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WebLogic Tuxedo Connectorのコンフィグレーション
この章では、WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーションの方法について説明します。
環境の変更と考慮事項の概要
この節では、WebLogic Tuxedo Connector を使用する前に、Tuxedo および WebLogic Server 環境に行う必要のある変更の概要を示します。
Tuxedo の変更
注意: Tuxedo ドメインの詳細については、『BEA Tuxedo Domains コンポーネント』を参照してください。
Tuxedo ユーザは、次のような環境の変更を行う必要があります。
MTYPE
を設定しないか、NULL に設定する必要があります。
WebLogic Server の変更
注意: WebLogic Tuxedo Connector クライアントまたはサーバの作成の詳細については、『WebLogic Tuxedo Connector ATMI プログラマーズ ガイド』を参照してください。
WebLogic Server ユーザは、次のような環境の変更を行う必要があります。
WebLogic Server のスレッド
注意: WebLogic Server のパフォーマンスおよびチューニングの詳細については、『BEA WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド』を参照してください。
ゲートウェイからサービスをディスパッチするときに使用できるクライアント スレッドの数によって、同時に実行できるサービスの数が制限されることがあります。このリリースの WebLogic Tuxedo Connector では、利用可能なスレッドの数を増やすための WebLogic Tuxedo Connector XML コンフィグレーション ファイル パラメータはありません。サービス EJB を呼び出すときは、適切なスレッド モデルを使用します。場合によっては、利用可能な WebLogic Server スレッドの数を大きな値に増やす必要があります。
アプリケーション用の WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーション
注意: このリリースの WebLogic Tuxedo Connector では、静的なコンフィグレーションのみを提供します。WebLogic Tuxedo Connector の XML コンフィグレーション ファイルのパラメータを変更しなければならない場合は、WebLogic Server を再起動してその変更を有効にする必要があります。たとえば、ドメイン ネットワーク リンクの追加や削除、ネットワーク アドレスの変更、および新しいサービスのインポートやエクスポートは実行できません。
この節では、WebLogic Server アプリケーションと Tuxedo アプリケーションの相互運用を可能にするために WebLogic Tuxedo Connector をコンフィグレーションする方法について説明します。コネクタをコンフィグレーションするには、次の主要な手順に従います。
WebLogic Tuxedo Connector XML コンフィグレーション ファイルの作成
WebLogic Tuxedo コネクタは XML コンフィグレーション ファイルを使用して、WebLogic Server を Tuxedo にリンクするために使用する Tuxedo /T DOMAINS 接続を記述します。
注意: WebLogic Tuxedo コネクタ XML コンフィグレーション ファイルは、JATMI インスタンスによってすべての WebLogic Server にインストールする必要があります。
vi
やメモ帳などのテキスト エディタを使用して、XML コンフィグレーション ファイルを作成します。
examples
\simpapp
\DBMCONFIG.xml
などの WebLogic Tuxedo コネクタ配布キットのサンプル ディレクトリにあるサンプル コンフィグレーション ファイルの 1 つを修正することです。
注意: コンフィグレーション ファイルの階層構造および要素の定義の詳細については、 WebLogic Tuxedo Connector XML コンフィグレーション ファイルを参照してください。
コンフィグレーション ファイル コンポーネント
WebLogic Tuxedo コネクタ コンフィグレーション ファイルは、次のセクションで構成されています。
Version
必須。使用する XML のバージョンを指定します。
例 :< ?xml version="1.0"?>
DOCTYPE
必須。DOCTYPE 宣言は、wtc_config.dtd
の場所を提供します。WebLogic Server が起動されると、WebLogic Tuxedo Connector XML コンフィグレーション ファイルでドキュメント タイプ定義(DTD)のエラーがあるかどうかチェックされます。BEA では、次の場所に WebLogic Tuxedo Connector DTD を保持しています。 http://www.bea.com/servers/wls610/dtd/wtc_config.dtd
例 :
<!DOCTYPE WTC_CONFIG SYSTEM "http://www.bea.com/servers/wls610/dtd/wtc_config.dtd">
WTC_CONFIG
必須。WTC_CONFIG
要素は、コンフィグレーション ファイルのルートです。WTC_CONFIG
には、次の 2 つの子要素があります。
BDMCONFIG
注意: BDMCONFIG のコンフィグレーション方法の詳細については、 BDMCONFIG のコンフィグレーションを参照してください。
必須。BDMCONFIG は、WebLogic Server と Tuxedo 間でサービス リクエストを処理するために、WebLogic Tuxedo Connector が使用する接続情報およびセキュリティ プロトコルを記述します。これらのコンフィグレーション パラメータは、Tuxedo ドメイン間の通信に必要な相互運用属性に類似しています。BDMCONFIG は、以下の子要素で構成されます。
T_DM_LOCAL_DOMAIN
: 他の(リモートの)ドメインで認識されるローカル ドメインのビューを提供します。
T_DM_REMOTE_TDOMAIN
: ローカル ドメインで認識されるリモート ドメインのビューを提供します。
T_DM_EXPORT
: ローカル ドメインによってエクスポートされるサービスに関する情報を提供します。
T_DM_IMPORT
: ローカル ドメインにインポートされる、リモート ドメイン上で利用可能なサービスに関する情報を提供します。
T_DM_PASSWORD
: タイプ TDOMAIN のアクセス ポイントの相互ドメイン認証に関するコンフィグレーション情報を提供します。
T_DM_RESOURCES:
ドメインのグローバル フィールド テーブル クラスとアプリケーション パスワードを指定するための情報を提供します。
tBridge
注意: tBridge のコンフィグレーション方法の詳細については、 tBridge のコンフィグレーションを参照してください。
省略可能。tBridge は、インポートされた Tuxedo サービスへの双方向 JMS インタフェースです。このセクションをコンフィグレーションすると、tBridge は WebLogic Server アプリケーション環境の一部として起動されます。
wtc_config.dtd のローカル コピーの使用
WebLogic Tuxedo Connector では、外部インターネット接続を使用して BEA DTD リポジトリの wtc_config.dtd
ファイルを参照します。場合によっては、インストールのセキュリティ要件を満たすために wtc_config.dtd
ファイルのローカル コピーを使用する必要があります。wtc_config.dtd
のローカル コピーを作成する必要がある場合は、次の手順を行います。
wtc_config.dtd
のコピーをローカルのディレクトリに保存します。コピーは、必ずテキスト ファイルとして保存します。
wtc_config.dtd
の DOCTYPE 宣言を更新し、新しい絶対パスとファイル名を反映させます。必ず http
を file
に変更してください。
例 :
<!DOCTYPE BDMCONFIG SYSTEM "file:my_bea_directory¥weblogic¥wtc¥gwt¥wtc_config.dtd">
XML ファイルの有効性の検証
WTCValidateCF
を使用して、コンフィグレーション ファイルの有効性を検証します。このユーティリティを使用すると、WebLogic Server を起動する前に XML コンフィグレーション ファイルの有効性を検証できます。
XML コンフィグレーション ファイルの有効性を検証するには、次のコマンドを入力します。
>
java weblogic.wtc.gwt.WTCValidateCF
your_XML_configuration_file
your_XML_configuration_file
は、XML コンフィグレーション ファイルの名前です。
WebLogic Server 環境の設定
WebLogic Server アプリケーションの環境は、setEnv
スクリプトを実行して設定します。
setEnv.cmd
を実行します。
setEnv.sh
を実行します。
環境を初めて設定する場合は、スクリプトの設定をチェックする必要があります。必要に応じて、次の手順に従ってアプリケーション環境の設定を修正します。
vi
などのテキスト エディタを使用して、setEnv
スクリプトを編集します。
- NT/2000 ユーザの場合は、setEnv.cmd
を編集します。
- UNIX ユーザの場合は、setEnv.sh
を編集します。
注意: setExamplesEnv
ファイルは、配布キットで提供されている WebLogic Server サンプルの環境を設定するために使用します。
WebLogic Tuxedo Connector のスタートアップ クラスの作成
WebLogic Tuxedo Connector を使用するには、WebLogic Server スタートアップ クラスを作成し、コンフィグレーション ファイルの位置をスタートアップ クラスのプロパティとして割り当てる必要があります。ドメインのスタートアップ クラスを作成するには、次の手順に従います。
startWebLogic
スクリプトを実行します。
- NT/2000 ユーザの場合は、startWebLogic.cmd
を実行します。
- UNIX ユーザの場合は、startWebLogic.sh
を実行します。
WebLogic Server が起動されます。
[コンフィグレーション] タブがアクティブになります。
例: MyWTCStartup Class
weblogic.wtc.gwt.WTCStartup
と入力します。
BDMCONFIG: この必須引数は、WebLogic Tuxedo Connector の XML コンフィグレーション ファイルの場所を指定します。
例: BDMCONFIG=.
\config
\mydomain
\wtc_config.xml
例: BDMCONFIG=.
\config
\mydomain
\wtc_config.xml,TraceLevel=100000
BDMCONFIG=.
\config
\mydomain
\wtc_config.xml,PasswordKey=mykey
サーバが強調表示されます。
選択したサーバが [選択済み] サーバ リストに表示されます。
WebLogic Tuxedo Connector のシャットダウン クラスの作成
ドメインのシャットダウン クラスを作成するには、次の手順に従います。
例: MyWTCShutdown Class
weblogic.wtc.gwt.WTCShutdown
と入力します。
アプリケーション サーバの再起動
コンソールへの変更をアクティブにするには、アプリケーション サーバをシャット ダウンして、再起動する必要があります。
インストールの検証
WebLogic Server config.xml
ファイルをチェックします。WebLogic Tuxedo Connector コンフィグレーションは、WebLogic Server スタートアップ クラスおよびシャットダウン クラスに追加されます。
.
.
.
<StartupClass
Arguments="BDMCONFIG=d:\bea\wlserver6.1\config\examples\bdmconfig.xml,TraceLevel=100000"
ClassName="weblogic.wtc.gwt.WTCStartup" FailureIsFatal="true"
Name="MyWTCStartup Class" Targets="examplesServer"/>
<ShutdownClass ClassName="weblogic.wtc.gwt.WTCShutdown" Name="MyWTCShutdown Class"/>
.
.
.
TraceLevel
をコンフィグレーションした場合は、Weblogic Server ログ ファイルで WebLogic Tuxedo Connector のエントリをチェックできます。TraceLevel=100000
の場合は、以下のようなメッセージが表示されるはずです。
.
.
.
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> <]/WTCStartup/crossCheck/50/true>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> <]/WTCStartup/extractInfo/80/true; DONE>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> <]/WTCStartup/loadFile/90/void; LOADED>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Info> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180001> <Done Loading the XML config file.>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> <Done loading the XML Config File.>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> <Setting up federation points>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> <Federating [TDOM1] to [tgiop://TDOM1]>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-5> <> <> <180056> <[/WTCStartup/OatmialListener/run/>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> </WTCStartup/recover returned null>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Debug> <WTC> <randyr-nt> <examplesServer>
<Thread-3> <system> <> <180056> <]/WTCStartup/startup/100/WTC started...>
####<Jul 25, 2001 6:27:38 PM EDT> <Info> <WebLogicServer> <randyr-nt>
<examplesServer> <Thread-3> <system> <> <000288> <weblogic.wtc.gwt.WTCStartup
reports: WTC started...>
.
.
.
インストールが正常に実行されなかった場合は、 WebLogic Tuxedo コネクタのトラブルシューティングを参照してください。
非 ASCII コードセットに対する WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーション
注意: WebLogic Server プロパティの設定方法の詳細については、「WebLogic Server の起動と停止」 を参照してください。
WebLogic Server と Tuxedo アプリケーションの間で非 ASCII (マルチバイト)文字列を転送するには、文字セットの変換を行うように WebLogic Tuxedo Connector をコンフィグレーションする必要があります。WebLogic Tuxedo Connector は、WebLogic Server のプロパティを使って、WebLogic Tuxedo Connector サービスで指定されているすべての Tuxedo リモート ドメインで使用されるエンコーディングを一致させます。複数のコードセットを同時に使用する必要がある場合は、独立した複数の WebLogic Server インスタンスで稼働する WebLogic Tuxedo Connector サービスが必要です。
文字セットの変換を有効にするには、サーバ起動スクリプトで JAVA_OPTIONS
変数を変更します。次に例を示します。
JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.wtc.encoding=codesetname
codesetname は、サポートされていて、リモート Tuxedo ドメインが使用するコードセットの名前です。サポートされている基本コードセットおよび拡張コードセットのリストについては、「Supported Encodings」 を参照してください。
リモート ドメインで使用されるエンコーディングを一致させるための正確なエンコーディング名を選択できない場合があります。そのような場合は、リモート ドメインに対応するエンコーディング名を選択する必要があります。
例:
名前は厳密に一致してはいませんが、EUC_JP
と eucJP
は同等なエンコーディング セットであり、WebLogic Server とリモート ドメインの間の正確な文字列変換を行います。エンコーディングのプロパティを、EUC_JP
に設定する必要があります。
JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.wtc.encoding
=EUC_JP
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