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BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! 3.1
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! 3.1 は、BEA WebLogic Integration でのアプリケーション統合機能の実装です。BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! によって、XML メッセージの送受信が可能になります。この XML メッセージは、Power.Enterprise! で EDI メッセージに変換されたり、EDI メッセージから XML メッセージに戻されたりします。この付録のトピックは以下のとおりです。
Application Integration の概要
BEA WebLogic Integration の説明については、『Application Integration 入門』を参照してください。アプリケーション統合機能の実装および使用の詳細については、『Application Integration ユーザーズ ガイド』を参照してください。
BEA WebLogic Integration の統合ソリューションは、エンタープライズの内部およびエンタープライズ間のどちらの接続アプリケーションについても、現行および将来の標準をサポートしています。BEA WebLogic Integration は、通信のエンドポイントを定義する方法を提供します。通信のエンドポイントをプロセス フローに追加するには、BEA WebLogic Integration の Business Process Management (BPM) 機能を使用するか、完全な統合ソリューションを形成する独自のプログラムを使用することになります。
以前に説明したとおり、BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! は、BEA WebLogic Integration で提供される統合機能を使用して実装されています。この章では、BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! に適用されるこうした機能について説明します。
アプリケーション ビュー
メッセージ レベルのエンタープライズ アプリケーション統合を実現するためには、各アダプタごとにばく大な数のアプリケーション ビューを作成することになる可能性があります。1 つのアプリケーション ビューは、1 つのアダプタ上のビジネス機能のセットを定義します。このアプリケーション ビューは、関係するアダプタを介して、特定のビジネス用途のイベントおよびサービスをサポートします。
イベントおよびサービスの両方について、要求および応答は XML ドキュメントの形式でシステムまで送られます。アプリケーション ビューの詳細については、『Application Integration 入門』の「統合フレームワーク」を参照してください。
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! のビューは、複数のアプリケーション ビューを提供し、各ビューにはユーザ定義が可能な複数のサービスおよびイベントがあります。サービスおよびイベントの両方ともが XML スキーマによって定義され、データを XML の形式で送信します。この方式により、任意の XML 対応コンポーネント、たとえば WebLogic Integration であれば、BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! を使用して Power.Enterprise! と通信することができます。BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! のアプリケーション ビュー、サービス、およびイベントの管理には、WebLogic Application Integration アダプタのホーム ページを使用します。
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! が Power.Enterprise! と共に正常に動作するためには、そのようにコンフィグレーションする必要があります。また、アダプタのサービスおよびイベントをコンフィグレーションする必要もあります。
こうしたコンフィグレーション作業を支援するために、BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! のアプリケーション ビューには 3 つの Java Server Pages(JSP)が用意されています。
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! のコンフィグレーション
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! が Power.Enterprise! と通信するためには、適切な通信情報をコンフィグレーションする必要があります。手順は、次のとおりです。
図3-1 [Define New App View] の JSP
図3-2 [Configure Connection Parameters] の JSP
図3-3 [Configuration Administration] の JSP
注意: 必ず、Power.Server! を起動してから WebLogic Integration または WebLogic Server を起動してください。WebLogic Integration のコネクタは初期化の時点で Power.Server! のアクティブなインスタンスがあることを前提にしているため、初期化の際に Power.Server! が実行中でないと例外を送出します。
イベント
イベントには、発生したイベントに関心があるアプリケーション ビューによってパブリッシュされる XML ドキュメントが含まれます。イベントの通知が必要なクライアントは、アプリケーション ビューにイベントへの関心を登録します。アプリケーション ビューによってパブリッシュされたイベントにクライアントがサブスクライブすると、サブスクライブされたイベントが対象のアプリケーションの内部で発生したときにアプリケーション ビューは必ずクライアントに通知をし、イベントの詳細を示す XML ドキュメントをクライアントに渡します。アプリケーション ビューへのイベントの追加に関する詳細については、『Application Integration ユーザーズ ガイド』の「アプリケーション ビューの定義」の「手順 4B: アプリケーション ビューへのイベントの追加」を参照してください。
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! は、ユーザ定義可能なイベントを提供します。こうしたイベントは Java Server Page を使用して作成および管理されます。Java Server Page は、WebLogic Integration Application Interface の一部としてパブリッシュされます。Power.Enterprise! がトレーディング パートナから EDI メッセージを受信して、それを BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! へ転送すると、アダプタによって適切なイベントがパブリッシュされます。このプロセスは、次のように動作します。
イベントのコンフィグレーション
イベントは BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! がワークフローからの情報を Power.Enterprise! へ送信するために使用され、Power.Enterprise! はその情報をトレーディング パートナへ転送します。BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! では、複数のイベントを定義できます。通常は、送信する XML/EDI ドキュメントの種類(たとえば発注書)ごとに 1 つのイベントを定義することになります。
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! 上のイベントを定義するには、次の作業が必要です。
図3-5 [Add Event] の JSP
イベントのテスト
イベントおよびワークフローの両方のコンフィグレーションを済ませたら、これらのイベントを使用して正常にメッセージを送信できることを確認する必要があります。Application View Console 内でイベントをテストするには、[Test Event] リンクを使用します。
次の手順は、イベントがメッセージを受信することを確認するための簡単なテスト方式です。
サービス
サービスは、アプリケーション内のビジネス オペレーションのうち、アプリケーション ビューによってエクスポーズされるものです。サービスは要求/応答のメカニズムとして機能します。ビジネス サービスを呼び出すための要求をアプリケーションが受け取ると、アプリケーション ビューによってサービスの機能が対象のアプリケーションで呼び出されて、その結果を説明する XML ドキュメントが応答として返されます。アプリケーション ビューへのサービスの追加に関する詳細については、『Application Integration ユーザーズ ガイド』の「アプリケーション ビューの定義」の「手順 4A: アプリケーション ビューへのイベントの追加」を参照してください。
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! は、ユーザがコンフィグレーション可能な多数のサービスを提供します。こうしたサービスは Java Server Page を使用して作成および管理されます。Java Server Page は、WebLogic Integration Application Interface の一部としてパブリッシュされます。サービスは Power.Enterprise! に XML を送信するために使用されます。Power.Enterprise! は XML メッセージを受信した時点で、そのメッセージを EDI メッセージに変換します。その後、EDI メッセージをトレーディング パートナに送信します。
EDI メッセージを送信するには、BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! 用に定義されたサービスに、適切にフォーマットされた XML ドキュメントを送信します。サービスは RMI を使用して Power.Enterprise! にメッセージを渡し、Power.Enterprise! は XML メッセージを EDI メッセージのフォーマットに変換してトレーディング パートナへ送信します。
サービスのコンフィグレーション
サービスは BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! がワークフローからの情報を受信するために使用され、その情報は Power.Enterprise! によってトレーディング パートナへ転送されます。BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! では複数のサービスを定義できますが、ほとんどの状況では、受信する予定の XML/EDI ドキュメント タイプ(たとえば EDI 855 メッセージ)につき 1 つのイベントを定義すれば十分です。
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! 上のサービスを定義するには、次の作業が必要です。
図3-6 [Add Service] の JSP
サービスのテスト
サービスのコンフィグレーション、およびこうしたサービスを使用することになるワークフローのコンフィグレーションを終えたら、これらからメッセージを正常に受信できるかどうかを確認する必要があります。Application View Console 内でイベントをテストするには、[Test Service] リンクを使用します。
次の手順は、サービスがメッセージを配信できることを確認するための簡単なテスト方式です。
BEA WebLogic Integration Studio へのアダプタ プラグインの使用
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! には、ビジネス プロセスのモデル化に使用できるグラフィカル ツールである BEA WebLogic Integration Studio が含まれています。アダプタは BEA WebLogic Integration の一部として統合されているので、このプラグインは他の Application Integration アダプタとまったく同様にして EDI メッセージの処理および統合に使用できます。
アダプタおよび BEA WebLogic Integration Studio を使用した BPM ワークフロー デザインの詳細については、『Application Integration 入門』の「BPM の Application Integration プラグインについて」および「ADK について」を参照してください。
新しい WebLogic Integration ドメインでのアダプタのデプロイメント
BEA WebLogic Adapter for Power.Enterprise! 3.1 のインスタンスを新しいドメインでデプロイする必要がある場合は、プラットフォームに合わせて適切な手順を実行します。
Windows システムの場合
作業を開始する前に、アダプタの EAR ファイルおよび JAR ファイルをコンピュータのどこに置くかを決めておく必要があります。デフォルトでは、これらのファイルは WLI_HOME¥adapters¥powerenterprise¥lib に配置されます。
コード リスト 3-1 Windows システムの config.xml ファイルでのドメイン宣言
<Application Deployed="true" Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0"
Path="WLI_HOME¥adapters¥powerenterprise¥lib¥BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EAR.ear">
<ConnectorComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0"
Targets="myserver" URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0.rar"/>
<WebAppComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EventRouter"
Targets="myserver"
URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EventRouter.war"/>
<WebAppComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_Web"
Targets="myserver" URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_Web.war"/>
</Application>
UNIX システムの場合
作業を開始する前に、アダプタの EAR ファイルおよび JAR ファイルをコンピュータのどこに置くかを決めておく必要があります。デフォルトでは、これらのファイルは WLI_HOME/adapters/powerenterprise/lib に配置されます。
コード リスト 3-2 UNIX システムの config.xml ファイルでのドメイン宣言
<Application Deployed="true" Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0"
Path="WLI_HOME/adapters/powerenterprise/lib/BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EAR.ear">
<WebAppComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EventRouter"
Targets="myserver" URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_EventRouter.war"/>
<ConnectorComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0" Targets="myserver"
URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0.rar"/>
<WebAppComponent Name="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_Web"Targets="myserver"
URI="BEA_POWERENTERPRISE_3_0_Web.war"/>
</Application>
例外処理
サービス メソッドの応答スキーマは、Code ステータスおよび Message ステータスの両方を含んでいる必要があります。
発生する可能性があるすべての例外を処理するためには、すべての応答 XML からステータス コードを取得する XPath 式を作成します。
次に、サービス呼び出しに対する応答スキーマの例を示します。
<Status>
<Code>Success </Code>
<Message>Translation Request Queued Successfully.</Message>
</Status>
Code は、次の XPath 式を使用して応答スキーマから抽出できます。
"/Status/Code/text()"