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WebLogic Platform のインストール

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WebLogic Platform インストールの準備

BEA WebLogic Platform 8.1 は、BEA WebLogic Server®、BEA WebLogic WorkshopTM、BEA WebLogic PortalTM、BEA WebLogic IntegrationTM、BEA JRockit® 1.4.2 SDK など、世界中の何千もの顧客に使用されている定評のある BEA Products のアプリケーション インフラストラクチャ技術で構成されています。

WebLogic Server は、別個の WebLogic Server インストール プログラムを使用するか、または WebLogic Platform インストール プログラムでコンポーネントを選択する方法でインストールできます。このドキュメントでは、両方のインストール方法について説明します。

次の節では、BEA WebLogic Platform ソフトウェアをインストールする前に理解しておく必要のある情報について説明します。

 


BEA WebLogic Platform のインストールについて

BEA WebLogic Platform 8.1 は、BEA Installation and Distribution System を使用して配布およびインストールされます。BEA Installation and Distribution System では、次の操作や機能を実行するための完全なフレームワークが提供されます。

インストール プログラムには、WebLogic Platform の全コンポーネントに対応する WebLogic Platform インストーラと、WebLogic Server および WebLogic Workshop のみに対応する WebLogic Server インストーラの 2 つがあります。2 つのプログラムの機能は同じです。このドキュメントで説明するインストール手順はすべて、両方のインストーラに該当します。

WebLogic Express のサポート

WebLogic Server または WebLogic Platform のインストール プログラムを使用して BEA WebLogic ExpressTM をインストールできます。WebLogic Express は、WebLogic 製品ファミリのコスト効果の高いエントリ ポイントであり、顧客は BEA の市場をリードするアプリケーション サーバ テクノロジを気軽に使い始めることができます。WebLogic Express から、エンタープライズレベルの幅広い機能を利用できる BEA WebLogic Platform へは、簡単にアップグレードできます。

注意 : WebLogic Express では、WebLogic Workshop IDE で開発されたアプリケーションはサポートされません。

WebLogic Express をインストールするには、WebLogic Server をインストールしてから WebLogic Express のライセンスをインストールします。WebLogic Express のライセンスをインストールすると、WebLogic Express の機能が有効になります。WebLogic Express の詳細については、次の URL にある WebLogic Express のドキュメントを参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/wlx.html

WebLogic Server Process Edition のサポート

WebLogic Server Process EditionTM をインストールするには、WebLogic Platform インストール プログラムを使用する必要があります。WebLogic Server Process Edition には、既存のリソースを効果的にサービスに対応させ、プロセス駆動型の開発を使用して複合サービスを作成し、これらの複合サービスを拡張して他のアプリケーションやテクノロジと相互作用させるために必要なテクノロジやツールが備えられています。これらの各フェーズでは、プロジェクト レベル、エンタープライズ レベルの両方のアーキテクチャに効果的な、明確で予測可能な手順をとることができます。

インストール

WebLogic Server Process Edition を使用するには、WebLogic Platform インストール プログラムを使用して WebLogic Integration をインストールする必要があります。WebLogic Integration のインストール (このドキュメントに記載されているいずれかのインストール方法を使用) は、WebLogic Platform の完全インストールの一環として、または個々にカスタム インストールを実行し、WebLogic Integration を選択することによって行うことができます。

注意 : WebLogic Integration をインストールすると、WebLogic Server および WebLogic Workshop がデフォルトでインストールされます。

標準的なインストール手順については、以下の章を参照してください。

ライセンス

WebLogic Integration のインストール時にシステムにインストールされる開発ライセンスは、WebLogic Integration の全機能を開発環境で使用できるようにします。WebLogic Server Process Edition をプロダクション環境で使用するには、WebLogic Server Process Edition のライセンスをインストールする必要があります。

WebLogic Server Process Edition では、WebLogic Integration の機能の一部が有効になります。WebLogic Server Process Edition のライセンスでサポートされていないアプリケーションを構築できないようにするには、WebLogic Workshop IDE の開発モードを WebLogic Server Process Edition に変更する必要があります。詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs81/peoverview/introduction.html#process_edition_mode にある『WebLogic Server Process Edition の概要』の「WebLogic Server Process Edition モード」の節を参照してください。

注意 : WebLogic Integration および WebLogic Platform のライセンスには、WebLogic Server Process Edition の機能のサポートが含まれており、WebLogic Server Process Edition アプリケーションにも使用できます。WebLogic Platform のライセンスの詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/interm/license.html にある『ライセンス』ページを参照してください。

WebLogic Server Process Edition サポートを含むライセンスのインストール方法については、「WebLogic Platform ライセンス ファイルのインストールおよび更新」を参照してください。

WebLogic Server Process Edition の詳細については、次の URL にある WebLogic Server Process Edition のドキュメントを参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs81/wlspe.html

 


WebLogic Platform ソフトウェア コンポーネント

WebLogic Platform は、システムにインストール可能な次のソフトウェアで構成されています。

注意 : WebLogic Server インストール プログラムを使用している場合は、WebLogic Server および WebLogic Workshop のコンポーネントのみをインストールできます。

詳細情報の参照先

WebLogic Server

WebLogic Server は WebLogic Platform 製品の基盤となるサーバです。WebLogic Server は、アプリケーションに対して、高い信頼性、可用性、拡張性を持つ高性能な実行環境を保証するコア サービスを提供します。WebLogic Server コンポーネント全体を選択すると、WebLogic Server プログラム ファイルおよびサーバのサンプルがインストールされます。

WebLogic Server は、次のサブコンポーネントで構成されています。

WebLogic Workshop

WebLogic Workshop は統合されたビジュアル開発環境および実行時フレームワークです。WebLogic Workshop を使用すると、J2EE エキスパートだけでなくすべてのアプリケーション開発者が、エンタープライズクラスの Web アプリケーション、Web サービス、および WebLogic Server、WebLogic Integration、WebLogic Portal のカスタム コントロールを迅速に作成、テスト、およびデプロイできます。WebLogic Workshop コンポーネント全体を選択すると、実行時フレームワーク、ビジュアル開発環境、および Workshop のサンプルがインストールされます。

WebLogic Workshop は、次のサブコンポーネントで構成されています。

WebLogic Integration

WebLogic Integration により、Business Process Management および Application Integration の機能を柔軟性に富んだ単一環境に結合するための開発および実行時フレームワークが提供されます。

注意 : BPEL インポートおよびエクスポート ツールと、TIBCO RendezvousTM コントロールおよびイベント ジェネレータ サブコンポーネントは、デフォルトではインストールされません。インストールするには、カスタム インストールを選択して、各サブコンポーネントのチェック ボックスをチェックする必要があります。または、WebLogic Integration コンポーネントのチェック ボックスのチェックをはずし、もう一度そのチェック ボックスをチェックすることもできます。このようにすると、すべてのサブコンポーネントが選択され、システムにインストールされます。

注意 : WebLogic Server Process Edition のコントロールにアクセスするには、WebLogic Integration をインストールする必要があります。WebLogic Server Process Edition の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs81/wlspe.html にある WebLogic Server Process Edition のドキュメントを参照してください。

WebLogic Integration は、次のサブコンポーネントで構成されています。

注意 : TIBCO RendezvousTM コントロールおよびイベント ジェネレータを BEA WebLogic Integration と共に使用することで、「動的ライブラリ」を含む TIBCO RendezvousTM の使用権が付与されるわけではありません。TIBCO RendezvousTM コントロールおよびイベントジェネレータのユーザがこのような TIBCO 製品を使用するためには、有効なライセンスを TIBCO から取得する必要があります。

TIBCO Rendezvous コントロールおよびイベント ジェネレータ サブコンポーネントのインストール

WebLogic Integration 8.1 SP5 の TIBCO Rendezvous コントロールおよびイベント ジェネレータ サブコンポーネントをインストールする場合、WebLogic Integration をインストールする前に、TIBCO Rendezvous をマシンにインストールしてコンフィグレーションする必要があります。

TIBCO Rendezvous のライセンス コピーの入手およびインストールの詳細については、次の URL を参照してください。

http://www.tibco.com

TIBCO により提供されているこの製品向けのインストール手順に従うだけで、TIBCO Rendezvous を正しくインストールして、後で WebLogic Integration で使用できるように準備できます。詳細については、次の URL で『TIBCO Rendezvous Control and Event Generator User Guide』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wli/docs81/tibcorv/index.html

WebLogic Portal

WebLogic Portal を使用すると、ユーザ独自のポータルの作成および管理を簡単に行うことができます。情報、アプリケーション、およびビジネス プロセスにアクセスするユーザが従業員、パートナ、顧客のいずれであっても、アクセスの簡易化や、パーソナライゼーション、コストの削減などを実現できます。WebLogic Portal コンポーネント全体を選択すると、サーバ プログラム ファイル、WebLogic Workshop Extension、およびサンプルがインストールされます。

WebLogic Portal は、次のサブコンポーネントで構成されています。

WebLogic Platform のサンプルとユーティリティ

Platform のサンプルおよびユーティリティは、WebLogic Platform のすべてのコンポーネントで利用できます。これらのサンプルとユーティリティを使用するには、WebLogic Platform のすべてのコンポーネント (WebLogic Server、WebLogic Workshop、WebLogic Integration、および WebLogic Portal) をインストールする必要があります。

サンプル アプリケーションの Platform ツアーは、WebLogic Platform の主な機能を例示する、完全に統合されたアプリケーションです。

BEA JRockit SDK

BEA JRockit SDK は、Java プログラミング言語を使用してアプリケーションを開発および実行するためのツール、ユーティリティ、および完全な実行時環境を提供します。BEA JRockit SDK には、BEA JRockit Java 仮想マシン (JVM) (Intel アーキテクチャ用の初の市販サーバサイド JVM) が含まれています。BEA JRockit SDK は、WebLogic Platform パッケージに完全に統合されており、すべての WebLogic Platform コンポーネントによりサポートされています。スタンドアロンの SDK としても使用できます。

BEA JRockit 1.4.2 SDK は、Windows および Linux プラットフォームに WebLogic Server または WebLogic Platform をインストールすると自動的にインストールされます。Windows プラットフォームでのみ、2 つの Java 2 SDK がシステムにインストールされます。1 つは、サーバ サイド アプリケーション向けに最適化された BEA JRockit SDK で、もう 1 つはクライアント サイドとサーバ サイドの両方のアプリケーションで任意で使用するために用意された Sun Java 2 SDK です。

注意 : BEA JRockit 1.4.2 SDK と Sun Java 2 Standard Edition (J2SE) バージョン 1.4.2 との互換性は保証されています。

BEA JRockit の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wljrockit/docs142/index.html にある『BEA WebLogic JRockit 1.4.2 SDK ドキュメント』を参照してください。

WebLogic Platform および WebLogic Server でサポートされるオペレーティング システム、ハードウェア、および SDK の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/configs81/81_over/index.html にある『WebLogic Platform 8.1 でサポート対象のコンフィグレーション』を参照してください。

 


インストール可能なコンポーネントの間の依存関係

インストール プログラムでは、他のコンポーネントの正しい動作のために必要な機能を持つすべてのコンポーネントが正しくインストールされていることを確認するために、依存関係チェックが実行されます。これらの依存関係は、グラフィカル モード インストールまたはコンソール モード インストールで参照できます。インストールするコンポーネントを選択または選択解除すると、インストール プログラムによりコンポーネント間の依存関係がチェックされ、選択されたコンポーネントのリストが自動的に修正されます。

注意 : サイレント インストール時も、同じ依存関係が強制されます。サイレント スクリプトで明示的に参照されていない場合でも、他のコンポーネントが必要とするコンポーネントがインストールされます。

コンポーネントの依存関係の例を次に示します。

WebLogic Platform の一部分をアンインストールするときにも、別のコンポーネントに必要なコンポーネントがアンインストールされないように、依存関係チェックが実行されます。

 


WebLogic Platform の配布方法

WebLogic Platform は、BEA Web サイトおよび CD-ROM の両方で配布されます。

Web 配布

WebLogic Platform ソフトウェアは、BEA Web サイト (http://commerce.bea.com) からダウンロードできます。

次の 2 つの方法でダウンロードできます。

CD-ROM 配布

販売代理店で WebLogic Platform または WebLogic Server をお買い求めになった場合は、製品パッケージに次のものが含まれています。

Service Pack とローリング パッチの Web 配布

最新の WebLogic Platform 8.1 にサービス パックとローリング パッチが組み込まれている場合は、「Web 配布」に従い、これらをダウンロードできます。WebLogic Platform 8.1 をインストールしていない場合は、この配布をインストールする必要があります。

WebLogic Platform 8.1 をすでにインストールしてあり、BEA eSupport アカウントを持っている場合は、次のいずれかの方法でソフトウェアをアップグレードできます。

WebLogic Platform の Service Pack とローリング パッチのインストールの詳細については、「Service Pack とローリング パッチのインストール」を参照してください。

BEA eSupport アカウントを持っていない場合は、http://support.bea.com にアクセスして取得します。

 


インストールの要件

次の節では、WebLogic Platform のインストール要件について説明します。

システム要件

次の表に WebLogic Platform のシステム要件を示します。

表 1-1 システム要件 

コンポーネント

要件

プラットフォーム コンフィグレーション

WebLogic Platform でサポートされるハードウェア、オペレーティング システム、SDK、データベースのコンフィグレーションが必要である。http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/suppconfigs/index.htmlの『サポート対象のコンフィグレーション』を参照。

このドキュメントには、Java 2 SDK の推奨バージョンなど、他の要件や推奨事項も記載されている。

プロセッサ

WebLogic Platform の完全インストールの場合、1GHz CPU を推奨する。

ハード ディスク ドライブ

WebLogic Platform の完全インストールでは、約 1GB のディスク スペースが必要である。

メモリ

WebLogic Platform の完全インストール - 最低 512 MB の RAM。推奨は 1 GB。

WebLogic Server (Sun Java 2 SDK) - 最低 256MB の RAM。推奨は 512MB 以上 (WebLogic Workshop をインストールしない場合)。

WebLogic Server (BEA JRockit SDK) - 最低 512MB の RAM。

WebLogic Integration - 最低 512MB の RAM。推奨は 1GB。

WebLogic Portal - 最低 512MB の RAM。推奨は 1GB。

WebLogic Workshop - 最低 512MB の RAM。推奨は 1GB。

カラー ビット深度ディスプレイおよびサイズ

グラフィカル ユーザ インタフェース (graphical user interface : GUI) モードのインストールでは、8 ビット色深度 (256 色) が必要である。

コンソールモードおよびサイレントモードのインストールでは、カラー ビット深度の要件はない。

Java 2 SDK

WebLogic Platform インストール プログラムの実行には、Java 実行時環境 (Java run-time environment : JRE) が必要である。JRE は、Windows インストール プログラムと一部の UNIX インストール プログラムにバンドルされている (ファイル名の末尾が .bin)。

その他の UNIX プラットフォームでは、WebLogic Platform インストール プログラムによって Java 2 SDK がインストールされない。これらのインストール プログラムのファイル名は .jar で終わる。.jar インストール プログラムを実行するには、適切なバージョンの Java 2 SDK がシステムにインストールされ、PATH 変数定義の先頭に Java 2 SDK の bin ディレクトリが指定されている必要がある。インストール プロセスにより、JAVA_HOME および関連する変数がこのディレクトリを指すように設定されるため、SDK を使用することが重要である。手順については、次のいずれかを参照する。


 

一時ディスク スペースの要件

BEA インストール プログラムでは、一時ディレクトリを使用して、WebLogic Platform を対象システムにインストールするために必要なファイルを抽出します。インストール処理中は、一時ディレクトリに、インストール プログラムにバンドルされている圧縮状態の Java 実行時環境 (JRE)、および一時ディレクトリに展開される無圧縮の JRE が入る十分なスペースが必要です。展開されたファイルは、インストール処理の最後に一時ディレクトリから削除されます。一般的に、インストール プログラムには、インストールされたファイルで必要とする量の 2.5 倍の一時スペースが必要です。

デフォルトでは、インストール プログラムは次の一時ディレクトリを使用します。

注意 : インストール プログラムを実行するための十分な一時スペースがない場合は、別のディレクトリを指定するかインストール プログラムを終了するよう求められます。

十分な一時スペースを確保するために、インストール用の一時ディレクトリとして別のディレクトリを割り当てることができます。この場合、次の表に記載されている指示に従ってください。

プラットフォーム

手順

Windows

次のいずれかを実行する。

  • TMP システム変数を、選択したディレクトリに設定する。

  • コマンドラインからインストール プログラムを起動する場合は、-Djava.io.tmpdir=tmpdirpath オプションを追加する。tmpdirpath には、WebLogic Platform インストール プログラムの一時ストレージ領域として指定するディレクトリの絶対パスを入力する。たとえば、次のように入力する。

platformXXX_win32.exe -mode=console -Djava.io.tmpdir=D:¥Temp

XXX は、インストールするソフトウェアのバージョン番号である。

UNIX

インストール プログラムを起動するときに、コマンドラインに次のオプションを入力する。

-Djava.io.tmpdir=tmpdirpath

tmpdirpath は、WebLogic Platform インストール プログラムの一時ストレージ領域として指定するディレクトリの絶対パスである。


 

管理者特権

管理者特権は、以下の状況で必要です。

ライセンスおよび暗号

WebLogic Platform ソフトウェアは、有効なライセンスなしでは使用できません。8.1 SP3 以降をインストールすると、2 つの有効期限のないライセンスがインストールされます。1 つは開発に使用するライセンス (license.bea)、もう 1 つは範囲が限定されたプロダクション デプロイメントに使用するライセンス (license_scale_limited.bea) です。

WebLogic Platform を範囲制限なしのプロダクション環境で使用する場合は、プロダクション ライセンスをお買い求めください。プロダクション ライセンスのご購入については、BEA の販売代理店にご連絡いただくか、BEA Web サイト (http://www.beasys.co.jp/) をご覧ください。

開発ライセンス、範囲が限定されたライセンス、およびプロダクション ライセンスの詳細については、「WebLogic Platform ライセンスについて」を参照してください。

WebLogic Platform 8.1 以前のバージョン用の開発ライセンスおよびプロダクション ライセンスは、WebLogic Platform 8.1 で機能しません。ライセンスを 8.1 にアップグレードする必要があります。ライセンス ファイルのアップグレード手順、および永続的なライセンスのインストール手順については、「WebLogic Platform ライセンス ファイルのインストールおよび更新」を参照してください。

128 ビット暗号について

セキュア ソケット レイヤ (secure sockets layer : SSL) 暗号ソフトウェアは、56 ビットおよび 128 ビットの 2 つのレベルで使用可能です。8.1 SP3 以降では、WebLogic Platform と共にインストールされるライセンス ファイルで、56 ビットと 128 ビットの両方の暗号がデフォルトで有効になります。

WebLogic Platform の以前のリリース用の 128 ビット暗号を有効にする方法については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/sp_notes/sp_notes.html#128bit_encryption にある「SP2 以前のリリースで 128 ビット暗号化を有効化する」を参照してください。

 


インストール タイプの選択

WebLogic Platform のインストール プログラムには、完全インストールとカスタム インストールの 2 つのインストール タイプがあります。

完全インストール

完全インストールでは、次のコンポーネントが自動的にインストールされます。

WebLogic Server ノード マネージャは Windows サービスとしてインストールされません。

カスタム インストール

カスタム インストールには、次のオプションがあります。

Windows プラットフォームでは、2 つの SDK (Sun Java 2 SDK 1.4.2 および BEA JRockit 1.4.2 SDK) がインストールされます。詳細については、「BEA JRockit SDK」を参照してください。

 


Windows サービスとしてのノード マネージャのインストール

Windows プラットフォームに WebLogic Platform をインストールする際、オプションで WebLogic Server ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールできます。WebLogic Server ノード マネージャは以下の目的に使用します。

カスタム インストールでは、オプションでノード マネージャを Windows サービスとしてインストールできます。プロダクション環境では、一般に WebLogic Server の管理対象サーバ インスタンスをホストするサーバ マシンのみに、ノード マネージャをインストールします。完全インストールでは、WebLogic Server ノード マネージャは Windows サービスとしてインストールされません。開発環境では、管理サーバおよび WebLogic Platform の管理対象サーバの両方をホストするサーバ マシンに、ノード マネージャをインストールできます。

ノード マネージャは次の状況でのみ、Windows サービスとしてインストールされます。

ノード マネージャを Windows サービスとしてインストールすると、次回システムを起動したときにノード マネージャが起動されます。[Windows サービス] コントロール パネルから手動でノード マネージャを起動することもできます。

WebLogic Platform をアンインストールすると、ノード マネージャもアンインストールされます。

注意 : デフォルトでは、WebLogic Server ノード マネージャはポート 5555 を使用します。マシンに、以前のリリースの WebLogic Server のノード マネージャがインストールされている場合は、ポートが競合するため、Windows 起動時に新しいバージョンは起動されません。Windows 起動時に確実に新しいバージョンを起動するには、別のポートを使用するようにノード マネージャを再コンフィグレーションする必要があります。

BEA ノード マネージャ サービスは、BEA ホーム ディレクトリにリンクしています。コンピュータに複数の BEA ホーム ディレクトリがある場合に、ノード マネージャ サービスにリンクされている BEA ホーム ディレクトリの WebLogic Platform をアンインストールすると、アンインストーラによってノード マネージャ サービスが削除されます。ノード マネージャに依存する WebLogic Server のインスタンスが他にもある場合は、ノード マネージャを手動で起動するか、ノード マネージャ サービスを再インストールする必要があります。

ノード マネージャ サービスにリンクされている BEA ホーム ディレクトリにない WebLogic Platform のインスタンスをアンインストールする場合、アンインストール プログラムによってノード マネージャ サービスはアンインストールされません。

UNIX サーバへのノード マネージャのインストール手順など、ノード マネージャの詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』にある次のトピックを参照してください。

 


WebLogic Platform インストールのためのディレクトリ選択

WebLogic Platform のインストールでは、次のディレクトリの場所を指定する必要があります。

BEA ホーム ディレクトリの選択

WebLogic Platform をインストールする際、BEA ホーム ディレクトリを指定するよう求められます。BEA ホーム ディレクトリは、同じマシンにインストールされた複数の BEA Products で使用する共通ファイルのリポジトリです。したがって、BEA ホーム ディレクトリは、システムにインストールされた BEA Products の中央サポート ディレクトリと見なすことができます。

BEA ホーム ディレクトリ内のファイルは、BEA ソフトウェアがシステム上で正しく動作するために不可欠です。これらのファイルは、次の機能を実行します。

次の図では、サンプルの BEA ホーム ディレクトリの構造を示します。この BEA ホーム ディレクトリは、バンドルされた SDK を含む WebLogic Platform インストール プログラムで作成されます。

BEA ホーム ディレクトリの構造


 

この図では、BEA ホーム ディレクトリの必須ファイルおよび必須ディレクトリのみを示します。デフォルトの製品インストール ディレクトリを選択した場合は、BEA ホーム ディレクトリに weblogic81 などのディレクトリが追加されます。製品インストール ディレクトリのデフォルトの場所は、BEA ホーム ディレクトリ内ですが、BEA ホーム ディレクトリ以外の別の場所も選択できます。

注意 : 一部の UNIX プラットフォームでは、WebLogic Platform インストール プログラムによって SDK はインストールされません。

WebLogic Platform のインストールでは、既存の BEA ホーム ディレクトリを選択するか、新しい BEA ホーム ディレクトリを作成するパスを指定するよう求められます。新しいディレクトリを作成する場合は、インストール プログラムによりディレクトリが自動的に作成されます。

注意 : BEA ホーム ディレクトリでは、BEA ホーム ディレクトリ規約を使用する BEA Products のそれぞれのバージョンについて、1 つのインスタンスだけをインストールできます。たとえば、BEA ホーム ディレクトリにインストールできる WebLogic Platform 8.1 は 1 つのみですが、BEA ホーム ディレクトリには、WebLogic Platform 7.0 のインスタンスも 1 つインストールできます。

BEA ホーム ディレクトリの機能について

次の表では、BEA ホーム ディレクトリ内のファイルおよびディレクトリについて説明します。

表 1-2 BEA ホーム ディレクトリの説明 

コンポーネント

説明

ext_components ディレクトリ

WebLogic Integration のインストール中に TIBCO Rendezvous コントロールを選択した場合、サードパーティ コンポーネント用のコントロールと TIBCO Rendezvous コントロールが格納される。

Java コントロールは、外部リソースおよびビジネス ロジックを Workshop アプリケーションで使用するためにカプセル化する、サーバ側コンポーネントである。このディレクトリには、WebLogic Platform でサポートされているフル コントロール実装ファイル (使用する準備が完了) とコントロール スタブ ファイル (指定したコントロールの実装を必要なときにダウンロードするユーティリティ) の 2 種類のコントロール ファイルが格納される。これらの 2 種類のコントロール ファイルは、Workshop IDE に統合され、Workshop 実行時フレームワークによって管理される。

ext_components で提供されるフル コントロール実装ファイルは、WebLogic Platform と一緒に自動的にインストールされる。ただし、これらのファイルの使用準備が完了している場合は、使用しているアプリケーションにこれらのファイルを手動で統合する必要がある。手順については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP
/workshop/guide/howdoi/howStartUsingPackagedControl.html
にある WebLogic Workshop ヘルプの「パッケージ化されたコントロールの使用を開始するには」を参照。

sdk ディレクトリ

WebLogic Platform と共にインストールされた Java 2 SDK 用のソフトウェアが格納される。SDK は Java 実行時環境 (JRE) と、Java アプリケーションのコンパイルおよびデバッグ用ツールを提供する。SDK のディレクトリは次のとおり。

  • jdk142_XX - Sun Java 2 SDK のバージョン 1.4.2。XX は、システムにインストールされた Sun SDK のバージョンである (jdk142_08 など)。

  • jrockitXXX - BEA JRockit SDK のバージョン 1.4.2。XXX は、システムにインストールされた JRockit SDK のバージョンである (jrockit81sp5_142_08 など)。SDK オプションは、ハードウェア プラットフォームによって異なる。BEA JRockit は Windows と Linux にインストールされる。Windows プラットフォームでのみ、Sun および BEA JRockit SDK の両方がインストールされる。

注意 : 一部の UNIX プラットフォームでは、WebLogic Platform インストール プログラムによって SDK はインストールされない。

logs ディレクトリ

BEA ホーム ディレクトリのインストールおよびアンインストールを記録する履歴ファイルが格納される。

utils ディレクトリ

BEA WebLogic Platform の全製品のインストールをサポートするユーティリティが格納される。utils.jar ファイルには、UpdateLicense ユーティリティをサポートするコードが格納される。

license.bea ファイル

BEA ホーム ディレクトリにインストールされた、BEA WebLogic の全製品のライセンス キーを含む XML ファイル。

ライセンスはリリースごとに異なる。以前のリリースのライセンスを、WebLogic Platform 8.1 で使用することはできない。8.1 以前の license.bea ファイルを WebLogic Platform 8.1 の license.bea ファイルに変換する方法については、「以前の WebLogic Platform リリースのライセンスのアップグレード」を参照。

license.bea ファイルを更新して機能を追加するには、「license.bea ファイルの更新」を参照。

注意 : license.bea ファイルは手動で編集しない。手動で編集すると、現在インストールされている BEA Products の動作に問題が発生することがある。または、将来、メンテナンス アップグレードのために BEA Products をインストールする際に問題が発生することがある。

license_scale_limited.bea ファイル

プロダクション サーバの全容量のほぼ 3 パーセントまでのサーバ容量で単一のサーバ インスタンスを実行できるようにするライセンス キーを含む XML ファイル。このライセンス ファイルのインストール方法については、「license.bea ファイルの置換」を参照。

registry.xml ファイル

対象のシステムにインストールされているすべての BEA Products に関する永続的な記録が入ったレジストリ ファイル。このレジストリには、バージョン番号、Service Pack 番号、インストール ディレクトリなどの製品に関係する情報が格納されている。

注意 : このファイルは手動で編集しない。手動で編集すると、現在インストールされている BEA Products の動作に問題が発生することがある。また、今後 BEA Products やメンテナンス アップグレードをインストールする場合に、インストールに関する問題が発生することがある。

UpdateLicense (.cmd/.sh)

新しいライセンス セクションを使用して、現在の license.bea ファイルを更新するコマンド ファイル (Windows)、またはシェル スクリプト (UNIX)。結果は、既存のライセンス セクションと新しいライセンス セクションの両方があるマージされたライセンスになる。UpdateLicense ユーティリティの使用方法の詳細については、「license.bea ファイルの更新」を参照。


 

複数の BEA ホーム ディレクトリの作成

BEA ホーム ディレクトリを複数作成することは可能ですが、できる限り避けてください。ほとんどの場合、BEA ホーム ディレクトリは 1 つで十分です。ただし、状況によっては、開発環境とプロダクション環境を分けておくために、それぞれに製品スタックを入れたほうがよい場合もあります。ディレクトリを 2 つ作成しておけば、プロダクション環境を変更する準備が整うまでプロダクション環境を変更することなしに、開発環境を (BEA ホーム ディレクトリ内で) 更新できます。

製品インストール ディレクトリの選択

製品インストール ディレクトリには、プログラム ファイルおよびサンプルなど、システムにインストールすることを選択したすべてのソフトウェア コンポーネントが格納されます。WebLogic Platform の最初のインストールでは、製品インストール ディレクトリを選択するように求められます。デフォルトを選択した場合は、WebLogic Platform ソフトウェアが次のディレクトリにインストールされます。

C:¥bea¥weblogic81

C:¥bea は BEA ホーム ディレクトリ、weblogic81 は WebLogic Platform 8.1 ソフトウェアの製品インストール ディレクトリです。製品インストール ディレクトリには、任意の名前とシステム内の任意の場所を指定できます。つまり、ディレクトリを weblogic81 としたり、BEA ホーム ディレクトリの下に作成したりする必要はありません。

インストール プログラムでは、WL_HOME 変数で表された製品インストール ディレクトリにソフトウェア コンポーネントがインストールされます。最初のインストールで、製品の全コンポーネントではなく、WebLogic Platform の個別のコンポーネントをインストールし、その後、(同じ BEA ホーム ディレクトリを使用して) 追加コンポーネントをインストールする場合、その後のインストールでは、製品インストール ディレクトリの指定は求められません。インストール プログラムによって、WL_HOME ディレクトリが検出され、その下に追加コンポーネントがインストールされます。

WebLogic Platform のディレクトリ構造については、「WebLogic Platform 製品ディレクトリ構造について」を参照してください。

 


詳細なインストール ログの生成

コマンドラインまたはスクリプトからインストールを開始する場合、-log オプションを指定して詳細なインストール ログを生成できます。インストール ログには、インストール処理中に発生したイベントに関するメッセージ (情報、警告、エラー、および重大なメッセージ) が格納されます。インストール ログ ファイルは、サイレント インストールで特に役立ちます。

注意 : インストール ログに警告メッセージが表示されることがあります。致命的なエラーが発生していない限り、インストール プログラムはインストールを完了します。インストール ユーザ インタフェースにより、各インストールの成否が示され、インストール ログ ファイルにはインストールが成功したことを示すエントリが格納されます。

構文

インストール中に詳細なログ ファイルを作成するには、コマンドラインで -log=full_path_to_log_file オプションを指定します。たとえば、次のように入力します。

platformXXX_win32.exe -log=C:¥logs¥platform_install.log

XXX はインストールするソフトウェアのバージョン番号です。

このパスで、ファイルを指定する必要があります。単にパス名にフォルダ名を入れることによってフォルダを作成することはできません。パスは既存のフォルダのみを示す必要があります。パスに実在しないフォルダが入っていると、コマンドを実行したときに、インストール プログラムでログ ファイルが作成されません。

 


アップグレード情報の入手

Service Pack のインストールについては、「Service Pack とローリング パッチのインストール」を参照してください。

WebLogic Platform コンポーネントの以前のバージョンからのアップグレードについては、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs81/upgrade/index.html にある『WebLogic Platform 8.1 へのアップグレード』を参照してください。

WebLogic Server の以前のバージョンから WebLogic Server 8.1 への移行の詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/upgrade/index.html にある『WebLogic Server 8.1 へのアップグレード』を参照してください。

 


Smart Update について

Smart Update 機能によって、Service Pack およびローリング パッチを使用してソフトウェアをすばやく簡単にアップグレードできます。

Windows の [スタート] メニューまたはコマンドラインから Smart Update を起動すると、インストールされている製品 (現在の BEA ホーム ディレクトリに関連付けられている) のバージョン番号がチェックされます。次に、BEA Web サイトにアクセスして取得できる更新がチェックされます。Smart Update の使用方法の詳細については、「Service Pack とローリング パッチのインストール」を参照してください。

Smart Update を使用して、システム インストールを以前のリリース バージョンに戻すこともできます。詳細については、「Smart Update を使用したメンテナンス アップグレードのアンインストール」を参照してください。

 

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