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WebLogic Platform のインストール

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サイレントモード インストールを使用した WebLogic Platform のインストール

次の節では、Windows システムと UNIX システムの両方で、サイレントモードでインストール プログラムを使用して WebLogic Platform をインストールする方法を説明します。

 


サイレントモード インストールの概要

サイレントモード インストールは、インストール コンフィグレーションを一度だけ設定し、その後はこれらのコンフィグレーションを使用して、インストールを多くのマシンに複製する方法です。サイレントモード インストールでは、インストール開始前に作成した XML ファイルからコンフィグレーション用の設定が読み込まれます。インストール プログラムからは、インストール処理中にコンフィグレーション オプションは何も表示されません。サイレントモード インストールは、Windows システムと UNIX システムの両方で機能します。

WebLogic Platform の以前のリリースでは、コンフィグレーション ウィザードをサイレント インストール処理の一部として実行することが可能でした。WebLogic Platform 8.1 では、WebLogic Platform インストール プログラムでコンフィグレーション ウィザードを自動的に実行することはできず、別個に実行する必要があります。ただし、簡単なシェル スクリプトまたはコマンド ファイルを作成すれば、サイレント モード インストールとサイレント モード コンフィグレーションを順次実行できます。サイレントモードでのコンフィグレーション ウィザードの実行の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/confgwiz/index.html にある『コンフィグレーション ウィザードの使い方』を参照してください。

注意 : サイレントモード インストールを使用することで、BEA ライセンス契約に同意したと見なされます。ユーザには、BEA ソフトウェア ライセンス契約が表示されず、契約の条件に同意する方法もありません。

この節の手順では、CD-ROM で、または Web からインストール プログラムを取得していることを想定しています。詳細については、「WebLogic Platform の配布方法」を参照してください。

 


作業開始前の注意

WebLogic Platform のインストールを開始する前に、次のことを確認してください。

 


サイレントモード インストールの使用 : 主な手順

サイレントモード インストール処理には、次の 2 つの手順があります。

  1. グラフィカルモード インストールやコンソールモード インストールなどの対話的なインストール処理中にユーザが通常入力するコンフィグレーション設定を定義するテンプレート ファイルを作成します。たとえば、BEA ホーム ディレクトリ、製品ディレクトリ、およびインストールするコンポーネントの値を、サイレントモードのテンプレート ファイルに設定します。
  2. 詳細な手順については、「サイレントモード インストール用のテンプレート ファイル作成」を参照してください。テンプレート ファイルのサンプルについては、「サイレントモード インストール用のテンプレート ファイルのサンプル」を参照してください。

  3. テンプレート ファイルで指定した値を使用してサイレントモード インストールを開始します。
  4. 詳細な手順については、「Windows システムでのサイレントモード インストール処理の開始」または「UNIX システムでのサイレントモード インストール処理の開始」を参照してください。

サイレントモード インストールについての重要な注意事項

サイレントモード インストールを実行する場合は、次の点に留意する必要があります。

 


サイレントモード インストール用のテンプレート ファイル作成

サイレントモードで WebLogic Platform をインストールする場合、インストール プログラムは XML ファイル (silent.xml) を使用して、実装するインストール オプションを特定します。このため、サイレントモードでインストール プログラムを実行する前に、起動するインストール オプションを指定する silent.xml ファイルを作成する必要があります。

注意 : silent.xml ファイルのエントリが不適切な場合は、インストール エラーが発生するおそれがあります。エラー原因を容易に特定できるように、インストールを開始するときにログ ファイルを作成することをお勧めします。

サイレントモード インストールで使用するテンプレート ファイルを作成するには

  1. サポートされているブラウザで、サイレントモード インストール用のテンプレート ファイルのサンプル silent.xml を表示します。このファイルは、http://e-docs.bea.com/platform/docs81/install/scripts/silent.xml にあります。
  2. このファイルは、この章の後半にも記載されています。「サイレントモード インストール用のテンプレート ファイルのサンプル」を参照してください。

  3. 表示されたポップアップ ウィンドウで、[ファイル名前を付けて保存...] を選択します。
  4. ファイル名として silent.xml を指定し、ファイルを WebLogic Platform のインストール プログラムがあるディレクトリに保存します。
  5. 注意 : テンプレート ファイルの最初の行には、XML 定義 (<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>) を含める必要があります。XML 定義は、ファイルの最初の行の先頭に指定する必要があります。その前には、スペースも改行も入れないでください。

  6. システムに保存した silent.xml ファイルで、表 4-1 に示すキーワードの値を変更して、コンフィグレーションに反映します。
  7. 注意 : 値を変更するときは、文字についての XML ガイドラインに従う必要があります。つまり、<>[] など、XML で予約済みの文字は使用できません。

    表 4-1 サイレントモード インストール テンプレートの値 

    データ値名   

    入力する値   

    BEAHOME

    選択した BEA ホーム ディレクトリの絶対パス名。BEA ホーム ディレクトリの詳細については、「BEA ホーム ディレクトリの選択」を参照。

    USER_INSTALL_DIR

    WebLogic Platform ソフトウェアをインストールするディレクトリの絶対パス名。詳細については、「製品インストール ディレクトリの選択」を参照。

    INSTALL_NODE_MANAGER_SERVICE

    (Windows プラットフォームのみ)

    WebLogic Server ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールする場合は、yes を指定する。「Windows サービスとしてのノード マネージャのインストール」を参照。

    WebLogic Server ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールすることを省略する場合は、no を指定する。

    COMPONENT_PATHS

    システムにインストールするコンポーネントおよびサブコンポーネントを指定する。

    • WebLogic Server をインストールするには、次の値を使用する。

    WebLogic Server
      Server
      Server Examples

    • WebLogic Workshop をインストールするには、次の値を使用する。

    WebLogic Workshop
      Workshop Runtime Framework
      WebLogic Workshop Application Developer Edition
      Workshop Samples

    • WebLogic Integration をインストールするには、次の値を使用する。

    WebLogic Integration
      Integration Server
      WebLogic Workshop Integration Extension
      Integration Examples
      BPEL Import and Export Tools
      TIBCO Rendezvous Control(TM) and Event Generator

    • WebLogic Portal をインストールするには、次の値を使用する。

    WebLogic Portal
      Portal Server
      WebLogic Workshop Portal Extension
      Portal Examples

    • WebLogic Platform ツアーをインストールするには、次の値を使用する。

    Platform Samples and Utilities
      Platform Tour

    これらの値の入力の詳細については、「コンポーネント選択のガイドライン」を参照する。

    注意 : WebLogic Server のみのインストーラを使用している場合は、WebLogic Server および WebLogic Workshop のコンポーネントのみを指定できる。


     

コンポーネント選択のガイドライン

データ値名 COMPONENT_PATHS に値を指定する場合は、次のガイドラインに従います。

注意 : 必要なコンポーネントがすべてインストールされるように、インストーラにより依存関係がチェックされます。詳細については、「インストール可能なコンポーネントの間の依存関係」を参照してください。

 


サイレントモード インストール用のテンプレート ファイルのサンプル

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<!-- Silent installer option: -mode=silent -silent_xml=/home/me/silent.xml -->

<domain-template-descriptor>

<input-fields>
<data-value name="BEAHOME" value="C:¥bea" />
<data-value name="USER_INSTALL_DIR" value="C:¥bea¥weblogic81" />
<data-value name="INSTALL_NODE_MANAGER_SERVICE" value="no" />
<data-value name="COMPONENT_PATHS" value="WebLogic Server|WebLogic Workshop|WebLogic Integration|WebLogic Portal" />
</input-fields>
</domain-template-descriptor>

 


Windows システムでのサイレントモード インストール処理の開始

Windows システムでサイレントモード インストールを開始するには

  1. Windows システムにログインします。
  2. Windows サービスとして WebLogic Platform をインストールする場合は、管理者特権が必要です。WebLogic Platform の Windows サービスとしてのインストールの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/adminguide/winservice.html にある『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「WebLogic Server インスタンスの Windows サービスとしての設定」を参照してください。

  3. MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
  4. インストール ファイルがあるディレクトリに移動し、次のコマンドを入力して、インストール プロシージャを開始します。
  5. filename.exe -mode=silent -silent_xml=path_to_silent.xml

    filename.exe は WebLogic Platform のインストール ファイル名、path_to_silent.xmlsilent.xml テンプレート ファイルの絶対パスです。

    注意 : コマンドラインに -log=full_path_to_log_file オプションを追加すると、詳細なインストール ログが作成されます。たとえば、次のように入力します。

    platformXXX_win32.exe -mode=silent -silent_xml=D:¥silent.xml -log=D:¥logs¥platform_install.log

    XXX は、インストールするソフトウェアのバージョン番号です。詳細については、「詳細なインストール ログの生成」を参照してください。

 


UNIX システムでのサイレントモード インストール処理の開始

WebLogic Platform インストール プログラムの実行には、Java 実行時環境 (Java run-time environment : JRE) が必要です。JRE は、Windows インストール プログラムと一部の UNIX インストール プログラムにバンドルされています (ファイル名の末尾が .bin です)。その他の UNIX プラットフォームの場合、WebLogic Platform インストール プログラムには JRE が含まれていません。これらのインストール プログラムのファイル名は .jar で終わります。.jar インストール プログラムを実行するには、適切なバージョンの Java 2 SDK がシステムにインストールされ、PATH システム変数の先頭に Java 2 SDK の bin ディレクトリが指定されている必要があります。

注意 : インストール処理で JAVA_HOME と関連の変数がこのディレクトリをポイントするよう設定されるため、SDK を使用することは重要です。デフォルトでは、サンプル アプリケーション、コンフィグレーション ウィザード、その他の WebLogic 開発ツールを起動するスクリプトなど、WebLogic Platform に付属のすべてのスクリプトで、この SDK が使用されます。

.bin インストール ファイルを使用したサイレントモード インストールの開始

注意 : silent.xml ファイルのエントリが不適切な場合は、インストール エラーが発生するおそれがあります。エラー原因を容易に特定できるように、インストールを開始するときにログ ファイルを作成することをお勧めします。

末尾が .bin であるインストール ファイルを使用してサイレントモード インストールを開始するには

  1. 対象の UNIX システムにログインします。
  2. インストール ファイルがあるディレクトリに移動します。
  3. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。
  4. chmod a+x filename
    ./filename.bin -mode=silent -silent_xml=/path_to_silent.xml

    filename.bin は WebLogic Platform のインストール ファイル名、path_to_silent.xmlsilent.xml テンプレート ファイルの絶対パスです。

    注意 : コマンドラインに -log=full_path_to_log_file オプションを追加すると、詳細なインストール ログが作成されます。たとえば、次のように入力します。

    platformXXX_solaris.bin -mode=silent -silent_xml=/home/silent.xml -log=/home/logs/platform_install.log

    詳細については、「詳細なインストール ログの生成」を参照してください。

.jar インストール ファイルを使用したサイレントモード インストールの開始

注意 : silent.xml ファイルのエントリが不適切な場合は、インストール エラーが発生するおそれがあります。エラー原因を容易に特定できるように、インストールを開始するときにログ ファイルを作成することをお勧めします。

末尾が .jar であるインストール ファイルを使用してサイレントモード インストールを開始するには

  1. 対象の UNIX システムにログインします。
  2. 対象システムの PATH 変数定義の先頭に、該当する SDK の bin ディレクトリを追加します。たとえば、次のように入力します。
  3. PATH=JAVA_HOME/bin:$PATH
    export PATH

    JAVA_HOME は、SDK ディレクトリの絶対パスです。

  4. インストール ファイルがあるディレクトリに移動します。
  5. 注意 : インストール先のハードウェアおよびソフトウェアのコンフィグレーションが WebLogic Platform でサポートされていることを確認するには、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/index.html にある『サポート対象のコンフィグレーション』を参照してください。

  6. 次のコマンドを入力して、インストールを開始します。
  7. java -jar filename.jar -mode=silent
    -silent_xml=/
    path_to_silent.xml

    filename.jar は WebLogic Platform のインストール ファイル名です (pj_platformXXX_generic.jar など。XXX はインストールするソフトウェアのバージョン番号です)。また、path_to_silent.xmlsilent.xml テンプレート ファイルの絶対パスです。

    注意 : コマンドラインに -log=full_path_to_log_file オプションを追加すると、詳細なインストール ログが作成されます。たとえば、次のように入力します。

    pj_platformXXX_generic.jar -mode=silent -silent_xml=/home/silent.xml -log=/home/logs/platform_install.log

    詳細については、「詳細なインストール ログの生成」を参照してください。

 


コンソールへの終了コードの戻り値

インストール プログラムをサイレント モードで実行すると、インストールの成功または失敗を示す終了コードが生成されます。次の表は、これらの終了コードを示しています。

コード

説明

0

インストールは正常に完了した

-1

インストールは致命的なエラーにより失敗した

-2

インストールは内部的な XML 解析エラーのために失敗した


 

スクリプトからサイレントモード インストールを起動する場合は、その終了コードをコンソールに表示することも選択できます。コード リスト 4-1 は、サイレント モードで WebLogic Platform インストールを呼び出し、スクリプトの実行元であるコンソールに終了コードをエコーするサンプル コマンド ファイルを示しています。

コード リスト 4-1 サイレント モードの終了コードを表示するサンプル コマンド ファイル

rem インストーラをサイレント モードで実行する
@echo off
platform814_win32.exe -mode=silent -silent_xml=C:\downloads\silent.xml -log=C:\logs\814platform_silent.log

@rem インストールの成功または失敗を示す終了コードを返す
set exit_code=%ERRORLEVEL%

@echo.
@echo Exitcode=%exit_code%
@echo.
@echo Exit Code Key
@echo ---------------
@echo 0=インストールは正常に完了しました
@echo -1=インストールは致命的なエラーのために失敗しました
@echo -2=インストールは内部的な XML 解析エラーのために失敗しました
@echo.

 


次に行う作業

製品は、初めてインストールした後にすぐに使い始めることができます。これは、WebLogic Platform のデフォルトでは、BEA ホーム ディレクトリにインストールされる開発ライセンスが使用されるためです。ソフトウェアに慣れるために QuickStart アプリケーションを使用することをお勧めします。また、WebLogic Platform ツアーを利用したり (WebLogic Platform の完全インストールを行った場合)、付属サンプルを実行してください。詳細については、「インストール後の作業」を参照してください。

注意 : QuickStart は、コンソールモード インストールやサイレントモード インストールでは、自動的には起動されません。QuickStart は、[スタート] メニュー (Windows) またはコマンドライン (Windows および UNIX) から起動できます。詳細については、「QuickStart の使用」を参照してください。

WebLogic Platform および WebLogic Server のリリース 8.1 の詳細については、以下の該当するリリース ノートを参照してください。

 

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