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型付きバッファの概要
あるプロセスから別のプロセスにメッセージを送信する場合、メッセージ・データ用のバッファを割り当てておく必要があります。BEA Tuxedo システムのクライアントは、型付きバッファを使用してサーバにメッセージを送ります。型付きバッファとは、カテゴリ (タイプ) と、サブカテゴリ (サブタイプ) が定義されたメモリ領域です。サブカテゴリは必須ではありません。型付きバッファは、BEA Tuxedo システムでサポートされる分散プログラミング環境の基本要素の 1 つです。
なぜ「型付き」バッファを使用するのでしょうか。分散環境では、アプリケーションが異機種システムにインストールされ、異なるプロトコルを使用して複数のネットワーク間で通信が行われます。バッファ・タイプが異なると、初期化、メッセージの送受信、およびデータの符号化/復号化にそれぞれ別のルーチンが必要になります。各バッファに特定のタイプが割り当てられていると、プログラマが介在しなくても、そのタイプに対応するルーチンを自動的に呼び出すことができます。
以下に示す表は、BEA Tuxedo システムでサポートされる型付きバッファと、そのバッファが次の条件を満たしているかどうかを示しています。
ルーティング関数が必要な場合は、アプリケーション・プログラマが用意します。
すべてのバッファ・タイプは、$TUXDIR/lib ディレクトリの tmtypesw.c ファイルに定義されています。クライアント・プログラムとサーバ・プログラムで認識されるバッファ・タイプは、tmtypesw.c に定義されているものだけです。tmtypesw.c ファイルを編集して、バッファ・タイプを追加したり削除できます。また、UBBCONFIG の BUFTYPE パラメータを使用して、特定のサービスで処理できるタイプとサブタイプを制限できます。
tmtypesw.c ファイルは、共用オブジェクトやダイナミック・リンク・ライブラリのビルドに使用されます。このオブジェクトは、BEA Tuxedo 管理サーバ、およびアプリケーション・クライアントとアプリケーション・サーバによって動的にロードされます。
関連項目
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