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BEA Tuxedo の GUI モード・インストール
以下の節では、グラフィカル・ユーザ・インターフェイス (GUI) モードを使用して Windows および UNIX システムに BEA Tuxedo をインストールする方法について説明します。
GUI モード・インストールとは
グラフィカル・ユーザ・インターフェイス (GUI) モード・インストールとは、BEA インストール・プログラムをグラフィック形式で実行する方法のことです。インストール・プログラムは、Windows システムと UNIX システムのいずれでも実行できます。
GUI モード・インストールを実行するには、ソフトウェアをインストールするマシンに付属のコンソールが Java ベースの GUI をサポートしている必要があります。Windows システムのすべてのコンソールは Java ベースの GUI をサポートしていますが、一部の UNIX システムのコンソールはサポートしていません。
注記 非グラフィック・コンソールを使用して BEA Tuxedo を UNIX システムにインストールする場合は、UNIX システム上での BEA Tuxedo のコンソール・モード・インストールを参照してください。
はじめに
WebLogic Enterprise のバージョン 5.1 以前、または BEA Tuxedo のバージョン 7.1 以前からアップグレードする場合は、BEA Tuxedo システムのリリース 8.0 へのアップグレードを参照してその内容に従ってください。その後、この節に戻って BEA Tuxedo のインストールを続行します。
Windows システム上での GUI モード・インストールの開始
Windows システム上で GUI モード・インストールを開始するには、次の手順に従います。
Windows 98 システムは、BEA Tuxedo クライアント・コンポーネントのみをサポートしています。
Administrator
というユーザ名でターゲット・マシンにログインします。
Windows システムに BEA Tuxedo サーバ・コンポーネントをインストールするには管理者権限が必要です。BEA Tuxedo クライアント・コンポーネントのみをインストールする場合には管理者権限は不要です。
ディスク領域の要件については、BEA Tuxedo 8.0 プラットフォーム・データ・シートを参照してください。ディスク領域の割り当ての要件については、ファイルおよびデータベースの管理とディスク領域の割り当てを参照してください。
プラットフォームに合わせてダウンロードした BEA Tuxedo インストーラが入っているディレクトリに移動し、filename
.exe
ファイルをダブルクリックします。filename は BEA Tuxedo インストーラの名前です。
インストール手順については、GUI モード・インストールの実行を参照してください。
tux8_new_installer
ディレクトリに移動しま
す。
filename
.exe
ファイルをダブルクリックします。filename はプラット
フォーム固有の BEA Tuxedo インストーラの名前です。インストール・プ
ログラムが BEA Tuxedo のインストールを開始します。
以前のバージョンのソフトウェアを削除する場合は、Windows 2000 に関するその他のアップグレード要件を参照し、説明されている手順に従ってマシンからソフトウェアを削除してから、インストールを再開します。
以前のバージョンのソフトウェアを削除しないで 2 つのバージョンをインストールする場合は、以下のガイドラインに従ってください。従わない場合、以前のバージョンのソフトウェアが使用不能になり、そのソフトウェアのインストールに関連したファイル (必要に応じて変更したファイル) が上書きされます。
UNIX システム上での GUI モード・インストールの開始
UNIX システム上で GUI モード・インストールを開始するには、次の手順に従います。
root
というユーザ名でターゲットの UNIX マシンにログインします。
UNIX システム上で BEA Tuxedo CD をマウントするにはスーパーユーザ特権が必要です。BEA Tuxedo を BEA の Web サイトからダウンロードしてインストールする場合、スーパーユーザ特権は不要です。
ディスク領域の要件については、BEA Tuxedo 8.0 プラットフォーム・データ・シートを参照してください。ディスク領域の割り当ての要件については、ファイルおよびデータベースの管理とディスク領域の割り当てを参照してください。
sh
filename
.bin
このコマンドでは、filename
は BEA Tuxedo インストーラの名前を表します。
インストール手順については、GUI モード・インストールの実行を参照してください。
tux8_new_installer
ディレクトリに移動しま
す。
sh
filename
.bin
このコマンドでは、filename
はプラットフォーム固有の BEA Tuxedo インストーラの名前を表します。
GUI モード・インストールの実行
BEA Tuxedo インストーラ・プログラム (現時点では英語版のみ利用可能) では、システムおよびコンフィギュレーションに固有の情報を入力するよう求められます。インストール時に表示されるメッセージへの応答方法については、次の表を参照してください。
以上で、BEA Tuxedo ソフトウェアのインストールが完了しました。
UNIX システムでのファイル所有権の割り当て
UNIX システムに BEA Tuxedo システムをインストールした場合、BEA Tuxedo システム管理者用に別のアカウントを作成し、そのアカウントに BEA Tuxedo システム・ファイルの所有権を与えることをお勧めします。UNIX マシン上で BEA Tuxedo ソフトウェアの所有権を変更するには、次のコマンドを入力します。
chown
adm_account full_path_of_tux_8.0_prod_dir
adm_account
には BEA Tuxedo 管理者アカウントを入力し、full_path_of_tux_8.0_prod_dir
には BEA Tuxedo ソフトウェアをインストールした製品ディレクトリの絶対パス名を入力します。
Windows システム上の BEA Tuxedo のショートカットについて
BEA Tuxedo 8.0 ソフトウェアを Windows システムにインストールする場合、インストーラ・プログラムは自動的に [BEA WebLogic E-Business Platform] を BEA Tuxedo 8.0 の親フォルダとして使用します。BEA ホーム・ディレクトリがシステムに追加されると、インストーラ・プログラムは次の図に示す規則に従って新しい [BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダを作成します。
図2-1 同一 Windows システム上での複数の BEA ホーム・ディレクトリのトラッキング
各 BEA ホーム・ディレクトリには、[BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダが関連付けられています。各 [BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダには、[Tuxedo 8.0] フォルダ (注記参照) と 2 つのファイル、BEAHOMEx Location および View History が関連付けられています。BEAHOME に関連付けられる数字は 2 から始まり、Windows システム上で作成された BEA ホーム・ディレクトリが 1 つだけの場合は数字が付きません。
注記 BEA ホーム・ディレクトリはインストールされている BEA Tuxedo 8.0 と BEA WebLogic Server 6.0 の両方のホーム・ディレクトリとなる場合があるので、[BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダには、[Tuxedo 8.0] フォルダと [WebLogic Server 6.0] フォルダが格納されることもあります。
BEA ホーム・ディレクトリと [BEA WebLogic E-Business Platform] フォルダごとに、BEAHOME ファイルには BEA ホーム・ディレクトリのパス名が格納され、View History ファイルには BEA ホーム・ディレクトリのインストールおよびアンインストールの履歴が格納されます。ファイルに関連付けられたテキスト・アイコンをダブルクリックすると、その内容が表示されます。BEAHOME および履歴ファイルには、BEA ホーム・ディレクトリの logs
\log.txt
ファイルから取り出された情報が格納されています。
[Tuxedo 8.0] フォルダには以下のショートカットが作成されます。このフォルダを表示するには、[スタート] メニューの [プログラム] をポイントし、[BEA WebLogic E-Business Platform]、[Tuxedo 8.0] の順に選択します。
lic.txt
ファイル) をインストールできます。製品ライセンスのインストール方法については、BEA Tuxedo インストール後の製品ライセンスのインストールを参照してください。
Windows システムの BEA Administration プログラムについて
BEA Tuxedo Administration Console に加えて、Windows 用 BEA Tuxedo 8.0 ソフトウェアは、Windows 2000 システム上で BEA Tuxedo システムをコンフィギュレーションするための BEA Administration プログラムと 2 つの Windows サービス (Tlisten と BEA procMGR) を提供します。Windows 2000 システムにこれらの管理ツールがインストールされるのは、BEA Tuxedo サーバ・コンポーネントがインストールされた場合のみです。
Windows 2000 システム上で BEA Tuxedo ソフトウェアをインストールまたはアップグレードしたら、[BEA Administration] ウィンドウを使用して以下の作業を実行できます。
BEA Administration プログラムにアクセスするには、[スタート] メニューの [設定] をポイントし、[コントロール パネル] を選択して [コントロール パネル] を表示します。
次に、[BEA Administration] アイコンをダブルクリックして [BEA Administration] ウィンドウを表示します。
図2-2 [BEA Administration] ウィンドウの [Machines] ページ
ネットワーク上のマシンへのアクセス
[Machines] ページでは、BEA Tuxedo システム管理者がログイン権限を持ち、Microsoft Windows Network 上で Microsoft Windows 2000 を実行しているどのマシンにもアクセスできます。さらに管理者は、リモート・マシンから環境変数を設定したり、BEA Tuxedo のイベント・ログの場所を調べたり、tlisten
サービスの追加、開始、または削除を行ったり、IPC 資源を調整することができます。
リモート・マシンにアクセスするには、ネットワーク・ツリー上でそのマシンのアイコンを見つけてクリックします。マシン名だけがわかっていて作業グループがわからない場合、[Machines] ページの下にある [Select] をクリックして [Enter Machine Name] ダイアログ・ボックスを表示します。リモート・マシンの名前を入力し、[OK] をクリックします。[BEA Administration] ウィンドウのその他のフォルダに対する以降の操作は、すべてここで指定したマシンに対して実行されます。
環境変数の設定と変更
[Environment] ページでは、Windows 2000 システム上の BEA Tuxedo 環境変数を表示、設定、または変更することができます。
図2-3 [BEA Administration] ウィンドウの [Environment] ページ
BEA Tuxedo インストール・プログラムは BEA Tuxedo リリース 8.0 のインストール時にシステム環境を設定したり更新したりしないので、最初は BEA Tuxedo 関連の環境変数が [Environment] ページに表示されません。BEA Tuxedo に対して設定する必要がある環境変数を確認するには、環境の設定を参照してください。
[Environment] ページで環境変数の追加、変更、または削除を行うには、次の手順に従います。
Windows 2000 イベント・ログへのシステム・メッセージの転送
[Logging] ページを使用すると、Windows 2000 システムのイベント・ログに BEA Tuxedo システム・メッセージを転送できます。
図2-4 [BEA Administration] ウィンドウの [Logging] ページ
[Event Log] オプション、従来のユーザ・ログの [Disk File] オプション、または [Both] を選択できます。従来のユーザ・ログ (ULOG
) によるログ機能を使用する場合は、ULOG
ファイルの保存先ディレクトリと、そのファイル名の接頭辞を指定します。デフォルトの接頭辞は ULOG
です。デフォルトのファイル名の形式は ULOG
.mmddyy
です。mmddyy
はログ・ファイルが作成された月、日、および年を表します。
選択して入力した内容を Windows 2000 レジストリに保存するには、[OK] または [Apply] をクリックします。イベント・ログのエントリを表示するには、[スタート] メニューの [設定] をポイントし、[コントロール パネル] をクリックしてから [管理ツール] の[イベント ビューア]をクリックします。
tlisten プロセスを自動的に起動するためのコンフィギュレーション
[Listener] ページを使用すると、Windows 2000 システム上の Tlisten サービスを表示、作成、または変更することができます。
図2-5 [BEA Administration] ウィンドウの [Listener] ページ
インストール・プログラムは、BEA Tuxedo と一緒に Tlisten サービスを Windows 2000 システムにインストールしています。システムを起動するたびに、Tlisten サービスはマシンのポート 3050 の tlisten
プロセスを開始します。tlisten
プロセスに関連付けられたパスワードはインストール時に指定したものです。
ネットワーク接続された BEA Tuxedo アプリケーションの各マシン上で tlisten
プロセスを開始してからでないと、BEA Tuxedo システムとアプリケーション・サーバを起動できません。tlisten
プロセスを使用すると、複数のマシンにわたる管理作業を実行できます。tlisten
プロセスの詳細については、tlisten プロセスの開始を参照してください。
[Listener] ページを使用して Tlisten サービスを追加、削除、停止、または開始するには、次の手順に従います。
tlisten
プロセスが必要です。
Tlisten サービスを表示および制御するには、[Listener] ページを使用する以外にも、[サービス] ウィンドウを使用する方法があります。[サービス] ウィンドウを表示するには、[スタート] メニューの [プログラム] をポイントし、[管理ツール] の [サービス] を選択します。
システムのパフォーマンスを最大化するための IPC 資源のコンフィギュレーション
[IPC Resources] ページを使用すると、Windows 2000 システム上のプロセス間通信 (IPC) 資源をコンフィギュレーションして BEA Tuxedo のパフォーマンスを最大化できます。
図2-6 [BEA Administration] ウィンドウの [IPC Resources] ページ
インストール・プログラムは、BEA Tuxedo と一緒に BEA ProcMGR サービスを Windows 2000 システムにインストールしています。システムを起動するたびに、BEA ProcMGR サービスは、マシン上の IPC 資源を [IPC Resources] ページで設定された値にコンフィギュレーションします。上の図に示された値は、インストーラ・プログラムによって設定されるデフォルトの IPC 値です。
ほとんどのマシンでは BEA ProcMGR はデフォルト値のままで動作しますが、[IPC Resources] ページを使用すると、IPC 資源を調整してパフォーマンスを最大化することができます。BEA Tuxedo アプリケーションに必要最低限の IPC 資源の値を調べるには、IPC 要件のチェックと次の表を参照してください。次の表は、Windows 2000 システムの IPC 資源の名前と UNIX システムの従来の名前とのマッピングを示します。
[IPC Resources] ページを使用して IPC 資源の値を変更するには、次の手順に従います。
実行中の BEA Tuxedo アプリケーションのパフォーマンスは、Windows 2000 のパフォーマンス・モニタで確認できます。[スタート] メニューの [設定] をポイントし[コントロール パネル]をクリックしてから、[管理ツール] の [パフォーマンス モニタ] をクリックして [パフォーマンス モニタ] ウィンドウを表示します。
Windows 2000 レジストリの設定内容の確認
Windows 2000 レジストリは、Windows 2000 システムのすべてのハードウェア、ソフトウェア、およびアプリケーションのコンフィギュレーション用のリポジトリです。BEA Tuxedo のインストール時に、インストーラ・プログラムは、IPC 資源の値のほかに、一般的なインストール情報をレジストリに書き込みます。BEA Tuxedo 関連のレジストリの構造は次のとおりです。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\BEA Systems\Tuxedo\8.0\...
Developer
Environment
Security
この構造を確認するには、[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、[ファイル名を指定して実行] ダイアログ・ボックスに「regEdt32
」と入力してから、[OK] をクリックして [レジストリ エディタ] ウィンドウを表示します。
Developer キー
Developer キーには、リリースのメジャー・バージョン番号、マイナーバージョン番号、ユーザ名、会社名などの製品情報が格納されます。
Environment キー
Environment キーには、Windows 2000 システムで設定されている BEA Tuxedo 環境変数が参照する場所が格納されます。また、IPC 資源の設定などの値も格納されます。
Security キー
Security キーには、BEA Tuxedo のプロセスおよびサービスに対するアクセス権が格納されます。権限には以下の条件があります。
tlisten(1)
を実行するユーザには、読み取り権限が必要です。管理者には、フル・コントロール権限を設定することをお勧めします。
次のステップ
BEA Tuxedo ソフトウェアをコンフィギュレーションして、ソフトウェアが正しくインストールされていることを確認するには、インストール後の作業の実行を参照してください。
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