Oracle Machine Learning for Rインストレーションおよび管理ガイド』の変更点

OML4Rリリース1.5.1での変更点。

オラクル社は、Oracle DatabaseおよびBig Data.を使用した機械学習をサポートする製品およびコンポーネントのスイートをリブランドしています。このテクノロジは、Oracle Machine Learning (OML)と呼ばれるようになりました。

RのOMLアプリケーション・プログラミング・インタフェースは、以前はOracle R Enterpriseという名前でしたが、現在はOracle Machine Learning for R (OML4R)という名前になりました。パッケージ、クラスおよび関数の名前はリブランドされていません。OREOREbaseore.frameore.connectなどのままとなっています。

リリース1.5.1でのこのガイドの変更点

Oracle Machine Learning for Rリリース1.5.1でのインストールの変更点。

OML4Rリリース1.5.1の他の新機能の詳細は、Oracle Machine Learning for Rユーザーズ・ガイドOracle Machine Learning for Rのこのリリースでの変更点を参照してください。

OML4Rサーバーのインストール・スクリプト

Oracle Database 18c以降では、OML4Rサーバーのインストール・スクリプトrqcfg.sqlはデータベースに含まれています。詳細は、「Oracle Database 19c以降の場合のOracle Machine Learning for Rサーバーのインストール」を参照してください。

データ操作パッケージ

パッケージOREdplyrには、データ操作のためのOML4R関数が含まれています。これには、行のフィルタリング、特定の列の選択、行の順番の変更、新しい列の追加およびデータのサマライズなどが含まれます。

更新されたSupporting Packages

更新されたSupporting Packagesは、DBI and ROracleです。

OML4RのSupporting Packagesは次のとおりです。

arules 1.5-0
Cairo 1.5-9
DBI 0.6-1
png 0.1-7
ROracle 1.3-2
randomForest 4.6-12
statmod 1.4.29

関連項目:

Supporting Packagesの詳細は、Oracle Machine Learning for Rクライアントのインストールを参照してください

R-3.3.0またはR-3.6.1の要件

OML4R 1.5.1にはR-3.3.0またはR-3.6.1.が必要です。OML4Rの以前のリリースと同様に、Oracle R Distributionを使用することをお薦めします。

ノート:

Oracle R Distribution (ORD)の各バージョンは、その特定のRバージョンで構築されたOML4Rバイナリと互換性があります。たとえば、ORD 4.0.5にはR-4.0.5で構築された1.5.1バイナリがあり、R-3.6.1またはR-3.3.0で構築されたOML4R 1.5.1バイナリとは互換性がありません。

Oracle R Distributionのインストール

Oracle R Distribution 3.3.0以降では、Linux RPMを、デフォルトのLinux R_HOMEではないディレクトリにもインストールできます。

Oracle R Distributionの新しいRPM

このリリースには、新しいRPM R-core-extra-3.3.0-1.el6.x86_64.rpmがあります。

ノート:

R-core-extraは、ORD 3.3.0のみに適用されます。R-core-extraは、ORD 3.6.1およびORD 4.0.5では必要ないため使用できません。

Rは、様々なサード・パーティのライブラリ、zlibbzip2xzpcreおよびcurlに常に依存します。R-3.3.0より前では、Rは古いバージョンのライブラリに依存し、これらがシステムにない場合でも、同梱されたコピーがオンザフライで構築されて含まれていました。

R-3.3.0は、新しいバージョンのこれらのライブラリに依存し、同梱されたコピーは含まれていません。つまり、これらのライブラリのネイティブ・バージョンがR-3.3.0で必要なものよりも古いため、R-3.3.0がLinux6に対してそのままビルドされないことを意味します。

R-core-extraのRPMには、これらのライブラリの必要なバージョンが含まれ、便宜上、Oracle Linux 6のユーザーのために提供されます。R-core-extraのライブラリの場所をLD_LIBRARY_PATHに追加すると、これらのライブラリを個別に構築する必要がありません。Oracle Linux 7以降には、これらのライブラリの必要なバージョンが含まれているため、R-core-extra RPMは不要です。

関連項目:

RおよびOracle R Distributionのインストールの詳細は、Oracle Machine Learning for R向けのRのインストールを参照してください