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BEA Tuxedo システムのインストール前の作業

 

以下の節では、BEA Tuxedo 製品ソフトウェアのインストールに必要な予備知識について説明します。

 


BEA インストール・プログラム

BEA インストール・プログラムは、BEA Tuxedo 製品をインストールするための BEA の標準ツールです。BEA インストール・プログラムは、BEA Tuxedo アーカイブを復元し、アーカイブ・ファイルをターゲットの Windows または UNIX システム (マシン) にインストールする場合に使用します。BEA インストール・プログラム自体は、BEA Tuxedo アーカイブに含まれています。

BEA Tuxedo 8.0 インストール・セットには、BEA Jolt 8.0 製品ソフトウェアが含まれています。このソフトウェアを使用すると、Java クライアントが BEA Tuxedo のサービスを呼び出すことができます。

BEA インストール・プログラムは、3 とおりのインストール方法をサポートしています。

上記のいずれの方法を使用しても BEA Tuxedo 8.0 製品ソフトウェアをインストールできます。

 


BEA Tuxedo の配布方法

BEA Tuxedo は、Web 上および CD-ROM で配布されます。

Web による BEA Tuxedo の配布

BEA Tuxedo 8.0 の評価版は、BEA 社の Web サイト (http://commerce.bea.com/downloads/tuxedo.jsp#tuxedo) からダウンロードできます。BEA Tuxedo をダウンロードすると、クライアントが最大 3 つの IP アドレスから 30 日間アクセスできる評価ライセンスが付与されます。30 日経過後は、BEA Tuxedo 製品の開発またはプロダクション・ライセンスをお買い求めいただけます。

BEA Tuxedo 8.0 は、BEA インストール・プログラムと BEA Tuxedo および BEA Jolt アーカイブ・ファイルを収めたインストーラ・ファイルとして配布されます。BEA Tuxedo 製品ソフトウェアのインストーラは、プラットフォームに合わせてダウンロードできます。

CD-ROM による BEA Tuxedo の配布

BEA Tuxedo を営業担当者からお買い求めいただいた場合、BEA Tuxedo 製品ボックスには以下のものが同梱されています。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/index.html でも BEA Tuxedo のオンライン・マニュアルにアクセスできます。

 


BEA Tuxedo ソフトウェアのコンポーネント

BEA Tuxedo 8.0 には以下のコンポーネントが含まれています。

注記 LLE および SSL には、56 ビットと 128 ビットの暗号化方式があります。LLE および SSL の 128 ビットのクライアント・バージョン用ライセンスは、米国およびカナダで取得できます。必要な認可を得れば、米国およびカナダ以外でも、128 ビットの暗号化方式に対応したライセンスを取得できます。詳細については、『BEA Tuxedo 8.0 リリース・ノート』を参照してください。

 


ハードウェアとソフトウェアの要件

BEA Tuxedo ソフトウェアは、Tuxedo ドメインとも呼ばれる BEA Tuxedo アプリケーションに参加する各マシンにインストールする必要があります。Tuxedo アプリケーションは Tuxedo システムを基盤としたビジネス・ソフトウェア・プログラムであり、UBBCONFIG という 1 つのコンフィギュレーション・ファイルによって定義および制御されます。Tuxedo アプリケーションの詳細については、『BEA Tuxedo アプリケーションの設定』を参照してください。

Tuxedo アプリケーションは、1 つまたは複数のクライアント (ローカルまたはリモート)、1 つまたは複数のサーバ、および 1 台または複数台のマシンで構成されます。異なるバージョンの BEA Tuxedo ソフトウェアを実行する複数のマシンで構成された Tuxedo アプリケーションでは、UBBCONFIG ファイルの RESOURCES セクションで指定した MASTER マシンがそのアプリケーションで最上位バージョンの BEA Tuxedo ソフトウェアを実行しなければなりません。

注記 BEA Tuxedo システムの実行可能ファイルは、リモート・ファイルシステム間で共有しないことをお勧めします。共有すると信頼性が損なわれます。

システムの要件

次の表は、BEA Tuxedo 8.0 のシステム要件を示しています。

コンポーネント

要件

プラットフォーム*

BEA Tuxedo 8.0 プラットフォーム・データ・シートで示されたすべてのプラットフォーム

ハード・ディスク・ドライブ

BEA Tuxedo 8.0 プラットフォーム・データ・シートでターゲット・プラットフォームのデータ・シートに記載されているとおりです。ディスク領域の要件の詳細については、ファイルおよびデータベースの管理とディスク領域の割り当てを参照してください。

メモリ

BEA Tuxedo 8.0 プラットフォーム・データ・シートでターゲット・プラットフォームのデータ・シートに記載されているとおりです。

* Microsoft Windows 98 システムは、BEA Tuxedo Workstation および CORBA クライアント・コンポーネントのみをサポートしています。BEA Tuxedo サーバ・コンポーネントおよび BEA Tuxedo Administration Console はサポートしていません。


 

BEA Jolt の準備作業については、「BEA Jolt 8.0 のインストールの準備」を参照してください。

注記 BEA Tuxedo ソフトウェアを UNIX システムにインストールする前に、「ファイルおよびデータベースの管理とディスク領域の割り当て」に従ってハード・ディスク・デバイスのパーティションを作成し直すことをお勧めします。

一時記憶領域の要件

BEA インストール・プログラムは、BEA Tuxedo をターゲット・システムにインストールするために必要なファイルをアーカイブから抽出する一時ディレクトリを使用します。インストール時には、インストーラに同梱の圧縮された Java Runtime Environment (JRE) と圧縮解除された JRE を格納するための十分な領域を持つ一時ディレクトリが必要になります。インストールの最後に、インストール・プログラムは JRE を一時ディレクトリから BEA ホーム・ディレクトリに移動します。BEA ホーム・ディレクトリの詳細については、「BEA ホーム・ディレクトリ」を参照してください。

必要な一時記憶領域の容量は、ターゲット・システムによって異なります。最低 46 MB が必要です。

デフォルトでは、インストール・プログラムは次の表の一時ディレクトリを使用します。

プラットフォーム

ディレクトリ

Windows

TMP システム変数が参照するディレクトリ

UNIX

/tmp


 

適切な一時領域を確保するには、代替ディレクトリをインストール用の一時ディレクトリとして割り当ててください。その場合、次の表の適切な手順を実行してから BEA インストール・プログラムを起動します。

プラットフォームの種類

実行手順

Windows

TMP システム変数を選択したディレクトリに設定します。

UNIX

シェル・プロンプトで次のコマンドを入力します。

export IATEMPDIR=tmpdirname

tmpdirname には選択した一時ディレクトリの名前を入力します。


 

 


プロセス間通信資源のコンフィギュレーション

プロセス間通信 (IPC) とは Windows および UNIX オペレーティング・システムがサポートしている機能の 1 つで、プロセスどうしの通信を可能にします。プロセスは同じコンピュータで実行されていても、ネットワーク上の別のコンピュータで実行されていてもかまいません。

Windows 2000 システムでは、BEA Tuxedo システムはプロセス間通信を容易にする BEA ProcMGR (プロセス・マネージャ) と呼ばれる IPC サービスを提供します。BEA ProcMGR サービスを使用すると、IPC パラメータを調整して、BEA Tuxedo アプリケーションのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。

UNIX システムでは、UNIX システムに固有の方法で IPC パラメータを調整して、BEA Tuxedo アプリケーションのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。ほとんどの UNIX システムのデフォルト値は BEA Tuxedo アプリケーションには低すぎるため、BEA Tuxedo 8.0 プラットフォーム・データ・シートで説明されている方法に従って、IPC パラメータを調整する必要があります。IPC の推奨値については、UNIX システムでの IPC 資源のコンフィギュレーションを参照してください。

BEA Tuxedo ソフトウェアをインストールし、コンフィギュレーション・ファイル (UBBCONFIG ファイル) を作成したら、tmloadcf(1) コマンドを使用して、アプリケーションの実行に必要最低限の IPC 資源を計算してリストに出力します。BEA Tuxedo アプリケーションを分散化する場合は、そのアプリケーションに参加するすべてのマシンに必要最低限な IPC 資源を割り当てておく必要があります。tmloadcf(1) コマンドを使用して IPC 資源を計算する方法については、「インストール後の作業の実行」を参照してください。

注記 BEA Tuxedo ソフトウェアを UNIX システムにインストールする前に、UNIX システムでの IPC 資源のコンフィギュレーションに従って、ターゲット・マシンの IPC パラメータを調整しておくことをお勧めします。

 


BEA ホーム・ディレクトリ

BEA Tuxedo をインストールする場合、BEA ホーム・ディレクトリを指定する必要があります。BEA ホーム・ディレクトリは、同じマシン上にインストールされた複数の BEA 製品が使用する共通ファイルのリポジトリです。このため、BEA ホーム・ディレクトリを、システムにインストールされている BEA 製品の「中央サポート・ディレクトリ」と見なすことができます。

BEA ソフトウェアがシステム上で正しく動作するには、BEA ホーム・ディレクトリ内のファイルが不可欠です。これらのファイルは以下の機能を果たします。

次の図は、BEA ホーム・ディレクトリの 2 つのサンプルを示しています。1 つは BEA Tuxedo 8.0 のインストーラ・プログラムで作成され、もう 1 つは BEA WebLogic Server 6.0 のインストーラ・プログラムで作成されています。


 

BEA ホーム・ディレクトリの選択

BEA Tuxedo 8.0 のインストール時に、既存の BEA ホーム・ディレクトリを選択するか、新しい BEA ホーム・ディレクトリのパスを指定するようにメッセージが表示されます。BEA WebLogic Server インストーラで既に作成された BEA ホーム・ディレクトリを選択した場合、BEA Tuxedo インストーラは jre130 ディレクトリを BEA ホーム・ディレクトリに自動的に追加します。

注記 BEA WebLogic Server 6.0 をインストールする管理者が BEA Tuxedo 8.0 インストーラで作成された BEA ホーム・ディレクトリを選択した場合、BEA WebLogic Server インストーラは、license.bea および UpdateLicense ファイルと、utils および jdk130 ディレクトリを BEA ホーム・ディレクトリに自動的に追加します。

BEA ホーム・ディレクトリを選択する際には、インストールする BEA Tuxedo 用の BEA 製品ディレクトリを選択するようにメッセージが表示されます。BEA 製品ディレクトリを BEA ホーム・ディレクトリの下に作成することもできますが、それ以外の場所に作成してもかまいません。

BEA ホーム・ディレクトリの機能について

BEA ホーム・ディレクトリ内のファイルおよびディレクトリは次の表のとおりです。

表1-1 BEA ホーム・ディレクトリのファイルおよびディレクトリ

コンポーネント

説明

registry.xml ファイル

ターゲット・システムにインストールされているすべての BEA 製品の永続的なレコードを格納する XML レジストリ・ファイル。このレジストリには、バージョン・レベル、サービス・パック・レベル、製品インストール・ディレクトリなどの製品関連の情報が格納されます。

logs ディレクトリ

BEA ホーム・ロケーション・ファイルと BEA ホーム・ディレクトリのインストールおよびアンインストールの履歴を記録したファイルを格納するディレクトリ。これらのファイルの詳細については、「Windows システム上の BEA Tuxedo のショートカットについて」を参照してください。

jre130 ディレクトリ

Java Runtime Environment (JRE) のバージョン 1.3 を格納するディレクトリ。JRE 1.3 は、BEA Tuxedo インストール・プログラムに必要な Java 仮想マシン (JVM) を提供します。このバージョンの JRE は BEA Tuxedo 8.0 と共に配布されます。JRE は、BEA Tuxedo をインストールするときに BEA ホーム・ディレクトリに自動的にインストールされます。

注記 JRE を開発用に使用することはできません。BEA Tuxedo Java クライアント・アプリケーションを開発するには、Java Development Kit (JDK) をシステムにインストールしておく必要があります。

license.bea ファイル

BEA WebLogic Server 固有の XML 形式のライセンス・ファイルです。システムにインストールされており、BEA ホーム・ディレクトリ規約に従うすべての BEA WebLogic Server 製品のライセンス・キーが格納されています。

BEA ホーム・ディレクトリ規約に従う BEA WebLogic Server 製品を初めてインストールする場合、インストーラ・プログラムは、インストール時に指定した BEA ホーム・ディレクトリに license.bea ファイルをインストールします。以後、ライセンス・ファイルが同梱された BEA 製品 (評価ライセンスなど) をインストールすると、インストール・プログラムは license.bea ファイルを自動的に更新します。永続的なライセンスを追加したり、機能を追加するためにライセンス・ファイルを更新したりするには、UpdateLicense ユーティリティを使用して license.bea ファイルを更新する必要があります。

UpdateLicense (.cmd/.sh)

BEA WebLogic Server 固有のコマンド・ファイル (Windows) または シェル・スクリプト (UNIX) で、現在の license.bea ファイルのライセンス・セクションを更新します。その結果、ライセンスがマージされ、既存のライセンス・セクションと新しいライセンス・セクションが格納されます。

utils ディレクトリ

BEA WebLogic Server 固有のディレクトリで、BEA WebLogic Server 製品のインストールをサポートするためのユーティリティが格納されます。utils.jar ファイルには、UpdateLicense ユーティリティをサポートするコードが格納されています。

jdk130 ディレクトリ

BEA WebLogic Server 固有のディレクトリで、Java Development Kit のバージョン 1.3 が格納されます。JDK 1.3 は、Java 仮想マシン (JVM) と Java アプリケーションのコンパイルおよびデバッグ用ツールを提供します。このバージョンの JDK は BEA WebLogic Server 6.0 と共に配布されます。JDK は、BEA WebLogic Server 6.0 をインストールするときに BEA ホーム・ディレクトリに自動的にインストールされます。


 

複数の BEA ホーム・ディレクトリの作成

複数の BEA ホーム・ディレクトリを作成することは可能ですが、作成しないことをお勧めします。ほとんどの場合、BEA ホーム・ディレクトリは 1 つで十分です。ただし、開発環境とプロダクション環境を分けてそれぞれに製品スタックを持たせる場合には複数のディレクトリを作成すると便利です。2 つのディレクトリがあれば、一方の BEA ホーム・ディレクトリで開発環境を更新しても、準備が整うまでプロダクション環境を変更しなくて済みます。

 


インストール作業のロード・マップ

以上で、インストールを開始する準備は完了です。BEA Tuxedo 8.0 をインストールするには、以下の節を参照してください。

BEA WebLogic Enterprise のバージョン 5.1 と 5.1 以前、または BEA Tuxedo システムのバージョン 7.1 と 7.1 以前からアップグレードする場合は、「BEA Tuxedo システムのリリース 8.0 へのアップグレード」を参照してください。

 

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