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Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.1
B28441-02
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lsdev

用途

lsdevコマンドは、1つ以上の構成済デバイスの名前および属性をリストする場合に使用します。


関連項目:

関連コマンドについては、「デバイス用コマンド」を参照してください。

前提条件

lsdevコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の表示(display administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。

構文

lsdev::=

lsd•ev [ --long/-l | --short/-s ] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ]
[ --reservations/-v | --mount/-m | --description/-d | --borrowed/-b ]
[ --nocomm/-N ] [ --reserved/-r [ --me/-e ] ] [ --nohierarchy/-H ]
[ --notype/-T ] [ --geometry/-g ] [ --verbose/-V ]
[ --attach/-a aspec ] [ --type/-t { tape | library } ]
devicename ...

意味

--long/-l

データを長い形式で表示します。このコマンドでは各デバイスの属性がラベル付きで表示されます。サンプル出力については、例2-55を参照してください。デフォルトでは、このコマンドにより、デバイスの名前、タイプおよびステータスが表示されます。

--short/-s

データを短い形式で表示します。このコマンドでは、各デバイス名が独立した行に出力されます。

--inservice/-o

Oracle Secure Backupから論理的に使用可能なデバイスのリストが表示されます。

--notinservice/-O

Oracle Secure Backupから論理的に使用不可能なデバイスのリストが表示されます。

--reservations/-v

デバイス予約データが表示されます(たとえば、デバイスを予約したコンポーネントの名前など)。デバイスの予約にはresdevコマンドが、その解除にはunresdevコマンドが使用できます。

--mount/-m

デバイスとそのマウント・ステータスのリストが表示されます。

--description/-d

詳細な説明が付いたデバイスのリストが表示されます。説明のないデバイスについては、pingdev devicenameコマンドを実行すると説明が生成されます。

--borrowed/-b

デバイスとその流用ステータスのリストが表示されます。

--nocomm/-N

デバイスとの通信が抑止されます。

--reserved/-r

現在予約されているデバイスのみがリストされます。

--me/-e

ログインしたユーザー用に予約されているデバイスが表示されます。--reservedオプションとともに使用してください。

--nohierarchy/-H

ライブラリに搭載されているテープ・ドライブが表示されなくなります。デフォルトでは、ライブラリを表示すると、搭載されているドライブも表示されます。

--notype/-T

タイプ(テープ・ドライブまたはライブラリ)を指定しないでデバイスのリストを表示します。

--geometry/-g

テープ・ライブラリの形状やその他の特性が表示されます。

--verbose/-V

詳細出力を生成します(デフォルト)。各デバイスについて、obtoolにより、デバイスのタイプ、名前およびステータスが表示されます。

--attach/-a aspec

指定されたアタッチメントのデバイスが表示されます。aspecプレースホルダの詳細は、「aspec」を参照してください。

--type/-t tape | library

指定されたタイプのデバイス(tapeまたはlibrary)が表示されます。

devicename ...

属性データを表示するデバイスの名前を指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。

出力

表2-8に、lsdevコマンドの出力を示します。

表2-8 lsdevの出力

ラベル 意味

Device type

デバイスのタイプ。設定はtape driveまたはlibraryです。

Model

製造業者モデル(ある場合)。

Serial number

製造業者シリアル番号(ある場合)。

In service

デバイスの使用適格性。設定はyesまたはnoです。

Debug mode

問題をトラブルシューティングするのを支援します。設定はyesまたはnoです。

Barcode reader

設定は、yesnoまたはdefaultです。

Barcodes required

設定はyesまたはnoです。yesの場合、バックアップ・ジョブを実行するにはテープにバーコードを付ける必要があります。

Auto clean

テープ・ドライブのヘッドが自動的にクリーンアップされます。設定はyesまたはnoで、個別に構成します。

Clean interval

クリーニング間の時間間隔です。

Clean using emptiest

クリーニングできる残りの回数が最も多いクリーニング・テープを使用します。設定はyesまたはnoです。

Unload required

設定はyesまたはnoです。

UUID

ハードウェアのUniversal Unique Identifier(UUID)。

Attachment #

1から開始し、2つ目以降のテープ・ドライブまたはライブラリへのアタッチメントに対しては1ずつ加算した値が設定されます。

Host

メディア・サーバーのホスト名。

Raw device

デバイス固有のファイル名。ライブラリの場合は/dev/rbl#、テープ・ドライブの場合は/dev/rbt#です。

Library

テープ・ライブラリに対するユーザー指定のOracle Secure Backup名。

DTE

ライブラリにおけるテープ・ドライブの番号。

Automount

テープ・ドライブが自動的にマウントされます。設定はyesまたはnoです。

Error rate

テープごとのエラーの最大数。これを超えるとバックアップ・ジョブが失敗します。

Query frequency

ハードウェアのデフォルト。

Blocking factor

デフォルトの最適値128バイトに設定します。この値は任意に変更しないでください。サーバーのオペレーティング・システムによってサポートされている値より高い値が選択された場合に、Oracle Secure Backupがエラーで強制終了されるためです。

Max blocking factor

Oracle Secure Backupにより最適値に設定されます。この値は変更しないでください。

Current tape

現在DTEにあるテープの元の記憶域要素と、テープに関するその他の情報。

Use list

このドライブで使用するよう割り当てられた記憶域要素内にあるテープ。

Drive usage

最初に使用されてからの、または最後にクリーニングされてからの経過時間。

Cleaning required

テープ・ドライブのクリーニングの必要性。設定はyesまたはnoです。


例2-55では、filer_ethel_mc3という名前のテープ・ライブラリの詳細をリストしています。

例2-55 ライブラリの詳細のリスト

ob> lsdev --long filer_ethel_mc3
filer_ethel_mc3:
    Device type:            library
    Model:                  ATL
    In service:             yes
    Debug mode:             no
    Barcode reader:         default (hardware-selected)
    Barcodes required:      no
    Auto clean:             no
    Clean interval:         (not set)
    Clean using emptiest:   no
    Unload required:        yes
    UUID:                   8249461c-585c-1027-85c6-000103e0a9fc
    Attachment 1:
        Host:               filer_ethel
        Raw device:         mc3
filer_ethel_nrst7a:
    Device type:            tape
    Model:                  Quantum
    In service:             yes
    Library:                filer_ethel_mc3
    DTE:                    1
    Automount:              yes
    Error rate:             8
    Query frequency:        3003895KB (-1218978408 bytes) (from driver)
    Debug mode:             no
    Blocking factor:        (default)
    Max blocking factor:    (default)
    Current tape:           1
    Use list:               all
    Drive usage:            none
    Cleaning required:      no
    UUID:                   82665aa4-585c-1027-85c6-000103e0a9fc
    Attachment 1:
        Host:               filer_ethel
        Raw device:         nrst7a
filer_ethel_nrst8a:
    Device type:            tape
    Model:                  Quantum
    In service:             yes
    Library:                filer_ethel_mc3
    DTE:                    2
    Automount:              yes
    Query frequency:        3003895KB (-1218978408 bytes) (from driver)
    Debug mode:             no
    Blocking factor:        (default)
    Max blocking factor:    (default)
    Current tape:           [unknown]
    Use list:               all
    Drive usage:            [not set]
    Cleaning required:      [unknown]
    UUID:                   82667cdc-585c-1027-85c6-000103e0a9fc
    Attachment 1:
        Host:               filer_ethel
        Raw device:         nrst8a