16.3 リポジトリの管理

Oracle Trace File Analyzerは、すべての診断収集をリポジトリに格納します。

リポジトリ・サイズは、収集を格納するためにOracle Trace File Analyzerがディスク上で使用できる最大領域です。

16.3.1 リポジトリの自動消去

次の場合、Oracle Trace File Analyzerによってリポジトリが閉じられます。

  • TFA_HOMEの空き領域が100 MB未満の場合(さらに索引付けも停止します)

  • ORACLE_BASEの空き領域が100 MB未満の場合(さらに索引付けも停止します)

  • リポジトリの空き領域が1 GB未満の場合

  • リポジトリの現在のサイズがリポジトリの最大サイズ(reposizeMB)を超えている場合

Oracle Trace File Analyzerデーモンによってリポジトリが監視されて、空き領域が1 GBを下回ったとき、またはリポジトリを閉じる前に、リポジトリが自動的に消去されます。リポジトリを開くために十分な領域が確保されるまで、消去によって収集がサイズの大きい順に削除されます。

Oracle Trace File Analyzerにより、minagetopurgeよりも古い収集のみが自動的に消去されます。デフォルトでは、minagetopurgeは12時間です。

自動的にリポジトリを消去するには:

  1. 消去するまでの最小経過期間を変更するには、次のようにします。
    set minagetopurge=number of hours
    次に例を示します。
    $ tfactl set minagetopurge=48

    リポジトリの自動消去がデフォルトで有効になります。

  2. 自動消去を無効または有効にするには、次のようにします。
    set autopurge=ON|OFF
    次に例を示します。
    $ tfactl set autopurge=ON
  3. リポジトリの場所を変更するには、次のようにします。
    set repositorydir=dir
    次に例を示します。
    $ tfactl set repositorydir=/opt/mypath
  4. リポジトリのサイズを変更するには、次のようにします。
    set reposizeMB
    次に例を示します。
    $ tfactl set reposizeMB=20480

関連項目

16.3.2 リポジトリの手動消去

手動でリポジトリを消去するには:

  1. Oracle Trace File Analyzerリポジトリのステータスを表示するには、次のようにします。
    tfactl print repository
  2. 収集に関する統計を表示するには、次のようにします。
    tfactl print collections
  3. 特定の時間よりも古い収集を手動で消去するには、次のようにします。
    tfactl purge -older number[h|d] [-force]

関連項目