Linux、UNIXまたはmacOSでのインストール環境およびインスタンスの管理

次の各トピックでは、Linux、UNIXまたはmacOSホストでのインストール環境およびインスタンスの管理の概要について説明します。

インストール環境の管理:

インスタンスの管理

Linux、UNIXまたはmacOSでのインストール環境の作成

インスタンス管理者は、ディストリビューションを解凍してインストール環境を作成します。ディストリビューションの詳細は、ディストリビューション・メディアを参照してください。Linux/UNIX 64ビットのホストの詳細は、Linux/UNIXでのインストール環境の作成を参照してください。macOSまたはLinux 32ビットのホストの詳細は、TimesTenクライアント・インストール環境の作成を参照してください。

インスタンス管理者は、インストール後にttInstallationCheckユーティリティを実行し、インストール環境に予期されているコンテンツおよび権限があることを検証できます。Linux/UNIX 64ビットのホストの詳細は、Linux/UNIXでのインストール環境の検証を参照してください。macOSまたはLinux 32ビットのホストの詳細は、クライアント・インストール環境の検証を参照してください。

Linux、UNIXまたはmacOSでのインストール環境の削除

インストール環境を作成したインスタンス管理者は、インストール環境を削除できる唯一のユーザーです。インストール環境を削除するには、インストール・ツリー(インストール環境内のファイルとディレクトリ)を手動で削除します。

Linux/UNIX 64ビットのホストの詳細は、Linux/UNIXでのインストール環境の削除を参照してください。

macOSまたはLinux 32ビットのホストの詳細は、TimesTenクライアント・インストール環境の削除を参照してください。

LinuxまたはUNIXでのインストール環境のコピー

インストール環境は読取り専用で不変であるため、(ZIPなどのツールを使用して)インストール環境を圧縮し、別のホストにコピーし、解凍できます。ファイル権限が維持され、ファイルがコピーされているかぎり、コピーされたインストール環境は有効です。ttInstallationCheckユーティリティを使用して、インストール環境を検証できます。詳細は、Linux/UNIXでのインストール環境のコピーを参照してください。

Linux、UNIXまたはmacOSでのインスタンスの作成

(ディストリビューションを解凍して)インストール環境を作成したインスタンス管理者は、インスタンスを作成できる唯一のユーザーです。インスタンス管理者は、インストール・ディレクトリ・ツリーの/bin領域(installation_dir/tt22.1.1.29.0/bin)にあるttInstanceCreateユーティリティを実行することでインスタンスを作成します。

インスタンス管理者は、-clientonlyオプションを指定してttInstanceCreateを実行し、クライアントのみのインスタンスを作成します。(macOSまたはLinux 32ビットのホストでは、-clientonlyオプションは必要ありません。)TimesTenインスタンスの詳細は、TimesTenインスタンスを参照してください。

ttInstanceCreateユーティリティでは、インスタンスの作成、インスタンス・ホーム・ディレクトリの作成、インスタンス・ホーム・ディレクトリに対する権限の設定、およびディレクトリへの適切なファイルの移入が行われます。インスタンス・ホーム・ディレクトリの詳細は、インスタンス・ホームを参照してください。

Linux/UNIX 64ビットのホストの場合、ttInstanceCreateユーティリティおよびインスタンスの作成手順の詳細は、Linux/UNIXでのインスタンスの作成: 基本を参照してください。

macOSまたはLinux 32ビットのホストの詳細は、TimesTenクライアント・インスタンスの作成を参照してください。

Linux、UNIXまたはmacOSでのインスタンスの変更

インストール環境およびインスタンスを作成したインスタンス管理者は、インスタンスを変更できる唯一のユーザーです。インスタンス管理者は、timesten_homeディレクトリの/bin領域にあるttInstanceModifyユーティリティを実行してインスタンスを変更します。このディレクトリの詳細は、インスタンス・ホームを参照してください。

インスタンス管理者は、ttInstanceModifyユーティリティを対話形式で実行するか、サポートされているオプションを指定して実行できます。Linux/UNIX 64ビットのホストの場合、ttInstanceModifyユーティリティおよびインスタンスの変更手順の詳細は、Linux/UNIXでのインスタンスの変更を参照してください。macOSまたはLinux 32ビットのホストの詳細は、TimesTenクライアント・インスタンスの変更を参照してください。

インスタンス管理者は、インスタンスの構成ファイルを変更してインスタンスの属性を変更することもできます。このファイルの詳細は、インスタンスの構成ファイル(timesten.conf)を参照してください。Oracle TimesTen In-Memory DatabaseリファレンスTimesTenインスタンスの構成ファイルも参照してください。

Linux、UNIXまたはmacOSでのインスタンスのアップグレードまたはダウングレード

インスタンスは、TimesTenのあるパッチ・リリースからそれ以降のパッチ・リリースにアップグレードできます。インスタンスは、あるパッチ・リリースからそれ以前のパッチ・リリースにダウングレードすることもできます。アップグレードとダウングレードは、単一のメジャー・リリース内でのみ可能です(たとえば、22.1.w.x.0から22.1.y.z.0)。

インストール環境およびインスタンスを作成したインスタンス管理者は、インスタンスをアップグレードまたはダウングレードできる唯一のユーザーです。インスタンス管理者は、timesten_homeディレクトリの/bin領域にあるttInstanceModifyユーティリティを実行して、インスタンスをアップグレードまたはダウングレードします。このディレクトリの詳細は、インスタンス・ホームを参照してください。

インスタンスをアップグレードまたはダウングレードする手順では、インスタンスを別のインストール環境に関連付けます。インスタンス管理者は、-installオプションを指定してttInstanceModifyユーティリティを実行し、これを行います。

Linux/UNIX 64ビットのホストの場合、ttInstanceModifyユーティリティの詳細は、Linux/UNIXでのインスタンスの変更、およびインスタンスを別のインストール環境に関連付ける手順の詳細は、別のインストール環境へのインスタンスの関連付け(アップグレードまたはダウングレード)を参照してください。

macOSまたはLinux 32ビットのホストの詳細は、TimesTenクライアント・インスタンスの変更を参照してください。

Linux、UNIXまたはmacOSでのインスタンスの削除

インストール環境およびインスタンスを作成したインスタンス管理者は、インスタンスを削除(破棄)できる唯一のユーザーです。インスタンス管理者は、インストール・ディレクトリ・ツリーの/bin領域(installation_dir/tt22.1.1.29.0/bin)にあるttInstanceDestroyユーティリティを実行することでインスタンスを破棄します。

破棄するインスタンスは、TIMESTEN_HOME環境変数の設定に基づいて判断されます。この環境変数およびその設定方法の詳細は、環境変数を参照してください。

Linux/UNIX 64ビットのホストの場合、ttInstanceDestroyユーティリティおよびインスタンスの変更手順の詳細は、Linux/UNIXでのインスタンスの破棄を参照してください。

macOSまたはLinux 32ビットのホストの詳細は、TimesTenクライアント・インスタンスの破棄を参照してください。