4.11 ノートブックのパラグラフでのCondaインタプリタの使用
Oracle Machine Learning Notebooksには、管理者がサードパーティのカスタムPythonおよびRライブラリを使用し、conda環境を作成するためのCondaインタープリタが用意されています。作成後は、Condaインタープリタを使用してノートブック・セッション内でConda環境をダウンロードし、アクティブ化できます。
Oracle Machine Learningノートブックでは、複数の言語がサポートされています。このために、SQL問合せを実行するためのパラグラフと、PL/SQLスクリプトを実行するためのパラグラフが含まれるノートブックを作成する必要があります。ノートブックを異なるスクリプト言語で実行するには、最初にノートブック・パラグラフをそれぞれのインタープリタ(SQL、PL/SQL、R、Python、Condaなど)に接続する必要があります。
このトピックでは、Conda環境で作業を開始する方法について説明します:
- Condaインタープリタへの接続
- Conda環境のダウンロードおよびアクティブ化
- Conda環境のパッケージのリストの表示
- Pythonファンクションの実行によるIrisデータ・セットのインポートおよびビジュアライゼーション用のseabornパッケージの使用
- Conda環境およびCondaインタープリタについて
Condaは、サードパーティのPythonおよびRライブラリが含まれる環境の使用を可能にするオープンソースのパッケージおよび環境管理システムです。Oracle Machine Learningユーザー・インタフェース(UI)には、ノートブック・セッション内にサードパーティのPythonおよびRライブラリをインストールするためのCondaインタープリタが用意されています。 - Condaインタープリタ・コマンド
この表は、Condaインタープリタのコマンドを示しています。 - Python用Conda環境の作成とPythonパッケージのインストール
このトピックでは、OML4Pyと互換性のあるPython 3.12.3を使用してPythonパッケージ用のConda環境を作成する方法について説明します。ここでは、conda-forge
チャネルからPythonパッケージ(tensorflowとseaborn)もインストールします。 - R用Conda環境の作成とRパッケージのインストール
このトピックでは、OML4Rとの互換性のためにR-4.0.5を使用して、Rパッケージ用のConda環境を作成し、forecast
パッケージとggplot2
パッケージをインストールする方法を示します。 - Autonomous Databaseに関連付けられたオブジェクト・ストレージ・バケットへのConda環境のアップロード
データ・センター・リージョンごとに1つのオブジェクト・ストレージ・バケットがあります。Conda環境は、テナントおよびデータベースに対応するオブジェクト・ストレージ内のフォルダに保存されます。このフォルダはAutonomous Databaseによって管理され、OMLノートブックを介してのみユーザーが使用できます。単一のConda環境は最大サイズが8Gであり、オブジェクト・ストレージに関してはサイズ制限はありません。