用途
lsdevコマンドは、1つ以上の構成済デバイスの名前および属性をリストする場合に使用します。
前提条件
lsdevコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の表示(display administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文
lsdev::=
lsd•ev [ --long/-l | --short/-s ] [ --inservice/-o | --notinservice/-O ] [ --reservations/-v | --mount/-m | --description/-d | --borrowed/-b ] [ --nocomm/-N ] [ --reserved/-r [ --me/-e ] ] [ --nohierarchy/-H ] [ --notype/-T ] [ --geometry/-g ] [ --verbose/-V ] [ --attach/-a aspec ] [ --type/-t { tape | library } ] devicename ...
意味
データを長い形式で表示します。このコマンドでは各デバイスの属性がラベル付きで表示されます。サンプル出力については、例2-55を参照してください。デフォルトでは、このコマンドにより、デバイスの名前、タイプおよびステータスが表示されます。
データを短い形式で表示します。このコマンドでは、各デバイス名が独立した行に出力されます。
Oracle Secure Backupから論理的に使用可能なデバイスのリストが表示されます。
Oracle Secure Backupから論理的に使用不可能なデバイスのリストが表示されます。
デバイス予約データが表示されます(たとえば、デバイスを予約したコンポーネントの名前など)。デバイスの予約にはresdevコマンドが、その解除にはunresdevコマンドが使用できます。
デバイスとそのマウント・ステータスのリストが表示されます。
詳細な説明が付いたデバイスのリストが表示されます。説明のないデバイスについては、pingdev devicenameコマンドを実行すると説明が生成されます。
デバイスとその流用ステータスのリストが表示されます。
デバイスとの通信が抑止されます。
現在予約されているデバイスのみがリストされます。
ログインしたユーザー用に予約されているデバイスが表示されます。--reservedオプションとともに使用してください。
ライブラリに搭載されているテープ・ドライブが表示されなくなります。デフォルトでは、ライブラリを表示すると、搭載されているドライブも表示されます。
タイプ(テープ・ドライブまたはライブラリ)を指定しないでデバイスのリストを表示します。
テープ・ライブラリの形状やその他の特性が表示されます。
詳細出力を生成します(デフォルト)。各デバイスについて、obtoolにより、デバイスのタイプ、名前およびステータスが表示されます。
指定されたアタッチメントのデバイスが表示されます。aspecプレースホルダの詳細は、「aspec」を参照してください。
指定されたタイプのデバイス(tapeまたはlibrary)が表示されます。
属性データを表示するデバイスの名前を指定します。デバイス名の命名規則については、「devicename」を参照してください。
出力
表2-8に、lsdevコマンドの出力を示します。
表2-8 lsdevの出力
| ラベル | 意味 |
|---|---|
|
Device type |
デバイスのタイプ。設定は |
|
Model |
製造業者モデル(ある場合)。 |
|
Serial number |
製造業者シリアル番号(ある場合)。 |
|
In service |
デバイスの使用適格性。設定は |
|
Debug mode |
問題をトラブルシューティングするのを支援します。設定は |
|
Barcode reader |
設定は、 |
|
Barcodes required |
設定は |
|
Auto clean |
テープ・ドライブのヘッドが自動的にクリーンアップされます。設定は |
|
Clean interval |
クリーニング間の時間間隔です。 |
|
Clean using emptiest |
クリーニングできる残りの回数が最も多いクリーニング・テープを使用します。設定は |
|
Unload required |
設定は |
|
UUID |
ハードウェアのUniversal Unique Identifier(UUID)。 |
|
Attachment # |
|
|
Host |
メディア・サーバーのホスト名。 |
|
Raw device |
デバイス固有のファイル名。ライブラリの場合は |
|
Library |
テープ・ライブラリに対するユーザー指定のOracle Secure Backup名。 |
|
DTE |
ライブラリにおけるテープ・ドライブの番号。 |
|
Automount |
テープ・ドライブが自動的にマウントされます。設定は |
|
Error rate |
テープごとのエラーの最大数。これを超えるとバックアップ・ジョブが失敗します。 |
|
Query frequency |
ハードウェアのデフォルト。 |
|
Blocking factor |
デフォルトの最適値128バイトに設定します。この値は任意に変更しないでください。サーバーのオペレーティング・システムによってサポートされている値より高い値が選択された場合に、Oracle Secure Backupがエラーで強制終了されるためです。 |
|
Max blocking factor |
Oracle Secure Backupにより最適値に設定されます。この値は変更しないでください。 |
|
Current tape |
現在DTEにあるテープの元の記憶域要素と、テープに関するその他の情報。 |
|
Use list |
このドライブで使用するよう割り当てられた記憶域要素内にあるテープ。 |
|
Drive usage |
最初に使用されてからの、または最後にクリーニングされてからの経過時間。 |
|
Cleaning required |
テープ・ドライブのクリーニングの必要性。設定は |
例
例2-55では、filer_ethel_mc3という名前のテープ・ライブラリの詳細をリストしています。
例2-55 ライブラリの詳細のリスト
ob> lsdev --long filer_ethel_mc3
filer_ethel_mc3:
Device type: library
Model: ATL
In service: yes
Debug mode: no
Barcode reader: default (hardware-selected)
Barcodes required: no
Auto clean: no
Clean interval: (not set)
Clean using emptiest: no
Unload required: yes
UUID: 8249461c-585c-1027-85c6-000103e0a9fc
Attachment 1:
Host: filer_ethel
Raw device: mc3
filer_ethel_nrst7a:
Device type: tape
Model: Quantum
In service: yes
Library: filer_ethel_mc3
DTE: 1
Automount: yes
Error rate: 8
Query frequency: 3003895KB (-1218978408 bytes) (from driver)
Debug mode: no
Blocking factor: (default)
Max blocking factor: (default)
Current tape: 1
Use list: all
Drive usage: none
Cleaning required: no
UUID: 82665aa4-585c-1027-85c6-000103e0a9fc
Attachment 1:
Host: filer_ethel
Raw device: nrst7a
filer_ethel_nrst8a:
Device type: tape
Model: Quantum
In service: yes
Library: filer_ethel_mc3
DTE: 2
Automount: yes
Query frequency: 3003895KB (-1218978408 bytes) (from driver)
Debug mode: no
Blocking factor: (default)
Max blocking factor: (default)
Current tape: [unknown]
Use list: all
Drive usage: [not set]
Cleaning required: [unknown]
UUID: 82667cdc-585c-1027-85c6-000103e0a9fc
Attachment 1:
Host: filer_ethel
Raw device: nrst8a