Oracle Rdbは、リレーショナル・データベース・モデルに基づく汎用データベース管理システムです。Oracle RMU(Oracle Rdbの管理ユーティリティ)は、データベース管理タスクを実行したり、Oracle Rdbデータベースに関する情報を監視および表示するためにに使用できる、Oracle Rdbの一部です。
このマニュアルでは、リリース7.2までのOracle RMUを対象に、構文、セマンティクスおよび参考情報を記載します。
このマニュアルを効果的に使用するには、データ処理プロシージャ、データベース管理の基本概念と用語、およびOpenVMSオペレーティング・システムについて知識がある必要があります。
このマニュアルは、次に示すように、2つの章、2つの付録、および索引で構成されています。
第1章 | Oracle RMUコマンドの構文とセマンティクスについて説明します。Oracle RMUコマンドを使用すると、Oracle Rdbデータベースの管理、監視、および情報表示を行うことができます。 |
第2章 | RdbALTERユーティリティで利用可能なRMU/ALTER コマンドの構文とセマンティクスについて説明します。 |
付録A | 一部のOracle RMUコマンドで、特殊構造出力ファイル(.rrdファイル)用に生成される構文について説明します。 |
付録B | LogMiner for Rdb機能の使用方法について説明します。 |
このマニュアルでは、Oracle RMUコマンドの構文を示すのに、次の表記規則を使用します。
例として、RMU Analyze Placementコマンドの入力形式を次に示します。
RMU/Analyze/Placement root-file-spec [index-name[,...]] |
AnalyzeコマンドとPlacement修飾子は、大文字、小文字、またはそれらの組合せで入力できます。root-file-specパラメータは、その箇所に特定のルート・ファイル指定を入力する必要があることを示しています。大カッコで囲まれたindex-name(およびその後に続いている大カッコ内のカンマと省略記号)は、1つ以上の索引名をカンマで区切って入力できることを示しています。
このマニュアルでは、RdbAlter文の構文を図式化して示した構文図が使用されています。構文図では、各Oracle Rdb文の特性(オプション、必須、繰返し)をわかりやすく示しています。特定のコマンドの構文を調べる際には、そのコマンドの構文図を参照すると便利です。
構文図は、左から読み始め、矢印の向きに読み進めて、右端で終わるように構成されています。途中で分岐している場合は、目的のオプションがあるほうへ読み進めてください。特定のオプションを省略する場合は、言語要素のない分岐方向へ進んでください。図の内容が右端に達すると、矢印は左余白まで戻ります。構文図には、次の要素が含まれます。
図 1に、RdbALTER DISPLAYコマンドの構文図の一部を示します。
図 1 構文図のサンプル
DISPLAY | 図のメインのライン上に大文字で示され、下線が引かれています。したがって、このキーワードは必須です(通常は省略可能)。 |
page-number | 図の分岐線上に小文字で示されています。したがって、page-number句はオプションです。指定する場合は、特定の値に置き換える必要があります。 |
display-data | 分岐線上に小文字で示されています。同じ高さに分岐線がないので、display-data句はオプションです。このサブ図は、display-dataの定義を示しています。 |
OpenVMSは、OpenVMS AlphaとOpenVMS I64の両方のオペレーティング・システムを意味します。
このマニュアル中のOracle Rdbは、Oracle Rdb for OpenVMSを指します。Oracle Rdbのリリース7.2は、R7.2とも表記されます。
Oracle RdbへのSQLインタフェースは、SQLと表記されます。このインタフェースは、1999年に採用されたSQL標準のOracle Rdbの実装です。この標準は一般にANSI/ISO SQL標準またはSQL:1999と呼ばれます。詳細は、『Oracle Rdbリリース・ノート』を参照してください。
Oracle CDD/Repositoryソフトウェアは、辞書、データ辞書、またはリポジトリと表記されます。
別途記載のないかぎり、例では、各行末に黙示の改行が発生します。入力行の終わりに、[Return]キーを押す必要があります。
. . . |
例の中の垂直の省略記号は、例に直接関連しない情報が省略されていることを示します。 |
... | 文またはコマンドの中の水平の省略記号は、例に直接関連しない文またはコマンドの一部が省略されていることを示します。 |
[ ] | 形式の説明で、大カッコは、カッコ内の項目を任意に選択することを表します。プロンプト内では、デフォルトの応答を表します。たとえば、[y]はデフォルトの応答がYesであることを表します。 |
{ } | 形式の説明にある中カッコは、カッコ内の項目から少なくともいずれか1つを選択する必要があることを表します。 |
$ | ドル記号は、OpenVMSのDIGITAL Command Languageプロンプトを表します。 |
太字の テキスト |
本文中の太字は、本文、用語集、またはそれら両方の中で定義されている用語を示します。 |
<右矢印> | この記号は、メニュー項目を選択することを示します。 |
メニュー名 | メニュー名の下線に引かれた文字は、マウスのかわりに使用できるニーモニック・キーを示します。 |
次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。
Oracleサポート・サービス
オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html
製品マニュアル
製品のマニュアルは、次のURLにあります。
http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html
研修およびトレーニング
研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。
http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3
その他の情報
オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/index.html
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html
注意: ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 |