アプリケーション・ワークブックによるロード・ルールの生成

アプリケーション・ワークブックからキューブを構築すると、Essbaseによってディメンション構築ルールおよびデータ・ロード・ルールが作成されます。編集可能なディメンションおよびデータ・ワークシートには、ディメンションおよびデータをどのようにロードするかを定義するプロパティが含まれています。

アプリケーション・ワークブックからキューブをデプロイすると、ディメンション・ワークシートとデータ・ワークシートのそれぞれが1つのロード・ルールを構築して実行します。

ディメンションのワークシートとルール

次の画像に示したワークシートでは、Sample BasicキューブのProductディメンションを定義しています。Definitionsセクションには、ルール名、構築方法、使用されるデリミタヘッダー行の処理方法が示されています。また、増分モードにはマージが指定されています。これは、このルールを使用して実行するディメンション構築が、既存のメンバーを保持しながら新しいメンバーを追加することを意味します(このオプションは、ディメンション・プロパティの「更新オプション」と同じです)。移動は許可されていません。

このSample Basicキューブの簡単な構築のために使用できるアプリケーション・ワークブックは、Essbaseサーバー・ファイル・カタログのギャラリ・セクションから入手できます。


Sample Basicアプリケーション・ワークブックのディメンション・ワークシート。Productディメンションのワークシートが画像で示されています。Definitionsセクションには、ルール名がDim_Product、構築方法がPARENT-CHILD、使用されるデリミタがカンマ、増分モードがマージ、スキップするヘッダー行が0、移動の許可がNoであることが示されています。

キューブの構築時に、ディメンション・ワークシートごとのディメンション構築ルールがキューブ・ディレクトリに追加されます。こうしたルールに変更が必要な場合は、Essbase Webインタフェースで編集できます。


Sample Basicのキューブ・ディレクトリにリストされたディメンション構築ルール

データのワークシートとルール

アプリケーション・ワークブックからキューブを構築すると、データのワークシートも構築され、データ・ワークシートごとに1つのデータ・ロード・ルールが実行されます。

次の画像に示したデータ・ワークシートでは、Sample Basicキューブのデータ・ロード・ルールを定義しています。Definitionsセクションには、ルール名、データ・ロード・オプション、使用されるデリミタ、およびヘッダー行の処理方法が示されています。


Sample Basicアプリケーション・ワークブックのデータ・ワークシート。Definitionsセクションには、ルール名、データ・ロード・オプション、使用されるデリミタおよびヘッダー行の処理方法が示されています。

データ・ロード・ルールは、キューブ・ディレクトリに追加され、変更が必要な場合は、Essbase Webインタフェースで編集できます。


Sample Basicのキューブ・ディレクトリに示されたデータ・ロード・ルールとディメンション構築ルール