ディメンション構築の操作手順の設定
ソース・データの照合、共有または代替階層や重複メンバーの有効化、ASOビュー選択への影響、解決順序の設定、追加やソートの管理と、メンバー・プロパティ、UDA、式および属性の更新の許可や禁止、アカウントまたは属性ディメンションの動作の変更のための、適切な構築方法を選択します。
ディメンション構築を実行しない場合は、この項をスキップします。
ディメンション構築を実行する場合は、データ・ソースの読取り完了後に実行する操作を定義できます。そうした操作の指定内容は、ルールのディメンション・プロパティで常時利用できます。変更には、選択したディメンションのすべてのメンバーに影響を与えるもの、選択したディメンションのみに影響を与えるもの、ルール・ファイルのすべてのディメンションに影響を与えるものがあります。
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フィールドを選択します。
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「ディメンション」をクリックします。
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既存のディメンションを選択するか、ディメンションを入力して追加してから選択します。たとえば、「Product」をクリックします。
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プロパティは、編集できます。すべてのディメンションには、変更可能な「一般」と「詳細」のプロパティがあります。勘定科目ディメンションにのみメジャー・プロパティがあり、属性ディメンションにのみ属性プロパティがあります。既存とは、このプロパティに影響しないディメンション構築を表します。
一般ディメンション・プロパティ
次のプロパティは、ディメンションとメンバーの構築または更新、構築方法の選択、共有または代替階層や重複メンバーの有効化、ASOビュー選択への影響、解決順序の定義などに役立ちます。

プロパティ | 説明 |
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タイプ | ディメンションの情報タイプ。 |
ストレージ | ディメンション内のメンバー用のデータ・ストレージ・プロパティ。 |
構成 | ディメンションの密構成または疎構成。 |
一意 | キューブ内のすべてのメンバー名に対する一意性の設定。 |
階層 | このディメンションの世代1メンバー(ディメンション・メンバー自体)に対する集約ストレージ・アウトライン階層のタイプ。 |
更新オプション |
増分ディメンション構築の更新オプション。 増分ディメンション構築は、メンバーの追加、移動、削除および順序変更によって既存のディメンションを更新するプロセスです。 ![]() 「マージ」がデフォルトです。このオプションでは、ディメンションに新しいメンバーを追加しますが、既存のメンバーも保持します。 「未指定の除去」では、ソース・ファイルで指定されていないメンバーを削除します。 未指定メンバーの除去は、世代参照、レベル参照および親子参照による構築方法でのみ使用できます。メンバーの削除によってレベル0の式のない動的計算メンバーになる場合、アウトラインは無効です。 「ディメンションのリセット」(索引ベースのルールでのみ使用可能)を使用すると、増分更新の際のディメンション構築時に次の操作を実行でき、階層内のメンバーに対して選択した配置は保持されます(メンバーは最後に移動されません)。
このオプションは、ディメンション全体を再構築します。「ディメンションのリセット」を使用するには、「詳細」タブの「移動」を「OKでない」に設定したままにします(そうしないと、共有メンバーの階層を構築できません)。 |
集約レベルの使用方法 | ビュー選択プロパティ(集約ストレージ・キューブにのみ適用)。 |
共有 | ディメンションに共有メンバーが含まれるかどうか。 |
構築方法 | このディメンションの構築方法(新しいディメンションの場合のみ編集可能)。 |
メンバー名 |
子を追加する親メンバーの名前。「次の子として追加」構築方法とともに使用します。 ![]() |
解決順序 | ディメンションの解決順。 |
詳細ディメンション・プロパティ
次のディメンション構築プロパティにより、メンバーの追加方法、ソート方法および移動方法、ならびにディメンション構築でメンバー・プロパティ、ユーザー定義属性、アウトライン式、属性メンバーやそれらの関連付けを更新できるかどうかを制御します。

プロパティ | 説明 |
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アソシエーションの変更可能 | メンバー属性のアソシエーションをソース・データに指定されたアソシエーションに変更します(たとえば、ソース・データでは100-10メンバーが8 Ounce属性と関連付けられ、アウトラインでは100-10メンバーが12 Ounce属性と関連付けられている場合、Essbaseでは100-10メンバーは8 Ounce属性と関連付けられます。) |
プロパティの変更可能 | メンバー・プロパティをソース・データに指定されたプロパティに変更します。「UDAの変更可能」オプションが使用可能になります。 |
式の変更可能 | メンバーの式をソース・データに指定された式に変更します。 |
UDAの変更可能 | UDA値をソース・データに指定された値に変更します(このオプションが選択されていない場合は、ソース・データのUDAが既存のUDAに追加されます)。 |
属性の作成 | 選択されていない場合、Essbaseでは属性メンバーが作成されません。 |
増分ソート | Essbaseがソース・データからのすべてのメンバーを処理および追加した後にメンバーをソートするかどうか |
追加済 | これがアウトラインにまだ存在しない新しいディメンションの場合に選択します。未選択のままにすると、新しいディメンションのディメンション構築は失敗します。選択すると、新しいディメンションがディメンション構築中に作成されます。 |
ソート | 階層内の子をソートするかどうかと、ソート方法: 「なし」(ソートしない)、「昇順」または「降順」 |
移動 | 新しい親へのメンバーおよびその子の移動を許可するかどうか。プライマリ・メンバーを認識し、ソース・データと照合します。重複メンバーのアウトラインには使用できません。「ディメンションのリセット」更新オプションを使用している場合は、「OKでない」のままにします。 |
メジャー・ディメンション・プロパティ
次のディメンション構築プロパティを使用すると、Accountsディメンションの構築時の動作を変更できます。

プロパティ | 説明 |
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通貨名 | ディメンションが通貨換算アプリケーションに関連付けられている場合は、通貨名。 |
通貨カテゴリ | ディメンションが通貨換算アプリケーションに関連付けられている場合は、通貨カテゴリ。 |
2パス | ディメンションが2パス計算用にタグ付けされているかどうか。 |
スキップ | 「平均」の値を(タイム・バランスに対して)「最初」、「最後」または「平均」として設定した場合、値がない場合または値0を検出したときの処理を示すように「スキップ」プロパティを設定します。スキップ・プロパティの設定を参照してください。 |
平均 | タイム・バランス・プロパティ(使用する場合)。 |
差異レポート | 勘定科目メンバーを費用アイテムとして処理します。 |
属性ディメンション・プロパティ
次のディメンション構築プロパティを使用すると、構築している属性ディメンションの動作を変更できます。

プロパティ | 説明 |
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基本ディメンション | 関連付けられている基本ディメンションの名前。 |
タイプ | 属性タイプ。属性ディメンションは、テキスト型、数値型、ブール型または日付型となり、これにより、データのグループ化、選択または計算のための様々な関数が使用可能になります。属性タイプはディメンション・レベルで割り当てられますが、属性ディメンションのレベル0のメンバーにのみ適用されます。 |
変更 | このディメンション構築でディメンションのプロパティ(解決順、集約レベルの使用方法など)の変更が必要な場合に選択します。 |
ディメンション・プロパティによっては、ディメンション・ワークシートの理解で説明されているフィールドおよび値に対応しています。