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この節では、このドキュメントで説明されているコンフィグレーション タスクに関する WLOC の概要を示します。
コントローラは、オペレーティング環境に関するデータをエージェントから収集する中心的なコンポーネントです。コントローラでは、デプロイされるすべてのサービスのサービス レベル アグリーメント (SLA) に準拠するために、収集されたデータを使用してポリシーを適用し、新しいサービスをデプロイします。このコントローラは、WLOC Administration Console をホストします。
WLOC エージェントでは、環境に関する情報のコントローラへの提供、プロセスの開始と停止、およびコントローラの要求に応じたその他のアクションの呼び出しを行います。Plain Agent は、単一の物理マシン上でデータを収集し、プロセスを管理します。ESX Agent は、LiquidVM インスタンスの管理のために、VMware Virtual Center と通信して VMware リソース プールに関するデータを収集します。
Java プロセスに関するコンフィグレーション タスクには、サービス定義、プロセスの開始と停止の手順、サービス デプロイメントおよびサービスの要件を満たすための順応的なアクションを制御するポリシーの管理が含まれます。
図 2-1 は、WLOC コンポーネントの関係の概要を示しています。
コンフィグレーション タスクは、以下の 3 つの種類に分けることができます。
この節では、このドキュメントで説明されているコンフィグレーション タスクの概要と論理的な説明を示します。
このタスクには、WLOC コントローラのインストールと初期コンフィグレーションによるコントローラ インスタンスの作成が含まれます。コントローラのコンフィグレーションの手順については、「コントローラのコンフィグレーション」を参照してください。また、サイレント モードでコントローラのコンフィグレーションを行う手順については、「サイレント モード コンフィグレーション」を参照してください。
このタスクには、WLOC コントローラおよびエージェントの起動と WLOC Administration Console へのアクセスが含まれます。詳細については、「コントローラとエージェントの起動および停止」を参照してください。
このタスクには、「サービスとプロセス グループのコンフィグレーション」で説明する、管理対象の WLOC サービスの設定とサービス デプロイメントの初期要件の定義が含まれます。
このタスクには、サービスの要件を満たすための順応的な実行時ポリシーの定義が含まれます。詳細については、「ポリシーの定義」を参照してください。
このタスクには、WLOC へのアクセスの保護および WLOC コンポーネントと管理対象のプロセスとの間のセキュアな通信のコンフィグレーションが含まれます。WLOC へのアクセスの保護については、「セキュリティのコンフィグレーション」を参照してください。また、WLOC コンポーネント間のセキュアな通信の確保は、コントローラとエージェントのコンフィグレーションの重要な部分です。
SLA を満たすために、管理対象のアプリケーションの実行時の動作がモニタされて、追加のポリシーが必要か、または既存のポリシーの変更が必要かが判断されます。詳細については、「ロギング、監査、およびモニタ」を参照してください。