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e-docs > WebLogic Integration > WebLogic Integration ソリューションのデプロイメント > クラスタ デプロイメントのコンフィグレーション |
WebLogic Integration ソリューションのデプロイメント
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クラスタ デプロイメントのコンフィグレーション
この章では、クラスタ環境で WebLogic Integration をデプロイするためのコンフィグレーションに必要なタスクについて説明します。
単独のサーバへの WebLogic Integration のデプロイメントの詳細は、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』、「WebLogic Integration のカスタマイズ」の「新しいドメインの作成とカスタマイズ」を参照してください。
クラスタ ドメインのアーキテクチャは、クラスタ デプロイメントの設計の説明に従ってプランニングし、WebLogic Integration をクラスタ環境に設定します。そのためには、ルータ(ハードウェアおよびソフトウェア)、管理サーバ、および管理対象サーバをコンフィグレーションして、WebLogic Integration リソースをそれらのサーバにデプロイする必要があります。WebLogic Server インスタンスとクラスタで構成されるドメインに対する永続的コンフィグレーションは、管理サーバの XML コンフィグレーション ファイル(config.xml)にあります。
クラスタ ドメインで WebLogic Integration を設定およびデプロイするには、次の手順を実行します。
手順 1. コンフィグレーションの前提条件への準拠
この節では、クラスタ環境で実行される WebLogic Integration をコンフィグレーションするための以下の前提条件について説明します。
WebLogic Server をクラスタ コンフィグレーションで使用するには、専用のクラスタ ライセンスが必要です。クラスタ ライセンスの取得については、BEA 販売代理店にお問い合わせください。
1 つのクラスタ内のすべての WebLogic Server インスタンスは、コンフィグレーションおよびモニタに同じ管理サーバを使用します。サーバをクラスタに追加する場合、各サーバが使用する管理サーバを指定する必要があります。
注意: Configuration Wizard による WebLogic Integration ドメインの作成時に、マルチキャスト アドレスの割り当てが要求されます(手順 2. WebLogic Integration ドメインの作成を参照)。
マルチキャスト アドレスは、クラスタ メンバー間の通信に使用されます。クラスタ化されたサーバは、1 つの専用マルチキャスト アドレスを共有する必要があります。ネットワーク上の各クラスタに対して、一意のマルチキャスト アドレスとポート番号の組み合わせを割り当てる必要があります。ネットワーク上の 2 つのクラスタが同じマルチキャスト アドレスを使用する場合、異なるポートを使用する必要があります。クラスタのマルチキャスト アドレスが異なる場合は、同じポートを使用するか、またはデフォルトのポート(7001)をそのまま使用することもできます。マルチキャスト メッセージをサポートするため、1 つのクラスタ内の管理サーバおよび管理対象サーバを同じサブネット上に配置する必要があります。
注意: Configuration Wizard による WebLogic Integration ドメインの作成時に、サーバに対するリスン アドレスの割り当てが要求されます(手順 2. WebLogic Integration ドメインの作成を参照)。
1 つの IP アドレスとサーバごとに異なるポート番号をクラスタ サーバに割り当てることにより、1 つのマシンに、そのマシンをマルチホーム サーバ化することなく、クラスタ環境を設定することができます。
クライアントからこのような IP アドレスにアクセスできるようにするには、以下のいずれかの方法で、IP アドレスとポート番号で URL を構成します。
この方法では、複数のサーバが1つのマシン上で実行されている場合、そのマシンはマルチホーム サーバとしてコンフィグレーションする必要があります。つまり、複数の IP アドレスが 1 つのコンピュータに割り当てられます。
この場合は、クラスタ アドレスは、カンマ区切りの IP アドレスのリストの形にします。たとえば、次のリストは、config.xml ファイルで指定されているクラスタ アドレスの例です。MyCluster という名前のクラスタ内の、4 つのサーバのそれぞれに対して、静的 IPアドレスが指定されています。
<Cluster ClusterAddress="127.0.0.1:7001,127.0.0.2:7001,127.0.0.3,127.0.0.4:7001" Name="MyCluster"/>
注意 : 開発およびテストのためには、カンマ区切りリストを使用することができます。プロダクション環境用には、クラスタ アドレスは DNS 名または 1 つの IP アドレスとしてのみ指定することをお勧めします。ClusterAddress に DNS 名を使用しない場合は、ロード バランシングおよびイベント ルータのコールバック通信(Application Integration 機能)に対する高可用性をサポートするため、wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティを設定してください。このプロパティの設定方法の詳細については、wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティの設定(オプション)を参照してください。
WebLogic Integration ドメイン用のソフトウェア ルータのコンフィグレーションの詳細については、手順 7. ルータのコンフィグレーションを参照してください。
ハードウェア ルータおよびソフトウェア ルータに関する詳細は、次の URL にある『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/index.html
クラスタ化された WebLogic Server インスタンスの設定に関する詳細については、次の URL にある、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「WebLogic クラスタのセットアップ」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/setup.html
注意: 1 つまたは複数のファイアウォールを含めるようにドメインを設計する場合は、この他にも要件があります。詳細は、次の URL にある『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタでの通信」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/features.html
wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティの設定(オプション)
Application Integration アダプタは、BPM エンジンによって消費されるイベントを生成します。WebLogic Integration のイベントおよびイベント処理の詳細については、イベントを参照してください。
クラスタ アドレスに DNS 名を使用しない場合は、ロード バランシングおよびイベント ルータのコールバック通信に対する高可用性を達成するため、wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティを設定してください。
wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティを設定する理由
次の表では、次のアドレスをクラスタ アドレスとするサンプル クラスタのクラスタ コンフィグレーションについて説明します。
<Cluster ClusterAddress="127.0.0.1:7001,127.0.0.1:7002" Name="MyCluster"/>
イベント ルータは、HTTP を介して WebLogic Integration のインスタンスと通信を行うことによって、イベントに関するメタデータを取得します。このような通信の実際の方法は、wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティが設定されているかどうかで決まります。
イベント ルータとの通信の確立時に、WebLogic Integration によって、ClusterAddress に最初にリストされているアドレスがコールバック アドレスとして渡されます。この例では、コールバック アドレスは 127.0.0.1:7001 です。このシナリオでは、MyServer-1 に障害が発生すると、MyServer-2 は実行されているにもかかわらず、イベント ルータは WebLogic Integration アプリケーションにアクセスできません。
wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティは、クラスタのフロントエンド(この例では MyRouter サーバ)のアドレスに設定され、そこに HttpClusterServlet がホストされています。
その結果、イベント ルータとの通信の確立時に、WebLogic Integration はイベント ルータに、127.0.0.1:7003 というアドレスを渡します。このシナリオでは、クラスタ内の管理対象サーバに障害が発生した場合でも、イベント ルータは WebLogic Integration アプリケーションにアクセスできます。
wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティの設定方法
各管理対象サーバの WLAIStartup EJB 環境プロパティ内に wlai.clusterFrontEndHostAndPort プロパティを作成する必要があります。たとえば、wlai.clusterFrontEndHostAndPort=127.0.0.1:7003 と設定するには、次の手順を実行します。
手順 2. WebLogic Integration ドメインの作成
この手順を実行するには、各管理対象サーバの定義をドメイン コンフィグレーション ファイル(config.xml)に追加し、すべての管理対象サーバをクラスタに割り当て、WebLogic Integration コンポーネントをドメイン上のサーバに指定する必要があります。
クラスタ化された WebLogic Integration デプロイメントの定義は、BEA Configuration Wizard によるドメインの作成から始まります。
注意: この節で説明するドメイン設定手順は、Configuration Wizard が Windowsの [スタート] メニューから GUI モードで実行されていることを前提としています。
さまざまなモードで Configuration Wizard を使用する方法の詳細については、次の URL にある『Configuration Wizard の使い方』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/confgwiz/index.html
Configuration Wizard を使用して WebLogic Integration ドメインを作成するには、以下の手順を完了してください。
Configuration Wizard によるドメインのコンフィグレーションが完了すると、指定した場所に新しいドメインが作成されます。コンフィグレーション ファイル(config.xml) が、そのドメイン内に作成されます。このファイルには、クラスタ内の管理サーバと各管理対象サーバの定義が格納され、また、このファイルによって管理対象サーバがクラスタに割り当てられます。 注意: この手順の後半の手順では、config.xml ファイルを編集して、クラスタ ドメインをコンフィグレーションします。したがって、次の手順に進む前に、ここで作成した config.xml ファイルのバックアップ コピーを作成することをお勧めします。
手順 3. ドメイン用データベースのコンフィグレーション
データベース ウィザードは、WebLogic Integration コンフィグレーション ユーティリティで、前の手順で作成したドメイン用のデータベースの設定に役立ちます。
データベース ウィザードを実行する手順は次のとおりです。
データベース ウィザードの実行方法の詳細については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』、「WebLogic Integrationのカスタマイズ」の「データベース コンフィグレーション ウィザードの使用」を参照してください。
手順 4. 1 つの管理対象サーバ用 BPM リソースのコンフィグレーション
JMS サーバと JMS 送り先およびWebLogic Integration リソースのデプロイメントで説明したとおり、以下の BPM リソースをクラスタ内の 1 つのノードにデプロイする必要があります。
この要件を満足するため、ドメインのコンフィグレーションを変更する必要があります。これは、以下のいずれかの方法で実現できます。
コンフィグレーション ファイルを編集する
作成したドメインに格納されている config.xml ファイルには、変更すべき要素をすばやく特定して編集するために役立つコメントが入っています。次の手順を実行して、ドメインのコンフィグレーション ファイルに必要な変更を加えます。
WebLogic Server Administration Console を使用する
上の表で説明した変更を行う前に、作成したドメインの管理サーバを起動すると、config.xml ファイルに書き込んだコメントは失われます。ただし、コメントが失われても、次の節で説明する手順に従い、システムを適切にコンフィグレーションすることができます。
1 つの管理対象サーバ用 BPM マスタ EJB をコンフィグレーションする
BPM マスタ EJB を 1 つの管理対象サーバに対してコンフィグレーションする最も簡単な方法は、表 3-1 で示したように、ドメイン コンフィグレーション ファイルを変更する方法です。
注意: 以下の手順は参考情報です。この手順は、たとえば、コンフィグレーションを完了する前に config.xml ファイルのコメントが失われた場合に使用してください。
1 つの管理対象サーバに対して BPM マスタ EJB をコンフィグレーションする手順は以下のとおりです。
手順 2. WebLogic Integration ドメインの作成の手順に従ってドメインの作成を完了すると、WLI-BPM Plugin Manager はこのクラスタを対象として設定されます。言い換えれば、Targets 属性にそのクラスタ名が格納されます。
必要な変更を行った後は、WLI-BPM Plugin Manager EJB は、作成したクラスタ内の 1 つの管理対象サーバを対象とします。以下の抜粋は、編集済みの 1 config.xml ファイルで、Targets 属性のコンフィグレーションの変更が示されています。この例では、EJB は manageserver-1 という管理対象サーバを対象としています。
コード リスト 3-1 WLI-BPM Plugin Manager を 1 つの管理対象サーバを対象として設定する
<Application Name="WebLogic Integration" Deployed="false"
Path="C:/bea/weblogic700/integration/lib" TwoPhase="true">
...
<EJBComponent Name="WLI-BPM Plugin Manager" Targets="manageserver-1"
URI="wlpi-master-ejb.jar"/>
...
</Application>
1 つの管理対象サーバ用 BPM イベント トピック をコンフィグレーションする
ドメインのコンフィグレーションを完了する最も簡単な方法は、手順 4. 1 つの管理対象サーバ用 BPM リソースのコンフィグレーションで説明したように、ドメイン コンフィグレーション ファイルを変更する方法です。
注意: 以下の手順は参考情報です。この手順は、たとえば、コンフィグレーションを完了する前に config.xml ファイルのコメントが失われた場合に使用してください。
1 つの管理対象サーバに対して BPM イベント EJB をコンフィグレーションする手順は以下のとおりです。
JMS キューおよびトピック作成方法の詳細については、次のURLにある『Adminstration Console オンライン ヘルプ』を参照してください。
http://e-docs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/ConsoleHelp/index.html
次のリストは config.xml ファイルの抜粋で、BPM イベント トピック が、管理対象サーバに対する JMSServer 要素に追加されています(この例では、管理対象サーバには、WLIJMSServer_manageserver1 という名前が付けられている)。このリストの中で、この節で特に取り上げている部分は太字で表記されています。
コード リスト 3-2 com.bea.wlpi.EventTopic のコンフィグレーション
<JMSServer Name="WLIJMSServer_manageserver1"
Targets="manageserver1 (migratable)"
TemporaryTemplate="TemporaryTemplate"
Store="JMSWLIStore_manageserver1">
<JMSTopic Name="wlpiEvent" JNDIName="com.bea.wlpi.EventTopic"/>
...
</JMSServer>
手順 5. アダプタ用イベント ルータ WAR ファイルのコンフィグレーション
注意: この手順は、WebLogic Integration または EAI ドメイン テンプレートに基づくドメインに対してのみ必要です。クラスタ ドメインが BPM ドメイン テンプレートに基づいている場合は手順 6. RDBMS レルムのコンフィグレーションに進んでください。
WebLogic Integration リソースのデプロイメントで説明したように、サンプル アダプタ用イベント ルータ WAR ファイルは、クラスタ内の 1 つのノードにデプロイする必要があります。この要件を満足するため、WebLogic Integration ドメインまたは EAI ドメインの一環としてコンフィグレーションされた、BEA_WLS_DBMS_ADK アダプタおよび BEA_POWERENTERPRISE_3_0 アダプタのドメイン コンフィグレーションを編集する必要があります。
コンフィグレーションを変更するには、WebLogic Server Administration Console を使用する方法と、ドメインにある config.xml ファイルを編集する方法があります。
:Administration Console を使用する方法
Administration Console を使用して、Web アプリケーションのデプロイメントをコンフィグレーションする方法の詳細については、次のURLの『Adminstration Console ÉIÉìÉâÉCÉì ÉwÉãÉv』を参照してください。http://e-docs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/ConsoleHelp/index.html
config.xml の使用方法
次のリストは、管理サーバとクラスタ化された管理対象サーバがデプロイされたドメインの場合の、サンプルのconfig.xml ファイルの抜粋です。このリストでは、クラスタ内のある 1 つの管理対象サーバにデプロイするようにコンフィグレーションされた 2 つのアダプタ用のイベント ルータ WAR ファイルが示されています。WebAppComponent 要素は太字で表記されています。
コード リスト 3-3 BEA_WLS_DBMS_ADK アダプタおよび BEA_POWERENTERPRISE_3_0 アダプタのコンフィグレーション
<Application Deployed="true" Name="BEA_WLS_DBMS_ADK"
Path="<WLI_HOME>/adapters/dbms/lib/BEA_WLS_DBMS_ADK.ear" TwoPhase="true">
<ConnectorComponent Name="BEA_WLS_DBMS_ADK"
Targets="MyCluster" URI="BEA_WLS_DBMS_ADK.rar"/>
<WebAppComponent Name="DbmsEventRouter" Targets="MyServer-1"
URI="BEA_WLS_DBMS_ADK_EventRouter.war"/>
<WebAppComponent Name="BEA_WLS_DBMS_ADK_Web"
Targets="MyCluster" URI="BEA_WLS_DBMS_ADK_Web.war"/>
</Application>
:
<Application Deployed="true" Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0"
Path="<WLI_HOME>/adapters/powerenterprise/lib/
BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EAR.ear" TwoPhase="true">
<ConnectorComponent Description="J2EE CA adapter for
PowerEnterprise!" Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0"
Targets="MyCluster" URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0.rar"/>
<WebAppComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EventRouter"
Targets="MyServer-1"
URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EventRouter.war"/>
<WebAppComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_Web"
Targets="MyCluster" URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_Web.war"/>
</Application>
手順 6. RDBMS レルムのコンフィグレーション
作成したドメインで、以前のリリースの WebLogic Integration の RDBMS レルムを使用する場合は、RDBMSRealm 要素を作成したドメイン用の config.xml ファイルに格納する必要があります。この要素は、手順 2. WebLogic Integration ドメインの作成の手順を使用してドメインを作成した時点で生成された config.xml ファイルではコンフィグレーションはされていますが無効になっています。RDBMSRealm 要素を有効にする手順は次のとおりです。
コード リスト 3-4 RDBMSRealm 要素
<RDBMSRealm Name="wlpiRDBMSRealm"
DatabaseDriver="com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver"
DatabasePassword="none"
DatabaseURL="jdbc:pointbase://localhost:9094/WLIDBモ
DatabaseUserName="none"
:
:
セキュリティ レルム データの移行に関する詳細については、『WebLogic Integration 移行ガイド』、「WebLogic Integration 2.1 から WebLogic Integration 7.0 への移行」の「手順 8. セキュリティ レルム データの移行」を参照してください。
手順 7. ルータのコンフィグレーション
ソフトウェア ルータは、作成したドメインにある config.xml ファイルの定義済みセクションのコメントを解除することによって、組み込み WebLogic HttpClusterServlet に基づいたコンフィグレーションを行うことができます。
作成したドメインに格納されている config.xml ファイルには、変更すべき要素をすばやく特定して編集するのに役立つコメントが入っています。次の手順を実行して、ドメインのコンフィグレーション ファイルに必要な変更を行います。
<WebServer Name="ROUTER_NAME"
DefaultWebApp="DefaultWebApp_ROUTER_NAME"
. . . />
Web サーバ要素は、DefaultWebApp 属性を介してデフォルトの Web アプリケーションを参照する点に注意してください(ROUTER_NAME は、ルータに割り当てられた名前)。
注意: クラスタに対してハードウェア ルータまたはソフトウェア ルータをコンフィグレーションするときは、クラスタの外部からのメッセージは、そのルータの URL に送信される必要があります。
ハードウェア ルータおよびソフトウェア ルータに関する詳細は、次の URL にある『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/cluster/index.html
手順 8. startWeblogic コマンド ファイルの編集
-Dweblogic.management.discover パラメータを true に設定するには、作成したドメインの startWeblogic.cmd ファイルまたは startWeblogic.sh ファイルを編集する必要があります。
コード リスト 3-5 WebLogic Integration のクラスタ ドメインに対するサーバ開始コマンド
REM Start weblogic
%JAVA_HOME%¥bin¥java %JAVA_VM% %JAVA_OPTIONS% -Xmx256m
-classpath %SVRCP%
-Dweblogic.servlet.ClasspathServlet.disableStrictCheck=true
-Dwli.bpm.server.evaluator.supportsNull=false
-Dweblogic.management.username= -Dweblogic.management.password=
-Dweblogic.Name=adminserver
-Dweblogic.RootDirectory=%WLI_DOMAIN_HOME%
-Djava.security.policy=%WL_HOME%¥lib¥weblogic.policy
-Dweblogic.management.discover=true
-Dweblogic.ProductionModeEnabled=%STARTMODE% weblogic.Server
ドメインの管理対象サーバが実行されているときに管理サーバが再起動されるシナリオでは、-Dweblogic.management.discover が true に設定されている場合に、管理サーバは、実行されている管理対象サーバを検出することができます。
手順 9. ドメインの管理対象サーバの設定
この手順では、管理対象サーバを追加することにより、作成したドメインを拡張する方法を説明します。管理対象サーバを追加するには、管理対象サーバを作成し、そのサーバの WebLogic Integration コンポーネントをコンフィグレーションする必要があります。
WebLogic Integration ドメインは、次のいずれかの方法で設定することができます。
この節では、クラスタで管理対象サーバを設定する以下の方法について説明します。
両方とも、Configuration Wizard が提供するテンプレートのいずれかを使用して作成されたドメインに管理対象サーバを追加する手順の説明です。
既存のインストールへの管理対象サーバを追加する
管理対象サーバを WebLogic Integration ドメインに追加するには、次の手順を実行します。
注意: この節で説明する手順では、ドメイン名を mydomain とし、次のデフォルトの場所にあるものとします。
BEA_HOME¥user_projects
手順 1. 管理対象サーバを新しく作成する
注意: WebLogic Server Administration Console によるサーバ、クラスタ、マシン、およびドメインの作成およびコンフィグレーションについての詳細は、次の URL にある『Adminstration Console オンライン ヘルプ』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/ConsoleHelp/index.html
手順 2. 新しい管理対象サーバのドメイン コンフィグレーションを更新する(オプション)
管理対象サーバを起動するには、まず、そのサーバをドメインのコンフィグレーションに追加する必要があります。管理対象サーバは、ドメインの作成時にドメイン コンフィグレーションに追加することも、ドメインの作成後に追加することも可能です。したがって、この手順は省略可能です。次のガイドラインに従って、この手順を実行する必要があるかどうか判断してください。
新しい管理対象サーバのドメイン コンフィグレーションを更新するには、次の手順を実行します。
[名前] : WLIJMSServer_newmanageserver
[ストア] : JMSWLIStore_newmanageserver
[一時的なテンプレート] TemporaryTemplate
WLIJMSServer_newmanageserver は、新しい JMS サーバの名前を表します。JMSWLIStore_newmanageserver は、JMSJDBC ストアの作成時に付けた名前です。
JMS サーバには任意の名前を与えることができます。ただし、WLIJMSServer_node の例に示される命名規約を使用することをお勧めします。このフォーマットでは、node は JMS サーバがデプロイされているサーバ(WebLogic Server インスタンス)の名前を表します。
WLI_FailedEvent-node の送り先を先にコンフィグレーションします。そうすることにより、WLI_JMSTemplate-node を再配信用にコンフィグレーションすることができます(再配信属性のコンフィグレーションの方法に関する詳細については、エラー送り先を参照)。WLI_JMSTemplate-node は、他のいくつかのキュー送り先によっても使用されます。
Administration Console を使用してこのタスクを完了する方法については、次のURLにある『Adminstration Console オンライン ヘルプ』の、「JMS」の「JMS 送り先のタスク」を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/ConsoleHelp/index.html
注意: クラススタ内の既存ノードを参照すると、コンフィグレーションを必要とする送り先が確認できます。また、どの送り先が WLI_JMSTemplate-node を使用するかもかわかります。必要な送り先は、ドメイン作成に使用したドメイン テンプレートによって異なります。
WLI ドメイン テンプレートに基づいて、ドメインの JMS サーバに対してコンフィグレーションされるすべての JMS キューおよびトピックのリストについては、JMS サーバと JMS 送り先を参照してください。
各分散送り先に対して複数の JMS 送り先がコンフィグレーションされます。物理送り先は、クラスタ内の各管理対象サーバに対して 1 つずつコンフィグレーションされます。
新しく作成された管理対象サーバに対して JMS 送り先をコンフィグレーションするには、次の手順を実行します。
新しい場所へ管理対象サーバを追加する
管理サーバとクラスタ化された管理対象サーバが別々のマシンに配置されているドメインに管理対象サーバを追加するには、次の手順を実行します。
手順 1. コンフィグレーション済みのドメインの内容を新しい場所にコピーする
管理対象サーバを新しい場所に設定するには、作成したドメイン ディレクトリの内容を新しい場所にコピーして修正します。
次の手順を実行してください。
注意: 混合クラスタ環境(Windows システム上で実行されている WebLogic Integration のインスタンスと UNIX システム上で実行されているインスタンスを含むクラスタ)を設定すると、改行文字にかかわって、ある問題が発生する場合があります。Windows システムで実行されるスクリプトで使用される改行文字は ^M です。これらの文字が Windows システムから UNIX システムにコピーされたファイルに残っていることがあります。Windows の改行文字が UNIX システム上に残される場合は、そのファイルを開いて、スクリプトを実行する前に ^M 文字を削除します。この処理は、任意のテキスト エディタで実行できます。また、Solaris システムでは、dos2unix コマンドを使用することもできます。dos2unix ユーティリティは、DOS の拡張文字セットに含まれる文字を、対応する ISO 規格の文字に変換します。
FTP を使用して ASCII ファイルを Windows システムから UNIX システムへ転送すると、デフォルトの ASCII モードを選択することによって、改行文字に関するこの問題を回避することができます。
手順 2. コピーしたディレクトリの内容を変更する
注意: 以下は、mydomain というドメイン ディレクトリを BEA_HOME/user_projects にコピーしたと仮定した場合の説明です。
ディレクトリの内容を変更するには、BEA_HOME/user_projects から、次の表にリストするものを除くすべてのファイルおよびディレクトリを削除します。
ファイル startWeblogic.cmd or startWebLogic.sh startManagedWeblogic.cmd or startManagedWebLogic.sh caKeyStore.pks privateKeyStore.pks ディレクトリ applications cacerts certs keys wlai 手順 3. 管理対象サーバを作成する
1アダプタ、アプリケーション ビュー、および Application Integration プラグインがデプロイされているドメインに管理対象サーバを追加する場合は、wlai ディレクトリはドメイン ディレクトリにあります。
1.
注意: WebLogic Server Administration Console によるサーバ、クラスタ、マシン、およびドメインの作成およびコンフィグレーションについての詳細は、次の URL にある『Adminstration Console オンライン ヘルプ』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/ConsoleHelp/index.html
手順 4. 新しい管理対象サーバのドメイン コンフィグレーションを更新する(オプション)
管理対象サーバを起動するには、まず、そのサーバをドメインのコンフィグレーションに追加する必要があります。管理対象サーバは、ドメインの作成時にドメイン コンフィグレーションに追加することも、ドメインの作成後に追加することも可能です。したがって、この手順は省略可能です。
この手順を実行する必要の有無、およびその方法を明らかにするには、手順 2. 新しい管理対象サーバのドメイン コンフィグレーションを更新する(オプション)で説明したのと同じガイドラインと手順を使用してください。
手順 10. WebLogic Intergration の自動再起動のコンフィグレーション
WebLogic Integration がクラスタ環境でデプロイされているかどうかにかかわらず、システム クラッシュ、ハードウェアの再起動、サーバの不具合などが原因でシャットダウンしたサーバを自動的に再起動するように、システムをコンフィグレーションすることができます。これは、次のいずれかの方法で Node Manager をコンフィグレーションすることによって実行できます。
作成したドメインに格納されている config.xml ファイルには、変更すべき要素をすばやく特定して編集するのに役立つコメントが入っています。Node Manager をコンフィグレーションし、ドメインのコンフィグレーション ファイルを変更するには、次の手順を実行します。
手順 11. 障害が発生したノードから健全なノードへ移行するための WebLogic Integration のコンフィグレーション
WebLogic Integration デプロイメントによって障害が発生したノードから健全なノードへのリソースの移行がサポートされるように、デプロイメントをコンフィグレーションするには、故障ノードから健全なノードに移行するための WebLogic Integration のコンフィグレーションに概要が説明されている次の手順を実行します。
手順 12. WebLogic Integration のセキュリティ コンフィグレーション
作成したクラスタに対して SSL をコンフィグレーションするには、作成したドメインの config.xml ファイルにある定義済みのセクション(各 Server 要素に 1 セクションずつ)のコメントを解除します。
config.xml ファイルには、変更すべき要素をすばやく特定して編集するのに役立つコメントが入っています。SSL をコンフィグレーションし、ドメインのコンフィグレーション ファイルを変更するには、次の手順を実行します。
B2B Integration 機能がマルチノード クラスタにデプロイされているドメインの場合は、クラスタ内の各マシンに対して、キーストア、サーバ証明書、startWeblogic スクリプトなどもコンフィグレーションする必要があります。
実行する必要があるタスクの詳細については、以下を参照してください。
警告: 作成したドメインが、WLI Domain テンプレートまたは EAI Domain テンプレートに基づいていて、ドメインに対してキーストアをコンフィグレーションする場合は、WebLogic Integration Application 要素の Deployed 属性を false に設定してからでないと、キーストアはコンフィグレーションできません。
次のリストは、WebLogic Integration ドメイン用の config.xml ファイルの抜粋で、Deployed 属性が false に設定されています。
コード リスト 3-6 キーストアのコンフィグレーションに先立つ Deployed 属性の設定
<Application Name="WebLogic Integration" Deployed="false"
Path="C:/bea/weblogic700/integration/lib" TwoPhase="true">
手順 13. ドメイン内のサーバの起動
この節では、クラスタ ドメインのサーバを起動する方法について説明します。
サーバを起動する前に
作成したドメインのサーバを起動する前に、次の手順を実行します。
手順 12. WebLogic Integration のセキュリティ コンフィグレーションで説明したとおり、ドメインに対してキーストアをコンフィグレーションした場合は、この Deployed 属性は、false に設定したはずです。
次のリストは、WebLogic Integration ドメイン用の config.xml ファイルの抜粋で、Deployed 属性が true に設定されています。
<Application Name="WebLogic Integration" Deployed="true"
Path="C:/bea/weblogic700/integration/lib" TwoPhase="true">
Node Manager がコンフィグレーションされていないドメインのサーバを起動する
Node Manager がコンフィグレーションされていないドメインのサーバを起動するには、次の手順を実行します。
Node Manager がコンフィグレーションされているドメインのサーバを起動する
Node Manager がコンフィグレーションされているドメインのサーバを起動するには、次の手順を実行します。
サーバをモニタおよびシャットダウンする
起動が完了すると、WebLogic Server Administration Console を使用して、デプロイメントとステータスを確認できます。
その後、WebLogic Server Administration Console を使用して WebLogic Integration アプリケーションをシャットダウンします。コマンド ウィンドウを閉じる、〔Ctrl〕+〔c〕を押す、などの操作で WebLogic Integration を閉じないことをお勧めします。アプリケーションを正常にシャットダウンするには、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』、「はじめに」の「WebLogic Integrationの停止」で説明するとおり、stopWebLogic コマンドを実行してください。
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