用途
cdコマンドは、Oracle Secure Backupカタログ内で参照しているディレクトリを変更する場合に使用します。cdコマンドのオプションは、後続のlsおよびrestoreコマンドに影響します。
カタログを参照することは、バックアップ・イメージのコンテンツを参照することと同じです。obtoolユーティリティでは、各イメージのコンテンツが、ライブ・ファイル・システムと同じようなディレクトリ構造として表示されます。参照できるのは、コンテンツがバックアップ済のディレクトリのみです。
前提条件
cdコマンドを実行するために必要な権限は、そのクラスに対する、このアクセスによるバックアップ・カタログの参照(browse backup catalogs with this access)の設定によって異なります。
構文
cd::=
cd [ --host/-h hostname ] [ --viewmode/-v viewmode ] [ --select/-s data-selector[,data-selector]... ] [ pathname ]
意味
mkhostまたはrenhostコマンドで割り当てられるホスト・マシンの名前を定義します。Oracle Secure Backupカタログ内でホストのファイル・システムを参照するには、先にそのホストを設定する必要があります。ホストは、set hostコマンドを使用して設定することもできます。
Oracle Secure Backupカタログ内のディレクトリのコンテンツを表示するモードを指定します。cdコマンドのモードは、新しい設定に変更するまでは、viewmodeのままです。
viewmodeの有効な値は次のとおりです。
exact: データ・セレクタに一致するディレクトリ・エントリのみが表示されます。
inclusive: 現在のデータ・セレクタに関係なくすべてのエントリが表示されます(デフォルト)。
操作に適用されるOracle Secure Backupカタログ・データを指定します。data-selectorプレースホルダの詳細は、「data-selector」を参照してください。
cdに指定したデータ・セレクタ値は、lsbuコマンドには影響しません。lsbuコマンドでは、data-selectorを指定した場合を除いて、すべてのバックアップがリストされます。
Oracle Secure Backupカタログ内を参照するパス名を指定します。
例
例2-14では、ホストをbrhost2に設定し、Oracle Secure Backupカタログのルート・ディレクトリに移動し、そのコンテンツを表示します。