WebLogic Platform のインストール
WebLogic Platform のアンインストール
次の節では、WebLogic Platform をアンインストールする手順をプラットフォーム別に説明します。
アンインストール プログラムについて
次の節では、Windows システムおよび UNIX システムで WebLogic Platform をアンインストールする方法を説明します。WebLogic Platform は、グラフィカルモード、コンソールモード、サイレントモードのいずれかでアンインストールできます。グラフィカルモードでアンインストール プログラムを実行するには、コンソールで Java ベースの GUI がサポートされる必要があります。該当するシステムで Java ベースの GUI がサポートされないと判断された場合、アンインストール プログラムは自動的にコンソール モードで起動されます。
WebLogic Platform のコンポーネントを個別にアンインストールすることも、インストールしたプログラム全体をアンインストールすることもできます。アンインストーラには依存関係チェック機能があるため、適切なコンポーネントをアンインストールできます。
WebLogic Platform をアンインストールしても、インストールに関連付けられた BEA ホーム ディレクトリ、SDK、ユーザが作成したドメインは削除されません。インストール プログラムでインストールしたコンポーネントのみを削除できます。WebLogic Platform インストール全体をアンインストールする場合は、関連付けられている WebLogic Platform 製品ディレクトリも削除されます。ただし、次のいずれかが当てはまる場合を除きます。
製品ディレクトリにユーザが作成したコンフィグレーション ファイルまたはアプリケーション ファイルが存在する場合。ユーザが作成したコンフィグレーション ファイル、アプリケーション ファイル、ドメインは、アンインストール プログラムでは削除されません。
インストール全体をアンインストールしなかった場合。個別のコンポーネントをアンインストールした場合は、そのコンポーネントのインストール ディレクトリのみが削除されます。その他のコンポーネントのインストール ディレクトリには影響がありません。
製品ディレクトリ構造の中からアンインストール プログラムを呼び出した場合。特に、uninstaller
ディレクトリから呼び出した場合。
Service Pack とローリング パッチのアンインストール
Service Pack またはローリング パッチをインストールした場合は、次の方法で、システム インストールを以前のリリース バージョンに戻すことができます。
システムに以前インストールされていた Service Pack に戻す。たとえば、最初に WebLogic Platform 8.1 Service Pack 4 (SP4) をインストールしてから Service Pack 5 をインストールした場合は、後で WebLogic Platform 8.1 SP4 に戻すことができます。
注意 : 以前のサービス パックに戻した場合、新しいサービス パックでは config.xml
ファイルに変更が加えられたため、ユーザが作成したドメインが以前のサービス パックでは機能しないことがあります。以前のサービス パックで config.xml
ファイルのバックアップ コピーを作成した場合、インストールを戻した後にそれらのコピーを使用してください。
ローリング パッチ アップグレードを、ローリング パッチの基盤になっている Service Pack に戻す (ローリング パッチは累加的なものであり、ローリング パッチをインストールするたびに、特定の Service Pack を基盤とするそれまでのローリング パッチがすべて置き換えられます)。たとえば、最初に WebLogic Platform 8.1 (Service Pack 2) をインストールしてから、ローリング パッチ 1 および 2 (RP1 および RP2) をインストールした場合は、後で WebLogic Platform 8.1 (Service Pack 2) に戻すことができます。ただし、以前のローリング パッチに戻すことはできません。
注意 : Service Pack またはローリング パッチをインストールした後で、WebLogic Platform のコンポーネントを追加でインストールした場合は、この製品を以前のバージョンにロールバックすることはできません。
WebLogic Platform を以前インストールされていたバージョンに戻すには、アンインストール プログラムまたは Smart Update を使用できます。Smart Update を使用して以前のインストールにロールバックする方法については、「Smart Update を使用したメンテナンス アップグレードのアンインストール」を参照してください。
グラフィカルモードでの WebLogic Platform のアンインストール
次の手順を使用して、WebLogic Platform または個別のコンポーネントをグラフィカルモードでアンインストールします。
実行中のサーバがある場合は、シャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションしているサーバがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。
表 8-1 の説明に従って、アンインストール プログラムを起動します。
表 8-1 グラフィカルモードでのアンインストール プログラムの起動
アンインストール プログラムを起動するプラットフォーム
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手順
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Windows
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1. Windows の [スタート] メニューから、[スタート|プログラム|BEA WebLogic Platform 8.1|Uninstall WebLogic Platform 8.1] を選択する。
WebLogic Platform アンインストーラの [ようこそ] ウィンドウが表示される。
2. 手順 3 に進む。
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UNIX
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1. 次のディレクトリに移動する。
WL_HOME /uninstall
WL_HOME は WebLogic Platform をインストールしたディレクトリである。
2. プロンプトに「uninstall.sh 」と入力する。
WebLogic Platform アンインストーラの [ようこそ] ウィンドウが表示される。
注意 : システムでグラフィカル ユーザ インタフェースがサポートされている場合、アンインストール プログラムはグラフィカルモードで起動される。システムでグラフィカル ユーザ インタフェースがサポートされていない場合、アンインストール プログラムはコンソールモードで起動される。コンソールモードでの手順については、「コンソールモードでの WebLogic Platform のアンインストール」を参照。
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[次へ] をクリックしてアンインストール プログラムを開始します。
次のいずれかのウィンドウが表示されます。
[コンポーネントを選択] ウィンドウ - 手順 4 に進みます。
[アンインストール タイプを選択] ウィンドウ - Service Pack またはローリング パッチをインストールした場合は、システム インストールを以前の Service Pack にロールバックできます。WebLogic Platform をアンインストールするには、[Uninstall WebLogic Platform] を選択し、次の手順に進みます。Service Pack またはローリング パッチをアンインストールする場合は、「グラフィカルモードでの Service Pack またはローリング パッチのアンインストール」を参照してください。
該当するチェック ボックスをチェックするか、またはチェックをはずして、アンインストールするコンポーネントを選択します。次に [次へ] をクリックします。デフォルトでは、インストールされているコンポーネントがすべて選択され、削除対象となっています。
[WebLogic Platform 8.1 をアンインストール中] ウィンドウで [完了] をクリックして、アンインストール プログラムを終了します。
コンソールモードでの WebLogic Platform のアンインストール
次の手順に従って、コマンドライン インタフェースを使用して WebLogic Platform または個別のコンポーネントをアンインストールします。
実行中のサーバがある場合は、シャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションしているサーバがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。
表 8-2 の説明に従って、アンインストール プログラムを起動します。
表 8-2 コンソールモードでのアンインストール プログラムの起動
アンインストール プログラムを起動するプラットフォーム
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手順
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Windows
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1. MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動する。
WL_HOME \uninstall
WL_HOME は WebLogic Platform をインストールしたディレクトリ (通常は C:¥bea¥weblogic81 ) である。
2. プロンプトに次のコマンドを入力する。
uninstall -mode=console
[ようこそ] テキストが表示される。
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UNIX
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1. 次のディレクトリに移動する。
WL_HOME /uninstall
WL_HOME は WebLogic Platform をインストールしたディレクトリである。
2. プロンプトに次のコマンドを入力する。
sh uninstall.sh -mode=console
[ようこそ] テキストが表示される。
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〔Enter〕を押すか next
と入力し、アンインストール プログラムの次のパネルに進みます。
注意 : [Exit]
、[Previous]
、および [Next]
を入力する際は、完全な単語を入力する代わりに、x
、p
、および n
の 1 語のショートカットをそれぞれ使用できます。
次のいずれかのパネルが表示されます。
[アンインストールするコンポーネントを選択] パネル - 手順 4 に進みます。
[アンインストール オプション] パネル - Service Pack またはローリング パッチをインストールした場合は、システム インストールを以前の Service Pack にロールバックできます。WebLogic Platform をアンインストールするには、プロンプトに 1
と入力して〔Enter〕を押し、次の手順に進みます。Service Pack またはローリング パッチをアンインストールする場合は、「コンソールモードでの Service Pack またはローリング パッチのアンインストール」を参照してください。
アンインストールするコンポーネントを選択します。選択可能なコンポーネントが次のように表示されます。
アンインストールする WebLogic Platform 8.1.x.0 コンポーネントをチェックしてください。
Release 8.1.x.0
+----WebLogic Server [1] v
¦ +----Server [1.1] v
¦ +----Server Examples [1.2] v
+----WebLogic Workshop [2] v
¦ +----Workshop Runtime Framework [2.1] v
¦ +----WebLogic Workshop Application Developer Edition [2.2] v
¦ +----Workshop Samples [2.3] v
+----WebLogic Integration [3] v
¦ +----Integration Server [3.1] v
¦ +----WebLogic Workshop Integration Extension [3.2] v
¦ +----Integration Examples [3.3] v
¦ +----BPEL インポートおよびエクスポート ツール [3.4] v
¦ +----TIBCO Rendezvous(TM) コントロールおよびイベント ジェネレータ [3.5] v
+----WebLogic Portal [4] v
¦ +----Portal Server [4.1] v
¦ +----WebLogic Workshop Portal Extension [4.2] v
¦ +----Portal Examples [4.3] v
+----Platform Samples and Utilities [5] v
+----Platform Tour [5.1] v
選択を切り替えるには、括弧内に表示される数字を正確に入力してください。または
[Exit][Previous][Next]>
デフォルトでは、インストールされているコンポーネントがすべて選択され、削除対象となっています。
注意 : WebLogic Server インストーラを使用してソフトウェアをインストールした場合は、WebLogic Server および WebLogic Workshop のコンポーネントのみが表示されます。
コンポーネントをシステムにインストールしたままにする場合は、該当するコンポーネントの数値コードを、括弧内に表示されているとおりにコマンドラインに入力します。別のコンポーネントに必要なコンポーネントがアンインストールされないように、依存関係チェックが実行されます。たとえば、システムに WebLogic Server をインストールしておくには、コマンドラインに 1
と入力します。WebLogic Server、Server、Server Examples の各エントリの横にあるチェック マーク (Windows システムの場合) または x
(UNIX システムの場合) が消え、これらのコンポーネントはアンインストールされなくなります。残りのコンポーネントである WebLogic Integration および WebLogic Portal は選択されており、アンインストールされます。
次のように、選択内容を確認するよう求められます。
アンインストールするコンポーネントを選択:
->1|はい、選択したこれらのコンポーネントを使用します
2|いいえ、コンポーネントの選択に戻ります
選択するインデックス番号を入力してください または [Exit][Previous][Next]>
〔Enter〕を押すか next
と入力して、アンインストール処理を続行します。
アンインストール処理が完了したら、〔Enter〕を押すか exit
と入力して、アンインストールを完了し、アンインストール プログラムを終了します。
サイレントモードでの WebLogic Platform のアンインストール
サイレントモードで WebLogic Platform をアンインストールすると、インストールされている WebLogic Platform 全体がアンインストールされます。サイレントモードのアンインストールを実行する場合は、以前の Service Pack にロールバックしたり、WebLogic Platform のコンポーネントを個別にアンインストールしたりできません。
サイレントモードでアンインストール プログラムを実行すると、グラフィカルモードやコンソールモードでアンインストール プログラムを実行する場合と同様に、次のファイルおよびディレクトリが残ります。
BEA ホーム ディレクトリ。logs
および utils
サブディレクトリも含みます。
Java 2 SDK (WebLogic Platform と共にインストールした場合)。
ドメイン ディレクトリ。user_projects
にあるドメイン ディレクトリも含みます。
WebLogic Platform のインストール後に作成または変更されたその他のファイル。
これらのファイルは手動で削除できます。
サイレントモードのアンインストールでは、WebLogic Platform を手動でアンインストールできますが、本来はスクリプトでの実行が意図されています。表 8-3 の手順は、スクリプトで使用できます。
次の手順を使用して、サイレント モードで WebLogic Platform をアンインストールします。
実行中のサーバがある場合は、シャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションしているサーバがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。
表 8-3 の説明に従って、アンインストール プログラムを起動します。
表 8-3 サイレント モードでのアンインストール プログラムの起動
アンインストール プログラムを起動するプラットフォーム
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手順
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Windows
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1. MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動する。
WL_HOME\uninstall
WL_HOME は WebLogic Platform をインストールしたディレクトリ (通常は C:¥bea¥weblogic81 ) である。
2. プロンプトに次のコマンドを入力する。
uninstall -mode=silent
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UNIX
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1. 次のディレクトリに移動する。
WL_HOME /uninstall
WL_HOME は WebLogic Platform をインストールしたディレクトリである。
2. プロンプトに次のコマンドを入力する。
sh uninstall.sh -mode=silent
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注意 : サイレントモードでアンインストール プログラムを実行すると、エラーが発生した場合も含めて、アンインストールが進行中であることや、正しく完了したことを示すメッセージは一切表示されません。
コマンドラインに -log=
full_path_to_log_file
オプションを追加すると、詳細なインストール ログが作成される。たとえば、次のように入力します。
uninstall -mode=silent -log=D:¥logs¥weblogic_uninstall.log
詳細については、「詳細なインストール ログの生成」を参照してください。
グラフィカルモードでの Service Pack またはローリング パッチのアンインストール
次の手順を使用して、WebLogic Platform の Service Pack またはローリング パッチをアンインストールします。Smart Update を使用して Service Pack またはローリング パッチをアンインストールすることもできます。「Smart Update を使用したメンテナンス アップグレードのアンインストール」を参照してください。
実行中のサーバがある場合は、シャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションしているサーバがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。
表 8-1 の説明に従って、アンインストール プログラムを起動します。
WebLogic Platform アンインストーラの [ようこそ] ウィンドウが表示されます。
[次へ] をクリックしてアンインストール プログラムを開始します。
[Select Uninstall Type] ウィンドウが表示されます。
ロールバック後の Service Pack を選択し、[次へ] をクリックします。
ステータス ウィンドウに、アンインストールの進行状況が表示されます。ロールバックが完了すると、メッセージが表示されます。
ステータス ウィンドウで [完了] をクリックします。
コンソールモードでの Service Pack またはローリング パッチのアンインストール
次の手順を使用して、WebLogic Platform の Service Pack またはローリング パッチをアンインストールします。Smart Update を使用して Service Pack またはローリング パッチをアンインストールすることもできます。「Smart Update を使用したメンテナンス アップグレードのアンインストール」を参照してください。
実行中のサーバがある場合は、シャットダウンします。Windows サービスとしてコンフィグレーションしているサーバがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。
表 8-2 の説明に従って、アンインストール プログラムを起動します。
[ようこそ] テキストが表示されます。
〔Enter〕を押すか next
と入力し、アンインストール プログラムの次のパネルに進みます。
[Uninstall Options] パネルが表示されます。
プロンプトに、ロールバック後の Service Pack のオプション番号を入力し、〔Enter〕を押します。
アンインストールの進行状況を示すテキスト メッセージが表示されます。
WebLogic Platform の再インストール
以前にインストールした WebLogic Platform の同一コンポーネントと同じ BEA ホーム ディレクトリまたは同じファイル ロケーションに、同じバージョンの WebLogic Platform またはそのコンポーネントを上書きで再インストールすることはできません。ただし、既存のインストールにコンポーネントを追加することはできます。たとえば、あるインストールで WebLogic Server をインストールし、別のインストールで WebLogic Integration や WebLogic Portal をインストールすることができます。
同じバージョンの製品コンポーネントまたは WebLogic Platform 全体を同じ場所に再インストールするには、まず以前のインストールをアンインストールする必要があります。
すでに WebLogic Platform 8.1 がインストールされている BEA ホーム ディレクトリに WebLogic Platform 8.1 のコピーをインストールしようとすると、エラー メッセージが表示されます。エラー メッセージの例を、次の表に示します。
インストール対象の製品
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ディレクトリにインストール済みの製品
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表示されるエラー メッセージ
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8.1 SP5
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8.1 SP5
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この BEA ホームには、WebLogic Platform 8.1 SP5 が完全にインストールされています。他の BEA ホームを選択するか、製品をアンインストールしてください。
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8.1 SP5
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8.1 SP4
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現在のインストーラ (8.1.5.0) の製品メンテナンス レベルは、システムにインストールされている製品 (8.1.4.0) のメンテナンス レベルと互換性がありません。希望するレベルを実現するには、互換性のあるインストーラを取得するか、現在のシステム上でメンテナンスを行ってください。
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[了解] をクリックするか、OK
と入力して、[BEA ホーム ディレクトリの選択] プロンプトに戻ります。
プロンプトで、次のいずれかのオプションを選択します。
別の BEA ホーム ディレクトリを使用してソフトウェアのインストールを続行するには、WebLogic Platform が存在しない既存の BEA ホーム ディレクトリを選択するか、新規の BEA ホーム ディレクトリを作成する。
インストール プログラムを終了する。WebLogic Platform 8.1 を同じ BEA ホームに再インストールするには、以前のインストールをアンインストールする必要があります。次のいずれかの節で説明されているように、ご使用のプラットフォームに適したアンインストール プログラムを起動します。
その後、次のいずれかの節の説明に従って、ソフトウェアを再インストールします。