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ログを使用してエラーを検出する
BEA Tuxedo のログ・ファイルを使用して、アプリケーション・エラーおよびシステム・エラーを検出できます。
トランザクション・ログ (TLOG) を分析する
TLOG は、コミット処理中のグローバル・トランザクションに関するメッセージのみを含むバイナリ形式のファイルです。TLOG を表示するには、まずテキスト形式に変換する必要があります。BEA Tuxedo システムでは、tmadmin を使った 2 つの方法で TLOG を変換できます。
dumptlog コマンドおよび loadtlog コマンドは、サーバ・グループやマシンを移行するときに、マシン間で TLOG を移動する場合にも便利です。
トランザクション・エラーを検出する
MIB を使用してTLOG エラーを検出し、トランザクションのステータスを取得することができます。tmadmin コマンドの display transaction を実行して、トランザクションのエラーを検出することもできます。
ユーザ・ログ (ULOG) を分析する
BEA Tuxedo システムでは、アプリケーション内のアクティブなマシンにログ・ファイルが置かれます。このログ・ファイルには、BEA Tuxedo システムのエラー・メッセージ、警告メッセージ、デバッグ・メッセージ、またはそれ以外の役立つ情報が含まれています。このファイルをユーザ・ログ (ULOG) と呼びます。ULOG を使用すると、BEA Tuxedo ATMI によって返されるエラーを簡単に見つけることができます。また、ULOG は、BEA Tuxedo システムとアプリケーションで生成されたエラー情報の主要な格納先となります。
ULOG の情報を使用すると、システムやアプリケーションの障害の原因を特定できます。ユーザ・ログには、1 つの問題に対して複数のメッセージを記録できます。一般的には、先に記述されたメッセージの方が有益な診断情報を説明しています。
ULOG メッセージの例
次の例では、LIBTUX_CAT カタログのメッセージ 358 が、その後のメッセージで報告される問題の原因を説明しています。つまり、UNIX システム・セマフォの不足が、アプリケーションを起動できない原因であることを示しています。
ULOG メッセージの例
151550.gumby!BBL.28041.1.0:LIBTUX_CAT:262:std main starting
151550.gumby!BBL.28041.1.0:LIBTUX_CAT:358:reached UNIX limit on semaphore ids
151550.gumby!BBL.28041.1.0:LIBTUX_CAT:248:fatal:system init function ...
151550.gumby!BBL.28040.1.0:CMDTUX_CAT:825:Process BBL at SITE1 failed ...
151550.gumby!BBL.28040.1.0:WARNING:No BBL available on site SITE1.
Will not attempt to boot server processes on that site.
注記 ユーザ・ログ・メッセージの詳細と、問題に対する適切な対応策については、システム・メッセージを参照してください。
ULOG 内の tlisten メッセージを分析する
ULOG には、tlisten プロセスのエラー・メッセージも記録されます。tlisten プロセスのメッセージは、任意のテキスト・エディタを使用して表示できます。MASTER マシンを含む各マシン上で、個別に tlisten プロセスが実行されます。それぞれの tlisten プロセスのログは、各マシン上の ULOG に記録されますが、リモート・ファイル・システムから共有で使用することもできます。
ULOG は、tlisten プロセスのエラーを記録します。tlisten が使用されるのは、tmboot を使用してシステムを起動するとき、およびアプリケーションの実行中に tmadmin を実行するときです。tlisten のメッセージは、tlisten プロセスの実行後、直ちに作成されます。tlisten プロセスでエラーが発生すると、メッセージが ULOG に記録されます。
注記 アプリケーションの管理者には ULOG の tlisten メッセージを分析する責任がありますが、プログラマも ULOG のメッセージを活用できます。
『BEA Tuxedo システム メッセージ』の「CMDTUX カタログ」には、tlisten のメッセージに関する次の情報が説明されています。
tlisten メッセージの例
ULOG 内の次の tlisten メッセージを例に取ります。
121449.gumby!simpserv.27190.1.0:LIBTUX_CAT:262:std main starting
ULOG のメッセージは、タグとテキストで構成されています。タグは、次の情報で構成されています。
注記 シングル・スレッド・アプリケーションの場合、thread_ID フィールドと context_ID フィールドにプレースホルダが出力されます。アプリケーションがマルチスレッドであるかどうかは、複数のスレッドを使用するまでわかりません。
テキストは、次の情報で構成されています。
注記 このメッセージについては、『BEA Tuxedo システム メッセージ』の「LIBTUX カタログ」を参照してください。
関連項目
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