合は、[ログ ファイル] チェック ボックスをクリックし、ファイルを指定する。
注意 :
開発モードのドメインの場合とは異なり、プロダクション ドメインを最初に起動したとき、Oracle Service Bus では JMS レポート プロバイダ データ ストアのデータベース スクリプトが自動的には実行されません。Oracle Service Bus プロダクション ドメインの作成中にデータベース スクリプトを実行しない場合は、スクリプトを手動で実行する必要があります。スクリプトの格納場所は BEA_HOME/ALSB_HOME/dbscripts
。BEA_HOME
は Oracle Service Bus のインストール先ディレクトリ。
[JMS ファイル ストアのコンフィグレーション]
rmfilestore
のデフォルトをそのまま使用し、プロキシ サービスまたはビジネス サービスに必要なファイル ストアを追加する。
ドメインの作成後、Configuration Wizard を終了したときに Oracle Service Bus を起動するには、[管理サーバの起動] を選択します。
Configuration Wizard によるドメインのコンフィグレーションが完了すると、指定した場所に新しいドメインが作成されます。
Oracle Service Bus ドメインには、管理サーバの定義が入ったコンフィグレーション ファイル (config.xml
) があります。詳細については、『ドメインのコンフィグレーションについて』の「ドメイン コンフィグレーション ファイル 」にある「config.xml」を参照してください 。
Configuration Wizard を使用しないドメインのコンフィグレーションについては、『ドメインのコンフィグレーションについて 』を参照してください 。
JMS リソースのコンフィグレーション
Configuration Wizard で JMS ファイル ストアをコンフィグレーションすると共に、JMS を使用するプロキシ サービスおよびビジネス サービスには、以下のリソースのコンフィグレーションも必要です。
JMS 接続ファクトリ。JMS を使用して実装されたすべてのビジネス サービスとプロキシ サービスに、XA または非 XA の JMS 接続ファクトリをコンフィグレーションする必要があります。
JMS キューまたはトピック。Oracle Service Bus では、JMS を使用して実装されたプロキシ サービスに自動的に JMS キューがコンフィグレーションされます。JMS を使用するすべてのビジネス サービスおよび 非 JMS を使用して実装されたプロキシ サービスには、JMS キューまたはトピックをコンフィグレーションする必要があります。
すべての Oracle Service Bus JMS リソースを単一の JMS モジュールにまとめる場合、WebLogic Server Administration Console を使用して、プロキシ サービスのエンドポイントとして使用する送り先を含む新しい JMS モジュールを作成します。
JMS リソースのコンフィグレーションについては、『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理 』を参照してください。
手順 3. Oracle Service Bus のセキュリティ コンフィグレーション
Oracle Service Bus では、WebLogic Server のセキュリティ機能を利用して、メッセージの機密性と整合性を保証し (メッセージレベルのセキュリティ)、WebLogic Server、サービス クライアント、およびビジネス サービスの間の接続を保護し (転送レベルのセキュリティ)、認証と認可 (アクセス制御) を行います。Oracle Service Bus のセキュリティのコンフィグレーション方法については、Oracle Service Bus の『セキュリティガイド 』を参照してください。
警告 :
各 Oracle Service Bus ドメインに別々にセキュリティをコンフィグレーションする必要があります。Oracle Service Bus では、セキュリティ コンフィグレーションのエクスポートおよびインポートは行いません。
手順 4. Oracle Service Bus コンフィグレーションのデプロイ
Oracle Service Bus ドメインのコンフィグレーションと保護を終え、サービスに必要な JMS リソースを追加すると、Oracle Service Bus コンフィグレーションが入った JAR ファイルをインポートできます。コンフィグレーション メタデータをインポートした後、ドメインの環境固有の情報を更新できます。
以下に、コンフィグレーション JAR ファイルの内容をデプロイする基本手順を示します。
セッションを作成します。
コンフィグレーション JAR ファイルからすべてのオブジェクトまたは選択したオブジェクトをインポートします。
サービス エンドポイント URI、ディレクトリ名などの環境固有の情報を更新します。
セッションをアクティブにします。
上記の手順は手動で行うことも、プログラムで実行することもできます。
手動でコンフィグレーションのインポートと更新を行うには、『Oracle Service Bus Console の使い方』の以下のトピックで説明されているように Oracle Service Bus Console を使用します 。
プログラムでコンフィグレーションのインポートと更新を行うには、「デプロイメント API の使用 」で説明されているように WebLogic Scripting Tool (WLST) と Oracle Service Bus の deploymentMBean
を使用する。
サービス ポイント URI、ディレクトリ名、およびセキュリティ コンフィグレーションに加え、Oracle Service Bus コンフィグレーションには、新しい環境で正しく動作するように更新する必要のある設定が含まれていることがあります。通常、以下の項目は更新が必要です。
サービス参照
サービス参照については、『Oracle Service Bus Console の使い方』の「プロジェクト エクスプローラ 」にある参照の表示を参照してください。
ルーティングの送り先
ルーティングのコンフィグレーションについては、『Oracle Service Bus Console の使い方』の「プロジェクト エクスプローラ 」にあるメッセージ フローの表示と変更を参照してください。
ロード バランシング設定
ロード バランシングについては、『Oracle Service Bus Console の使い方』の「ビジネス サービス 」にあるビジネス サービスの表示と変更を参照してください。
必要に応じて、Oracle Service Bus Console を使用してコンフィグレーションの確認と変更を行います。
手順 5. プロダクション環境の変更に合わせたドメインの更新
プロダクション環境は、時間の経過や、アプリケーション使用の増加に伴って変化します。この節では、一般的なプロダクション環境の変化に応じてドメインを更新する方法を説明します。
ビジネス サービスの変更
既存のエンタープライズ情報システム (EIS) インスタンスが徐々に少なくなり、新しいインスタンス (EIS ソフトウェアの新しいバージョン、新しいハードウェアなどで使用可能) がオンラインで提供される場合があります。このような場合、Oracle Service Bus 管理者は、影響を受ける Oracle Service Bus サービスを変更して新しい EIS インスタンスに適切に移行する必要があります。
これは、EIS インスタンスのエラーに似ていますが、緊急に対処が必要なエラーではありません。デプロイメントでの考慮事項については、「EIS インスタンスのフェイルオーバ 」を参照してください。Oracle Service Bus Console を使用したビジネス サービスのエンドポイント URI の変更については、『Oracle Service Bus Console の使い方』の「ビジネス サービス 」にある「ビジネス サービスの表示と変更」を参照してください 。
新しいバージョンのプロキシ サービスのインストール
ビジネス要件の変化に伴い、プロキシ サービスの変更が必要になることがあります。変更に下位互換性がある場合、Oracle Service Bus Console を使用してオンラインで動的に変更を行い、新しいバージョンのプロキシ サービスを作成できます。以下のいずれかの条件を満たす場合、変更には下位互換性があります。
変更対象オブジェクトのインタフェースは変更しない。
新旧混在のクライアントがインタフェースを使用する。
必要な変更に下位互換性がない場合、オンラインで変更できるようにする 2 つの代替方法があります。
以前のバージョンとは異なる名前と URL を持つ新しいプロキシ サービスを作成し、デプロイする。クライアントは新しいプロキシ サービスにアクセスすることでアップグレードされます。この場合、プロキシ サービスの新旧のバージョンを並行して実行し、新しいプロキシ サービスに段階的に移行できます。
プロキシ サービスのインタフェースを変更して新しいインタフェースと古いインタフェースの両方をサポートするようにし (たとえば、XML スキーマ choice を使用)、受信されるドキュメントに基づいてメッセージ フローで異なるロジックを実行することで、下位互換性を強制的に実現する。クライアントは、引き続き元の URL を使用してプロキシ サービスにアクセスできます。
さらに、Oracle Service Bus クラスタ ドメインでは、下位互換性のないプロキシ サービスのデプロイメントについてのシステム管理要件があります。詳細については、「クラスタへの新しいバージョンのプロキシ サービスのインストール 」を参照してください。
コンフィグレーションのオンライン更新
Oracle Service Bus では、システムのコンフィグレーション情報を動的に変更できます。変更内容を有効にするためにサーバを再起動する必要はありません。
Oracle Service Bus Console で以下の手順を実行して、リソースやプロジェクト、または複数の (関連する、あるいは関連しない) リソースを変更できます。
セッションを作成します。Oracle Service Bus のコンフィグレーションを変更する場合は、必ずセッションが必要です(セキュリティ関連の変更は例外です)。
セッションでリソースを変更するか、コンフィグレーション JAR ファイルからすべてのオブジェクトまたは選択したオブジェクトをインポートします。
サービス エンドポイント URI、ディレクトリ名などの環境固有の情報を更新します。
セッションをアクティブ化します。
変更がまとめられ、すべてのサーバ (クラスタ環境を使用している場合は管理サーバと管理対象サーバ) に送られます。このような変更によって、永続コンフィグレーション データが更新され、また、他の実行時タスク (プロキシ サービスや JMS キューの作成、XQuery のコンパイルなど) も実行されます。
上記の手順は手動で行うことも、プログラムで実行することもできます。
手動でコンフィグレーションのインポートと更新を行うには、『Oracle Service Bus Console の使い方』の以下のトピックで説明されているように Oracle Service Bus Console を使用します 。
プログラムでコンフィグレーションのインポートと更新を行うには、「デプロイメント API の使用 」で説明されているように WebLogic Scripting Tool (WLST) と Oracle Service Bus の deploymentMBean
を使用する。
図 2-1 は、システムでのメッセージの処理中にコンフィグレーションが更新された場合に、システムがメッセージを処理するためにどのように動作するかを示します。表 2-2 は、図 2-1 に示されているサンプル システムのリソースのバージョンを示します。
表 2-2 サンプル システムの最初のコンフィグレーションと更新されたコンフィグレーション
この図のメッセージ処理では以下の点に注意してください。
メッセージ 1 は、t1 (コンフィグレーションの更新時) にはすでにシステムに届いている
メッセージ 1 は、元 (更新前) のリソース (X、Y、W) を使用して処理を完了する
メッセージ 2 は、新しいコンフィグレーション (リソース A、B、C) を使用して処理を開始して完了する
Oracle Service Bus は、メッセージがプロキシ サービスに届いた時点で使用可能なバージョンのプロキシ サービスとアーティファクトを使用して、メッセージを実行しようとします。
これにより、メッセージのアーティファクトの一貫性が保たれます。メッセージ プロセッサが、メッセージに対してこの動作を保証できない場合は、誤って処理しないようにメッセージを拒否します。拒否されたメッセージをシステムで再試行するには、再試行機能のある JMS プロキシ サービスを使用します。
コンフィグレーションのオンライン更新のベスト プラクティス
この節では、実行中の Oracle Service Bus システムでコンフィグレーションを更新するときに従うベスト プラクティスと注意する必要のある制約について説明します。
Oracle Service Bus によるメッセージの拒否が心配な場合は、再試行機能のある JMS 転送プロトコルを使用する。互換性のあるリソースでの処理をシステムが保証できないためにメッセージが拒否されることがありますが、この場合はそのようなメッセージがすべて再試行されます。
システムでは、セキュリティ関連のコンフィグレーション更新を最初に実行してから、Oracle Service Bus のリソースを更新する必要があります。セキュリティ リソースの更新の詳細については、『WebLogic Server のセキュリティ』の「セキュリティ管理の概要 」を参照してください 。
更新内容は、システムを使用する既存のクライアントと互換性を持つ必要がある。「新しいバージョンのプロキシ サービスのインストール 」を参照してください。
クラスタのコンフィグレーションを更新する場合、管理対象サーバごとに更新のタイミングが異なる可能性がある。結果として、メッセージを取得して処理する管理対象サーバに応じて、メッセージを処理するプロキシ サービスのバージョンが異なることがあります。これは、管理対象サーバ間のロード バランシングに依存します。
オンライン デプロイメントの際に、Oracle Service Bus で、正しいバージョンの参照リソースがメッセージ処理に使用されているかどうかを確認する。一時的に正しいバージョンの参照リソースが使用されていない場合は、エラーが返されます。ただし、呼び出されたサービスのインタフェース アーティファクト (MFL、WSDL など) が変更されている場合、プロキシ サービスのバージョンと相関しないアーティファクトのバージョンが一時的に確認されても、呼び出しを行うプロキシ サービスではエラーを返さない場合があります。