2 リカバリ・アプライアンス向けのネットワークの準備
ネットワーク要件の概要
計算サーバーおよびストレージ・サーバーの他に、リカバリ・アプライアンスには、システムをネットワークに接続するための装置が含まれます。ネットワーク接続により、クライアントは計算サーバーに接続できるようになります。また、リモート・システム管理も可能になります。
この項の情報をOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)とともに使用して、リカバリ・アプライアンス環境を構成します。
リカバリ・アプライアンスをデプロイするには、最低限のネットワーク要件を満たす必要があります。リカバリ・アプライアンスには3つ以上のネットワークが必要であり、追加のネットワークに使用できるインタフェースがあります。各ネットワークは、別個のサブネット上に存在する必要があります。各ネットワークの説明は次のとおりです。
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管理ネットワーク: この必須ネットワークは、既存の管理ネットワーク・インフラストラクチャに接続し、リカバリ・アプライアンスのすべてのコンポーネントの管理作業に使用されます。デフォルトでは、管理ネットワークは計算サーバー、ストレージ・サーバー、サーバーIntegrated Lights Out Manager (ILOM)インタフェースおよびRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチをラック内のCisco管理スイッチに接続します。Cisco管理スイッチから管理ネットワークへのアップリンクが1つ必要です。
各計算サーバーおよびストレージ・サーバーには、管理用のネットワーク・インタフェースが2つあります。一方のインタフェースは、専用のイーサネット・ポートを介してオペレーティング・システムへの管理アクセスが可能です。もう一方のネットワーク・インタフェースはILOM専用です。デフォルトでは、リカバリ・アプライアンスは両方のインタフェースがCisco管理スイッチに接続された状態で提供されます。これらのインタフェースの配線や構成の変更は許可されません。ただし、ILOMインタフェースは、管理ネットワークとは別の専用のILOMネットワークに接続できます。計算サーバーの管理ネットワーク・インタフェースは、クライアントまたはアプリケーションのネットワーク・トラフィックに使用しないでください。
ノート:
- 各配電ユニット(PDU)のリモート監視には、管理ネットワークへの個別のアップリンクもお薦めします。この構成により、Cisco管理スイッチの障害ではなく、PDUの障害によって発生したシステムの停止を簡単に区別できます。
- 適切に保護された構成では、管理ネットワークを他のすべてのネットワークから完全に分離する必要があります。
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収集ネットワーク: この必須ネットワークは、同じデータ・センター内でバックアップを行うために、保護されたOracleデータベース・サーバーをリカバリ・アプライアンスに接続します。この高速なプライベート・イーサネット・ネットワークはバックアップ・ネットワークとも呼ばれ、大規模なデータの転送をサポートするように設計する必要があります。リカバリ・アプライアンスは、2つの10/25GB接続を使用して、ラック内の2台の計算サーバーそれぞれにこのネットワークを接続します。この2つの接続は、アクティブ/パッシブ(冗長)またはアクティブ/アクティブで構成できます。
計算サーバーではチャネル・ボンディングがサポートされているため、帯域幅が増加し、可用性が高まります。
単一クライアント・アクセス名(SCAN)は、リカバリ・アプライアンスの2台の計算サーバー間のフェイルオーバーをサポートします。複数のリカバリ・アプライアンス・ラックを1つのクラスタとして構成して設置する場合は、仮想IP (VIP)アドレスで、ラック間のフェイルオーバーをサポートします。保護されたデータベース・システムでは、ホスト名が、割り当てられたアドレスに動的に解決されます。
サードパーティのハードウェアとソフトウェアでも、収集ネットワークが使用されます。
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プライベート・ネットワーク: RDMAネットワーク・ファブリック (インターコネクト)とも呼ばれ、このネットワークは計算サーバーとストレージ・サーバーを接続します。Oracle Databaseでは、Oracle RACクラスタのインターコネクト・トラフィックおよびOracle Exadata Storage Serverのデータへのアクセスにこのネットワークを使用します。プライベート・ネットワークはインストール時に自動的に構成されます。これはルーティング不可能でリカバリ・アプライアンスに完全に含まれており、既存のネットワークには接続されません。
Recovery Appliance X8M以降、プライベート・ネットワークはRDMA over Converged Ethernet (RoCE)を使用します。
以前は、プライベート・ネットワークはInfiniBandテクノロジを使用して構築されていました。RoCE Network Fabricで使用するスイッチおよびケーブルは、InfiniBand Network Fabricで使用するものとは異なります。
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レプリケーション・ネットワーク: オプションのレプリケーション・ネットワークは、管理および収集ネットワークで使用されていない使用可能なポートを使用します。これはローカル・リカバリ・アプライアンス(アップストリーム・アプライアンス)とリモート・リカバリ・アプライアンス(ダウンストリーム・アプライアンス)を接続します。可能な場合には、安全性の低いパブリック・ネットワークではなく、ブロードバンドの暗号化ネットワークをお薦めします。
リカバリ・アプライアンスでは、アップストリームとダウンストリームのアプライアンス間で、次の構成がサポートされています。
ノート:
ダウンストリームのリカバリ・アプライアンスまたはテープ・ライブラリは、ローカルのデータ・センターに設置できます。レプリケーション・ネットワークは、ローカル構成では使用しません。
レプリケーション・ネットワークは、バックアップを収集する目的で使用しないでください。
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ファイバ・チャネルSANネットワーク: Oracle Secure Backupを使用している場合、テープへのバックアップ用に、リカバリ・アプライアンスをデータ・センターのストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)にバックアップできます。ネットワーク接続は、Oracleテープ・ソリューションを所有しているか、サードパーティのハードウェアを使用するかによって異なります。
収集ネットワークおよびレプリケーション・ネットワークは、アクティブ/パッシブ・ボンディングまたはアクティブ/アクティブ・ボンディングに構成できます。
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アクティブ/パッシブ・ボンディング - BONDING_OPTS="mode=active-backup miimon=100 downdelay=2000 updelay=5000 num_grat_arp=100"
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アクティブ/アクティブ・ボンディング - BONDING_OPTS="mode=802.3ad miimon=100 downdelay=200 updelay=200 lacp_rate=1 xmit_hash_policy=layer3+4"
収集は、レプリケーションがアクティブ/パッシブの場合はアクティブ/アクティブにすることができ、その逆も可能です。または、どちらも同じボンディングにできます。
関連項目:
-
Oracleデータベースのネットワーク構成におけるSCANおよびVIPの詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
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Recovery Appliance環境において、テープにバックアップするためのファイバ・チャネルSANネットワークの構成方法の詳細は、「テープ・ライブラリへのリカバリ・アプライアンスの接続」を参照してください。
X9MおよびX8Mのネットワーク・コンポーネントおよびインタフェースについて
X9MおよびX8M構成の各計算サーバーは、次のネットワーク・コンポーネントおよびインタフェースで構成されています。
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イーサネットの収集およびレプリケーションのネットワーク接続:
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2個のデュアル10/25Gネットワーク・カードまたは
-
2個のクワッド10Gネットワーク・カードまたは
-
1個のクワッド10Gネットワーク・カードおよび1個のデュアル10/25Gネットワーク・カード
-
-
2個のQSFP2B RoCEファブリック・ポート
-
1個のイーサネット・ポート(
シリアルMGT
リモート管理用) -
1個のイーサネット・ポート(
ILOM MGT
(Oracle Integrated Lights Out Manager)リモート管理用) -
1個のイーサネット・ポート(
HOST MGT
リモート管理用) -
オプション: フィールドを取り付けることができるデュアル32G HBA (テープ)カード。このスロットは、他のネットワーク・カードに使用できません。
- 収集用に最大2個の10G (または25G)ポート、およびレプリケーション用に2個の10G (または25G)ポート(計算サーバー当たり)
- 結合LACP構成の各ネットワークに最大4個の10G (または25G) (ラック当たり)
- レプリケーションは、個別の収集ネットワークとして使用できます(MOSノート2126047.1)
- 収集ネットワークでサポートされているVLANタグ付け(MOSノート2047411.1)
- スロット2は追加のネットワーク・カードに使用できません。
- 収集用に最大2個の25Gポート、およびレプリケーション用に2個の25Gポート(計算サーバー当たり)
X8およびX7のネットワーク・コンポーネントおよびインタフェースについて
X8-2およびX7構成の各計算サーバーは、次のネットワーク・コンポーネントおよびインタフェースで構成されています。
-
イーサネットの収集およびレプリケーションのネットワーク接続
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オンボード: 2個の10 Gb銅線イーサネット (eth1)
-
オンボード: 2個の10/25 Gb光イーサネット・ポート(eth2)
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PCIeカード: 2個の10/25 Gb光イーサネット・ポート(eth3とeth4)
-
-
1個のデュアルポートの4X QDR (40Gbps) InfiniBandホスト・チャネル・アダプタ(HCA) (IB0およびIB1)
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1個のイーサネット・ポート(Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)リモート管理用)
-
1個のデュアル・ポートの32GB FC Converged Network Adapter (CNA) FCポート0および1。
ノート:
10/25GbE PCIe 2.0ネットワーク・カードに対応して動作するSFPモジュールは別途購入します。
ベース・ラックに2台の計算サーバーがある場合、収集の最大値は2個の10 Gbまたは2個の25 Gbのイーサネット・ポート、レプリケーションの最大値は2個の10 Gbまたは2個の25 Gbのイーサネット・ポートになります。次のオプションの組合せが有効です。
-
2個の10Gbのオンボード銅線(収集) + 2個の10/25Gb PCIeカード光(レプリケーション)
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2個の10/25Gb PCIeカード光(収集) + 2個の10Gbオンボード銅線(レプリケーション)
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2個の10/25Gb PCIeカード光(収集) + 2個の10/25Gbオンボード光(レプリケーション)
-
2個の10/25Gbオンボード光(収集) + 2個の10/25Gb PCIeカード光(レプリケーション)
ノート:
収集とレプリケーションのトラフィックを同じネットワーク上に構成する必要がある場合は、必要なネットワーク・インタフェースを収集ネットワーク・セクションのOEDAに定義して、レプリケーション・ネットワークのセクションは空白のままにします。この設定では、リカバリ・アプライアンスがレプリケーション・トラフィック用の収集ネットワークを使用します。各ストレージ・サーバーは、次のネットワーク・コンポーネントおよびインタフェースで構成されています。
-
1個の内蔵ギガビット・イーサネット・ポート(NET0)
-
1個のデュアルポートの4X QDR (40Gbps) InfiniBandホスト・チャネル・アダプタ(HCA) (IB0およびIB1)
-
1個のイーサネット・ポート(Oracle Integrated Lights Out Managerリモート管理用(Oracle ILOM))
使用している環境でスイッチが正しく動作するためには、管理インタフェース(NET0やILOM)の複数の仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)の定義や、ルーティングの有効化などの追加構成が必要な場合がありますが、これはインストール・サービスの範囲を超えるものです。追加構成が必要な場合は、リカバリ・アプライアンスの設置時に、ネットワーク管理者が必要な構成ステップを実行する必要があります。
リカバリ・アプライアンスのネットワーク接続の例
図2-4に、ネットワーク配線のサンプル構成を示します。2つのリカバリ・アプライアンス・ラックが、別々のデータ・センターに設置されています。保護されたOracleデータベースは、収集ネットワーク経由でアップストリームのリカバリ・アプライアンスに接続されています。アップストリームのリカバリ・アプライアンスは、レプリケーション・ネットワークを介してダウンストリームのリカバリ・アプライアンスに接続されています。どちらのラックも、Oracleテープ・ソリューションを使用して構成されています。
ネットワークへのリカバリ・アプライアンス・ラック・コンポーネントの接続
**INTERNAL XREF ERROR**は、リカバリ・アプライアンス・ラックのコンポーネントへのネットワーク接続を示しています。
管理ネットワークは、イーサネット・スイッチを通して、計算サーバーやストレージ・サーバー、RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチに接続しています。管理ネットワークはPDUに直接接続されています。
収集ネットワーク、オプションのレプリケーション・ネットワークおよびオプションのファイバ・チャネルSANネットワークは、2台の計算サーバーにつながっています。
RDMAネットワーク・ファブリック・ネットワークは、スイッチを計算サーバーとストレージ・サーバーに接続しています。
テープ・ライブラリへのリカバリ・アプライアンスの接続
リカバリ・アプライアンスとオプションのテープ・ライブラリ間のネットワーク接続は、オラクル社とサード・パーティのどちらのテープ管理システムを使用しているかによって異なります。リカバリ・アプライアンスでのサポートの違いの概要については、「テープ・バックアップ・インフラストラクチャについて」を参照してください。
オラクル社の推奨スタック
Oracle互換テープ・ソリューションを使用する場合は、それぞれの計算サーバーにファイバ・チャネル・アダプタを設置して、ファイバ・チャネルのストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に接続できるようにします。テープ・バックアップはこのネットワークで孤立しているため、その他のパフォーマンスに影響を与えることはありません。図2-6に、Oracleテープ・システムを使用した場合のネットワーク接続の概要を示します。
サードパーティのテープ・システム
サードパーティのテープ・システムを使用する場合は、テープへのバックアップに10GBの収集ネットワークを使用します。これは、ローカルの保護されたデータベースが、リカバリ・アプライアンスへのバックアップに使用するものと同じネットワークです。図2-7に、サードパーティのテープ・システムを使用した場合のネットワーク接続の概要を示します。
リカバリ・アプライアンスでのネットワークVLANタグ付けの使用
リカバリ・アプライアンスでは、収集ネットワークでのみVLANポートのタグ付けをサポートしています。VLANポート・タグ付けを構成する前に、リカバリ・アプライアンスのインストールを完了しておきます。
また、該当する場合は、ネットワーク・スイッチ(管理ネットワークのリカバリ・アプライアンス・ラックに組み込まれているCiscoスイッチを含む)でAccess VLANを必ず設定してください。
関連項目:
VLANタグ付けを構成する場合とその方法の詳細は、「リカバリ・アプライアンスでのソフトウェアのインストール」を参照してください。
ドメイン・ネーム・システムへのリカバリ・アプライアンスの登録
リカバリ・アプライアンス・ラックが到着する前に、Oracle Exadata Deployment Assistantを使用します。アシスタントによって、システムの設定時に使用するファイルが生成されます。アシスタントにより生成されるファイルに指定するホスト名およびIPアドレスは、初期構成の前にドメイン・ネーム・システム(DNS)に登録する必要があります。また、すべてのパブリック・アドレス、単一クライアント・アクセス名(SCAN)アドレスおよびVIPアドレスも設置前にDNSに登録する必要があります。
アシスタントで生成されるファイルでは、クライアント・アクセス・ネットワーク上の3つのIPアドレスを持つ1つの名前としてSCANを定義します。3つのSCANアドレスで、クライアントによるリカバリ・アプライアンスへのサービス・アクセスが可能になります。この3つのSCANアドレスに対するSCAN名のラウンド・ロビン解決用にDNSを構成します。
DNSに登録されたアドレスはすべて、正引き解決と逆引き解決の両方について構成する必要があります。逆引き解決は、正逆のDNSエントリが相互に一致するように正引きの確認を行う(Forward Confirmed reverse DNS)必要があります。
関連項目:
-
SCANアドレスの詳細は、Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドを参照してください。
-
ラウンド・ロビン名前解決の構成の詳細は、DNSベンダーのドキュメントを参照してください
工場出荷時のIPアドレスの設定
リカバリ・アプライアンスには、次に示すデフォルトのIPアドレスが、出荷前に設定されています。
-
ゲートウェイ: 192.168.1.254 (必要に応じ、すべてのデバイス)
-
サブネット・マスク: 255.255.252.0 (必要に応じ、すべてのデバイス)
-
IPアドレスの範囲: 192.168.1.1から192.168.1.203
リカバリ・アプライアンスをネットワークに接続する前に、これらのIPアドレスがネットワークの他のアドレスと競合しないことを確認してください。checkip.sh
スクリプトにより競合がチェックされます。リカバリ・アプライアンスが配送される前にチェックを実行した場合でも、問題を避けるためにネットワーク接続の前に、スクリプトを実行することをお薦めします。checkip.sh
スクリプトの詳細は、「リカバリ・アプライアンスでのソフトウェアのインストール」を参照してください。
表2-1に、フル・ラックのリカバリ・アプライアンスの工場出荷時におけるIPアドレスを示します。
表2-1 リカバリ・アプライアンスの工場出荷時のIPアドレス
ラック・ユニット | コンポーネント | 管理ネットワーク・アドレス | InfiniBandアクティブ結合IPアドレス | Oracle ILOMのIPアドレス |
---|---|---|---|---|
U41 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.23 |
192.168.10.45 |
192.168.1.123 |
U39 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.22 |
192.168.1.43 |
192.168.1.122 |
U37 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.21 |
192.168.10.41 |
192.168.1.121 |
U35 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.20 |
192.168.10.39 |
192.168.1.120 |
U33 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.19 |
192.168.10.37 |
192.168.1.119 |
U31 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.18 |
192.168.10.35 |
192.168.1.118 |
U29 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.17 |
192.168.10.33 |
192.168.1.117 |
U27 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.16 |
192.168.10.31 |
192.168.1.116 |
U25 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.14 |
192.168.10.27 |
192.168.1.114 |
U23 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.12 |
192.168.10.23 |
192.168.1.112 |
U22 |
RDMAネットワーク・ファブリックのスイッチ |
適用されません。 |
適用されません。 |
192.168.1.203 |
U21 |
イーサネット・スイッチ |
適用されません。 |
適用されません。 |
192.168.1.200 |
U20 |
RDMAネットワーク・ファブリックのスイッチ |
適用されません。 |
適用されません。 |
192.168.1.202 |
U18 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.10 |
192.168.10.19 |
192.168.1.110 |
U17 |
計算サーバー |
192.168.1.9 |
192.168.10.17 |
192.168.1.109 |
U16 |
計算サーバー |
192.168.1.8 |
192.168.10.15 |
192.168.1.108 |
U14 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.7 |
192.168.10.13 |
192.168.1.107 |
U12 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.6 |
192.168.10.11 |
192.168.1.106 |
U10 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.5 |
192.168.10.9 |
192.168.1.105 |
U08 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.4 |
192.168.10.7 |
192.168.1.104 |
U06 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.3 |
192.168.10.5 |
192.168.1.103 |
U04 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.2 |
192.168.10.3 |
192.168.1.102 |
U02 |
ストレージ・サーバー |
192.168.1.1 |
192.168.10.1 |
192.168.1.101 |
ファイアウォール使用時のポート割当て
リカバリ・アプライアンスと他のコンポーネントとの間のネットワーク通信で、ファイアウォールを通過するアクセスが必要になる場合は、リカバリ・アプライアンス・サービスによって使用されるポートを開く必要があります。
ノート:
リカバリ・アプライアンスのコンポーネント間では、ファイアウォールは使用できません。
表2-2に、リカバリ・アプライアンス上のサービスが使用するポートを示します。リストを確認し、必要なポートを開いてください。別途記述がないかぎり、管理ネットワークのすべてのポート。
表2-2 ファイアウォールのオープン・ポート
ソース | ターゲット | プロトコル | ポート | アプリケーション |
---|---|---|---|---|
なし |
データベース管理 |
TCP経由のSSH |
22 |
SSH |
なし |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
TCP経由のSSH |
22 |
SSH |
なし |
記憶域管理 |
TCP経由のSSH |
22 |
SSH |
ストレージ・サーバー |
電子メール・サーバー |
SMTP |
25 465(SSL使用の場合) |
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
なし |
UDP経由のTFTP |
69 |
送信TFTP(Trivial File Transfer Protocol) |
なし |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
TCP経由のHTTP |
80 |
Web(ユーザー構成可能) |
なし |
PDU |
TCP経由のHTTP |
80 |
ブラウザ・インタフェース |
データベース管理 |
なし |
UDP経由のNTP |
123 |
送信ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP) |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
なし |
UDP経由のNTP |
123 |
送信NTP |
記憶域管理 |
なし |
UDP経由のNTP |
123 |
送信NTP |
ASRマネージャ |
ASRアセット |
SNMP(get) |
161 |
追加診断情報のFMA強化 |
なし |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
UDP経由のSNMP |
161 |
SNMP (Simple Network Management Protocol)(ユーザー構成可能) |
なし |
PDU |
UDP経由のSNMP |
161 |
SNMP(ユーザー構成可能) |
ストレージ・サーバー |
SNMPサブスクライバ(Oracle Enterprise Manager Cloud ControlまたはSNMPマネージャ) |
SNMP |
162 |
SNMPバージョン1(SNMPv1)送信トラップ(ユーザー構成可能) |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
ASRマネージャ |
SNMP |
162 |
ASRマネージャに送信したテレメトリ・メッセージ |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
なし |
UDP経由のIPMI |
162 |
送信IPMI(Intelligent Platform Management Interface)プラットフォーム・イベント・トラップ(PET) |
PDU |
なし |
UDP経由のSNMP |
162 |
送信SNMPv2トラップ |
なし |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
UDP/TCP経由のLDAP |
389 |
送信LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)(ユーザー構成可能) |
ASRマネージャ |
ASRバックエンド |
HTTPS |
443 |
ASRバックエンドに送信したテレメトリ・メッセージ |
なし |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
TCP経由のHTTPS |
443 |
Web(ユーザー構成可能) |
なし |
PDU |
TCP経由のHTTPS |
443 |
ブラウザ・インタフェース |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
なし |
UDP経由のSyslog |
514 |
送信Syslog |
PDU |
なし |
UDP経由のSyslog |
514 |
送信Syslog |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
なし |
UDP経由のDHCP |
546 |
クライアントDHCP(動的ホスト構成プロトコル) |
PDU |
なし |
UDP経由のDHCP |
546 |
DHCP(動的ホスト構成プロトコル)クライアント |
なし |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
UDP経由のIPMI |
623 |
IPMI(Intelligent Platform Management Interface) |
Oracle Enterprise Manager Cloud Control |
なし |
TCP |
1159 |
Oracle Enterprise Manager Cloud Control HTTPSアップロード・ポート |
Oracle Enterprise Manager Cloud Control |
なし |
TCP |
1159 |
Oracle Enterprise Manager Cloud Control HTTPSアップロード・ポート |
なし |
データベース・データ |
TCP上のSQL*Net |
1521 |
データベース・リスナー |
保護されたデータベース |
リカバリ・アプライアンス |
TCP上のSQL*Net |
1521 (収集ネットワーク) |
RMANバックアップおよびリストア |
アップストリーム・リカバリ・アプライアンス |
ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンス |
TCP上のSQL*Net |
1522 (レプリケーション・ネットワーク) |
リカバリ・アプライアンス・レプリケーション |
計算サーバー、ストレージ・サーバーおよびInfiniBand ILOM |
なし |
UDP経由のRADIUS |
1812 |
送信RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)(ユーザー構成可能) |
Oracle Enterprise Manager Grid Control |
なし |
TCP |
4889 |
Oracle Enterprise Manager Cloud Control HTTPアップロード・ポート |
Oracle Enterprise Manager Grid Control |
なし |
TCP |
4889 |
Oracle Enterprise Manager Cloud Control HTTPアップロード・ポート |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
5120 |
ILOMリモート・コンソール: CD |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
5121 |
ILOMリモート・コンソール: キーボードおよびマウス |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
5123 |
ILOMリモート・コンソール: ディスケット |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
5555 |
ILOMリモート・コンソール: 暗号化 |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
5556 |
ILOMリモート・コンソール: 認証 |
ASRマネージャ |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
HTTP |
6481 |
アセット・アクティブ化用サービス・タグ・リスナー |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
6481 |
ILOMリモート・コンソール: |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
7578 |
ILOMリモート・コンソール: ビデオ |
なし |
計算サーバーおよびストレージ・サーバーILOM |
TCP |
7579 |
ILOMリモート・コンソール: シリアル |
なし |
計算サーバー |
TCP |
7777 |
Oracle Enterprise Manager Grid Control HTTPコンソール・ポート |
なし |
ストレージ・サーバー |
TCP |
7777 |
Oracle Enterprise Manager Grid Control HTTPコンソール・ポート |
なし |
計算サーバー |
TCP |
7799 |
Oracle Enterprise Manager Grid Control HTTPSコンソール・ポート |
なし |
ストレージ・サーバー |
TCP |
7799 |
Oracle Enterprise Manager Grid Control HTTPSコンソール・ポート |
保護されたデータベース |
リカバリ・アプライアンス |
HTTP |
8001 (収集ネットワーク) |
RMANバックアップおよびリストア |
アップストリーム・リカバリ・アプライアンス |
ダウンストリーム・リカバリ・アプライアンス |
HTTP |
8001 (レプリケーション・ネットワーク) |
リカバリ・アプライアンス・レプリケーション |