5 Oracle Exadata Database Machineの管理

この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cを介してOracle Exadata Database Machineを管理するために必要な情報を記載します。次の内容について説明します。

プラグインを管理するロールの作成

プラグインを管理するには、ロールおよび管理者を作成して、各管理者にロールを割り当てる必要があります。これにより、各ユーザーの権限(プラグインの削除またはレポートへのアクセスなど)を制限します。

ノート:

セキュリティ上の理由により、SYSMANアカウントは、他のアカウントを作成するためのテンプレートとしてのみ使用し、直接使用しないことをお薦めします。

プラグインを管理するには、自己更新の権限が必要になります。『Cloud管理ガイド』ユーザーへの自己更新権限の割当てに関する項を参照してください。カスタム・ロールの作成の詳細は、『Cloud管理ガイド』セルフ・サービス・アプリケーション管理者およびユーザーのカスタム・ロールの作成に関する項を参照してください。

ユーザーに管理権限を指定するロールを作成するには:

  1. スーパー管理者ユーザーとしてEnterprise Manager Cloud Controlコンソールにログインします。
  2. 「設定」「セキュリティ」の順に選択します。
  3. 「ロール」を選択します。

    「セキュリティ」ページに、事前定義済ロールのリストが表示されます。これらのロールを基礎として、固有のサイト・レベル要件に合せてカスタム・ロールを定義できます。

    ノート:

    表示された事前定義済ロールは、編集も削除もできません。

  4. 作成する目的のロールに最も近いロールを選択します。「類似作成」をクリックします。
  5. 「プロパティ」ページで、作成するロールの名前を入力します。オプションで説明を追加できます。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「ロール」ページで、「使用可能なロール」のリストからロールを選択します。「移動」をクリックして、ロールを「選択したロール」に追加します。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「ターゲット権限」ページで、新しいロールに付与する権限を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「リソース権限」ページで、明示的に付与する特定の権限を編集できます。「権限付与の管理」の編集アイコンをクリックして変更します。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「管理者」ページの「選択可能な管理者」リストから、新しいロールを付与する管理者を選択します。「移動」をクリックして、管理者を「選択した管理者」に追加します。

    「次へ」をクリックします。

  10. 「確認」ページに、作成した新しいロールの完全なサマリーが表示されます。「戻る」をクリックして前の画面に戻り、変更を行います。「終了」をクリックして、ロールの作成を完了します。

新しく作成された管理者でログインすると、SYSMANとは異なり、管理者は設定された権限で制限されます。

Exadata Database Machineトポロジ

Database Machine管理は、すべてのハードウェア・コンポーネントとソフトウェア・コンポーネントを1つのエンティティに統合することにより、タスクのモニタリングおよび管理を簡略化します。各ターゲットを個別にモニターする必要はなく、すべてのExadata Database Machineを単一のターゲットとして参照できます。Database Machineターゲット・ホームページから、システム内の重大な問題をすべて表示し、パフォーマンスをモニターして、個別のターゲットにドリルダウンできます。

この項では、次のトポロジ項目について説明します。

Database Machineの「トポロジ」ページを使用して、クラスタまたはデータベース別にシステムのトポロジを表示できます。クラスタとは、RACデータベース、基盤となるASM、CRSなどを始めとする完全なソフトウェア・システムです。クラスタは、相互接続される1つの論理エンティティを定義します。Database Machineには複数のクラスタ、1つのクラスタ、またはいくつかの個別データベースのみを含めることができます。ハードウェア・ラックによってDatabase Machineのハードウェア・トポロジが定義され、クラスタによってDatabase Machineの論理トポロジまたはシステム・トポロジが定義されます。

クラスタまたはデータベース別にトポロジを表示できます。「トポロジ」の要素をクリックすると、その要素に関連付けられているアラート・データが表示されます。

Database Machineのすべてのコンポーネントをモニターできます。Database Machineは、ハードウェアとソフトウェアのどちらであるかとは関係なくすべてのサブコンポーネント・ターゲットをモニターします。これには、データベース、ASM、CRS、ホスト、Exadataおよびインフィニバンド・ネットワークが含まれます。

既存のDatabase Machineターゲットのトポロジを表示するには:

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    Enterprise Managerには、使用可能なすべてのExadataターゲットを表示したOracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページが表示されます。このページから、Oracle Database Machineのハードウェア・コンポーネント(Oracle Exadata Storage Server、インフィニバンド・スイッチ、イーサネット・スイッチ、KVMスイッチ、PDU、コンピュート・ノードのILOMなど)を管理対象ターゲットとして追加できます。

  2. 「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」ページから、トポロジを表示するOracle Database Machineターゲットを選択します。
  3. Oracle Database Machineホームページから、「データベース・マシン」メニューをクリックして、ドロップダウン・メニューから「メンバー」「トポロジ」の順に選択します。

    「構成トポロジ」ページが表示されます。

Database Machineの個別のターゲットへのドリルダウン

Database Machineのサブコンポーネント・ターゲット(RAC、データベース・インスタンス、Exadata Storage Serverなど)に向けて、すぐにドリルダウンできます。

個別のターゲットにドリルダウンするには:

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    Enterprise Managerには、使用可能なすべてのExadataターゲットを表示したOracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページが表示されます。

  2. 「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」ページから、コンポーネントを表示するOracle Database Machineターゲットを選択します。

    Oracle Database Machineホームページが表示され、選択したDatabase Machineの「概要」セクション、スキーマ・セクションおよび「インシデント」セクションが示されます。

  3. Oracle Database Machineホームページから、左側のナビゲーション・パネルを使用して、Database Machineを構成する使用可能なターゲットのリストを展開します。
  4. ドリルダウンするターゲットをクリックします。

仮想Exadataターゲットの表示

検出後、Exadataプラグインによって、Enterprise Manager Cloud Controlでモニターされる仮想マシンが表示されます。


モニターされる仮想マシン

ノート:

Database Machineホームページのスキーマ・ダイアグラムは、検出中に見つかったdatabasemachine.xmlファイルの内容に基づいています。仮想プラットフォーム(Dom0)は、スキーマ・ダイアグラムのラックのコンピュート・ノードとして表示されます。

Database Machine Softwareトポロジ・ダイアグラムには、物理Oracle Server、仮想Oracle Serverターゲット(DomU)および仮想プラットフォーム・ターゲット(Dom0)が表示されません。ただし、引き続きDomUで実行しているホスト・ターゲットを表示します。

Exadata Database Machineターゲットの「ソフトウェア」タブには、クラスタごとにグループ化された物理Database Machine全体のすべてのクラスタ、ASM、およびデータベース・ターゲットが表示されます。


Exadata Database Machine Softwareタブ

Database Machineのクリティカル・ハードウェア情報の表示

DBホスト、Exadata Storage Server、インフィニバンド・スイッチなど、Database Machineのすべてのハードウェア・サブコンポーネントの重要なメトリックを表示できます。これらのメトリックは、様々なコンポーネント・ターゲットごとに異なります。たとえば、データベース・サーバー・ノードおよびExadataサーバーには、CPU、I/Oおよび記憶域メトリックが含まれます。

Database Machine全体のクリティカル・ハードウェア集中型の情報を表示するには:

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    Enterprise Managerには、使用可能なすべてのExadataターゲットを表示したOracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページが表示されます。

  2. 「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」ページから、ハードウェア情報を表示するOracle Database Machineターゲットを選択します。
  3. Oracle Database Machineホームページから、Database Machineのハードウェア構成図を表示します。

Exadataリソース使用率の表示

クラスタの配置およびデータベースの配置に対するコンピュート・リソースと記憶域リソースの使用率グラフ、データベースCPU使用率、データベース・メモリー使用率、データベースI/O使用率およびディスク・グループ領域割当てにアクセスします。Oracle Exadata Database Machineホームページから、リソースのタイプを選択して、それに応じたグラフを表示します。

コンピュート・リソース

Oracle Exadata Database Machineホームページから、「データベース・マシン」ドロップダウンをクリックし、「リソース使用率」を選択して「コンピュート・リソース」をクリックします。

次の計算リソース割当てグラフは、仮想化されたExadataで使用できます。これらのグラフは、VIプラグインの仮想マシン階層およびメトリック・データに依存します。

クラスタの配置

このグラフには、特定のExadata Database Machineラック内の物理サーバーのクラスタウェア・クラスタの配置が表示されます。これは配置グラフであるため、データ・シリーズの幅は、クラスタの最大数を持つ物理サーバーのクラスタの数を反映します。


リソース使用率: クラスタの配置

データベースの配置

このグラフには、特定のDBクラスタ用の特定のExadata Database Machineラック内の物理サーバーのデータベースの配置が表示されます。これは配置グラフであるため、データ・シリーズの幅は、特定のDBクラスタのデータベースの最大数を持つ物理サーバーのDBの数を反映します。


リソース使用率: データベースの配置

データベースCPU使用率

このグラフには、特定のDBクラスタのVMホストごとのデータベース当たりのデータベースCPU使用率が表示されます。


リソース使用率: データベースCPU使用率

データベース・メモリー使用率

このグラフは、特定のDBクラスタのVMホストごとのデータベースごとのデータベース・メモリー使用率を示しています。


リソース使用率: データベース・メモリー使用率

記憶域リソース

Oracle Exadata Database Machineホームページから、「データベース・マシン」ドロップダウンをクリックし、「リソース使用率」を選択して「記憶域リソース」をクリックします。

Exadata Storage ServerおよびExadata Storage Serverグリッドの仮想化されたExadataでは、次の記憶域リソース割当てグラフを使用できます。

Exadata Storage Server

Exadata Storage Serverホーム・ページには、ターゲットのステータスおよびパフォーマンスに関するグラフと詳細情報を示す次のセクションがあります。


Exadata Storage Serverホームページ

  • 概要: Exadata Storage Server可用性ステータスの詳細、ヘルス詳細、I/Oリソース・マネージャ・ステータスおよびサーバー・バージョンが示されます

  • パフォーマンス: IOリクエストに対するハード・ドライブおよびフラッシュのレスポンス時間、ディスク・タイプごとに平均化されたキュー内のI/O数が示されます。

  • 容量: ストレージ・サーバーで使用可能な各種ストレージの容量詳細が示されます

    • ハード・ドライブおよびフラッシュの合計使用可能容量

    • 保存オブジェクト、保存オブジェクト以外、未使用領域に関するフラッシュ・キャッシュの領域情報。このセクションには、ロギングに使用されるフラッシュのサイズに関する情報も示されます。

    • ASMディスク・グループの容量情報

  • I/Oアクティビティ: 使用可能なストレージ・ドライブの使用率、レイテンシ、スループットなどのパフォーマンス情報が示されます。このセクションには、フラッシュ・キャッシュの読取り/書込み、スマート・スキャンI/Oのスループット、インフィニバンド・ネットワークのスループット、スマート・ログ効率およびIORMブーストも示されます。

  • データベースごとのI/O分散: 使用可能なストレージ・ドライブのI/O使用率が上位5位までのデータベースに関する情報が表示されます。「その他」は、その他のデータベースの集計です。このセクションには、上位5位までのデータベースとその他のデータベースについて、ハード・ドライブのI/Oサービス時間およびフラッシュI/Oサービス時間も表示されます。

  • インシデントと問題: ターゲットのアラートがリストされます

データベースI/O使用率

データベースI/O使用率グラフには、このExadata Database MachineのExadata Storage ServerごとのデータベースI/O使用率が表示されます。

データベースI/O使用率グラフにアクセスするには、Exadata Storage Serversホームページから、「データベースごとのI/O分散」セクションに移動して「すべてのデータベースのI/O分散」をクリックします。

データベースごとのI/O分散:


データベースごとのI/O分散

すべてのデータベースのI/O分散 - グラフィック・ビュー:


すべてのデータベースのI/O分散 - グラフィック・ビュー

すべてのデータベースのI/O分散 - 表形式ビュー:


すべてのデータベースのI/O分散 - 表形式ビュー

データベースごとのワークロードの分散

「データベースごとのワークロードの分散」グラフには、ハード・ドライブおよびフラッシュのデータベース・ワークロード・パフォーマンスと、フラッシュ・キャッシュ領域の使用量が示されます。

「データベースごとのワークロードの分散」グラフにアクセスするには、Exadata Storage Serversホームページから、「データベースごとのI/O分散」セクションに移動して「IORM設定」をクリックします。

「フラッシュ・キャッシュ領域使用量」グラフにアクセスするには、「フラッシュ・キャッシュ領域使用量」タブをクリックします。

フラッシュ・キャッシュ領域使用量:


フラッシュ・キャッシュ領域使用量

ハード・ドライブおよびフラッシュのパフォーマンスに対応するグラフを表示するには、「パフォーマンス」タブをクリックします。

このセクションには、ハード・ドライブとフラッシュのデータベース・ワークロード・パフォーマンスが示されます。ワークロード・パフォーマンスのランクに基づいて、データベースをフィルタできます。上位5位までのデータベース、ランク・ベースのページ区切り、特定のデータベースなどのフィルタを適用したのグラフを表示できます。データベース・ワークロード・パフォーマンス・モニタリングから、プラガブル・データベースおよびコンシューマ・グループにドリルダウンできます。次に、いくつかのグラフの例を示します。

すべてのデータベースのIORM待機時間(ハード・ドライブおよびフラッシュ・ドライブ):


すべてのデータベースのIORM待機時間(ハード・ドライブおよびフラッシュ・ドライブ)

すべてのデータベースのI/O使用率および平均の小さいI/Oレスポンス時間(ハード・ドライブおよびフラッシュ・ドライブ):


すべてのデータベースのIORM待機時間(ハード・ドライブおよびフラッシュ・ドライブ):

Exadata Storage Serverグリッド

Exadata Storage Server Gridホームページには、すべてのExadata Storage Serverについて集計されたステータスとパフォーマンス・データが表示されます。各セクションは、個別のExadata Storage Serverターゲットに対して示されるものと同様です。

Exadata Storage Serverグリッド・ホームページの例:


Exadata Storage Serverグリッド・ホームページ

Exadata Storage Serverグリッド・ホームページの「容量」セクションには、選択したクラスタのASMディスク・グループ容量が表示されます。

I/O使用率グラフとデータベースのワークロード分散グラフは、「データベースごとのI/O分散」セクションで「すべてのデータベースのI/O分散」リンクと「IORM設定」リンクをクリックすることで表示できます。表示されるグラフは、グリッドのExadata Storage Serverメンバー・ターゲットから集計された情報です。グラフの詳細は、「データベースI/O使用率」および「データベースごとのワークロードの分散」を参照してください。

Database Machineのアラートの表示

Database Machineのアラートを表示し、各アラートに関する詳細にドリルダウンできます。これらのアラートには、パフォーマンス/構成メトリックまたはハードウェア・フォルトなどがあります。

Database Machineのアラートを表示するには:

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    Enterprise Managerには、使用可能なすべてのExadataターゲットを表示したOracle Exadata Database MachineおよびCloud Services・ページが表示されます。

  2. 「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」ページから、マシン構成情報を表示するOracle Database Machineターゲットを選択します。

    現在のDBマシンに関連付けられているすべてのアラートを表示できるOracle Database Machineホームページが表示されます。

メトリックの表示

メトリックは、Exadata Database Machineのコンポーネント・レベルで表示できます。Exadata Storage Serverのメトリックを表示するには:

  1. Enterprise Managerの「すべてのターゲット」ページからOracle Exadata Storage Serverターゲット・タイプを選択して、Oracle Exadata Storage Serverホームページに移動します。

    Enterprise Managerで、選択したターゲットのExadata Storage Serverホーム・ページが表示されます。

  2. Exadata Storage Serverのドロップダウン・メニューから、「モニタリング」「すべてのメトリック」の順に選択します。

    「すべてのメトリック」ページでは、Exadataの多様なメトリックを確認できます。利用可能なExadataのすべてのメトリックの説明は、Oracle® Enterprise Manager Oracle Databaseおよびデータベース関連メトリック・リファレンス・マニュアルを参照してください。

Exadata Database Machineコンポーネントの手動による追加

Exadata Database Machineのコンポーネントは、次のステップを使用すると手動で追加できます。

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順に選択します。

    追加するターゲット・タイプを選択できるターゲットの手動追加ページが表示されます。

  2. 「ターゲットの手動追加」セクションから、「ガイド付きプロセスを使用した追加」を選択します。
  3. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」ボックスから、「Oracle Exadataデータベース・マシン」を選択して「追加」をクリックします。
  4. 「Oracle Exadataデータベース・マシンの検出」ページから、オプションの「既存のデータベース・マシンに新規にターゲットとして追加されたハードウェア・コンポーネントを検出」をクリックします。「データベース・マシンの選択」ドロップダウン・リストから、新しいコンポーネントがあるデータベース・マシンを選択して、「ターゲットの検出」をクリックします。
  5. 検索オプションを使用して、モニタリング・エージェントを選択します。
  6. 適切なインフィニバンド・スイッチの資格証明を指定して、「次」をクリックします。
  7. 前提条件チェックが実行されます。「次」をクリックします。
  8. このデータベース・マシンの使用可能なコンポーネントのリストが表示されます。追加する必要のある新しいコンポーネントと選択して、「次」をクリックします。
  9. 新しいコンポーネントに、モニタリング・エージェントとバックアップ・モニタリング・エージェントを選択します。
  10. 「資格証明」ページで、新しいコンポーネントの資格証明を設定し、「次」をクリックします。
  11. 「確認」ページで、すべての情報を確認してから「発行」をクリックします。

Exadata Database Machineターゲットの削除

Exadata Database Machineターゲットは、次のように削除できます。

  • Oracle Exadata Database Machineのすべてのメンバーを削除します。メンバー・ターゲットが別のデータベース・マシンのターゲットと共有されている場合は、そのメンバー・ターゲットは削除されず、モニターが継続します。つまり、このデータベース・マシンのターゲットにのみ関連付けられている場合に、メンバー・ターゲットが削除されます。

  • そのOracle Exadata Database Machineのシステム・メンバーのみを削除します。他のメンバー・ターゲットは削除されず、モニターが継続します。必要な場合、それを別のOracle Exadata Database Machineに関連付けることができます。

ノート:

Enterprise Managerから、インフィニバンド・スイッチ、ILOM、Ciscoスイッチ(RoCEとAdmin)およびPDUのターゲットを削除する場合は、それらのSNMP構成を手動で削除する必要があります。

Oracle Exadata Storage ServerやOracle Exadataコンピュート・ノードなどのターゲットについては、選択したオプションに基づいてSNMPのサブスクライブ解除が自動的に実行されます。

Exadata Database Machineターゲットを削除するには:

  1. 「データベース・マシン・ターゲット」メニューから、「ターゲット設定」「ターゲットの削除」の順に選択します。
  2. 「削除」ページで、すべてのメンバーを削除するか、システム・メンバーのみを削除するかを選択します。

    すべてのメンバーの削除を選択する場合は、メンバーのOracle Exadata Storage ServerおよびOracle Exadataコンピュート・ノードのSNMPサブスクリプションを解除する追加のオプションもあります。SNMPサブスクリプションをサブスクライブ解除するための適切なユーザー資格証明を指定します。

  3. 「はい」をクリックして削除ジョブを開始します。

ノート:

コンピュート・ノードのホスト・ターゲットおよび別のOracle Exadata Database Machineターゲットのメンバー・ターゲットでもあるターゲットは削除されません。システムおよび非システムのターゲットには次のものがあります。

システム・ターゲット:

  • Oracle Exadata Database Machine

  • Oracle Infinibandファブリック(Enterprise Manager 13cターゲット)

  • Oracle Exadata Storage Serverグリッド

非システム・ターゲット:

  • Oracle Exadata Storage Server

  • Oracle Exadata KVM

  • システム・インフラストラクチャ・スイッチ

  • システム・インフラストラクチャPDU

  • システム・インフラストラクチャ・ラック

  • Oracle Infinibandスイッチ(Enterprise Manager 13cターゲット)

  • Oracle Engineered System Ciscoスイッチ(Enterprise Manager 13cターゲット)

  • Oracle Engineered System PDU (Enterprise Manager 13cターゲット)

  • Oracle Engineered System ILOMサーバー(Enterprise Manager 13cターゲット)

Database Machineターゲットのコンポーネントの削除

Exadata Database Machineターゲットのコンポーネントを削除する必要がある場合は、Enterprise Manager Cloud Control 13cで次のタスクを実行できます。

  1. データベース・マシンのホーム・ページの「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、削除するターゲット項目を右クリックします。
  2. 「ターゲット設定」「ターゲットの削除」を選択します。
  3. ターゲットの削除を確認する警告ページが表示されます。「はい」をクリックして続行します。

Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムの更新

このスキーマ・ダイアグラムは、Exadata Database Machineのコンポーネントの配置とステータスを示しています。

場合によっては、Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムはコンポーネントを正しく表示しません。たとえば:

  • Exadata Database Machineを正常に検出しても、一部のコンポーネントがExadataスキーマ・ダイアグラムで正しく表示されません。コンポーネントのかわりに空のスロットが表示されます。

  • Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムは、個々のコンポーネントが正常に稼働していることを示す「red/down」としてコンポーネントのステータスを表示します。

  • Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムのスロットでコンポーネントの順序を再配置します。

これらのタスクを実行するには、スキーマ・ダイアグラムからコンポーネントを削除して、正しいコンポーネントを追加する必要があります。

Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムからのコンポーネントの削除

Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムからコンポーネントを削除するには:

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

  2. 「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」ページで、変更するOracle Database Machineターゲットを選択します。

    Enterprise Managerによって、選択したデータベース・マシンのOracle Exadata Database Machineホームページが表示されます。

  3. Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムで、削除するコンポーネントを右クリックし、「ターゲットの削除」をクリックします。

  4. ポップアップ・ダイアログ・ボックスで正しいコンポーネントを選択していることを確認して、「OK」をクリックします。

  5. Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムがリフレッシュされ、空のスロットが示されます。

Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムへのコンポーネントの追加

Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムからコンポーネントを追加するには:

  1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。
  2. 「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」ページで、変更するOracle Database Machineターゲットを選択します。

    Enterprise Managerによって、選択したデータベース・マシンのOracle Database Machineホームページが表示されます。

  3. Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムで、「フォトリアリスティック」ビュー・オプションを選択します。
  4. フォトリアリスティック・ダイアグラムの空のスロットを右クリックして、「ターゲットの配置」オプションを表示します。「ターゲットをラックに配置」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。ポップアップ・ウィンドウで、ラックに配置するターゲットを選択します。
  5. 指定するスロットで追加されたコンポーネントを確認した後、Exadata Database Machineスキーマ・ダイアグラムの「完了」をクリックします。

仮想化されたExadataクラスタのプロビジョニング

プロビジョニングでは、仮想マシン(VM)、Oracle Database (DB)、グリッド・インフラストラクチャ、仮想化されたExadata上のASMなど、反復可能で信頼性があり、自動かつ無人のスケジューリングされたRACクラスタの一括デプロイメントが行われます。

ノート:

Exadata仮想化プロビジョニングは、インフィニバンド・ネットワークで構成された仮想Exadataのみに使用できます。

Exadataプラグインの仮想化プロビジョニング機能により、次のことが可能になります。

データベース・クラスタの作成

データベース・クラスタを作成するには、仮想マシン(VM)の作成先にするサーバーを選択し、その仮想マシンで使用できるExadata Storage Serverを選択します。それらにアクセスするための資格証明、VM定義、ソフトウェアの場所、オペレーティング・システムのユーザーおよびグループ、ネットワーク情報など、セットアップを完了するための追加情報を指定します。

  1. 「データベース・マシン・ターゲット」メニューから、「プロビジョニング」クラスタの作成」の順に選択します。

    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. Exadataプロビジョニング: クラスタ・ページで、次の情報を入力します。
    • クラスタ定義: クラスタ名を作成します。「既存のクラスタの表示」をクリックして、すでにプロビジョニングされているデータベース・クラスタのリストを表示します。

    • 仮想マシンの場所: 仮想マシンの作成先のサーバーを選択します。「使用可能なサーバー」ペインから1つ以上選択してから移動ボタンをクリックし、選択したサーバーを「選択したサーバー」ペインに移動します。


      仮想マシンの場所の選択

    • ストレージ定義: 仮想マシンで使用されるExadata Storage Serverを選択します。「使用可能なストレージ・サーバー」ペインで1つ以上を選択して、移動ボタンをクリックし、選択したサーバーを「選択したストレージ・サーバー」ペインに移動します。


      Exadata Storage Serverの選択

    「次へ」をクリックします。

  3. 「資格証明」ページで、次の資格証明を設定します。

    サーバー資格証明の設定ポップアップ・ウィンドウ

    • 計算サーバー: ルート・ユーザーの資格証明を設定します。「資格証明の設定」ドロップダウンで、設定をすべてのサーバーに適用する場合は「すべて」を選択し、選択したサーバーにのみ設定を適用する場合は、リストから1つ以上のサーバーを選択して「選択状態」を選択します。

      「サーバー資格証明の設定」ポップアップ・ウィンドウで、既存の名前付き資格証明を選択するか、「新規」を選択して新規の資格証明を作成します。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。成功した場合、「資格証明テスト・ステータス」が更新されて「成功」と表示されます。

    • Exadata Storage Server: Exadata Storage Server管理者の資格証明を設定します。

      「サーバー資格証明の設定」ポップアップ・ウィンドウで、既存の名前付き資格証明を選択するか、「新規」を選択して新規の資格証明を作成します。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。成功した場合、「資格証明テスト・ステータス」が更新されて「成功」と表示されます。

    • エージェント: Exadata Storage ServerのモニタリングにRESTful APIを使用する場合は、すべてのエージェントについてエージェント・ホストのユーザーとパスワードを指定する必要があります。「資格証明の設定」ドロップダウンから、既存の名前付き資格証明を選択するか、「新規」を選択して新しい資格証明を作成します。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。成功した場合、「資格証明テスト・ステータス」が更新されて「成功」と表示されます。

    「次」をクリックして、仮想マシンを定義します。

  4. 「仮想マシン」(VM)ページで、次の情報を入力します。

    ノート:

    使用可能な場合、Exadataプロビジョニング・ウィザードではフィールドに適切なデフォルトが事前入力されます。この情報は環境に応じて変更できます。

    • 仮想マシン定義: このリージョンで、VMを定義する詳細を入力します。

      • 仮想マシン・サイズ: 「小さい」、「中」または「大きい」を選択します。「カスタマイズ」をクリックして、CPUコアの数および使用可能なメモリーを調整します。

      • ルート・パスワード: 2つのパスワード・フィールドでパスワードを作成します。

      • 「接頭辞」、「DNS」および「NTP」フィールドを確認します。

      • タイムゾーン: ドロップダウン・リストから適切なタイムゾーンを選択します。


      Exadataプロビジョニング: 仮想マシン定義

    • ソフトウェアの場所: 使用可能な場合、Exadataプロビジョニング・ウィザードでフィールドに事前入力されますが、入力されていない場合は次の情報を入力します。

      • インベントリの場所

      • グリッド・インフラストラクチャ・ホーム

      • データベース・ホームの場所

      • エージェントのインストール・ベース・ディレクトリ

      • エージェント・ポート(オプション)

      • ソフトウェア言語(オプション)


      Exadataプロビジョニング: ソフトウェアの場所

    • オペレーティング・システム・ユーザーおよびグループ: 「ソフトウェアの場所」リージョンと同様に、Exadataプロビジョニング・ウィザードでパスワード・フィールド以外のフィールドに事前入力されます。入力されていない場合は、次の情報を入力します。

      • ユーザー名: ID、パスワードおよびホーム・ディレクトリを含みます。

      • DBAグループ名およびID。

      • OINSTALLグループ名およびID。


      Exadataプロビジョニング: オペレーティング・システム・ユーザーおよびグループ

    「次へ」をクリックして、ネットワークの詳細を入力します。

  5. 「ネットワーク」ページで、IPアドレス、管理に使用する名前とドメイン、クライアントおよびプライベート・ネットワークを指定します。次の情報の詳細を入力します。
    • ゲートウェイとドメインの詳細: Exadataプロビジョニング・ウィザードでドメインおよびサブネット・マスクの詳細がすでに入力されているはずです。管理およびクライアント・ゲートウェイに有効なIPアドレスを入力します。

      プライベート・ネットワークが使用されている場合は、「カスタム」ボタンをクリックしてゲートウェイを指定します。通常は、eth0eth1またはbondeth0です。

      管理ネットワークまたはクライアント・ネットワークのどちらか(または両方)がVLANタグ付けを使用するように構成されている場合は、VLAN IDが検出されて表示されます。

    • 仮想マシン1: クラスタ内の最初の仮想マシンについて、Exadataプロビジョニング・ウィザードで「接頭辞」および「開始ID」フィールドに値が自動入力されます。オプションで「接尾辞」も入力できます。有効なIPアドレスを入力してください。

    • 生成された仮想マシン名とIP: 最初のVMの情報を入力したら、「生成」をクリックして、クラスタ内の他のVMの情報を作成します。いつでも詳細を手動で入力できます。


      Exadataプロビジョニング: 生成された仮想マシン名とIP

    すべての必要な情報を入力した後、ページ上部にある「IPの検証」をクリックしてIPアドレスを確認します。「次へ」をクリックして、引き続きグリッド・インフラストラクチャの詳細を入力し、初期データベースを作成します。

  6. 「Grid Infrastructureと初期データベース」ページで、次の詳細を入力します。
    • グリッド・インフラストラクチャ: クラスタの詳細(SCANの名前とポート)を入力し、ディスク・グループ情報を確認します。Exadataプロビジョニング・ウィザードで詳細が事前入力されますが、必要に応じて詳細を調整することもできます。

    • 初期データベース: 「初期データベースの作成」のチェック・ボックスをクリックします。データベースIDおよび管理者資格証明の追加情報が必要になります。

      「詳細」をクリックして、「メモリー・パラメータ」、「プロセス」および「文字セット」の追加詳細用の領域を展開します。


      Exadataプロビジョニング: 初期データベースの拡張の詳細

    「次へ」をクリックして、スケジュールを設定します。

  7. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: 作成を即時に開始するか、後で開始するかを選択します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして設定を確認し、ジョブを開始します。

  8. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「送信」をクリックして作成ジョブを開始します。

データベース・クラスタのスケール・アップ

データベース・クラスタの演算能力は、さらに仮想マシンを作成してクラスタに追加することでスケール・アップできます。

  1. データベース・マシンのターゲット・メニューから「プロビジョニング」を選択して、「クラスタのスケール・アップ」を選択します。

    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. 「クラスタ」ページで、クラスタ名を入力するか、「検索」アイコンをクリックしてリストからクラスタを選択します。

    「使用可能なサーバー」ペインで1つ以上を選択して、移動ボタンをクリックし、選択したサーバーを「選択されたサーバー」ペインに移動します。

    「次」をクリックして、資格証明を設定します。

  3. 「資格証明」ページで、次の資格証明を設定します。
    • 計算サーバー: ルート・ユーザーの資格証明を設定します。「資格証明の設定」ドロップダウンで、設定をすべてのサーバーに適用する場合は「すべて」を選択し、選択したサーバーにのみ設定を適用する場合は、リストから1つ以上のサーバーを選択して「選択状態」を選択します。

      「サーバー資格証明の設定」ポップアップ・ウィンドウで、既存の名前付き資格証明を選択するか、「新規」を選択して新規の資格証明を作成します。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。成功した場合、「資格証明テスト・ステータス」が更新されて「成功」と表示されます。

    • 仮想マシン: DomUホスト、DomUルート、クラスタASMおよびクラスタ・データベースの資格証明を設定します。

      優先資格証明を使用するか、または優先資格証明をオーバーライドするかを選択できます。

      「接続のテスト」をクリックして、資格証明が適切に設定されていることを確認します。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「仮想マシン」ページで、「次」をクリックします。
  5. 「ネットワーク」ページで、IPアドレス、管理に使用する名前とドメイン、クライアントおよびプライベート・ネットワークを指定します。次の情報の詳細を入力します。
    • ゲートウェイとドメインの詳細: Exadataプロビジョニング・ウィザードでドメインおよびサブネット・マスクの詳細がすでに入力されているはずです。管理およびクライアント・ゲートウェイに有効なIPアドレスを入力します。

      プライベート・ネットワークが使用されている場合は、「カスタム」ボタンをクリックしてゲートウェイを指定します。通常は、eth0eth1またはbondeth0です。

      管理ネットワークまたはクライアント・ネットワークのどちらか(または両方)がVLANタグ付けを使用するように構成されている場合は、VLAN IDが検出されて表示されます。

    • 仮想マシン1: クラスタ内の最初の仮想マシンについて、Exadataプロビジョニング・ウィザードで「接頭辞」および「開始ID」フィールドに値が自動入力されます。オプションで「接尾辞」も入力できます。有効なIPアドレスを入力してください。

    • 生成された仮想マシン名とIP: 最初のVMの情報を入力したら、「生成」をクリックして、クラスタ内の他のVMの情報を作成します。いつでも詳細を手動で入力できます。


      スケール・アップ: 生成された仮想マシン名とIP

    すべての必要な情報を入力した後、ページ上部にある「IPの検証」をクリックしてIPアドレスを確認します。

    「次」をクリックして続行し、スケール・アップをスケジュールします。

    ノート:

    グリッド・インフラストラクチャおよび初期データベースのステップは、再度設定する必要がないため、スキップされます。

  6. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: スケール・アップを即時に開始するか、後で開始するかを選択します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして設定を確認し、スケール・アップを開始します。

  7. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「送信」をクリックして、スケール・アップを開始します。

データベース・クラスタのスケール・ダウン

データベース・クラスタをスケール・ダウンすると、クラスタから仮想マシンが削除されます。

  1. データベース・マシンのターゲット・メニューから「プロビジョニング」を選択して、「クラスタのスケール・ダウン」を選択します。

    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. スケール・ダウンするクラスタ名を入力するか、「検索」アイコンをクリックして使用可能なクラスタを選択します。

    クラスタを選択すると、次のことを行うように要求されます。

    • 削除するノードを選択します。

    • DomU (ホスト、ルートおよびExadata Server)およびExadata Storage Serverの名前付き資格証明を確認するか、新規の名前付き資格証明を入力します。「資格証明テスト」をクリックして、資格証明が適切に選択されていることを確認します。

    「次へ」をクリックして、スケールダウン・ジョブをスケジュールします。

  3. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: これを選択して、今すぐまたは後でスケール・ダウンを開始します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして、設定を確認し、スケール・ダウンを開始します。

  4. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「発行」をクリックして、スケール・ダウンを開始します。

データベース・クラスタの削除

既存のデータベース・クラスタを削除すると、クラスタで使用されているコンピュート・リソースと記憶域リソースを解放できます。プロビジョニング・ウィザードで、削除するクラスタを選択し、Exadata Storage Serverと仮想マシンのホストにアクセスするための資格証明を指定します。

  1. 「データベース・マシン・ターゲット」メニューから「プロビジョニング」を選択して、「クラスタの削除」を選択します。

    Exadataプロビジョニング・ウィザードが表示されます。

  2. 「クラスタ」ページで、削除するクラスタ名を入力するか、または「検索」アイコンをクリックして使用可能なクラスタを選択します。

    ページが更新され、削除されるノードが表示されます

    DomU (ホスト、ルートおよびExadata Server)およびExadata Storage Serverの名前付き資格証明を確認するか、新規の名前付き資格証明を入力します。「資格証明テスト」をクリックして、資格証明が適切に選択されていることを確認します。

    「次へ」をクリックして、削除ジョブをスケジュールします。

  3. 「スケジュール」ページでは、Exadataプロビジョニング・ウィザードによって「デプロイメント・インスタンス」の値が作成されます。スケジュールの開始および通知のオプションを選択します。
    • スケジュール: これを選択して、今すぐまたは後でスケール・ダウンを開始します。「後で」を選択した場合、日付と時刻を選択するように求められます。

    • 通知: 通知を受ける通知ステータスを選択します。

    「確認」をクリックして、設定を確認し、削除ジョブを開始します。

  4. 「確認」ページで、表示されるサマリーの選択を確認します。セクションを変更する場合は、前のページに戻って選択内容を編集します。

    「発行」をクリックして、削除ジョブを開始します。

Exadata Storage Serverのメトリックとアラートの設定

Exadata Storage Serverのメトリック/アラートの設定にアクセスするには:

  1. Enterprise Managerホームページで、「すべてのターゲット」選択します。Exadata Storage Serverを選択します。
  2. 設定を変更するには、Exadata Storage Serverメニューで「モニタリング」「メトリックと収集設定」の順にクリックします。デフォルトの「ビュー」オプションの「しきい値のあるメトリック」が表示されます。次のパラメータを変更できます。
    • 警告のしきい値

    • 収集スケジュール - 収集スケジュールを設定するにはこのリンクをクリックします。

    • 詳細の設定は、「編集」アイコン「メトリックの編集」アイコンをクリックします。

  3. 「OK」をクリックして変更を保存します。

Exadata Storage Serverの管理

この項では、Exadata Storage Serverの管理の概要について説明します。次の項目について説明します。

Exadata Storage Serverについて

Exadata Storage Serverは、高度に最適化されたストレージ・サーバーであり、Oracle Databaseのデータを格納してそのデータにアクセスするOracle Exadata System Softwareを実行します。Oracle Exadata Storage Serverは、Enterprise Manager Cloud Controlのターゲットとして、Exadata Storage Serverホームページを使用して管理およびモニターします。Enterprise Managerを使用して、単一のOracle Exadata Storage ServerまたはOracle Exadata Storage Serverのグループの管理およびモニタリングを検出して1つのデータ・センターに統合できます。

ノート:

Exadata Database Machineの進化に応じて、Exadata Storage Serverを表すために様々な名前(ストレージ・セルやセル・サーバーなど)が使用されてきました。このドキュメントや関連ドキュメントで、こうした名前で表記されたものは、Exadata Storage Serverを表しています。

Exadata Storage Serverは、自動的に検出することも手動で検出することもできます。個々のExadata Storage Serverは、Enterprise Managerターゲットとして管理およびモニターされ、例外、構成およびパフォーマンス情報を提供します。

Exadata Storage Serverのグループ化は、ストレージ・サーバーのセットを簡単に管理およびモニタリングするために使用されます。グループ化は手動でも自動でもどちらでもできます。グループ化機能により、Exadata Storage Serverのグループについての例外、構成およびパフォーマンス情報を集計できます。

ExadataパフォーマンスをExadata Storage Serverとグループの両方のレベルでASMおよびデータベース・パフォーマンスにリンクすることで、パフォーマンス分析を確認できます。データベース・ターゲットとASMターゲットの両方からExadata構成およびパフォーマンス問題にドリルダウンできます。

ストレージ・グリッド(たとえば、同じExadata Storage Serverを共有する複数のデータベース/ASMインスタンス)は、専用ストレージとして同じエクステントにサポートされています。

Exadata Storage Serverトポロジの表示

Oracle Exadata Storage Serverターゲットのトポロジを表示するには、次のステップを実行します。

  1. 構成を表示するExadataターゲットを選択して、Exadata Storage Serverホームページに移動します。

    Enterprise Managerで、選択したターゲットのExadata Storage Serverホーム・ページが表示されます。

  2. 「ターゲット」メニューから、「構成」「トポロジ」の順に選択します。

    Enterprise Managerで、選択したExadata Storage Serverの構成トポロジ・ページが表示されます。トポロジのページには、ターゲットとその他のターゲットの関係について視覚的なレイアウトが示されます。このページを起点として以下のことができます。

    • ターゲット・ステータス/イベント/ターゲット・タイプによってフィルタ処理したターゲット検索の実行

    • グラフに表示する関係のセットからの選択

    • アラートやリンク・ラベルなど、グラフに表示する注釈の選択

    • オプションのセットからの選択: ナビゲータの表示、すべて拡張または縮小、グラフ・レイアウトの切替え、トポロジの再ロード

    • 印刷

    • スライド・コントロールを使用したズーム

    • ナビゲータ・コントロールを使用したパン

    • グラフから表への表示の切替え

    ノードまたはグループ・メンバー上にマウス・カーソルを置くと、エンティティに関する詳細情報がポップアップ表示されます。カスタマ・ドキュメントなどの詳細情報へのリンクがポップアップに表示されることがあります。

Exadata Storage Serverでの管理タスクの実行

ノート:

ベスト・プラクティスとして、Exadata Storage Serverは一貫して管理および構成します。Enterprise Managerでは、対応するExadata Storage Serverグリッド・ターゲットのホームページからExadata Database Machine内のすべてのExadata Storage Serverに管理タスクを実行することも、Exadata Storage Serverターゲット・ホームページから個別のExadata Storage Serverターゲットに管理タスクを実行することもできます。可能なかぎり、Exadata Storage Serverグリッド・ターゲットから一貫してサーバーを管理して、必要に応じてサーバーのサブセットを選択するようにしてください。この項に示す手順は、Exadata Storage ServerグリッドとExadata Storage Serverターゲットのどちらにも使用できます。

Exadata Storage Serverコマンドの実行などのExadata Storage Serverの管理操作を実行するには、次のステップに従います。

  1. 「すべてのターゲット」ページから管理タスクを実行するExadataターゲットを選択することで、Exadata Storage Serverのホームページに移動します。

    Enterprise Managerで、選択したターゲットのExadata Storage Serverホーム・ページが表示されます。

  2. 「Exadata Storage Server」をクリックして、「管理」を選択します。

    このメニューから、「セル・コマンドの実行」または「IOリソースの管理」のどちらかを選択します。

  3. 「セル・コマンドの実行」をクリックします。

    Exadata Storage Servers管理ウィザードの「コマンド」ページが表示されます。Exadata Storage Serverに実行する管理コマンドとして、CELLCLIコマンドを入力します。コマンドを入力する前に、コマンドの説明をお読みください。実行できるcellCLIコマンドは1つのみです。コマンドを実行すると自動的に追加されるcellcli -e接頭辞なしで、コマンドを入力する必要があります。また、:、;、/、'、<、>、/および|は使用できません。

  4. 「次へ」をクリックして続行します。

    Enterprise Managerで、管理資格証明ページが表示されます。管理資格証明を選択または入力して、コマンドを実行します。入力する資格証明は、操作の発行時に使用されます。「優先資格証明」、「名前付き資格証明」、「新規資格証明」から選択できます。また、「詳細」をクリックして、資格証明のタイプ、最終更新日時、資格証明名、資格証明所有者、最終変更日、最終更新者、優先資格証明セットの場所の情報を表示できます。

  5. 「次へ」をクリックします。

    Enterprise Managerで、スケジュール・ページが表示されます。スケジュール・ページを使用して、管理タスクをスケジュールします。ジョブ名およびジョブの説明を入力して、「管理ジョブをスケジュールします」セクションのジョブ情報を指定します。即時にジョブを開始するか、ジョブを開始する時間の入力を選択できます。

  6. 「次へ」をクリックして続行します。

    「概要」ページが表示されます。サマリー・ページを使用して、正しい値を入力したことを確認し、コマンドを発行します。ジョブが「スケジュール済」および「選択したセル」の場合、サマリーページにジョブ名、ジョブの説明、実行するコマンドがリストされます。

  7. 「コマンドの発行」をクリックして、ジョブを発行します。

    ジョブ・ステータス・ページが表示されます。ジョブ・ステータス・ページを使用して、管理タスクのジョブ詳細ページにリンクします。

I/Oリソースの管理

Oracle Exadata Storage Serverは、Exadata Database Machine検出ワークフロー(「Exadata Database Machineの検出」を参照)の実行中に、ターゲットとして追加され、グループExadata Storage Serverグリッドに自動的にグループ化されます。I/Oリソースのモニタリングと管理は、Exadata Storage ServerグリッドおよびExadata Storage Serverターゲットのレベルで実行できます。次に示す情報は、グリッドおよびServerターゲットに対応します。

IORMパフォーマンス・ページにアクセスするには:

  1. Exadata Storage Serverを選択します。

    1. 「ターゲット」メニューから「Exadata」を選択します。

    2. ターゲット名のリストから「DBマシン」を選択します。

    3. 「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、「Exadataグリッド」項目を展開して、Exadata Storage Serverのいずれかをクリックします。

  2. Exadata Storage Serverを選択したら、「Exadata Storage Server」メニューをクリックして、「管理」「IOリソースの管理」の順に選択します。

IORMページには、次のセクションがあります。

  • I/Oリソース・マネージャ設定: このセクションは、Exadata Storage ServerのIORM構成を表示および更新するために利用できます。最新のExadata Storage Server IORM構成を表示するには、「最新情報の取得」ボタンを使用します。Exadata Storage ServerのIORM構成を編集および更新するには、同じセクションを使用します。

  • データベース・リソースの管理(DBRM)設定: このセクションには、Exadata Storage Serverリソースを使用するデータベースのリストとそれらの基本設定が表示されます。このページから、データベース・リソース管理のページを開けます。

  • データベースごとのワークロードの分散: このページのIORMモニタリングのセクションには、ディスクI/Oのパフォーマンス統計情報のビュー(待機時間、IOPS、MBPS、使用率、レイテンシおよび目標についてのグラフ)が示されます。これらの統計は、どのデータベースおよびコンシューマ・グループが、使用可能なリソースを使用しているかを識別するために役立ちます。また、(同じページの「IORM設定」セクションを使用して)必要に応じてIORM構成を調整するのにも役立ちます。

IORM構成には、IORMの目標とデータベース間プランが含まれます。

I/Oリソースの管理の詳細は、『Oracle® Exadata Storage Server Softwareユーザーズ・ガイド』「I/Oリソースの管理」の章を参照してください。

IORM構成の追加/更新

I/O Resource Manager (IORM)の設定を更新するには、次の手順を実行します(Exadata Storage Serverソフトウェア・リリース12.1.2.1.0以上)。

  1. 前述したように、IORMのページに移動します。この図は、「I/Oリソース・マネージャ(IORM)設定」ペインを示しています。

    ノート:

    単一のExadata Storage Serverを更新することもできます。「Exadataグリッド」グループを展開して、グループに関連付けられたすべてのExadata Storage Serverを表示します。更新するExadata Storage Serverをクリックします。

    IORM設定を更新するステップは、単一のExadata Storage ServerやExadata Storage Serverのグループに対するものと同じです。

  2. データベース間プランを更新するには、既存の値を編集するか、内部データベースの表で使用できる「追加」または「削除」ボタンを使用して、データベース間プランへのディレクティブを追加または削除します。

    1. 「データベース名」列で、ドロップダウン・メニューからデータベースを選択するか、データベース名を入力します。

    2. 「ハード・ディスクI/O使用率制限(%)」列に値を入力します。

    3. 「データベースI/O共有」列に値を入力します。

    4. 「フラッシュ・キャッシュ」列に最小値および最大値をMB単位で入力します。

    5. その他の属性(「タイプ」や「ロール」など)を指定します。

  3. 「ディスクI/Oの目標」ドロップダウン・メニューで、リストから目標を選択します(デフォルトは「自動」です)。

    • 「低遅延」- この設定は非常に適切な待ち時間が要求されるクリティカルなOLTPワークロードに使用します。この設定により、ディスク使用率が大幅に制限されてレイテンシは可能最短となります。

    • 「平均化」- この設定はクリティカルなOLTPワークロードおよびDSSワークロードに使用します。この設定により、短いディスク・レイテンシと高いスループットが均等になります。この設定により、大きいI/Oのディスク使用率が「低遅延」より小さい範囲に制限され、適切な待ち時間とスループットがバランスします。

    • 「高スループット」- この設定は高いスループットが要求されるクリティカルなDSSのワークロードに使用します。

    • 「自動」- この設定はIORMに最適化目標を決定させる場合に使用します。IORMでは、監視対象のワークロードおよび有効なリソース・プランに基づいて、継続的かつ動的に最適化のobjectiveを判断します。

    • 「基本」- この設定は、I/Oの優先順位付けを無効にして、小さいI/Oの最大遅延を制限する場合に使用します。

    ノート:

    「自動」および「平均化」の目標が該当しない場合(それらの目標は、エクストリーム・フラッシュExadata Storage ServerのI/Oには影響しません)、それらはIORMページに表示されません。

    「更新」をクリックします。Exadata Storage Server管理ウィザードが表示され、ディスクI/Oの目標の構成を完了するために必要な情報の入力が求められます。

    1. ウィザードの「コマンド」ページでは、「ディスクI/Oの目標」にautoが選択されている場合、「セル制御コマンドライン・インタフェース(CellCLI)」の値を次のようにする必要があります。

      # alter iormplan objective = 'auto'

      「次へ」をクリックします。

    2. ウィザードの「管理資格証明」ページでは、選択したExadata Storage Serverのユーザー名とパスワードを入力します。

      「次へ」をクリックします。

    3. ウィザードの「スケジュール」ページでは、ジョブ名(必須)とジョブの説明(オプション)を入力します。開始するオプションの「即時」または「後で」を選択します。「後で」オプションを選択した場合は、ジョブを実行する時刻を入力します。

      「次へ」をクリックします。

    4. ウィザードの「確認」ページでは、設定が正しいことを確認します。コマンドを発行するには、「コマンドの発行」をクリックします。

      ジョブが正常に発行されると、「ジョブ・ステータス」ページが表示されます。

      「戻る」をクリックすると、「I/Oリソース・マネージャ(IORM)設定」ペインに戻ります。

  4. 「最新情報の取得」をクリックして、Exadata Storage ServerからのIORM構成をリフレッシュします。これには、更新されたディスクI/Oの目標が含まれます。

  5. ディスクI/Oの目標の設定を確認するには、コマンドラインから次のコマンドを実行します。この例では、その設定にautoが選択されていたとします。

    # dcli -g cell_group cellcli -e "list iormplan attributes objective"

    出力には、値autoが示されます。

    cell01: auto
    cell02: auto
    cell03: auto
    .
    .
    .
    cell14: auto
データベース間プラン

データベース間プランでは、Exadata Storage Serverごとに複数のデータベース間で、リソースをパーセンテージまたは共有によって割り当てる方法を指定します。データベース間プランのディレクティブ(行)では、コンシューマ・グループではなくデータベースへの割当てを指定します。データベース間プランの構成および有効化は、各Exadata Storage ServerでCellCLIユーティリティを使用します。Exadata Storage Serverごとに同時にアクティブ化できるデータベース間プランは1つのみです。

パーセンテージ・ベースのデータベース間プラン: allocationsを使用して、データベースごとのI/O分散のパーセンテージを指定します。パーセンテージ・ベースの計画では、IORMで管理できるデータベース数が最大32になります。リソースは、8つの異なるレベルで割当てできます。パーセンテージ・ベースのデータベース間プランは、各ディレクティブが割当て量とレベル(1から8)で構成される点においてデータベース・リソース・プランと類似しています。パーセンテージ・ベースの計画ごとに、どのレベルでも割当ての合計を100%以下にする必要があります。データベース間プランにはサブプランを含めることができず、I/Oリソースのディレクティブのみが含まれる点においてデータベース・リソース・プランと異なります。

共有ベースのデータベース間プラン: これは、データベース間プランにお薦めの方法です。shareを使用して、データベースの相対的な優先度を指定します。share値が高いほど、優先度が高くなり、I/Oリソースの保証が強化されます。各データベースには、1から32の整数の共有値が割り当てられます。limitメソッドを使用して、指定の使用率制限にデータベースのI/O使用率を制限します。共有の合計が100を超える場合もあります。共有ベースの計画では、データベース間プラン内で最大1024のディレクティブをサポートします。

I/Oリソース管理では、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ内の領域を保証することで、予測可能なパフォーマンスを実現できます。そのためには、「フラッシュ・キャッシュ領域」列を使用して、データベース間プランのデータベースごとに領域割当てを指定します。

データベース間プランのディレクティブごとに、要件に応じた属性値を指定します。

ノート:

Exadata Storage Serverのバージョンが11.2.3.1.0以前の場合は、共有、パーセンテージ・ベースのデータベース間プランのラジオ・ボタンが使用できません。パーセンテージベースのオプションのみ表示できます(つまり、ドロップダウンに「基本」、「拡張」オプションのみが表示されます)。

データベース間プランの考慮時:

  • Oracle Exadata Storage Serverがホストしているデータベースが1つのみの場合、データベース間プランは不要です。

  • データベース間プランが指定されていない場合は、すべてのデータベースで割当てが同じになります。

Exadata Storage Serverのアラートの診断

Enterprise Managerは、Exadata Storage Server管理サーバーから送信されるExadata Storage Serverのアラートをリスニングするため、すべてのハードウェア障害またはExadata Storage ServerのエラーがEnterprise Managerに報告されます。Exadata Database Machineで発生する可能性のあるエラー・メッセージの詳細は、『Oracle Exadata Database Machineエラー・メッセージ・リファレンス・ガイド』エラー・メッセージとアラート・メッセージに関する項を参照してください。

インフィニバンド・ファブリックの管理

すべてのインフィニバンド・スイッチは、データベース・マシン検出ワークフロー時に自動的に検出され(「Exadata Database Machineの検出」を参照)、自動的にIBFabric@<switch-name>というグループにグループ化されます。

ノート:

インフィニバンド・ファブリック・ターゲットは、RoCE Exadataでは使用できません。

  1. Enterprise Managerホームページから、「ターゲット」「Oracle Exadataデータベース・マシンおよびクラウド・サービス」の順に選択します。
  2. 「ターゲット・ナビゲーション」ペインで、リストからインフィニバンド・ファブリックを選択します。
  3. IBファブリックペインでは、すべてのインフィニバンド・スイッチの概要とアクティビティ・サマリーを表示できます。
  4. 「リフレッシュ」をクリックして、インフィニバンド・スキーマの「リクエストごと」のリフレッシュを行います。「更新」では、リアルタイム・データが反映されます。

次のトピックは、インフィニバンド・ネットワークの管理に対応しています。

インフィニバンド/RoCEスイッチのメトリック

Enterprise Managerエージェントは、リモートSSHとリモートSNMP GETコールを実行して、インフィニバンド・スイッチのメトリック・データを収集します。インフィニバンドのメトリックには、次のような操作の詳細が示されます。
  • ステータス/可用性
  • ポートのステータス
  • バイタル・サイン: CPU、メモリー、電源、温度
  • ネットワーク・インタフェースの様々なデータ
  • 受信トラフィックのエラー、トラフィックのKb/秒およびパーセンテージ
  • 送信トラフィックのエラー、トラフィックのKb/秒およびパーセンテージ
  • 管理および操作の帯域幅(MB/秒)

インフィニバンド・ファブリックには、次のメトリックが使用できます。

スイッチの集計済ステータス

「集計センサー」は、複数のセンサーからの入力を取り込んでデータを集計することにより、注意を必要とするスイッチ関連の問題を特定します。スイッチのコンポーネントに対してセンサーがAsserted状態(問題があることを示す)またはDeasserted(問題がクリアされたことを示す)になると、関連付けられたEnterprise Managerイベントが生成されます。

レスポンス

これは、インフィニバンド/RoCEスイッチの可用性を示す主要メトリックです。デフォルトでは、これはスイッチの管理インタフェースを介して60秒ごとに収集されます。

スイッチ構成

このメトリックはスイッチ構成を取得します。収集される情報は、Oracleサポートにとってのみ有益なもので、デバッグ時の補助情報として使用されます。

スイッチの基本ステータス

このメトリックは、起動済などのスイッチの基本ステータス、ロケータ・ライトのステータス、電力ステータスおよびスイッチの全体的なステータスを示します。

センサー・ステータス

このメトリックは、スイッチで使用可能な各種センサー(電源、ファン、マザーボード、冷却など)のステータスを示します。

スイッチ・ポート統計

このメトリックは、受信エラーと送信エラーの数、受信オクテットと送信オクテットの数に関する情報を示します。

コンポーネントの状態

このメトリックは、各種コンポーネント()の状態と、インフィニバンドおよびイーサネットの各種ポートの状態を示します。

ネットワーク・ポート・インフィニバンドのパフォーマンス

このメトリックは、各インフィニバンド・ポートのパフォーマンス・データを示します。

インフィニバンド・ネットワークの管理タスクの実行

ノート:

管理タスクは、RoCEスイッチには実行できません。

インフィニバンド・ネットワークの管理操作を実行するには、次のステップに従います。

  1. 管理タスクを実行するDatabase Machineを「すべてのターゲット」ページから選択することで、インフィニバンド・ネットワークのDatabase Machineホームページに移動します。

    Enterprise Managerに、選択したターゲットのDatabase Machineホームページが表示されます。

  2. 管理タスクを実行する「システム・インフラストラクチャ・スイッチ」ホームページに移動します。
  3. 「管理」に移動して、「スイッチ操作」を選択します。
  4. 実行する管理操作を選択します(ポートの有効化/無効化、パフォーマンス・カウンタ/エラー・カウンタのクリア、スイッチLEDのオン/オフ、SNMPサブスクリプションの設定)。選択できる使用可能な操作は、選択したターゲット・タイプおよびターゲットによって異なります。操作を選択すると、操作の選択後に表示する値の選択が必要な場合があります。
  5. 「次へ」をクリックして続行します。

    Enterprise Managerで、資格証明およびスケジュール・ページが表示されます。資格証明を選択または入力して、コマンドを実行します。入力する資格証明は、操作の発行時に使用されます。「優先資格証明」、「名前付き資格証明」、「新規資格証明」から選択できます。管理タスクをスケジュールします。「管理ジョブ・スケジュール」セクションのジョブ情報を指定します。即時にジョブを開始するか、ジョブを開始する時間の入力を選択できます。

  6. 「次へ」をクリックして続行します。

    確認ページが表示されます。確認ページを使用して、正しい値を入力したことを確認し、コマンドを発行します。ジョブが「スケジュール済」、「ターゲット・タイプ」および「選択したターゲット」の場合、確認ページにジョブ名、ジョブの説明、実行するコマンドがリストされます。

  7. 「コマンドの発行」をクリックして、ジョブを発行します。

    「コマンドの発行」をクリックし、ジョブが成功するとポップアップが表示されます。ジョブ詳細ページに移動するか、このウィザードが起動されたページに戻ることができます。

アラートの設定

SNMPアラートが送信されるようにインフィニバンド・スイッチを構成した後、Enterprise Manager Cloud Controlでアラートを設定します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
  2. 「ターゲット」をクリックし、次に「すべてのターゲット」をクリックします。検出されたすべてのターゲットが表示されます。
  3. 「すべてのターゲット」ページで、「システム・インフラストラクチャ・スイッチ」を選択します。
  4. 対象のターゲットをクリックします。ターゲットのホームページが表示されます。
  5. 「システム・インフラストラクチャ・スイッチ」のドロップダウン・メニューで、「モニタリング」「メトリックと収集設定」の順に選択します。
  6. 「メトリックと収集設定」ページでは、メトリックしきい値の変更、個別のメトリックのモニタリング設定の編集、メトリック収集スケジュールの変更、およびメトリック収集の無効化が可能です。

    しきい値を表内で直接変更するか、編集アイコン(鉛筆アイコン)をクリックして「詳細設定の編集」ページにアクセスできます。このページに表示されるフィールドおよびしきい値の変更方法の詳細は、このページの右上隅にある「ヘルプ」をクリックしてください。

フラッシュ・キャッシュ・リソースのモニタリング

Oracle Exadataプラグインのリリース13.1.0.1.0以上では、Oracle Exadata Storage Serverのフラッシュ・キャッシュ・リソースのモニタリングが提供されています。次の情報は、それぞれ別のセクションおよびページに表示されます。

データベースごとのI/O分散: ホームページのこのセクションには、I/O使用率に基づいた上位5位までのデータベースについて、最新のパフォーマンス統計が示されます。

すべてのデータベースのI/O分散: このページには、すべてのデータベースについて、I/O使用率の順に最新のパフォーマンス統計が示されます。このページには、「グラフ・ビュー」と「表ビュー」の両方が表示されます。このページを開くには、ホームページから「データベースごとのI/O分散」セクションに移動して、「すべてのデータベースのI/O分散」をクリックします。

データベースごとのワークロードの分散: IORMページのこのタブには、データベースごとにハード・ドライブとフラッシュの両方についてパフォーマンス履歴統計が示されます。上位5位のデータベースまたは特定のデータベースを指定してグラフを表示できます。

フラッシュ・キャッシュ領域使用量: IORMページのこのタブには、データベースごとのフラッシュ・キャッシュ領域使用量に固有の履歴統計が示されます。

グラフを表示するには、「記憶域リソース」に移動します。

Exadata Database Machineの障害モニタリング

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlには、Oracle Exadata Database Machine向けのハードウェアによる障害モニタリングが用意されています。使用可能なハードウェア・アラート・メッセージの詳細なリストは、『Exadata Database Machineエラー・メッセージ・リファレンス・ガイド』Oracle Exadata Database MachineおよびOracle Exadataラックのハードウェア・アラート・メッセージに関する項を参照してください。

Exadata Database Machineコンポーネントのモニタリング

Enterprise Managerでは、次のコンポーネントの詳細情報が収集されます。

Exadata Storage Server

Enterprise Managerエージェントは、ssh、ExaCLIまたはRESTful APIからのcellcliコールによってExadata Storage Serverのメトリックを収集できます。SNMPトラップは、サブスクライブ済のアラート条件によってEnterprise Managerエージェントに送信されます。

cellcliによるモニタリングには、各Exadata Storage Serverのエージェント・ユーザーとExadata Storage Serverモニター・ユーザーの間にSSH等価が設定されている必要があります。

ホームページで、次のような豊富なストレージ・データが収集されます。

  • 集約ストレージ・メトリック。

  • SNMPによるExadata Storage Serverアラート(プッシュ)。

  • 容量。

  • データベース・レベルのメトリック。

Cisco/RoCEスイッチ(システム・インフラストラクチャ・スイッチ)

Enterprise Managerエージェントは、リモートのSNMP getコールを実行して、Cisco/RoCEスイッチのメトリック・データを収集します。このデータには、次の詳細も含まれます。

  • ステータス/可用性

  • ポートのステータス

  • バイタル・サイン: CPU、メモリー、電源、温度

  • ネットワーク・インタフェースの様々なデータ

    • 受信トラフィックのエラー、トラフィックのKB/秒およびパーセンテージ

    • 送信トラフィックのエラー、トラフィックのKB/秒およびパーセンテージ

    • 管理および操作の帯域幅(MB/秒)

ILOMターゲット(システム・インフラストラクチャ・サーバー)

Enterprise Managerエージェントは、各SIサーバー・ターゲットに対して、リモートのSSHコールを実行します。

次の詳細情報が収集されます。

  • レスポンス - 可用性

  • センサー・アラート

    • 温度

    • 電圧

    • ファンのスピード

    • 構成データ: ファームウェアのバージョン、シリアル番号など。

root以外のユーザーを使用したシステム・インフラストラクチャILOMサーバー・ターゲットのモニター
次の手順に従って、ILOMサーバー・ターゲットをモニターするためのroot以外のユーザーを作成します。
  1. ブラウザ・コンソールからILOMサーバーにログインします。

  2. ILOM管理に移動します。左側のパネルで、「ユーザー管理」をクリックします。

  3. 「ユーザー」セクションで、「ユーザーの追加」をクリックします。「ユーザーの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「ユーザーの追加」ダイアログ・ボックスで、新しいILOMのroot以外のユーザーを作成します。ユーザー名パスワードを指定し、ロール権限コンソール(c)および読取り専用(o)を有効にします。

  5. この新規ユーザーを保存し、ユーザー詳細を確認します。

ノート:

root以外のユーザーを使用する場合は、SNMPv3ユーザー/SNMP v2コミュニティ文字列とSNMPサブスクリプションをサーバーに手動で作成して、SNMPトラップを受信します。

電力配分装置(PDU)

Enterprise Managerエージェントは、リモートのSNMP getコールを実行し、各PDUからSNMPトラップ(プッシュ)を受信します。収集される詳細は、次のとおりです。

  • レスポンスおよびpingステータス。

  • フェーズの値。

インフィニバンド・スイッチ(システム・インフラストラクチャ・スイッチ)

Enterprise Managerエージェントは、メトリックを収集するインフィニバンド・スイッチに対して、リモートのSSHコールを実行します。インフィニバンド・スイッチは、すべてのアラートのSNMPトラップ(プッシュ)を送信します。

モニタリングでは、次のようなメトリックの収集のために、rootユーザーまたはilom-adminユーザーのssh equivalenceが必要になります。

  • レスポンス

  • 各種センサーのステータス

    • ファン

    • 電圧

    • 温度

  • ポートのパフォーマンス・データ

  • ポートの管理

データベース・ノードの自動索引作成

自動索引作成機能により、Oracle Database 19.3以降ではデータベース・ノードの索引管理タスクが自動化されます。自動索引作成では、アプリケーション・ワークロードの変化に基づいてデータベース内の索引が自動的に作成、再作成および削除されるため、データベース・パフォーマンスが向上します。

この機能には、次のオプションが含まれます。

  • 設定: 自動索引付け構成の設定ページで、自動索引付けの有効化と無効化、未使用の索引と自動索引付けログの保存期間の指定、自動索引付けの使用に含めるスキーマまたは除外するスキーマの指定ができます。

  • アクティビティ・レポート: 「自動索引付けアクティビティ・レポート」ページで、次の詳細を入力して「レポートの生成」をクリックし、データベースで生成された自動索引の詳細を表示できます。

    • レポート形式: レポートを生成する形式を選択します。
    • セクション: レポートに表示するセクションを選択します。「セクション」フィールドでは、「サマリー」「索引詳細」「検証の詳細」および「エラー」オプションがデフォルトで選択されており、これらのセクションの削除を選択できます。
    • 期間: レポートを生成する監視期間を選択します。
    デフォルトのオプション(つまり、HTMLレポート形式および特定の期間の「セクション」フィールドのすべてのオプション)を選択した場合は、「レポート・サマリー」に次のセクションが表示されます。
    • 実行の概要: このセクションには、自動索引の結果としての全体的なパフォーマンス向上ファクタ、自動索引操作が完了した回数、自動索引操作が中断された回数、致命的エラー(ある場合)が表示されます。「実行の概要」セクションは、「セクション」フィールドで選択した他のセクションに関係なく表示されることに注意してください。
    • 「サマリー」セクション・オプションでは、次の棒グラフが表示されます。
      • 自動索引アクションのサマリー
      • 自動索引SQLアクションのサマリー
      • 手動索引のサマリー
    • 「エラー」セクション・オプションでは、「エラー・サマリー」円グラフが表示されます。
    • 「索引詳細」セクション・オプションでは、次のセクションが表示されます。
      • 索引: 作成済
      • 索引: 削除済

      「索引: 作成済」および「索引: 削除済」セクションで行をクリックすると、作成または削除された索引のID、キータイプなどの詳細を表示できます。これらのセクションの作成されたすべての索引の詳細のダウンロードおよび削除されたすべての索引の詳細のダウンロード・オプションを使用して、索引の詳細を.csv形式でダウンロードすることもできます。

    • 「検証の詳細」セクション・オプションでは、「検証の詳細」セクションが表示され、自動索引が生成および使用されたSQLの詳細が示されます。このセクションの行をクリックして、SQL IDSQLテキスト向上ファクタなどの詳細を表示できます。

    「レポート形式」フィールドでTEXTレポート形式を選択すると、同じ情報がプレーン・テキスト形式で表示され、テキスト・ダウンロード・オプションをクリックしてダウンロードできます。

自動索引の管理の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』自動索引の管理に関する項を参照してください。

Exadataターゲットのコンプライアンスの評価

Oracle Enterprise Manager 13cリリース5更新3 (13.5.0.3)は、Exadata Engineered Systems X8およびX8Mのために、Oracle Autonomous Health Framework (AHF) EXAchkを統合しています。Oracle EXAchkは、Exadataのソフトウェアおよびハードウェア・コンポーネントのスタックに対応した軽量で非侵入型のヘルス・チェック・フレームワークです。

Enterprise Managerは、Exadata Systemのコンポーネントおよびデータベース・インスタンスごとに、全体的なヘルス・モニタリング、自動リスク識別、問題の事前通知について、一連のコンプライアンス標準と関連する制御を提供します。

AHF EXAchkコンプライアンス標準を使用するために、Enterprise Managerプラグインは不要です。こうしたEXAchk標準は、すぐに使用できます。AHFのアップグレード時には、関連するEXAchkコンプライアンス標準が対応するバージョンに自動的に更新されます。

Exadataターゲットのコンプライアンスをモニターするには、「コンプライアンス・ダッシュボード」「エンジニアド・システム」タブを使用します。Cloud Controlデータベース・ライフサイクル・マネージメント管理者ガイドコンプライアンスの評価を参照してください。

AHF EXAchkコンプライアンス標準の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracleコンプライアンス標準リファレンスAHF EXACHKコンプライアンス標準を参照してください。

レポート

メトリックおよび診断データを表示することで、データベース・マシンまたはストレージ・サーバーのパフォーマンスをモニターするには、サポート・ワークベンチにアクセスするか、データベース・マシンのレポートと容量計画のレポートにアクセスするダッシュボードを作成します。

Exadata Storage ServerのOracleサポート・ワークベンチへのアクセス

現在のExadata Storage ServerのOracleサポート・ワークベンチにアクセスすると、Exadata Storage Serverに関連する問題とインシデントの診断データにアクセスできます。

単一のExadata Storage Serverのサポート・ワークベンチにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. Oracleサポート・ワークベンチにアクセスするExadata Storage Serverの「ターゲット」メニューから、「診断」「サポート・ワークベンチ」の順に選択します。
  2. 初めてサポート・ワークベンチに具インする場合は、最初にサポート・ワークベンチのプロパティを初期化する必要があります。初回ログイン時には、「サポート・ワークベンチ・プロパティの初期化」ウィンドウが表示されます。

    自動診断リポジトリ(ADR)ベース・パスを入力します。


    「ADRベース・パス」のスクリーン・ショットの例

    ADRベース・パスは、生成されたパッケージが保存されるエージェントに対する、ターゲット固有の書込み可能なパスです。ADRベース・パスを指定すると自動的に生成されるため、初期化中は編集できません。

    「作成」をクリックします。

  3. サポート・ワークベンチ・プロパティを初期化すると、「サポート・ワークベンチ」ページが表示され、データベース・マシンの問題が一覧表示されます。

    「サポート・ワークベンチ」ページのスクリーン・ショットの例

Oracle Analytics Serverレポートへのアクセス

Oracle Analytics Serverにアクセスし、ExadataレポートのExadata容量計画詳細Exadata vCPU使用量レポートを実行することで、Exadataポートフォリオの正常性と使用率を把握します。

  1. Exadataレポートにアクセスするには、スタンドアロンOracle Analytics Serverが必要です。Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドスタンドアロンOracle Analytics Serverを参照してください。

  2. Exadataレポートのツリーを展開します。

    次のレポートへのリンクが表示されます。

    • 容量計画詳細: Oracle Exadata Database Machineの容量計画レポート。

    • Exadata Cloud Service容量計画レポート: Oracle Exadata Cloudの容量計画レポート。『Oracle Exadata CloudのためのOracle Enterprise Manager Cloud Control』Exadata Cloud Service容量計画レポートに関する項を参照してください。

      Oracle Exadata Cloudのレポートには、Oracle Exadata Database Machineに使用される容量計画詳細レポートの該当セクションのサブセットがあります。具体的には、「構成」「グローバル・サマリー」「記憶域容量計画詳細」「CPUおよびメモリー容量計画詳細」および「IO容量計画詳細」があります。

    • Exadata vCPU使用量レポート: Exadataの合計日次vCPU使用量と、コンピュート・ノードおよび仮想ホストによる日次vCPU使用量。

  3. レポートを表示するには、レポートのリンクをクリックします。結果のレポート・ページには、PDFHTMLRTFExcelまたはPowerPointの形式でレポートを取得できるオプションがあります。

Exadata容量計画詳細

容量計画詳細レポートにより、Exadataのリソース(記憶域、CPU、メモリー、IO、ネットワークなど)の使用率と正常性を分析および可視化できます。また、今後のリソース要件の計画にも役立ちます。

リソースのモニタリングには、次のような利点があります。

  • 最適なリソースの使用: 最適な結果が得られるように、リソースのサイズと数量を微調整する際に役立ちます。
  • 費用効果: 過不足なく使用できるリソース量の経費を掛けます
  • 予測適容量計画: この構成の過去のパフォーマンスに基づいて、将来の要件に応じたリソースを計画できます
  • IT管理の改善: リソースのパフォーマンスおよび正常性パラメータに対する厳重な監視に役立ちます

Exadata Machine構成

このセクションでは、容量計画レポートが生成されるExadata Database Machineの名前が報告されます。また、この構成に関連付けられている各種ホストとそれに対応するホスト・タイプのリストも表示されます。ホスト・タイプは、データベース・ノードまたはストレージ・セルのどちらかになります。

グローバル・サマリー

このセクションでは、構成の主要メトリックが時間範囲(過去24時間過去7日間過去31日間過去365日間など)で要約されます。このレポートの後続セクションでは、同じ主要メトリックが詳細に分析されます。

「過去24時間」時間範囲のメトリックは、メトリックの収集頻度に基づいて計算されます。

「過去7日間」時間範囲のメトリックは、時間単位で集計されたデータに基づいて計算されます。

「過去31日間」および「過去365日間」の時間範囲のメトリックは、日単位で集計されたデータに基づいて計算されます。

次に、Exadata Database Machineのグローバル・サマリーの例を示します。


容量計画レポートのグローバル・サマリー

記憶域容量計画詳細

管理者は、「記憶域容量計画詳細」セクションを使用して、記憶域システムの問題を診断および解決できます。その結果として、記憶域システムのパフォーマンスだけでなく、記憶域システムに依存するアプリケーションのパフォーマンスも向上します。このセクションには、すべてのディスク・グループについて、現在および過去の記憶域領域使用量の情報が表示されます。

現在の領域使用量は、最後に収集されたデータに基づいて報告されます。次のパラメータは、ディスク・グループごとに一覧表示されます。

  • 冗長性
  • 使用率(%)
  • 合計サイズ(GB) - Raw
  • 空き領域(GB) - Raw
  • 使用済領域(GB) - Raw
  • 合計サイズ(GB) - 使用可能
  • 空き領域(GB) - 使用可能
  • 使用済領域(GB) - 使用可能

履歴レポートは、選択した時間範囲で使用可能なデータに基づいて生成されます。次のパラメータが追跡記録され、時刻(x軸)に対してy軸上に折れ線グラフで描画されます。

  • ディスク・グループ別履歴領域使用率(GB) - 使用可能
  • ディスク・グループ別履歴領域使用率(%) - 使用可能
  • 合計領域使用量履歴(GB) - Raw
  • 合計領域使用量履歴(GB) - 使用可能
  • 上位5の処理済のデータベース別の領域使用量履歴 - 日別に表示

CPUおよびメモリー容量計画詳細

CPUとメモリーの使用量は、通常の負荷時にクリティカルの制限に達しないようにします。CPUおよびメモリーの使用率は、アプリケーションのニーズ(最大使用時のCPUおよびメモリーのサイクルなど)に基づいて判断します。通常の負荷時にCPUおよびメモリーの使用率が100%になるように最適化されていると、ピーク時の負荷を処理する容量が不足します。容量と需要が一致しないことで、リソースの使用率が不適切になることがあります。

「CPUおよびメモリー容量計画詳細」セクションでは、各データベース・ノードの「CPU使用率」パラメータと「メモリー使用率」パラメータが時間範囲(過去24時間過去7日間過去31日間および過去365日間)に応じて計測され、折れ線グラフで描画されます。

次の例は、24時間の時間範囲にわたるCPU使用率メトリックを示しています。


24時間の時間範囲にわたるCPU使用率メトリック

次の例は、24時間の時間範囲にわたるメモリー使用率メトリックを示しています。


24時間の時間範囲にわたるメモリー使用率メトリック

IO容量計画詳細

「IO容量計画詳細」セクションには、選択したExadata Database Machineのすべてのストレージ・サーバーについて集計した現在および過去のIO、スループットおよびディスク使用率が表示されます。ディスクに格納されているデータの量、読取り/書込みスループット率および通常時とピーク時の需要に応じた負荷処理についての要約が示されます。このセクションは、ディスク・リソースの最適化と、今後の需要を計画するために使用します。

次に示す「セル・ディスク」および「フラッシュ」のパラメータは、時間範囲(過去24時間過去7日間過去31日間および過去365日間)に応じて計測され、折れ線グラフで描画されます。

  • 平均セル・ディスク使用率
  • 集計セル・ディスク読取りと書込みスループット
    • ディスク読取りスループット
    • ディスク読取りスループット
  • 集計セル・ディスクIOPS
    • 読取りIOPS
    • 書込みIOPS
    • 合計IOPS
  • 平均セル・ディスク負荷
  • 平均セル・ディスク・レスポンス時間
  • 平均フラッシュ使用率
  • 集計フラッシュ読取りと書込みスループット
    • フラッシュ読取りスループット
    • フラッシュ読取りスループット
  • 集計フラッシュIOPS
    • 読取りIOPS
    • 書込みIOPS
    • 合計IOPS
  • 平均フラッシュ負荷
  • 平均フラッシュ・レスポンス時間

次の例は、24時間の時間範囲にわたるフラッシュの平均使用率を示しています。


24時間の時間範囲にわたるフラッシュの平均使用率

次の例は、24時間の時間範囲にわたるセル・ディスクの各種IO容量メトリックを示しています。


24時間の時間範囲にわたるセル・ディスクのIO容量メトリック

ネットワーク容量計画

「ネットワーク容量計画」セクションには、結合(論理)インタフェースとスレーブ(物理)インタフェースのスループットが表示されます。ネットワーク結合は、1つのIPアドレスに対応している1つの論理結合インタフェースです。この論理結合インタフェースは、複数の物理ネットワーク・インタフェースを集約することで構成されています。このセクションは、多様な負荷で処理されるネットワーク・トラフィックの量を判断するために使用します。

このセクションには、結合インタフェースとスレーブ・インタフェースの送信および受信のスループット(Gb/秒単位)が計測され、時間範囲(過去24時間過去7日間過去31日間および過去365日間)にわたって描画された折れ線グラフが表示されます。

  • 送信 - 結合インタフェース
  • 受信 - 結合インタフェース
  • 送信 - スレーブ・インタフェース
  • 受信 - スレーブ・インタフェース

このセクションには、RDSプロトコル・トラフィック・メトリックは表示されません。

Exadata vCPU使用量レポート

Exadata vCPU使用量レポートは、仮想化したExadata Database MachineのvCPU使用量を追跡するために使用します。様々なペイロードのvCPU使用量を比較して、今後の要件に応じてvCPU割当てを計画します。

このレポートで使用される2つのパラメータは、Exadataターゲット名時間間隔です。このレポートは、Exadataターゲットに基づいて生成され、時間範囲(7日間30日間90日間180日間1年間2年間3年間4年間など)にわたって定義されます。デフォルトの時間範囲は、30日間です。特定の日にデータが存在しない場合、デフォルト値は0です。

レポートのサマリー: このサマリーには、選択したExadataターゲットの名前、選択した時間間隔、現在のvCPU使用量および有効な物理CPUの合計数が示されます。最後の2つの値は、各仮想マシンの現在のすべての値を合算したものです。

次のメトリックは、特定のデータベース・マシンについてのレポートで生成されます。

合計日次vCPU使用量

合計vCPU使用量は、選択した時間間隔に基づいて報告されます。たとえば、30日間を選択した場合は、現在の日付を含む30日間のデータが報告されます。Exadataターゲット、コンピュート・ノード、ホストなどの詳細は、Exadataターゲット名とターゲット・アソシエーションの関係から取得されます。CPU数は、履歴のホスト構成メトリックから取得されます。1日のうち、vCPU数の大きい値のみが、日次CPU数に使用されます。全体として、CPU数は仮想ホストによって毎日集計されます。次に、90日間の時間間隔にわたって合計vCPU使用量を表示するグラフを示します。


合計vCPU使用量のグラフ

次に、7日間の時間間隔にわたる合計vCPU使用量の表を示します。


合計vCPU使用量の表

コンピューティング・ノードおよび仮想ホストによる日次vCPU使用量

この表は、合計vCPU使用量の表に似ていますが、集計がありません。このセクションには、コンピュート・ノードとホストごとにグループ化されたデータが表示されます。

次に、リストされたコンピュート・ノードとそのホストの日次vCPU使用量を示します。


日次vCPU使用量の表

Oracle Exadata Database Machineダッシュボードの作成

Database Machineダッシュボードを作成して、Database Machineシステムとそのサブコンポーネント、およびDatabase Machineに存在するすべてのデータベース・システム・コンポーネントのパフォーマンスと使用状況のメトリックをモニターできます。

Exadata Database Machineダッシュボードの作成
  1. Enterprise Managerにログインします。
  2. Enterprise Managerホームページで、「エンタープライズ」メニューをクリックします。「ジョブ」サブメニューを選択してから、「ライブラリ」を選択します。
  3. 「ライブラリ・ジョブの作成」オプションの横にあるドロップダウン・メニューから、「データベース・マシン・サービス・ダッシュボード」を選択します。
  4. 「実行」をクリックします。
  5. ジョブの名前(たとえば、CREATE_DBM_DASHBOARD_1)を入力します。
  6. 「追加」をクリックして、DBMachineターゲットを選択します。追加後、この横にあるチェック・ボックスをクリックして、ターゲットが選択されていることを確認します。複数のDBMachineを選択できることと、それぞれにダッシュボード・レポートが作成される点に注意してください。
  7. 「パラメータ」タブをクリックします。

    ドロップダウンに、次の3つのオプションがあります。

    • 新規レポートの場合、「作成」を選択します。

    • 既存のレポートを新規コンポーネントで更新する場合、「更新」を選択します。

    • 以前に実行した作成ジョブで作成されたサービスを削除する場合、「クリーンアップ」を選択します。

  8. 最後に、「ライブラリに保存」をクリックしてジョブを保存します。

    ジョブが正常に作成されたことを示すメッセージと、実行中のジョブへのリンクが表示されます。

    ジョブに対応するリンクをクリックすると、ジョブをモニターできます。

  9. 「ジョブ・ライブラリ」ページからジョブを実行するには、新しく作成したジョブを選択して「発行」をクリックします。これによりジョブが開き、実行先のターゲットを選択できるようになります。適切なターゲットを選択して「発行」をクリックします。
すべてのDatabase Machineレポートの検索

すべてのDatabase Machineレポートを検索するには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Managerにログインします。
  2. Enterprise Managerホームページで、「エンタープライズ」メニューをクリックします。「レポート」「情報パブリッシャ・レポート」を選択します。
  3. レポート名を検索します。ダッシュボード・レポート名、各Database Machineに1つずつ、次の形式で表示されます。
    [DBMachine Name]_DASHBOARD_REPORT
    
  4. レポートをクリックして、ダッシュボード・レポートを表示します。
レポートをパブリックにする方法

生成されたレポートには作成したEnterprise Managerユーザーのみがアクセスできます。レポートをパブリックにするには、次の手順を実行します。

  1. 前述のステップの実行後に表示される情報パブリッシャ・レポートのリストから、ダッシュボード・レポートを選択します。
  2. 「編集」をクリックします。
  3. 「一般」タブの「権限」で、「レポート所有者のターゲット権限を使用してレポートを実行」オプションを選択します。
  4. 「アクセス」タブをクリックします。
  5. 「Enterprise Managerにログインせずに表示可能」オプションを選択します。
  6. 「OK」をクリックします。