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WebLogic Integration 10.2 へのアップグレード
アップグレード プロセス
このドキュメントでは、WebLogic Integration™ 8.1.x、8.5.x、および 9.x から WebLogic Integration 10.2 へのアップグレードに関する情報を説明します。次のトピックが含まれます。
前提条件
アップグレード プロセスを開始する前に、『WebLogic のアプリケーション環境のアップグレード 』を読んでおいてください。このガイドでは、アプリケーション環境を WebLogic 10.2 にアップグレードする手順を説明しています。アプリケーション環境には、アプリケーション、アプリケーションがデプロイされている WebLogic ドメイン、そのドメインに関連するすべてのアプリケーション データが含まれます。また、データベース サーバ、ファイアウォール、ロード バランサ、LDAP サーバなどの外部リソースが含まれることもあります。
WebLogic Integration ドメインを 10.2 にアップグレードする
WebLogic 10.2 のアップグレード ウィザードでアップグレードできるのは、8.1.x 以降の WebLogic Integration で作成されたドメインのみです。WLI ドメイン アップグレード プラグインでは、クラスタが有効化されたドメインがサポートされます。
8.1.x から 10.2 へのドメイン アップグレード
ドメインのアップグレード時に WebLogic Integration で実行される手順の概要を次に示します。
file store
、WseeFileStore
、JMS サーバ WseeJmsServer、および関連する JMS モジュールなど、高度な Web サービスをサポートするためのリソースが追加される。
Workspace Studio 製品アプリケーションをサポートするために Beehive 共有ライブラリ モジュールが追加される。
パーソナライゼーション (P13n
) アプリケーションをサポートするために共有ライブラリ モジュールが追加される。
WebLogic Platform アプリケーションをサポートするために共有ライブラリ モジュールが追加される。
WebLogic Platform アプリケーションをサポートするために JMS および JDBC リソースを更新して追加される。
WLI 8.1.x または 8.5.x から 10.2 に更新されるアプリケーションに関して、ドメインにデプロイされているユーザ定義のアプリケーションが削除される。これらのアプリケーションについては、ソース ファイルをアップグレードし、コンパイルおよび再デプロイする必要があります。
ドメインにデプロイされていた非推奨アプリケーションが削除される。
JWSQueueTransport
EJB がドメインにある場合は削除される。
WebLogic パーソナライゼーション (P13n) の JDBC データ ソースおよび接続プールが追加される。
外部イベント ジェネレータが追加される。
JMS 送り先が更新される。
WLI 8.1.x または 8.5.x のバイナリ互換性がサポートされない。
SQLAuthenticator
セキュリティ プロバイダがドメインに追加される。
注意 :
ユーザ portaladmin
および weblogic
は、SQLAuthenticator セキュリティ プロバイダに追加されます。ドメインがアップグレードされた後で、これらのユーザを DefaultAuthenticator セキュリティ プロバイダから削除できます。
PointBase データベースを使用するようにコンフィグレーションされたデータ ソースがある場合は、次の更新が行われる。
データベースが自動的に組み込みモードでロードされ、PointBase v5.1 にアップグレードされる。
pointbase.ini
ファイルが更新され、PointBase v5.1 に対して database.home
、documentation.home
、および pbembedded.lic
が設定される。
データベース ファイルの名前が workshop から weblogic_eval
に変更され、関連するデータ ソース JDBC ドライバ URL が対応して修正される。
PointBase 関連の環境設定は、アップグレード済みのドメイン スクリプト setDomainEnv.cmd
および setDomainEnv.sh
に引き継がれる。
9.x から 10.2 へのドメイン アップグレード
ドメインのアップグレード時に WebLogic Integration で実行される手順の概要を次に示します。
Workspace Studio 製品アプリケーションをサポートするように Beehive 共有ライブラリ モジュールがアップグレードされる。
パーソナライゼーション (P13n
) アプリケーションをサポートするために共有ライブラリ モジュールがアップグレードされる。
WebLogic Platform アプリケーションをサポートするように共有ライブラリ モジュールがアップグレードされる。
アプリケーションがドメインの一部として保持され、WLI 10.2 ドメインの起動時に自動的にデプロイされる。
WLI 9.x のバイナリ互換性がサポートされる。WLI 9.x で作成されたアプリケーションはデプロイ可能であり、WLI 10.2 で再構築する必要はありません。詳細については、『BEA WebLogic Server 10.0 の互換性について 』を参照してください。
WLI 9.x から 10.2 への処理中のプロセス アップグレードがサポートされる。ドメインのアップグレード後は、9.x ドメインで開始した長期間の実行プロセスすべてを WLI 10.2 ドメインで完了するまで実行する必要があります。
ドメイン アップグレード プロセスの詳細およびアップグレード時の留意事項については、「WebLogic ドメインのアップグレード 」を参照してください。
プロダクション モードで作成したドメインは、WLI 9.2 から WLI 10.2 へのアップグレード時に開発モードで開きます。開発ドメインからプロダクション ドメインへの更新に対処するには、以下の手順を実行します。
ドメインのアップグレード後に setDomainEnv.cmd
ファイルを編集し、PRODUCTION_MODE=true
を設定します。
サーバを起動する前に、JAVA_VENDOR=Sun
を設定 (または setDomainEnv.cmd
を編集して set WL_HOME=....
行の後にこの設定を追加) します。
jrockit/Sun JDK をプロダクション モードで選択するロジックは、BEA_HOME
\wlserver_10.0\common\bin\commEnv.cmd ファイルで定義します。
アップグレード モード
ドメイン アップグレード ウィザードでは、次のアップグレード モードがサポートされています。
グラフィカル - 対話形式でドメインをアップグレードする場合、グラフィカル ユーザ インタフェースのドメイン アップグレード ウィザードを使用します。
サイレント - アップグレード要件をファイルに指定すると、ドメインを静的にアップグレードできます。
以降の節では、次の手順について説明します。
グラフィカル モードでドメインをアップグレードする
以降の節では、グラフィカル モードで WebLogic アップグレード ウィザードを使用して WebLogic ドメインをアップグレードする方法について説明します。
注意 :
グラフィカル モードでアップグレード ウィザードを実行するコンソールでは、Java ベースの GUI をサポートしている必要があります。グラフィカル表示をサポートできないシステム上でグラフィカル モードでアップグレード ウィザードを開始しようとすると、アップグレード ウィザードの呼び出しに失敗し、エラー メッセージが表示されます。
グラフィカル モードで WebLogic アップグレード ウィザードを開始してドメインをアップグレードする
Windows プラットフォーム上でグラフィカル モードで WebLogic アップグレード ウィザードを開始して WebLogic ドメインをアップグレードするには、Windows の [スタート] メニューの BEA プログラム グループから [Domain Upgrade Wizard] を選択します。
[スタート |すべてのプログラム |BEA |Tools |Domain Upgrade Wizard ]
注意 :
この方法は、JDBC ドライバ クラスを指定するために環境をカスタマイズする必要がない場合にのみ使用できます。
Windows のコマンド プロンプトまたは UNIX プラットフォーム上で WebLogic アップグレード ウィザードをグラフィカル モードで開始して WebLogic ドメインをアップグレードするには、次の手順に従います。
WebLogic ドメインが稼動していないことを確認します。
「ドメインのアップグレードに関する重要な注意事項 」を読んでおきます。
必要に応じて、JMS ストアをバックアップします。
コマンド プロンプト ウィンドウ (Windows の場合) またはコマンド シェル (UNIX の場合) を開き、次のように環境を設定します。
WebLogic Server クラスを CLASSPATH
環境変数に、WL_HOME
\server\bin
を PATH
環境変数に追加する。ここで、WL_HOME
は WebLogic Server のインストール ディレクトリの最上位レベルを指します。 これらの変数の設定には、WL_HOME
\server\bin\setWLSenv
スクリプトを使用できます。
JMS JDBC ストアを使用する場合 :
JDBC ドライバ クラスが CLASSPATH
環境変数に追加されていることを確認する。
対応するデータベースを開始する。
次のスクリプトを実行してドメインをアップグレードします。
Windows の場合 : WL_HOME\common\bin\upgrade.cmd
UNIX の場合 : WL_HOME/common/bin/upgrade.sh
ログ ファイルは BEA_HOME
/user_projects/upgrade_logs
ディレクトリに格納されます。
ドメインのアップグレードには次のコマンドも利用できます。
java weblogic.Upgrade [-type domain] [-out
file]
-type
および -out
の 2 つの引数は省略可能です。これらの引数は、次のデフォルト値をオーバーライドする場合に指定します。
実行するアップグレードのタイプ。-type
オプションでタイプを指定しない場合、ドメインのアップグレードが実行されます。
すべての標準出力 (stdout
) およびエラー メッセージが書き込まれる出力ファイル。-out
オプションでファイルを指定しない場合、これらのメッセージはコマンド ウィンドウに書き込まれ、アップグレード プロセスの終了時にその概要が表示されます。
このコマンドを実行すると、次の図のように WebLogic アップグレード ウィザードが起動されます。
JMS JDBC ストアが使用されている場合、対応するデータベースが実行中であることを確認します。PointBase データベースの起動およびシャットダウンは、ドメイン アップグレード ウィザードによって自動的に行われます。
[次へ ] をクリックして次のウィンドウに進みます。
WebLogic ドメインのアップグレード手順
次の表に、WebLogic アップグレード ウィザードを使用してドメインをアップグレードする手順の概要を示します。
表 2-1 WebLogic ドメインをアップグレードする手順
アップグレードするドメインの WebLogic バージョンを選択する。
ローカルのディレクトリ階層を移動して、アップグレード対象の WebLogic ドメインが格納されているディレクトリを選択する。
ウィザードによるドメインの調査状況を確認する。進行状況メッセージがウィンドウに表示される。
カスタム セキュリティ プロバイダが使用されているドメインを、そのセキュリティ プロバイダより先にアップグレードしようとすると、エラー メッセージが表示され、ウィザードが終了する。
このエラー メッセージが表示されたら、カスタム セキュリティ プロバイダをアップグレードしてから、ドメインのアップグレード手順を再開する。
調査が完了し、エラーが発生しなかった場合は、次のウィンドウが自動的に表示される。
新しいドメインで管理サーバとして機能するサーバを選択する。
注意 :
ドメインで定義されているサーバが 1 つのみである場合、このウィンドウはスキップされる。このウィンドウは、アップグレードしているドメインに複数のサーバが存在する場合にのみ表示される。
ノード マネージャの認可を得るため、ユーザ名とパスワード (および確認パスワード) を入力する。
WebLogic Server 10.0 のノード マネージャでは、ドメインごとにユーザ名とパスワードを指定する必要がある。デフォルトのユーザ名とパスワードは
weblogic
に設定されている。ノード マネージャを使用しない場合、デフォルトの値は変更せずにそのままにしておく。
[現在のドメインのバックアップ](推奨) : これを選択すると、元のドメインのディレクトリがバックアップされ、zip ファイルに格納される。このオプションはデフォルトで選択されている。
注意 :
バックアップされるのはドメインのディレクトリのみで、ファイルのパーミッションは保存されない。ドメインや外部アプリケーション、およびアプリケーション データベース リソースは別々のプロセスでバックアップしておくことが推奨される。
[ログ ファイルをバックアップ用の zip に追加] : これを選択すると、バックアップ zip ファイルにログ ファイルが含まれる。ログ ファイルは数が増えたりサイズが膨大になる可能性があるため、このオプションを無効にしてバックアップ ファイルから除外することが推奨される。デフォルトでは、ログ ファイルはバックアップ ファイルに含まれる。
[下位互換性フラグを設定しない] : WebLogic Server 9.0 より、以前にサポートされていた一部の動作が J2EE 1.4 に準拠するように変更されている。デフォルトでは、新しいドメインで以前の動作が有効になるようにフラグが設定される。このオプションを選択すると、下位互換性用のこれらのフラグは設定されない。
ウィザードによるドメイン情報や設定オプションの処理状況を確認する。進行状況メッセージがウィンドウに表示される。
処理が完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
ウィザードによるドメインのバックアップ準備状況を確認する。進行状況メッセージがウィンドウに表示される。
処理が完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
[バックアップ ディレクトリ] : ローカル階層を移動し、バックアップ zip ファイルを保存するディレクトリを選択する。デフォルトでは、元のドメインのディレクトリが使用される。
[バックアップ ファイル名] : テキスト ボックスにバックアップ ファイルの名前を入力する。デフォルトのファイル名は weblogic-domain-backup-
domain
.zip
(domain
はドメインの名前)。
ウィザードによるドメインのバックアップ状況を確認する。進行状況バーにバックアップ プロセスの完了割合が表示され、ウィンドウには進行状況のメッセージが表示される。
注意 :
ウィザードで作成されるバックアップ ファイルは機密情報を含む場合があるため、ユーザが保護する必要がある。
バックアップ プロセスが完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
ウィザードによるドメイン ディレクトリの再構築状況を確認する。進行状況メッセージがウィンドウに表示される。
処理が完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
ウィザードによるコンフィグレーション設定のアップグレード状況を確認する。進行状況メッセージがウィンドウに表示される。
コンフィグレーション情報は後の手順まで保持されない。
コンフィグレーションのアップグレードが完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
保存されているメッセージおよびトランザクション ログ フォーマットのアップグレード
ドメインに存在する永続メッセージ (JMS ファイルと JDBC ストア) およびトランザクション (JTA) ログのウィザードによるアップグレード状況を確認する。進行状況バーに完了割合が表示され、ウィンドウには進行状況のメッセージが表示される。
永続メッセージとトランザクション ログのアップグレード プロセスが完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
Execute Upgrade of Required WebLogic Personalization Components
ウィザードによるパーソナライゼーション コンポーネントの更新状況を確認する。
RDBMS Authenticator セキュリティ プロバイダのアップグレード
非推奨の RDBMSAuthenticator を SQLAuthenticator に置換するかどうかを指定する。
注意 :
このウィンドウは、アップグレード対象のドメインに RDBMSAuthenticator セキュリティ プロバイダが存在する場合にのみ表示される。
[次へ ] をクリックして次のウィンドウに進む。
WLI ドメイン アップグレード プラグインの準備
ここで、ドメイン内の WebLogic Integration 固有リソースがアップグレードされる。
WLI ドメイン アップグレード プラグインの実行
ドメイン内の WebLogic Integration リソースのウィザードによるアップグレード状況を確認する。
ウィザードによるアップグレード済みコンフィグレーションの保存状況と、アップグレード プロセスで作成された一時ファイルの削除状況を確認する。進行状況メッセージがウィンドウに表示される。
注意 :
リモートの管理対象サーバをアップグレードする際、そのコンフィグレーション情報は保存されない。
この処理が完了したら、[
次へ ] をクリックして次のウィンドウに進む。
次に進む前にドメイン データベースをアップグレードするかどうかを指定する。
ドメイン データベースはバックアップされない。ドメイン データベースのバックアップは、ドメインのアップグレードを開始する前に実行する必要がある。
オプションを選択したら、[
次へ ] をクリックして次に進む。
Associate DB Categories with Datasources
データベースのカテゴリと関連するデータ ソースが表に表示される。カテゴリは、ドメイン データベースを初期化する際に関連するデータ ソースとともに使用される。データ ソースが未定義と表示された場合、正しいデータ ソースを使用してカテゴリを更新できる。未定義のデータ ソースはスキップされ、アップグレードされない。ほとんどの場合、関連付けは正しいため、その他の変更は必要ない。
注意 :
DB カテゴリをアップグレードするには、データ ソースがそのカテゴリに関連付けられ、未定義でないことを確認する必要がある。未定義のデータ ソースはスキップされ、アップグレードされない。
Initialize Category/Datasource Table
注意 :
このウィンドウは、ドメイン データベースのアップグレードを選択した場合にのみ表示される。
ドメイン データベース スキーマ オブジェクトのアップグレードに向けたウィザードによる準備状況を確認する。
処理が完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
注意 :
このウィンドウは、ドメイン データベースのアップグレードを選択した場合にのみ表示される。
ウィザードによるドメイン データベースのアップグレード状況を確認する。
処理が完了すると、次のウィンドウが自動的に表示される。
さらなる検討を要する重要なメッセージなど、アップグレードの結果を確認する。
[
完了 ] をクリックして WebLogic アップグレード ウィザードを閉じる。
WLI 10.2 ドメインをアップグレードする
WLI 10.2 の WLI ドメインは WLP 10.2 付きの WLI 10.2 にアップグレードできます。
WLP 10.2 がない WLI 10.2 ドメイン
WLP 10.2 なしで WLI 10.2 をインストールします。
コンフィグレーション ウィザードを使用して WLI ドメインを作成します。このドメインは、WebLogic Server 10.0 MP1 の軽量ポータル フレームワーク ライブラリを使用します。
インストールされている WLI 10.2 の上に WLP 10.2 のインストールを追加します。新しいインストールには新しい軽量ポータル フレームワーク ライブラリが含まれているため、作成済みの WLI 10.2 ドメインはこの新しいインストールでは機能しません。ただし、ここで新たに作成したドメインはこのインストールで問題なく機能します。
作成済みの WLI ドメインに対してドメイン アップグレードを実行します。config.xml ファイルが 10.2 の軽量ポータル フレームワーク参照で更新されていることを確認します。
WLP 10.2 がある WLI 10.2 ドメイン
WLI 10.2 と WLP 10.2 の両方をインストールした上で新たに作成したドメインに関しては、何の問題も発生しません。
サイレント モードでドメインをアップグレードする
注意 :
サイレント モードでは、WebLogic Server ドメインのみがアップグレードできます。
たとえば、ドメインがリモート マシンにある場合などに、WebLogic アップグレード ウィザードをグラフィカル モードで使用するのは合理的ではありません。このような場合、ウィザードをサイレント モードで使用して、WebLogic ドメインをアップグレードすることができます。
サイレント モードで WebLogic アップグレード ウィザードを起動して WebLogic ドメインをアップグレードするには、次の手順に従います。
WebLogic ドメインが実行していないことを確認します。
「ドメインのアップグレードに関する重要な注意事項 」を読んでおきます。
MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウ (Windows) またはコマンド シェル (UNIX) を開き、次のように環境を設定します。
WebLogic Server クラスを CLASSPATH
環境変数に、WL_HOME
\server\bin
を PATH
環境変数に追加する。ここで、WL_HOME
は WebLogic Server のインストール ディレクトリの最上位レベルを指します。 これらの変数の設定には、WL_HOME
\server\bin\setWLSenv
スクリプトを使用できます。
JMS JDBC ストアを使用する場合 :
JDBC ドライバ クラスが CLASSPATH
環境変数に追加されていることを確認する。
対応するデータベースを開始する。
(省略可能) アップグレード要件を定義する XML スクリプトを作成します。詳細については、「サイレント アップグレード用 XML スクリプト リファレンス 」を参照します。
アップグレードする WebLogic ドメインが格納されているディレクトリに移動します。以下に例を示します。
cd c:\bea\user_projects\domains\
domain
ここで、domain
はドメインの名前です。
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。
-responses
引数と -out
引数は省略可能です。これらの引数は、次のデフォルト値をオーバーライドする場合に指定します。
アップグレード要件を定義する XML ファイルの場所。-responses
オプションでファイルを指定しない場合、アップグレード プロセスではデフォルト値が使用されます。デフォルト値と XML ファイル形式の詳細については、「サイレント アップグレード用 XML スクリプト リファレンス 」を参照してください。
すべての標準出力 (stdout
) およびエラー メッセージが書き込まれる出力ファイル。-out
引数でファイルを指定しない場合、これらのメッセージはコマンド ウィンドウに書き込まれます。
ドメインのアップグレードにおいて確認済みの制限事項
WebLogic Integration 9.x のステートフル JPD アプリケーションをアップグレードする際に次のエラー メッセージが表示されることがあります。
これは確認済みの問題であり、JDK のバグです。
ドメインをアップグレードし、そのサーバを再起動する前に、使用しているシステムに応じて次のソリューションを実行することが推奨されます。
Windows の場合 :
プロセスを正常に実行するには、domain_home\bin ディレクトリにある startWeblogic.cmd
ファイルの変数 JAVA_OPTIONS
に -Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0
フラグを追加する。set JAVA_OPTIONS=%SAVE_JAVA_OPTIONS%
を
次のように変更する。
set JAVA_OPTIONS=%SAVE_JAVA_OPTIONS%
"-Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0
"
UNIX および Linux の場合 :
SAVE_JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS}"
を
次のように変更する。
SAVE_JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS}
-Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0"
アプリケーションを WebLogic Integration 10.2 にアップグレードする
WebLogic Integration 10.2 では、8.1.x、8.5.x、および 9.x アプリケーションを 10.2 にアップグレードするための一連のユーティリティが提供されます。この節では、WebLogic Integration を使用して構築されたアプリケーションをアップグレードする方法について説明します。
アップグレード時には、アプリケーションのロジックや目的は変更されません。WebLogic Integration によって、10.2 に対応するようにコードが移行されます。このとき、アプリケーションが Eclipse フレームワークと互換性を持つようにしたり、Javadoc アノテーションを JSR-175 準拠のアノテーションに変換したりといった変更が行われることもあります。
始める前に
次のタスクを完了していることを確認します。
すべてのアプリケーションの 8.1 (SP4、SP5、または SP6) または 8.5 (以上) への移行。以前のアプリケーションをこれらのバージョンにアップグレードする方法の詳細については、『WebLogic Integration 8.1 へのアップグレード 』を参照してください。
サーバのアップグレード前のすべてのバージョン 8.1 アプリケーションのアンデプロイ。
WebLogic ドメインが実行していないことの確認。
10.2 へのアップグレードが必要なバージョン 8.1.x、8.5.x、または 9.x アプリケーション ソースのチェック アウト。
WebLogic Platform ドメイン アップグレード ウィザードを使用した WebLogic Integration ドメインのアップグレード。ドメインのアップグレードの詳細については、「WebLogic ドメインのアップグレード 」を参照してください。
EAR ファイルの生成をカスタマイズするデプロイメント プランの使用と次のチューニング パラメータの指定。
アップグレード プロセス
アプリケーションのアップグレードは 3 段階のプロセスです。アップグレード対象項目のリストを確認し、アプリケーションのアップグレードを実行し、ログに報告されたエラーを修正してアプリケーションが WLI 10.2 で問題なく実行できるようにします。
ユーザ アプリケーションのアップグレードでは、インポート ウィザードまたはコマンドライン ユーティリティの使用を選択できます。これらはいずれも Workspace Studio で提供されます。または、Ant タスクを使用することもできます。この後の節ではこれら 3 つの方法について説明します。
アップグレード ツールでは、ヘルパー クラスなどのユーザ開発ヘルパー ソース ファイルと 7.x コントロールのアップグレードはサポートされない。
8.1.x または 8.5.x プロセス アプリケーションで強制的に適用される標準のクラスローダ逆転階層に加えて、カスタム クラスローダ階層を指定している場合、アプリケーションのアップグレード ツールではこれらの階層は認識されない。かわりに、WebLogic Integration 10.2 プロセス アプリケーションで必要な標準のクラスローダ逆転階層が生成されます。アプリケーションのアップグレードが完了した後で、カスタム クラスローダ階層を再作成し、weblogic-application.xml
ファイルにクラスローダ階層を指定する必要があります。
WLI 10.2 で ALSB コントロールを使用するには、次に示すように、そのコントロールのライブラリ参照を weblogic-application.xml
ファイルに追加する必要がある。
<wls:library-ref>
<wls:library-name>sb-transport-control-10.0</wls:library-name>
<wls:specification-version>10.0</wls:specification-version>
<wls:implementation-version>10.0</wls:implementation-version>
</wls:library-ref>
アプリケーションのアップグレードでは、どのバージョンの WLI からでも WLI 10.2 へアップグレードする際に、weblogic-application.xml
ファイルにこのエントリを追加できます。
インポート ウィザードを使用して 8.1.x または 8.5.x アプリケーションをアップグレードする
Workspace Studio に含まれるインポート ウィザードを使用して、アプリケーションを 10.2 にアップグレードすることができます。このウィザードでは、既存の 8.1.x または 8.5.x アプリケーションのロジックや目的は変更されません。また、ソース リポジトリからアプリケーションが抽出されることもありません。8.1.x または 8.5.x のソース情報が 10.2 のソースとプロジェクト モデルに移行されます。ただし、8.1.x または 8.5.x の Javadoc アノテーションは、10.2 で特別な処理が必要ないためそのまま保持されます。これらのアノテーションは保持されるため、アプリケーションがアップグレードされた後に必要な手動の処理があれば行います。
インポート ウィザードで実行されるタスクを以下に示します。
アップグレードされたソース コードが、定義した WebLogic Integration 10.2 ワークスペースにインポートされる。
8.1.x または 8.5.x のアノテーションが WebLogic Integration 10.2 にアップグレードされる。
WebLogic Integration 8.1.x または 8.5.x のソース情報が WebLogic Integration 10.2 に移行される。このとき、以下の手順が行われます。
WebLogic Integration 8.1.x または 8.5.x のプロジェクト タイプが WebLogic Integration 10.2 に変換される。
8.1.x または 8.5.x アプリケーションのライブラリ フォルダのライブラリが、アップグレードしたアプリケーションの新しい EAR プロジェクトに移動される (省略可能)。
JSP ファイルが WebContent ディレクトリに移動される。
Beehive NetUI JSP タグが WebLogic Integration 10.2 にアップグレードされる。
Beehive NetUI JSP タグが Apache Beehive JSP タグに移行される (省略可能)。
スキーマ プロジェクトにある XSD ファイルがユーティリティ プロジェクトのスキーマ フォルダに移動される。
Java パッケージおよびソースが src
ディレクトリに移動される。
注意 :
JPD または Process Proxy を使用してビジネス プロセスへの RMI コールを行う EJB プロジェクト、非 Web プロジェクト、または非ユーティリティ プロジェクトを含む 8.1.x または 8.5.x アプリケーションをアップグレードするとき、すべての非 Web プロジェクトまたは非ユーティリティ プロジェクトにプロセス ファセットを追加しないでください。かわりに、ライブラリ (プロセス ライブラリ) をプロジェクトの java
ビルド パスに次のように追加します。
[プロジェクト プロパティー Java のビルド・パス ] を選択します。
[ライブラリー] タブを選択し、[ライブラリーの追加 |プロセス ライブラリ ] をクリックします。
注意 :
アップグレード後にアプリケーションをビルドすると、WLI 8.1.x または 8.5.x から 10.2 へアップグレードしたアプリケーションについて Eclipse のログに InvocationTargetException が記録されます。この例外を再現する手順は次のとおりです。
WLI 8.1.x または 8.5.x アプリケーションをインポートする。
アップグレードの成功後に、eclipse のログを確認する。マシンによっては Eclipse のログに InvocationTargetException が記録されます。
注意 :
この例外を回避する手順は次のとおりです。
新しいワークスペースを選択する。
Workspace Studio で、[ウィンドウ|設定|検証 ] を選択し、[XML バリデータ] チェック ボックスを解除する。
同じアプリケーションでアップグレード プロセスを繰り返す。この例外は Eclipse ログに記録されません。
8.1.x または 8.5.x アプリケーションを 10.2 へアップグレードするための詳細な手順については、「Tutorial: Upgrading the WLI 8.1 or WLI 8.5 Application Source 」を参照してください。
9.x アプリケーションをアップグレードする
9.x から 10.2 へのアップグレードでは、プロジェクトのメタデータの更新とバージョン 10.2 へのファセットの移動が行われ、バージョン 10.0 サーバが必要になります。プロジェクト ファイルは WLI 10.2 に更新されますが、ソースは更新されません。
アップグレード時の主な変更点は次のとおりです。
ランタイムは 10.x にアップグレードされる。
すべてのファセット バージョンは 10.x にアップグレードされる。
ファクトリ パスおよびクラスパスは 10.x に適合するように再コンフィグレーションされる。
ライブラリやクラスパスのコンテナは 10.x にアップグレードされる。
9.x アプリケーションを 10.2 にアップグレードする詳細な手順については、「Upgrading the 9.2 Application Source 」を参照してください。
注意 :
10.2 へのアップグレードが完了したら、アップグレード前に 9.x プロジェクトに対して手動で行ったすべての変更を再実行する必要があります。
コマンドラインを使用して 8.1.x または 8.5.x アプリケーションをアップグレードする
Workspace Studio には、WebLogic Integration 10.2 で機能するように 8.1.x または 8.5.x アプリケーション全体を変換するコマンドライン ユーティリティも用意されています。
このユーティリティではファイルのチェック アウトや削除は行われません。新たにアップグレードされたファイルの自動チェック インも行われません。移行のために、基本的なファイルが WLI 10.2 ワークスペースにコピーされるだけです。
注意 :
コマンドライン ユーティリティを実行するときは、JRE の 1.5 実装を使用します。クラスパスに <%ECLIPSE_HOME%>/startup.jar
が含まれていることを確認してください。
アプリケーションをアップグレードするコマンドを次に示します。
各値の説明は次のとおりです。
startup.jar
を含むディレクトリのパス。Workspace Studio のデフォルトは次のとおりです。
BEA_HOME/workshop_10.2/workshop4WP/eclipse
WebLogic Server ルート フォルダの場所。デフォルトを次に示します。
-Dwlw.application=WORK_FILE
アップグレードが必要なアプリケーション。アップグレードする WebLogic Workshop 8.1 に対応する作業ファイル名で
WORK_FILE
を置き換えます。
-application com.bea.workshop.upgrade81.upgradeStarter
このコマンドの実行に使用される Eclipse プラグインの拡張ポイント。
アップグレードしたアプリケーションを移動するターゲット ワークスペースの名前。バージョン 10.2 のアプリケーション ファイルを生成する任意のディレクトリを指定できます。
[-pluginCustomization PREFS_FILE]
アップグレードのオプションを設定するために使用されるプロパティ ファイルを指定します。複数のキーと値のペアを含むプロパティ ファイルの名前で
PREFS_FILE
を置き換えます。次のプロパティを指定できます。
application
には、実行時のプラグイン拡張ポイントを指定する。
weblogic.home
には、WebLogic Server ルート フォルダの場所を指定する。
data
には、アップグレードしたアプリケーションを配置するターゲット ワークスペースの名前を指定する。このパラメータの名前は Eclipse で提供され、上書きできません。
wlw.application
には、アプリケーション作業ファイルの名前を指定する。
pluginCustomization
には、複数のキーと値のペアを含むプロパティ ファイルの名前を指定する。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/upgradeHarnessAbortOnError=true/false
この属性を指定しないと、デフォルトは
false
になります。この場合、エラーの後もアップグレードの続行が試行されます。
true
に設定すると、エラーを検出したときにアップグレード プロセスが失敗します。このようなエラーはログ ファイルに出力されます。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/upgradeHarnessMessageLevel
この属性はメッセージ レベルを指定します。この属性を指定しない場合、アップグレード ツールではすべてのメッセージのログが記録されます。この属性には次の値を指定できます。
INFO
: すべてのメッセージを表示。
WARNING
: 警告、エラー、および致命的メッセージを表示し、情報メッセージを表示しない。
ERROR
: エラーおよび致命的メッセージのみ表示。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/migrateJSPPreference=true/false
この属性を指定しないと、デフォルトは
false
になります。
true
に設定すると、アップグレード プロセスによって JSP ファイルが新しい Beehive アノテーションに移行されます。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/useJ2EESharedLibraries=true/false
この属性を
false
に設定すると、アップグレードの際に Web アプリケーション ライブラリが WEB-INF/lib にコピーされます。デフォルトではアップグレード時に J2EE 共有ライブラリが使用されます。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/upgradeHarnessReportOnly=true/false
この属性を
true
に設定すると、アップグレード レポートが生成されます。デフォルト設定の
false
では、レポート生成とアップグレードの両方が実行されます。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/upgradeHarnessLogFile=<log file location>
この属性を使用して、アップグレード ログ ファイルの場所を指定します。デフォルト値は
<workspace location>/.metadata/upgrade.log
です。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/upgradeProjectImportOverwrite=true/false
この属性を使用して、プロジェクト名が競合したときに既存のプロジェクトを上書きするかどうかを指定します。デフォルト値は
false
です。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/upgradeProjectImportPrefix
この属性を使用して、インポートされるすべてのプロジェクトに付けるオプションのプレフィックスを指定します。
com.bea.wlw.workshop.upgrade81/upgraderPrefMoveResourceBundle = true/false
この属性を使用して、拡張子が
.properties
のファイルを Web コンテンツ フォルダからソース ファイル フォルダにコピーするか移動するかを指定します。デフォルト値は
false
です。
注意 :
9.x アプリケーションを WLI 10.2 にアップグレードするには、利用できるコマンドライン ユーティリティがないため、Workspace Studio を使用する必要があります。メタデータは IDE でプロジェクトを開くとアップグレードされます。
Ant タスクを使用して 8.1.x または 8.5.x アプリケーションをアップグレードする
Ant タスクを使用して WLI 8.1.x または 8.5.x から WLI 10.2 にアップグレードすることができます。
コマンドラインからのアップグレードには Ant タスクが含まれます。Ant タスクのクラスは %BEA_HOME%/ tools/eclipse_pkgs/1.1/pkgs/eclipse/plugins/com.bea.workshop.upgrade81_1.0.20
フォルダにデプロイされた wlw-upgrade.jar
にあります。
注意 :
Ant タスクを実行するときは、次の Ant タスク例の classpathref
属性で指定されているように、<%ECLIPSE_HOME%>/startup.jar
がタスクのクラスパスにあることを確認してください。
次に Ant タスク (upgrade.xml) のサンプル コンテンツを示します。
次に、コマンドラインから Ant タスクを呼び出してアプリケーションのアップグレードを実行する方法の例を示します。
各値の説明は次のとおりです。
WebLogic Integration 8.1.x または 8.5.x アプリケーションのインポートとアップグレードが行われる Eclipse ワークスペース。
startup.jar
を含む Eclipse ディレクトリ。
<%BEA_HOME%>\tools\eclipse_pkgs\1.1\eclipse_3.2.2
<%BEA_HOME%>\tools\eclipse_pkgs\1.1\pkgs
WebLogic Server ルート フォルダの場所。
<%BEA_HOME%>\wlserver_10.0
インポートまたはアップグレード時に使用されるオプションの環境設定ファイルの場所。
WebLogic Workshop 8.1.x または 8.5.x アプリケーションをインポートまたはアップグレードするための作業ファイルの場所。
注意 :
WLI 9.x のアプリケーションを WLI 10.2 にアップグレードできる Ant タスクは存在しません。
アップグレードのログについて
WebLogic Integration 10.2 では、選択したアップグレード プロセスに関係なく、アップグレードによる変更、エラー、および警告に関してログが生成されます。ウィザードを使用した場合は、このログがダイアログに表示されるため、プロセスの完了前に確認することができます。
ログ ファイルはアップグレードの完了後に生成され、次の場所に保存されます。
UPGRADE_WORKSPACE_HOME\.metadata\upgrade.log
ファイルではログ メッセージが次のように記録されています。
!SUBENTRY 1 com.bea.workshop.upgrade81 severity_level date time
!MESSAGE Upgrade-related message.
重大度レベルには同じ意味の 2 つの数字が含まれます。日付と時刻のエントリは、アップグレードがいつ試行されたかを示します。アップグレード関連のメッセージは、処理内容、警告内容、または発生したエラーを示します。次に、2 つのログ エントリを含む例を示します。
!SUBENTRY 1 com.bea.workshop.upgrade81 2 2 2006-02-27 17:17:53.687
!MESSAGE The 9.2 control context only supports a subset of the 8.1 control context APIs. Please see the Workspace Studio upgrade documentation for more information.
!SUBENTRY 1 com.bea.workshop.upgrade81 1 1 2006-02-27 17:17:53.687
!MESSAGE The import "com.bea.control.JwsContext" needs to be updated.
デプロイ中またはデプロイ後の停止
アップグレードしたアプリケーションをデプロイしようとしているときに、システムが停止することがあります。停止の詳細については、『リリース ノート』の「確認済みの制限事項 」の節を参照してください。
アップグレード後に必要な手動変更
8.1.x または 8.5.x ドメインをアップグレードした後で、Compatibility 8.1.x または 8.5.x タスク プランについてセキュリティ ポリシーを設定し、作成ポリシーで Anonymous ロールを有効にしたことを確認する。Worklist Administration Console (デフォルトの認可プロバイダ) を使用して、Compatibility 8.1.x または 8.5.x タスク プランの作成ポリシーを設定します。サード パーティの認可処理プログラムを使用している場合は、対応するサード パーティ クライアント ツールを使用してポリシーを設定します。
MFL 派生 XMLBeans タイプを直接使用している場合 (内部使用のため、または非 XML から XML へのデータ変換時の中間形式として)、8.1.x または 8.5.x からアップグレードしたこれらの XQuery トランスフォーメーションの要素コンストラクタのネームスペースを手動で指定する必要がある。
一部のワークリスト 8.x アプリケーションは下位互換性がある。ただし、8.x アプリケーションで使用される API のいくつかは非推奨になっている場合があります。アップグレード ログには、アプリケーションで非推奨となった API を示すエラーおよび警告が記録されます。新たなワークリスト機能のメリットを享受するために、アップグレードされたワークリスト アプリケーションのタスク プランを再設計する必要があります。
タスク プランに変更があった場合は、タスク コントロールを再作成する必要がある。
いくつかのワークリスト 8.x コントロール メソッドはワークリスト 9.2 タスク コントロールから削除されている。アップグレードが正常に完了しても、プロセス ログ ファイルにはこれらのメソッドが非推奨としてリストされます。非推奨となったコントロール メソッドは、新しいタスク コントロール メソッドを使用して手動で再設計する必要があります。
アップグレードをテストする
アップグレードが完了したら、アップグレードしたアプリケーションを構築およびデプロイして、アップグレードが正常に行われたかどうかを確認することができます。次のように必要なファイルが移動されたこと、つまり適切な場所に用意されたことを確認できます。
JPD アノテーション プロセッサ :
JPD で必要なプロジェクトおよびコンポーネントの Bean が build/EJB
ディレクトリで使用可能になっている必要がある。
wli-process.xml
、wli-subscriptions.xml
、および wlw-manifest.xml
が、build/processoutput/WEB-INF/
ディレクトリで使用可能になっている必要がある。
注意 :
wlw-manifest.xml
ファイルは、EAR ファイルで参照されるサーバ リソースに関する情報を提供します。サーバの管理者は wlw-manifest.xml
ファイルを確認してデプロイメントの成功に必要なリソースを判別する必要があります。 8.x では、wlw-manifest.xml
ファイルはエンタープライズ アプリケーションの META-INF/wlw-manifest.xml
に生成されます。10.x では、各 Web アプリケーションの WEB-INF ディレクトリに生成されます。
Channel Builder が UtilProject\build\classes\channeloutput
ディレクトリに wli-channels.xml
ファイルを含む。
WLI 9.2 以降に修正されたアップグレードの問題
表 2-2 に、WLI 9.2 以降に修正されたアップグレードに関する問題を示します。
表 2-2 WLI 9.2 以降に修正された問題
内部 weblogic.apache.* クラスが誤ってパブリックとして記述されていた。
WLS Dante の JWS で Workshop 8.1 JWS スタイルのコールバックがサポートされた。この修正により、アップグレードのシナリオで WLS Dante の Web サービスが WLI Dijon の JPD とともに機能できる。
Sun™ の rmic コンパイラでマニフェスト クラスパスが無視される。
メッセージで
xs:anyType
が確実に正しく処理されるようになった。
バージョン 8.1 の Web サービスを
xs:any
ではなく
xs:anyType
を指定した WSDL から生成した場合、その Web サービスではバージョン 9.2 へのアップグレード後に不正な XML ペイロードが送受信される。次のアノテーションをクラス レベルで Web サービスに適用することによって、
xs:anyType
を正常に処理できるようになる。
@WildcardBinding(className="org.apache.xmlbeans.XmlObject",
binding=WildcardParticle.ANYTYPE)
9.2 Workshop IDE コンポーネントがインストールされていない場合、WLI 8.1 または Portal ドメインをアップグレードできない。
src/wlw
から
src/workshop/runtime
への実行時コードの移行。
サード パーティのコントロールをパッケージ化し、稼働中の Workshop/サーバにインストールして、そのコントロールを設計時 (Workshop 環境) およびサーバの実行時に利用できるようにするためのサポート。
8.1 アプリケーションの (PageFlowStack) PageFlowUtils.getPageFlowStack は PageFlowStack.get にアップグレードされないため、アップグレード後にスタックから PageFlowStack にキャストできない。
コールバック インタフェースが空の場合、WLI 8.1 カスタム コントロールがアップグレード後にコンパイルされない。
JDBC コントロールで array-max-length アノテーションの値として「all」がサポートされない。
サービス コントロールでクラスタ アドレスの JMS URL クエリ文字列を解析し、スタブを介して設定するためのサポートの追加。
ソースのアップグレードで、security-constraints 内で web-resource-collection 要素が複数ある web.xml の処理に失敗する。
MessageBuffer アノテーションを使用してアップグレードした JWS で、retryCount と retryDelay に不正な値が含まれる。
アノテーション処理におけるエラーが原因でビルドが完了しなかった場合でも、IDE では「ビルドが成功した」と誤って表示される。
アップグレードされた WLI ドメインがアップグレードされたワークリスト アプリケーションをサポートするように正しくコンフィグレーションされない。
不正なパッケージ名が原因で、アップグレード後に ebXML コントロールを持つ B2B アプリケーションがコンパイルに失敗する。
Portal フレームワーク : JDK 1.5 内部 DOM 3 パーサへの切り替え。
JPD から Portal のルール コントロールを呼び出すことができない。