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WebLogic Integration 移行ガイド

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WebLogic Integration 2.1 から WebLogic Integration 7.0 への移行

この章では、BEA WebLogic Integration 2.1 または BEA WebLogic Integration 2.1 サービス パック 1 (SP1) から BEA WebLogic Integration 7.0 に移行する手順について説明します。

この章の内容は以下のとおりです。

 


手順 1. WebLogic Integration 2.1 データベース接続情報の取得

この手順の後半に(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーション) WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integraiton 2.1 SP1 のインストールのデータベース コンフィグレーションについての情報が必要となります。その情報を今取得して、後で使用できるようにします。

情報を取得するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 データベース ウィザードを開始するために、プラットフォームに合わせて適切な手順を実行します。

    1. WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 データベース情報を含むドメインを選択します。

    2. 該当するドメインのデータベース ウィザードを開始します。


       

      [Choose Configuration Option] ダイアログ ボックスが表示されます。

    1. 次のコマンドを実行します。
      cd WLI_HOME/bin
      wliconfig

      [Choose BEA Home Directory] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. 既存の BEA ホーム ディレクトリを選択し、[Next] をクリックします。

      [Choose Domain to Configure] ダイアログ ボックスが表示されます。

    3. ドメインを選択し、[Next] をクリックします。

      [Choose Configuration Option] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [Switch Database] を選択し、[Next] をクリックします。

    [Select Database] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. データベースの種類(Oracle、Microsoft SQL Server、または Sybase)を選択し、[Next] を選択します。

    [Configure database_type Database]ダイアログ ボックスが表示されます。ウィンドウ タイトルの database_type が選択したデータベースの種類の名前に置きかえられます。この例では Microsoft SQL が選択されているため、[Configure Microsoft SQL Database] ダイアログ ボックスが表示されます。


     

  4. フィールドに含まれるデータベース コンフィグレーション情報を記録します。この情報は手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで必要となります。

  5. [Exit]をクリックします。

 


手順 2. WebLogic Integration 2.1 アプリケーションの停止

WebLogic Integration 7.0 に移行する前に WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションを停止します。次のことを確認します。

 


手順 3. アプリケーションのバックアップ

WebLogic Integration 7.0 に移行する前に次のバックアップを行うことをお勧めします。

すべての WebLogic Integration リポジトリ情報およびワークフローをエクスポートすることもお勧めします。

 


手順 4. WebLogic Integration 7.0 のインストール

2 つのモードのいずれかで WebLogic Integration 7.0 をインストールします。

手順については次の URL の BEA WebLogic Platform マニュアル セットに含まれている『BEA WebLogic Platform インストール ガイド』を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/install/index.html

警告: インストール完了後に新しい WebLogic Integration リポジトリまたはデータベースを作成しないでください。RunSamples スクリプトを実行しないでください。

 


手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーション

WebLogic Server ドメインのディレクトリ構造はリリース 6.x と 7.0 では異なります。この変更は、環境変数の多くのスクリプトおよび設定に影響します。たとえばディレクトリ構造の変更はクラスパスおよびパス環境変数および WebLogic Integration を起動するスクリプト(startWebLogic)の設定に影響します。そのため、この手順は手順 7. WebLogic Integration アプリケーションのコンポーネントの移行に記載のとおり、新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの作成および WebLogic Integration アプリケーション特有のコンポーネントのドメインへの移動について説明しています。

次の手順では、1 つのサーバ(スタンドアロン)のコンフィグレーションの新しいドメインを作成できます。複数のサーバのコンフィグレーションの作成方法については『WebLogic Integration ソリューションのデプロイメント』の「クラスタ デプロイメントのコンフィグレーション」の「手順 2. WebLogic Integration ドメインの作成」を参照してください。

1 つのサーバの新しいドメインを作成およびカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. コンフィグレーション ウィザードを実行するために、プラットフォームに適した手順を実行します。

  1. アプリケーションで必要な WebLogic Integration のコンポーネントが含まれるドメイン テンプレートを選択します。


     

    これらのテンプレートの詳細については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「はじめに」の「WebLogic Integration コンフィグレーション テンプレート」および次の URL の BEA WebLogic Platform マニュアル セットにある『Configuration Wizard Template リファレンス』を参照してください。

    http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/template/index.html

    警告: 新しいドメインを作成するための WebLogic Integration テンプレートを選択してください。WebLogic Server または WebLogic Portal テンプレートは使用しないでください。WebLogic Integration テンプレートを指定することにより、互換モードの WebLogic Server 6.x セキュリティ レルムに基づいたドメインがこの手順で作成されます。この WebLogic Integration のリリースでは、LDAP に基づいた新しい WebLogic Server 7.0 レルムはサポートされません。WebLogic Server テンプレートを選択して新しいドメインを作成した場合、新しいドメインは LDAP に基づいた新しい WebLogic Server 7.0 セキュリティ レルムを使用します。

    注意: 使用している WebLogic Integration 2.1 アプリケーションで使用するものと同じドメイン タイプを選択することをお勧めします。たとえば、WebLogic Integration 2.1 アプリケーションでコンフィグレーション済みの EAI ドメイン を使用した場合、この手順の EAI ドメイン テンプレートを選択します。

  2. [サーバ タイプを選択] ダイアログ ボックスから [Single Server (Standalone Server)] を選択します。

  3. 必要に応じて新しいドメインを作成するために必要な情報を入力します。このプロセスが完了したときに、[コンフィグレーション ウィザードが完了しました] ダイアログ ボックス から [コンフィグレーション ウィザードを終了します] を選択し、[Done] ボタンをクリックして、コンフィグレーション ウィザードを終了します。

  4. (省略可能)コメントに組み込まれたコンフィグレーション情報を含む、生成されたconfig.xmlファイルのコピーを保存します。WebLogic Server のインスタンスが開始されたときにコメントは削除されます。使用しているオペレーティング システムに適したコマンドを入力して既存の config.xml ファイルのコピーを作成します。

  5. 新しいドメインのデータベース接続情報のコンフィグレーションを行います。手順 1 から 4 で作成した新しいドメインで WebLogic Integration Database Wizard (wliconfig) を起動します。

    たとえば、デフォルトのロケーションで mydomain という名前のドメインを作成した場合、使用しているオペレーティング システムに合ったコマンドを入力します。

    [コンフィグレーション オプションの選択] ウィンドウが表示されます。

  6. 図のように、[データベースの切り替え] オプションを選択し、[Next] をクリックします。

    図2-1 [コンフィグレーション オプションの選択]


     

    [データベースの選択] ウィンドウが表示されます。

  7. WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションで使用しているものと同じデータベース タイプを選択します。

    [データベースのコンフィグレーション] ウィンドウが表示されます。

  8. 手順 1. WebLogic Integration 2.1 データベース接続情報の取得で記載したデータベース接続情報を入力します。[Next] をクリックします。

    データベース ウィザードのコンフィグレーションが終了したときに、[変更の成功] ウィンドウが表示されます。

  9. [Finish] をクリックします。

データベース ウィザードの実行の詳細については『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration のカスタマイズ」の「データベース ウィザードの使用法」を参照してください。

警告: このドメインの WebLogic Server のインスタンスの開始およびデータベースの作成は行わないでください。

WebLogic Integration のシステム ID

WebLogic Integration 2.1 および WebLogic Integration 2.1 SP1 では 2 つのユーザ ID が使用されます。wlpisystem および wlcsystem です。WebLogic Integration 7.0 では 2 つのシステム ユーザ ID が 1 つのシステム ユーザ ID に置き換えられます。wlisystem. (『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration のカスタマイズ」の「新しいドメインの作成とカスタマイズ」に説明されているように) WebLogic Integration の新しいドメインを作成した場合、システム ユーザ ID、wlisystem のみが作成されます。

 


手順 6. データベースの移行

この節では WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 サービス パック 1 (SP1) から WebLogic Integration 7.0 フォーマットへのデータベース スキーマの変換手順について説明します。このアップグレード手順は、図2-2のデータベースの移行と記された灰色の矢印によって表されています。

図2-2 WebLogic Integration 7.0 データベースの移行


 

警告: この移行の手順は 1 つのリポジトリをアップデートします。既存のデータベース インスタンスから新しいインスタンスへのリポジトリ データの移行はサポートされていません。

既存のリポジトリ データを WebLogic Integration 7.0 フォーマットにアップデートするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration ホーム ディレクトリに行き、setenv スクリプトを実行して最上位レベルの WebLogic Integration 環境変数を設定します。これらのタスクを行うために実行するコマンドは、使用するプラットフォームによって異なります。

  1. テキスト エディタで、WLI_HOME¥dbscripts¥migrate¥SystemRepData.xml ファイルを開き、次のリストの太字表示された行を追加します。

コード リスト 2-1 SystemRepData.xml

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE wlc SYSTEM "WLC.dtd">
<wlc
system-password="wlisystem"
ignore-wlc="true"
>

  1. WebLogic Integration ホーム ディレクトリの bin ディレクトリに移動します。たとえば、

  2. 手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成したドメインで setdomain スクリプトを実行します。たとえば、

  3. 手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションでコンフィグレーションを行ったデータベースで switchdb スクリプトを実行します。たとえば、
    switchdb oracle

    有効なオプションの詳細を含むこのコマンドの説明については『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration コマンド」を参照してください。

  4. リポジトリ データを WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 から WebLogic Integration 7.0 ドメインにアップデートするための移行スクリプトを実行します。
    migratedb

 


手順 7. WebLogic Integration アプリケーションのコンポーネントの移行

手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションでは新しい WebLogic Integration ドメインを作成しました。この手順では、WebLogic Server アプリケーション固有のコンポーネントを WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションから新しいドメインへ移行します。

注意: ここで使用されているように、WebLogic Integration アプリケーションとは、WebLogic Integration に基づき開発したアプリケーションを示します。config.xml ファイルの WebLogic Application アプリケーション要素とは異なります。

WebLogic Server アプリケーション固有のコンポーネントには次のようなものがあります。

警告: このアプリケーションのために開発したアプリケーション固有コンポーネントのみを移行します。WebLogic Integration が使用するコンポーネントは移行しないでください。たとえば、WebLogic Integration で使用する JMS キューは移行しませんが、WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションのために開発したカスタム JMS キューは移行する必要があります。WebLogic Integration で使用する JMS キューは、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで新しいドメインを作成するときに生成されるconfig.xmlファイルに自動的に含まれます。

警告: WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 ドメイン ディレクトリから WebLogic Integration 7.0 ドメイン ディレクトリへ、ファイル(config.xmlなど)をコピーしないでください。WebLogic Server 7.0 ドメインのディレクトリ構造の変更のため、WebLogic Server 6.x ファイルは WebLogic Server 7.0 と互換性がありません。

これらの WebLogic Server コンポーネントの移行手順および WebLogic Server 6.x から WebLogic Server 7.0 への移行の詳細については、『BEA WebLogic Server 7.0 へのアップグレード』の「WebLogic Server 6.x からバージョン 7.0 へのアップグレード」を参照してください。このマニュアルは、BEA WebLogic Server マニュアル セットの次の URL にあります。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/upgrade/index.html

注意: このマニュアルで使用されているようにアップグレードおよび移行は同義語です。移行とは、従来のソフトウェアのリリースから新しいリリースへのアップグレードを指します。このアップグレード プロセスを WebLogic Server の 1 つからのクラスタ対応サービスの移動と混同しないでください。

WebLogic Integration 7.0 は WebLogic Server 7.0 の上に構築されているため、WebLogic Server 6.x から WebLogic Server 7.0 への移行は、WebLogic Integration 7.0 の移行に影響します。

警告: WebLogic Server 7.0 は LDAP に基づく新しいセキュリティ レルムをサポートしています。WebLogic Integration 7.0 は LDAP に基づく新しいセキュリティ レルムはサポートしていません。WebLogic Integration 7.0 は File および RDBMS レルムの両方をサポートしている Compatibility レルムをサポートしています。

アプリケーション統合

使用しているアプリケーションが、WebLogic Integration によって提供されているアプリケーション統合機能を呼び出す場合、Application Integration アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーションを行う必要があります。手順については、Application Integration アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーションを参照してください。

アプリケーション固有の JAR ファイル

WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションのアプリケーション固有 JAR ファイルを作成する場合、WLI_HOME/lib ディレクトリ(WLI_HOME は WebLogic Integration 7.0 ホーム ディレクトリの場所を表す)にそれらの JAR ファイルをコピーする必要があります。

警告: アプリケーション統合 JAR ファイルを WebLogic Integration 2.1 または 2.1 SP1 アプリケーションから WebLogic Integration 7.0 アプリケーションへコピーしないでください。詳細については、アプリケーション統合 CLASSPATH および アダプタ パッケージを変更するを参照してください。

アプリケーション固有の JAR のエントリを手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した WebLogic Integration 7.0 ドメインの config.xml および application.xml ファイルに追加する必要があります。

WebLogic Integration J2EE コンポーネントは分解された形式でデプロイされます。分解された形式で J2EE コンポーネントをデプロイするには、config.xml ファイル内で JAR ファイルを指定するときに新しい構文を使用する必要があります。WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 config.xml ファイルから WebLogic Integration 7.0 config.xml ファイルにアプリケーション固有の JAR エントリを直接カット アンド ペーストしないでください。代わりに『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration のカスタマイズ」の「WebLogic Integration Application 要素に EJB を追加する」の手順に従ってください。

startWebLogic スクリプト

WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションで実行する startWebLogic スクリプトにカスタム変更を加えた場合、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した WebLogic Integration 7.0 の startWebLogic スクリプトに同じ変更を加える必要があります。たとえば、ビジネス オペレーションを含んだアプリケーション固有 JAR ファイルを startWebLogic スクリプトの CLASSPATH に追加した場合、同じ JAR ファイルを WebLogic Integration 7.0 startWebLogic スクリプト(Windows システムの場合は startWebLogic.cmd、UNIX システムの場合は startWebLogic.sh)の CLASSPATH にも追加する必要があります。

詳細については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration のカスタマイズ」にある「Java Class の CLASSPATH への追加」を参照してください。

setenv スクリプト

WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションの setenv スクリプトがカスタマイズされている場合、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した WebLogic Integration 7.0 ドメインの setenv スクリプトを同様にカスタマイズする必要があります。たとえばビジネス オペレーションを含むアプリケーション固有の JAR ファイルを setenv スクリプトの CLASSPATH に追加した場合、同じ JAR ファイルを WebLogic Integration 7.0 setenv スクリプトの CLASSPATH に追加する必要があります。このスクリプトの名前は、Windows システムでは setenv.cmd であり、UNIX システムでは setenv.sh です。

詳細については、『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration のカスタマイズ」にある「Java Class の CLASSPATH への追加」を参照してください。

アプリケーション統合 CLASSPATH および アダプタ パッケージを変更する

WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションでは、WebLogic Server のインスタンスの システム CLASSPATH にアダプタ Java クラスを追加する必要があります。WebLogic Integration 7.0 アプリケーションでは、アダプタ Java クラスは 1 つの完全に独立した EAR ファイルにパッケージ化されている必要があります。アダプタ Java クラスまたは JAR ファイルを WebLogic Integration 7.0 インストレーションに移動しないでください。また、アダプタ クラスを WebLogic Integration CLASSPATH に追加しないでください。アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーション手順については、Application Integration アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーションを参照してください。

B2B 転送サーブレット

WebLogic Integration 7.0 アプリケーションが WebLogic Integration で提供されている B2B (Business-To-Business Integration) を使用している場合、デフォルト Web アプリケーションのデプロイメント記述子に TransportServletFilter のエントリを追加する必要があります。ドメインを作成したときに(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションを参照)B2B 機能を含んだテンプレートを使用した場合、ドメインにはすでに TransportServletFilter のエントリがあります。

たとえば WLI ドメイン テンプレートでドメインを作成した場合、次のリストのように DOMAIN_HOME が作成したドメインのパス名を表す DOMAIN_HOME ¥applications¥DefaultWebApp_myserver¥WEB-INF¥web.xml ファイルに TransportServletFilter が追加されます。

コード リスト 2-2 web.xml の TransportServerFilter のエントリ

<!-- WLI-B2Bi filter-begin.  DO NOT EDIT -->
<filter>
<filter-name>TransportServletFilter</filter-name>
<filter-class>com.bea.b2b.transport.http.TransportServletFilter</filter-class>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>TransportServletFilter</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
<!-- WLI-B2Bi filter-end. -->

 


手順 8. セキュリティ レルム データの移行

独自のユーザまたはグループなどのエントリなどのデータを WebLogic Integration 2.1 または 2.1 SP1 セキュリティ レルムに追加した場合、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した新しいドメインに同じデータを追加する必要があります。

警告: WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 ドメイン ディレクトリから新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインに fileRealm.properties および SerializedSystemIni.dat ファイルをコピーしないでください。デフォルト システム ユーザ ID およびグループが変更されています。詳細については、WebLogic Integration のシステム IDを参照してください。

RDBMS レルムから移行する

RDBMSRealm が使用されている WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションから移行する場合、FileRealm から RDBMSRealm へ (手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成された) config.xml ファイルのドメインの指定されたレルムを変更する必要があります(リスト2-3に示す)config.xml ファイルの Realm 要素を、既存の WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 config.xml ファイルからの RDBMSRealmCachingRealm、および Realm 要素に置き換える必要があります。

WebLogic Server のインスタンスを起動していない場合、生成された config.xml ファイルのコメント セクションには RDBMSRealm 要素が含まれます。config.xml ファイルに RDBMSRealm 要素を追加する場合、このセクションの区切り記号を削除できます。デフォルト データベースである PointBase は既にコンフィグレーションされています。既存の WebLogic Integtation 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 config.xml ファイルから、データベース コンフィグレーション情報をアップデートする必要があります。

コード リスト 2-3 置き換えられるレルム要素

<Realm CachingRealm="" FileRealm="myFileRealm" Name="myRealm"/>

アプリケーションのデータベース属性は、既に WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 config.xml ファイルでコンフィグレーションされています。リスト2-4は Oracle データベースのリストの例を示します。

コード リスト 2-4 追加される RDBMS 要素

<RDBMSRealm DatabaseDriver="oracle.jdbc.driver.OracleDriver" DatabaseURL="jdbc:oracle:thin:@(description=(address=(host=
MY_ORACLE_SERVER)(protocol=tcp)(port=1521))(connect_data=
(sid=MY_ORACLE_SID)))" DatabaseUserName="scott"
DatabasePassword="tiger" Name="wlpiRDBMSRealm"
RealmClassName="com.bea.wlpi.rdbmsrealm.RDBMSRealm"
SchemaProperties="getGroupNewStatement=true;
removeUserFromGroup=DELETE FROM USERMEMBER WHERE USERID
= ? AND GROUPID = ?;getAcls=SELECT NAME, PRINCIPAL,
PERMISSION FROM ACLENTRIES ORDER BY NAME, PRINCIPAL;addUserToGroup=INSERT INTO USERMEMBER
(USERID, GROUPID) VALUES ( ?, ? );getGroupMembersUsers
=SELECT USERMEMBER.USERID, PASSWORD FROM USERMEMBER,
WLSUSER WHERE GROUPID = ? AND USERMEMBER.USERID = WLSUSER.USERID;newGroup=INSERT INTO WLSGROUP (GROUPID)
VALUES ( ? );addGroupToGroup=INSERT INTO GROUPMEMBER (GROUPMEMBERID, GROUPID) VALUES ( ?, ? );newUser=INSERT
INTO WLSUSER (USERID, PASSWORD) VALUES ( ? , ? );removeGroupFromGroup=DELETE FROM GROUPMEMBER WHERE
GROUPMEMBERID = ? AND GROUPID = ?;deleteGroup4=DELETE FROM
WLSGROUP WHERE GROUPID = ?;deleteUser3=DELETE FROM WLSUSER
WHERE USERID = ?;deleteGroup3=DELETE FROM USERMEMBER WHERE
GROUPID = ?;getPermissions=SELECT DISTINCT PERMISSION
FROM ACLENTRIES;deleteUser2=DELETE FROM USERMEMBER WHERE
USERID = ?;getPermission=SELECT DISTINCT PERMISSION FROM
ACLENTRIES WHERE PERMISSION = ?;getUser=SELECT USERID,
PASSWORD FROM WLSUSER WHERE USERID = ?;deleteGroup2=DELETE
FROM ACLENTRIES WHERE PRINCIPAL = ?;deleteGroup1=DELETE FROM GROUPMEMBER WHERE GROUPID = ?;deleteUser1=DELETE FROM
ACLENTRIES WHERE PRINCIPAL = ?;getAclEntries=SELECT
NAME, PRINCIPAL, PERMISSION FROM ACLENTRIES WHERE NAME = ?
ORDER BY PRINCIPAL;getGroupMembersGroups=SELECT GROUPMEMBERID, GROUPID FROM GROUPMEMBER WHERE GROUPID = ?;getGroups=
SELECT GROUPID FROM WLSGROUP ORDER BY GROUPID;
getGroup=SELECT GROUPID FROM WLSGROUP WHERE GROUPID
= ?;getUsers=SELECT USERID, PASSWORD FROM WLSUSER
ORDER BY USERID"/>

<CachingRealm BasicRealm="wlpiRDBMSRealm"
CacheCaseSensitive="true" Name="wlpiCachingRealm"/>

<Realm CachingRealm="wlpiCachingRealm" FileRealm=
"myFileRealm" Name="myRealm"/>

注意: リスト2-4の RDBMSRealm 要素は、config.xml ファイルで 1 つの連続する行である必要があります。リスト2-4では要素は読みやすさのために複数の行に分けられています。

RDBMSRealm からの移行は、Microsoft SQL Server および Oracle データベースのみでサポートされています。

注意: WebLogic Server 7.0 ではトラステッド リレーションシップの新しいセキュリティ モデルが使用されています。詳細については、トラステッド リレーションシップを参照してください。

 


手順 9. セキュリティのキーストアへの移行

WebLogic Integration 2.1 および WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションでは、関連するプライベート キーおよび証明書はファイル システムに格納されています。WebLogic Platform 7.0 はキーおよび証明書が格納されるキーストアを提供しています。WebLogic Integration アプリケーションが、SSL プロトコルで通信するようコンフィギュレーションされている、または SSL プロトコル メッセージの暗号化やデジタル署名を使用するようコンフィグレーションされているデリバリ チャネルのあるトレーディング パートナを含む場合、アプリケーションで新しいキーストアを使用することをお勧めします。

トレーディング パートナ間の通信のための SSL プロトコルの使用は、すべての WebLogic Integration B2B コラボレーション プロトコル(ebXML、XOCP、および RosettaNet)でサポートされています。メッセージの暗号化およびデジタル署名は RosettaNet 2.0 でのみサポートされています。

注意: WebLogic Integration 7.0 の場合、サポートされている キーストア プロバイダは Sun Microsystems の JKS(Java Keystore)のみです。

WebLogic Integration でキーストアを使用する方法の詳細については『B2B Integration セキュリティの実装』の「キーストアのコンフィグレーション」を参照してください。

すべての既存の証明書およびプライベート キーをファイル システムからキーストアにインポートして、新しいキーストアを使用するには、WebLogic Integration アプリケーションをコンバートします。コンバートするにはするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration ホーム ディレクトリに移動し、setenv スクリプトを実行して最上位レベルの WebLogic Integration 環境変数を設定します。これらのタスクを行うために実行するコマンドは、使用するプラットフォームによって異なります。

  2. 次のコマンドを行い、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインに移動します。
    cd DOMAIN_HOME

    DOMAIN_HOME は、新しいドメインのパス名を表します。

  3. テキスト エディタで、該当する起動スクリプト(Windows の場合 startWebLogic.cmd スクリプト、UNIX の場合 startWebLogic スクリプト)を開き、次の変更を加えます。

    1. 次のコードのように、WebLogic Server のインスタンスを開始する java コマンドを含む行を探します。
      %JAVA_HOME%\bin\java ... weblogic.Server

    2. Java システム プロパティ wli.keystore.automigratejava コマンド ラインに追加し、次のリスト(太字)のように true と等しいプロパティを設定します。
      %JAVA_HOME%\bin\java ... -Dwli.keystore.automigrate=true
      weblogic.Server

    3. Java システム プロパティ wli.keystore.password をプラットフォームに合わせて適切な java コマンド ラインに追加します。

      Windows プラットフォームの場合、次のリストで太字表示されている文字列を入力します。

      %JAVA_HOME%\bin\java ... -Dwli.keystore.automigrate=true
      -Dwli.keystore.password=%KEYSTORE_PASS% weblogic.Server

      UNIX プラットフォームの場合、次のリストで太字表示されている文字列を入力します。

      $JAVA_HOME/bin/java ... -Dwli.keystore.automigrate=true
      -Dwli.keystore.password=$KEYSTORE_PASS weblogic.Server

      いずれのリストでも KEYSTORE_PASS は、キーストアのパスワードが含まれた環境変数を表します。コードリストに示すように、スクリプトにパスワードを含むのではなく、環境変数を使用してパスワードを指定することを強くお勧めします。パスワードはファイルにクリア テキストで保存しないでください。

      KEYSTORE_PASS 環境変数で指定するパスワードは、手順 8 で指定したキーストアのパスワードと一致する必要があります。

    4. Java システム プロパティ wli.cakeystore.password をプラットフォームに合わせて適切な java コマンド ラインに追加します。

      Windows プラットフォームの場合、次のリストで太字表示されている文字列を入力します。

      %JAVA_HOME%\bin\java ... -Dwli.keystore.automigrate=true
      -Dwli.keystore.password=%KEYSTORE_PASS%
      -Dwli.cakeystore.password=%CAKEYSTORE_PASS% weblogic.Server

      UNIX プラットフォームの場合、次のリストで太字表示されている文字列を入力します。

      $JAVA_HOME/bin/java ... -Dwli.keystore.automigrate=true
      -Dwli.keystore.password=$KEYSTORE_PASS
      -Dwli.cakeystore.password=$CAKEYSTORE_PASS weblogic.Server

      いずれのリストでも CAKEYSTORE_PASS は、CA (Certificate Authority: 認証局) キーストアのパスワードが含まれた環境変数を表します。

      CAKEYSTORE_PASS 環境変数で指定するパスワードは、手順 8 で指定したルート CA のパスワードと一致する必要があります。

    5. WebLogic Integration アプリケーションで使用する各証明書に対して、使用しているプラットフォームの次のシステム プロパティを java コマンド ラインに追加します。

      Windows:

      -D Key.certificateName.password=%KEY_PASS1%

      UNIX:

      -D Key.certificateName.password=$KEY_PASS1

      いずれのプロパティ設定の場合でも、certificateName は証明書の名前を表し、KEY_PASS1 は証明書のプライベート キーのパスワードを含む環境変数を表します。これらのプロパティの設定は、WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 アプリケーションの証明書の設定と一致する必要があります。

      アプリケーションで使用するすべてのセキュリティ証明書にこのシステム プロパティを追加します。たとえばそれぞれ(プライベート キー パスワードを定義するために) passcert1 および passcert2 という環境変数を持つ cert1 および cert2 という 2 つの証明書を指定した場合、次のリストのような startWebLogic.cmd スクリプト(Windows)の java コマンドラインが表示されます。

      %JAVA_HOME%\bin\java ... -Dwli.keystore.automigrate=true
      -Dwli.keystore.password=$KEYSTORE_PASS
      -DKey.cert1.password=%passcert1%
      -DKey.cert2.password=%passcert2%
      weblogic.Server

  4. プライベート キー パスワードの環境変数、キーストアのパスワード、および手順 3 で定義したルート CA のパスワードを設定します。

    KEYSTORE_PASS および CAKEYSTORE_PASS 環境変数の値は、手順 8 で指定したキーストアおよびルート CA キーストアののパスワードと一致している必要があります。

  5. テキスト エディタで(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しいドメインの config.xml ファイルを開き、次の例に示すように WebLogic Integration アプリケーション要素の Deployed 属性の値として false を設定します。
    <Application Deployed="false" Name="WebLogic Integration"
    Path="c:/bea/weblogic700/integration/lib>” TwoPhase="true">

    この属性を false に設定した場合、WebLogic Integration アプリケーション(J2EE コンポーネントのコレクションが WebLogic Integration を構成する)は、新しいドメインの WebLogic Server のインスタンスが次回起動された場合にはデプロイされません。

  6. 手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインで、プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、WebLogic Server のインスタンスを開始します。

  1. WebLogic Server Administration Console にログオンします。

    1. 新しいブラウザ ウィンドウを開きます。

    2. システムの WebLogic Server Administration Console の URL を入力します。実際に入力する URL は、システムによって異なります。入力フォーマットは次のとおりです。
      http://host:port/console

      WebLogic Server 管理 ログオン ページが表示されます。

    3. WebLogic Server ユーザ名およびパスワードをクリックし、[Sign In] をクリックします。ここで入力したユーザ名およびパスワードは手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションでドメインを作成したときに指定したユーザ名およびパスワードです。

      BEA WebLogic Server ホームへようこそ、というページが表示されます。

    注意: 詳細手順については『WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「WebLogic Integration 管理ツールと設計ツール」にある「WebLogic Server Administration Console の起動」を参照してください。

  2. キーストアを作成します。詳細については『B2B Integration セキュリティの実装』の「キーストアのコンフィグレーション」にある「作成するキーストア」を参照してください。

  3. Sun Microsystems の JKS の WebLogic キーストア プロバイダのコンフィグレーションを行います。手順については『B2B Integration セキュリティの実装』の「キーストアのコンフィグレーション」にある「WebLogic キーストア プロバイダのコンフィグレーション」を参照してください。

  4. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの WebLogic Server インスタンスをシャットダウンします。

  1. テキスト エディタで(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しいドメインの config.xml ファイルを開き、次の例に示すように WebLogic Integration アプリケーション要素の Deployed 属性の値として true を設定します。
    <Application Deployed="true" Name="WebLogic Integration"
    Path="c:/bea/weblogic700/integration/lib>" TwoPhase="true">

    この属性を true に設定した場合、WebLogic Integration アプリケーション(J2EE コンポーネントのコレクションが WebLogic Integration を構成する)は、新しいドメインの WebLogic Server のインスタンスが次回起動された場合にデプロイされます。

  2. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの WebLogic Server インスタンスを開始します。

  1. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの WebLogic Server インスタンスをシャットダウンします。

  1. startWebLogic スクリプトから wli.keystore.automigrate システム プロパティを削除します。この手順は必須です。これにより次回 startWebLogic スクリプトが実行されたときに、B2B では再びファイル システムからキーストアへ証明書およびプライベート キーが移行されないようになります(この移行は 1 度のみ)。

    このプロパティを削除するには、次の手順を実行します。

    1. テキスト エディタでシステムの起動スクリプトを開きます。Windows の場合は startWebLogic.cmd で、UNIX の場合は startWebLogic です。

    2. スクリプトから wli.keystore.automigrate システム プロパティのみを削除します。

    警告: 手順 3 で追加した Key.certificateName.passwordwli.cakeystore.password、および wli.keystore.password システム プロパティは削除しないでください。

    手順 3 で編集した同じスクリプトにこれらの変更を加えると次のリストのようにスクリプトは表示されます。

コード リスト 2-5 Windows の startWebLogic.cmd java コマンド例

%JAVA_HOME%¥bin¥java ... -Dwli.keystore.password=%KEYSTORE_PASS%
-Dwli.cakeystore.password=%CAKEYSTORE_PASS% -DKey.cert1.password=%passcert1%
-DKey.cert2.password=%passcert2% weblogic.Server

警告: 手順は、キーストアを最初に移入するために 1 回のみ実行します。

この手順にはサーバ証明書および関連するプライベート キーの移入への手順は含まれません。このサーバ証明書およびキーストアに関連するキーを追加する手順については『B2B Integration セキュリティの実装』の「キーストアのコンフィグレーション」の「キーストアの作成とサーバ証明書の追加」を参照してください。

 


手順 10. RosettaNet ワークフローの移行

WebLogic Integration アプリケーションに RosettaNet プロトコルを実装するワークフローが含まれている場合、WebLogic Integration 7.0 でアプリケーションを実行する前にこれらのワークフローに変更を加える必要があります。

注意: WebLogic Integration アプリケーションで ワークフローが使用されている場合は、RosettaNet スキーマの変更点を参照してください。

WebLogic Integration 7.0 を RosettaNet ワークフローに対応させるには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration ホーム ディレクトリに移動し、最上位 WebLogic Integration 環境変数を設定します。これらの変数を設定するには、プラットフォームに合わせて適切な setenv スクリプトを実行します。

  2. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの WebLogic Server インスタンスを開始します。

    Windows システムの場合、 2 種類の方法が存在します。

    UNIX:

    cd DOMAIN_HOME
    startWebLogic

    いずれの場合でも DOMAIN_HOME は手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した新しいドメインのパス名を表します。

  3. WebLogic Integration の起動、停止およびカスタマイズ』の「 WebLogic Integration 管理ツールと設計ツール」にある「Studio の起動」で説明するとおりに WebLogic Integration Studio を開始します。RosettaNet ワークフローのインスタンスが、現在 WebLogic Integration リポジトリに格納されている場合、手順 5 に移ります(手順 6. データベースの移行を完了した後でも WebLogic Integration 2.1 リポジトリに格納されたテンプレートのインスタンスは使用可能)。

  4. 次の手順を実行し、WebLogic Integration RosettaNet ワークフロー テンプレートを Studio にインポートします。

    1. [Studio] メニュー バーから [ツール(T)|パッケージをインポート...] を選択します。

    2. [インポート : ファイルを選択] ウィンドウからアプリケーションでコンバートする RosettaNet ワークフロー テンプレートを含む JAR ファイルを選択します。[次へ] をクリックします。

    3. [対象オーガニゼーション] の下にあるドロップダウン リストを展開し、使用しているアプリケーションに該当するオーガニゼーションを選択します。

    4. [インポート] をクリックし、次に [閉じる] をクリックします。

    注意: ワークフローのインポートの詳細は、『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー パッケージのインポートとエクスポート」を参照してください。

  5. 次の手順を実行し、WebLogic Integration RosettaNet ワークフロー テンプレートを Studio で開きます。

    1. 左ペインの [オーガニゼーション] の下にあるドロップダウン リストを展開し、使用しているアプリケーションに該当するオーガニゼーションを選択します。

    2. 左ペインで [テンプレート] フォルダを展開します。このアプリケーションのテンプレートがすべてリストされます。

    3. コンバートするために左ペインの [テンプレート] フォルダを展開します。

    4. テンプレート フォルダ内で、コンバートの対象となるフォルダを右クリックします(表示されている日付およびタイムスタンプによって識別する)。メニューが表示されます。

    5. [開く] を選択します。

      ワークフローを構成する開始ノード、タスク ノード、分岐ノード、およびイベント ノードが表示されます。

  6. ワークフロー内の [ビジネス メッセージの送信] アクションのあるタスク ノードの各インスタンスを次の 3 つのノードに置き換えます。

    これらのノードを追加する詳細手順は手順 6-a から 6-v で説明されています。次の図は、[ビジネス メッセージの送信] アクションでタスク ノードのすべてのインスタンスを代用した場合のワークフローの変更状態を示します。

    図2-3 WebLogic Integration 2.1 および WebLogic Integration 7.0 のワークフローの違い


     

    WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 の RosettaNet ワークフローでは、Send Business Message タスクがメッセージを送信し、http ステータス コードを受信して、次のノードに進みます。WebLogic Integration 7.0 の RosettaNet ワークフローの場合、Send Business Message タスクがメッセージを送信し、イベント ノード(RosettaNet Status Event)が http ステータスを待ちます。ステータスを受信したときに、イベント ノードは、別のタスク ノード(Wait for HTTP Status)を終了と見なし、ワークフローは Wait for HTTP Status タスク ノードから進みます。

    WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 の RosettaNet ワークフローの場合、Send Business Message タスクは同期となります。ワークフローの次のノードに進む前に http ステータスの応答を待ちます。WebLogic Integration 7.0 の RosettaNet ワークフローの場合、Send Business Message タスクは非同期です。ワークフローの次のノードに進む前に http ステータスの応答を待ちません。

    注意: 図2-3に示す PIP3A2_Customer ワークフローは、B2B RosettaNet Security サンプルから取得します。B2B RosettaNet Security サンプルは WebLogic Integration 7.0 で実行するためにコンバートされました。そのワークフローは次のファイルにあります。
    SAMPLES_HOME/integration/samples/RN2Security/workflow/RN2Workflows.jar
    このパス名では SAMPLES_HOME は、WebLogic Platform サンプル ディレクトリを表します。そこで使用可能なワークフローは、このセクションで説明する Send Message の変更例を提供します。WebLogic Integration の以前のリリースで提供される元の PIP3A2 ワークフローを変更していない場合、アプリケーションの PIP3A2 ワークフローを B2B RosettaNet Security サンプルで提供されている新しいワークフローに置き換えることができます。

    WebLogic Integration 7.0 と対応の RosettaNet ワークフロー内の Send Business Message タスクのインスタンスを作成するには次の手順を実行します。

    1. ワークフローから、コンバートする Send Business Action タスクを探します。

    2. イベント ノードを作成します。ツール バー の [イベントを作成] をクリックし、次に Send Business Action タスクの付近にあるワークフロー図の場所をクリックします。

      図2-4 イベント ノードの作成


       

    3. タスク ノードを作成します。ツール バー の [タスクを作成] をクリックし、次に Send Business Action タスクの付近にあるワークフロー図の場所をクリックします。

      図2-5 新しいタスク ノード


       

    4. 作成したタスク ノードをダブルクリックします。[タスクのプロパティ] ウィンドウが表示されます。

      図2-6 [タスクのプロパティ] ウィンドウ


       

    5. [Wait for Http Status] など、[タスク名] フィールドに説明的なタスク名を入力します。ウィンドウの [アクション] セクションにある [作成時] タブを選択して、[追加] をクリックします。[アクションを追加] ウィンドウが表示されます。

      図2-7 [アクションを追加] ウィンドウ


       

    6. [タスク アクション] という名前のフォルダを展開し、[タスク期日を設定] を選択します。

      [タスク期日を設定] ウィンドウが表示されます。

      図2-8 タイムアウト値の設定


       

    7. Task という [期日を設定するタスク] 見出しの下に表示されているリストから、現在のタスクを選択します(手順 6-e の例で作業を行っている場合、タスク名は Wait for Http Status となる)。

      [式に設定] フィールドに、応答を受信するタイムアウトの間隔として指定する時間を表す式を入力します。たとえばタイムアウトを 2 時間に設定するには図2-8に示す式を入力します。

      DateAdd() メソッド “h” の 2 つ目の引数に注目してください。時間単位を指定します(時間)。3 つ目の引数は時間の量を指定します。図2-8に示す例では、指定されたタイムアウトの間隔は 2 時間です。

    8. [期日に実行するアクション] タブを選択して [追加] をクリックします。

      [アクションを追加] ウィンドウが表示されます。

    9. [Task Actions] フォルダを展開し、[タスクに完了マークを付ける] を選択して [OK] をクリックします。

      [タスクに完了マークを付ける] ウィンドウが表示されます。

    10. [完了マークを付けるタスク] リストから現在のタスクを選択します(手順 6-e にある例で作業を行っている場合、タスク名は Wait for Http Status となる)。[OK] をクリックします。

    11. [タスクのプロパティ] ウィンドウで [OK] をクリックします。アプリケーションのワークフロー テンプレートの [ワークフロー設計] ウィンドウに戻ります。

    12. [ワークフロー設計] ウィンドウから手順 6-b で作成したイベント ノードをダブルクリックします。[イベントのプロパティ] ウィンドウが表示されます。

    13. [説明] フィールドに StatusEvent のような適切なイベント名を入力します。[タイプ] フィールドから [RosettaNet Status Event] を選択します。図2-9に示すように RosettaNet Status Event の特定のフィールドを反映するように [イベントのプロパティ] ウィンドウがアップデートされます。

      図2-9 RosettaNet Status イベント の [イベントのプロパティ] ウィンドウ


       

    14. [Output Status Variable] フィールドから HTTP ステータスを格納する変数を選択します。

      Send Business Message によってメッセージが送信されます。RosettaNet Status イベントでは、HTTP ステータスの応答を受信するまで待機し、次にその HTTP ステータスを HTTP ステータス出力ステータス変数に格納します。図2-5に示す PIP3A2_Customer_RN2 例では HTTP ステータス応答は StatusEvent によって messageCode 変数に格納されます。次に分岐ノードは変数 messageCode をテストし、HTTP が 202 と等しいかを判断します。202 の HTTP ステータスとは、処理のために要求が受け付けられたことを表しますが、処理は完了していません。

    15. [イベントのプロパティ] ウィンドウから [アクション] タブを選択して [追加] をクリックします。[アクションを追加] ウィンドウが表示されます。

    16. [タスク アクション] フォルダを展開し、[タスクに完了マークを付ける] を選択して [OK] をクリックします。[タスクに完了マークを付ける] ウィンドウが表示されます。

    17. 手順 6-c で作成した タスク ノードを選択して [OK] をクリックします(手順 6-e にある例で作業を行っている場合、タスク名は Wait for Http Status となる)。

    18. [イベントのプロパティ] ウィンドウで [OK] をクリックします。

    19. ビジネス メッセージを分岐ノードに送信する既存のタスクからリンクを削除します(この例では、分岐ノードには $messageCode<> 202 という名が付く)。

      ツール バーの [シェイプを選択] をクリックします。

      リンクを選択して〔Delete〕を押します。

    20. ビジネス メッセージを送信する既存のタスク(図2-5の Send Message タスク)を、手順 6-b で作成した新しいイベントにリンクします。

      ツール バーの [コネクタを描画] をクリックします。カーソルを既存の Send Message タスクの中央に移動します。

      [Send Message] タスクをクリックし、手順 6-b で作成したイベントまでドラッグして、マウス ボタンを放します(手順 6-e にある例で作業を行っている場合、イベント名は StatusEvent となる)。

      次の図に示すように、ワークフロー設計に(ビジネス メッセージを新しいイベントに送信するタスクから指す)矢印が追加されます。

      図2-10 ビジネス メッセージを状態イベントに送信するタスクのリンク


       

    21. Send Message タスクを手順 6-c で作成したタスク ノードにリンクします。

      ツール バーの [コネクタを描画] をクリックします。カーソルを既存の Send Message タスクの中央に移動します。

      [Send Message] タスクをクリックし、手順 6-c で作成したタスクまでドラッグして、マウス ボタンを放します(手順 6-e にある例で作業を行っている場合、タスク名は Wait for Http Status となる)。

      次の図に示すように、ワークフロー設計に(Send Message タスクから新しいタスクを指す)矢印が追加されます。

      図2-11 イベント ノードから新しいタスク ノードへのリンク


       

    22. 新しいタスク ノードを、元の Send Message タスクに続くノードにリンクします(図2-11にある例では、新しい Wait for Http Status タスクを $messageCode<> 202 という名の既存の分岐ノードにリンクする)。

      ツール バーの [コネクタを描画] をクリックします。カーソルを新しいタスク ノードの中央に移動します。

      新しいタスク ノードをクリックし、分岐ノードまでドラッグしてマウス ボタンを放します(この例では、分岐ノードには $messageCode<> 202 という名が付く)。

      次の図に示すように、ワークフロー設計に新しいタスクから既存の分岐ノードを指す矢印が追加されます。

      図2-12 新しいタスクから既存の分岐ノードへのリンク


       

      これで RosettaNet ワークフローの Send Business Message タスクのインスタンスのコンバートが完了し、WebLogic Integration 7.0 対応となりました。

  7. RosettaNet アプリケーション ワークフローの Send Business Message タスクの各インスタンスに対して,手順 6 a-v を繰り返します。

  8. [ワークフロー設計] ウィンドウの右上の隅の [X] をクリックしてワークフローを保存します。[ワークフローが変更されています] ダイアログ ボックスが表示され、「直ちに変更を保存しますか?」が表示されます。[はい] をクリックします。

  9. アプリケーション JAR ファイルのすべてのワークフローに対して手順 5 から 8 を行った後に、JAR ファイルの新しいバージョンをエクスポートし、ワークフローをバックアップすることをお勧めします。手順は、次のとおりです。

    1. [Studio] メニュー バーから [ツール(T)|パッケージをエクスポート...] を選択します。

    2. [エクスポート : ファイルを選択] ウィンドウからコンバートされた RosettaNet ワークフロー テンプレートを含んだアプリケーション JAR ファイルを作成するための絶対パス名を入力します。[次へ] をクリックします。左ペインから、エクスポートするコンポーネントを選択します。[エクスポート] をクリックし、[閉じる] をクリックします。

注意: ワークフローのエクスポートの詳細は、『WebLogic Integration Studio ユーザーズ ガイド』の「ワークフロー パッケージのインポートとエクスポート」を参照してください。

RosettaNet ワークフローのコンバートが完了しました。

 


手順 11. アプリケーション ビューのデプロイ

アプリケーションで WebLogic Integration のアプリケーション統合機能を使用している場合、次の自動デプロイ手順に従うまたは WebLogic Integration Application View Console を使用してアプリケーション ビューをデプロイする必要があります。アプリケーションでアプリケーション統合を使用していない場合には、この手順を省略します。

この節で説明する手順は、アプリケーションのアプリケーション ビューが手順 6. データベースの移行で WebLogic Integration 7.0 にコンバートされたデータベースに格納されていることを前提としています。新しいアプリケーション ビューは作成されません。新しい環境に対して正しいアプリケーション ビュー設定が行われていることを確認して、既存のアプリケーション ビューをデプロイします。

警告: アプリケーション ビューをデプロイする前に、(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しいドメインのアプリケーション統合アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーションを行う必要があります。手順については、Application Integration アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーションを参照してください。

アプリケーション ビューをデプロイするには、次の手順のいずれかを実行します。

Application View Console を使用してデプロイを行う

Application View Console を使用してアプリケーション ビューをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Integration ホーム ディレクトリに移動し、setenv スクリプトを実行して最上位レベルの WebLogic Integration 環境変数を設定します。これらのタスクを行うために実行するコマンドは、使用するプラットフォームによって異なります。

  2. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの WebLogic Server インスタンスを開始します。

  1. Application View Console にログオンします。

    1. 新しいブラウザ ウィンドウを開きます。

    2. 該当するシステムの Application View Console の URL を入力します。実際に入力する URL は、システムによって異なります。入力フォーマットは次のとおりです。
      http://host:port/wlai

      [Application View Console Logon] 画面が表示されます。

    3. WebLogic Server ユーザ名およびパスワードをクリックし、[Login] をクリックします。

      Application View Console が表示されます。Console にアプリケーション ビューのリストが表示されます。

    注意: 詳細手順については、『Application Integration ユーザーズ ガイド』の「Application View の定義」にある「手順 1: Application View Console へのログオン」を参照してください。

  2. リスト内のアプリケーション ビューをダブルクリックします。アプリケーションのエンド ノードに到達するまでクリックします。アプリケーションが現在デプロイされている場合、[Undeploy] をクリックします。

    選択されたアプリケーション ビューの [Summary] 画面が表示されます。次の図は、Application Integration アダプタ EAR ファイルのコンフィグレーションで説明した例に基づいた EastCoast.Sales.CustomerManagement アプリケーション ビューのサマリ ページを示します。

    図2-13 EastCoast.Sales.CustomerManagement アプリケーション ビュー


     

  3. [Edit] をクリックします。

    [Application View Administration] 画面が表示されます。

    図2-14 [Application View Administration] 画面


     

  4. 右ペインの[Continue] をクリックします。

    [Deploy Application View] 画面が表示されます。

    図2-15 [Deploy Application View]


     

  5. 使用している WebLogic Integration 7.0 環境に対し、イベント ルータ URLが正しいことを確認します。[Event Router URL] フィールドに必要な変更を加えます。

  6. [Deploy] をクリックします。

自動デプロイ アプリケーション ビュー

この手順では、手順 6. データベースの移行で WebLogic Integration 7.0 にコンバートされたデータベースに格納されたアプリケーション ビューを自動的にデプロイします。

アプリケーション ビューをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. 手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しいドメインの WebLogic Integration 7.0 wlai.properties ファイルを、次の手順を実行してバックアップします。

    1. DOMAIN_HOME¥wlai ディレクトリに移動します(DOMAIN_HOMEは、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成したドメインのパス名を表す)。

    2. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し wlai.properties ファイルの名前を wlai.properties.70 に変更します。

  2. WebLogic Integration 2.1 wlai.properties ファイルを(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しいドメインにコピーします。たとえば、アプリケーションで WebLogic Integration 2.1 EAI Domain が使用された場合、wlai.properties ファイルを WLI_HOME¥config¥eaidomain¥wlai ディレクトリから DOMAIN_HOME¥wlai ディレクトリにコピーします。WLI_HOME は WebLogic Integration 2.1 ホーム ディレクトリを表し、DOMAIN_HOME は手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成したドメインのパス名を表します。

  3. テキスト エディタで wlai.properties ファイルを開きます。wlai.appView.deploy プロパティの値として、デプロイするアプリケーション ビューのコンマで区切られたリストを指定します。たとえば、EastCoast.Sales.CustomerManagement および WestCoast.Sales.CustomerManagement アプリケーション ビューをデプロイするには、次のコード リストに示す wlai.appView.deploy プロパティを設定します。
    wlai.appView.deploy=EastCoast.Sales.CustomerManagement, WestCoast.Sales.CustomerManagement

  4. wlai.properties ファイルから wlai.appView.deploy プロパティ以外のすべての他のプロパティを削除します。

  5. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの WebLogic Server インスタンスを開始します。

  1. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し、(手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した)新しい WebLogic Integration 7.0 ドメインの WebLogic Server インスタンスをシャットダウンします。

  1. 新しいドメインの WebLogic Integration 7.0 wlai.properties ファイルを、次に手順を実行して復元します。

    1. DOMAIN_HOME¥wlai ディレクトリに移動します(DOMAIN_HOMEは、手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成したドメインのパス名を表す)。

    2. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し wlai.properties ファイルの名前を wlai.properties.21 に変更します。

    1. プラットフォームに合わせて適切な手順を実行し wlai.properties.70 ファイルをwlai.properties にコピーします。

 


手順 12. WebLogic Integration アプリケーションの開始およびテスト

WebLogic Integration 7.0 を使用してアプリケーションを開始、実行およびテストします。

WebLogic Integration 7.0 サーバを開始したときに次のような例外が発生した場合、SerializedSystemIni.dat ファイルを再生成する必要があります。

weblogic.security.internal.FileUtilsException: Couldn't rename
DOMAIN_HOME¥SerializedSystemIni.dat to
DOMAIN_HOME¥SerializedSystemIni.dat42698.old

このメッセージでは DOMAIN_HOME は手順 5. 新しいドメインの作成およびデータベース情報のコンフィグレーションで作成した新しいドメインのパス名を表します。

新しい SerializedSystemIni.dat ファイルの生成方法については新しい SerializedSystemIni.dat ファイルの生成を参照してください。

WebLogic Integration 2.1 リポジトリ データ ファイルをインポートする

手順 6. データベースの移行では、データベースに格納されている WebLogic Integration 2.1 リポジトリ データは WebLogic Integration 7.0 フォーマットにコンバートされました。この節は、WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 のリポジトリ ファイルに格納された追加のリポジトリ情報をインポートする場合に必要となります。

手順 6. データベースの移行でのデータベースの移行の一部として、wlisystem という新しいシステム ID が wlisystem のパスワードとともに作成されました。新しい ID は WebLogic Integration リポジトリおよびセキュリティ レルムの両方に格納されました。wlisystem システム ID は、WebLogic Integration 2.1 および WebLogic Integration 2.1 SP1 の wlcsystem および wlpisystem システム ID を置き換えます。

WebLogic Integration 2.1 または WebLogic Integration 2.1 SP1 リポジトリ データ ファイルを WebLogic Integration 7.0 リポジトリにインポートする前に リポジトリ データ ファイルの LC 要素のシステム パスワード属性を wlisystem の現在のパスワードに反映させるために変更する必要があります(WebLogic Integration 2.1 および WebLogic Integration 2.1 SP1 では、LC 要素のシステム パスワード属性によって指定された値は、wlcsystem システム ID のパスワード)。

次のリストに示すように、wlisystem システム IDのパスワードを反映するよう、リポジトリ データ ファイルの WLC 要素のシステム パスワード属性を設定します(wlisystem システム ID のパスワードは、B2B Console を使用して wlisystem パスワードを変更した場合を除き、wlisystem )。

コード リスト 2-6 システム パスワードの設定

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE wlc SYSTEM "WLC.dtd">
<wlc
large-msg-support-on="OFF"
large-msg-min-size="0"
large-msg-location="c:\temp"
system-password="wlisystem"
>

WebLogic Integration リポジトリ およびセキュリティ レルムの両方で wlisystem に対して同じパスワードを指定する必要があります。これらの 2 つのコピーを同期しないと、WebLogic Integration の WebLogic Integration インスタンスを起動したときに問題が発生する場合があります。これらの 2 つのコピーが同期されていることを確認するために、パスワードを変更するたびに B2B Console を使用してください。変更を加えると、B2B Console はセキュリティ レルムおよび WebLogic Integration リポジトリの両方でパスワードが保存されます。

リポジトリ データ ファイルをインポートすると、システム パスワード属性の値が、リポジトリの wlisystem システム ID のパスワードをオーバーライドします。セキュリティ レルムの wlisystem システム ID のパスワードはアップデートされません。WebLogic Integration Administration Console を使用して wlisystem パスワードを変更した場合、セキュリティ レルムでのみ wlisystem のパスワードが変更されます。

 

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