AHFリリース24.1

Oracle Auto Service Request (ASR)クライアント・ログを収集するオプション

AHF 24.1以降、Oracle Trace File Analyzerは、/var/opt/asrmanager/log/にあるOracle Auto Service Request (ASR)クライアントのログを収集します。これらのログを収集すると、Oracle Database Appliance (ODA)でのASR関連の障害をトリアージできます。

新しい-asrまたは既存の-odaコンポーネントを使用して、ASRログ・ファイルを収集します。次に例を示します:

tfactl diagcollect -asr

または

tfactl diagcollect -oda

関連トピック

AHF出力収集の改善

tfactl print collections -jsonコマンドに、特定の収集IDについての収集の詳細を表示する新しいオプション-idが追加されました。

tfactl print collections -id <collection ID> -json
tfactl print collections -id 20240104010433stbm000004-vm18 -json
[
    {
        “CollectionId”: “20240104010433stbm000004-vm18",
        “InitiatedNode”: “stbm000004-vm18",
        “CollectionType”: “Manual Collection”,
        “RequestUser”: “root”,
        “NodeList”: “[stbm000004-vm17, stbm000004-vm18]“,
        “StartTime”: “2024-01-04T00:04:30.000-0600",
        “EndTime”: “2024-01-04T01:04:30.000-0600",
        “ComponentList”: “[omsi, emagent, acfs, asmproxy, sosreport, crsclient,
emagenti, oms, qos, dbwlm, ocm, cha, cfgtools, afd, avs, dbclient, rdbms, cvu,
os, crs, syslens, hami, em, chmos, goldengate, asmio, dataguard, install,
compliance, tns, asm, rhp, emplugins, wls]“,
        “UploadStatus”: “FAILED”,
        “CollectionStatus”: “COMPLETED”,
        “NodeCollection”: [
            {
                “Host”: “stbm000004-vm18”,
                “Tag”:
“/u01/app/giusr/oracle.ahf/data/repository/collection_Thu_Jan_04_01_04_37_CST_2024_node_all/“,
                “ZipFileName”:
“/u01/app/giusr/oracle.ahf/data/repository/collection_Thu_Jan_04_01_04_37_CST_2024_node_all/stbm000004-vm18.tfa_Thu_Jan_04_01_04_36_CST_2024.zip”,
                “ZipFileSize”: “38896",
                “CollectionTime”: “183",
                “CheckSum”:
“d882835fe5bcee4b8d5381b59572f2b75dc7499ddf3adf5771e3ea75fa39e975",
                “checksum_algo”: “sha256"
            },
            {
                “Host”: “stbm000004-vm17",
                “Tag”:
“/u01/app/giusr/oracle.ahf/data/repository/collection_Thu_Jan_04_01_04_37_CST_2024_node_all/“,
                “ZipFileName”:
“/u01/app/giusr/oracle.ahf/data/repository/collection_Thu_Jan_04_01_04_37_CST_2024_node_all/stbm000004-vm17.tfa_Thu_Jan_04_01_04_36_CST_2024.zip”,
                “ZipFileSize”: “42759",
                “CollectionTime”: “186",
                “CheckSum”:
“b090611f11e94814782b12f798e60ef0e054fbad47e94d950a3a24c698a79986",
                “checksum_algo”: “sha256"
            }
        ]
    }
]

関連トピック

Oracle OrachkおよびOracle Exachk差分レポートの拡張機能

「Configurations Comparison」セクションで、異なる値を持つと想定される特定のパラメータが「Common Configs」表にレポートされるようになりました。

関連トピック

AIXおよびSolarisプラットフォーム向けの最終リリース

AHFで最終リリースが発表されているため、いくつかの古いオペレーティング・システムは、使用可能期間が終了に近づいています。

AHF 23.8.1は、次の最終リリースになります:

  • AIX 7.1
  • Solaris 11.3

この最終リリースは引き続きこれらのプラットフォームでサポートされますが、将来のAHFリリースでは、これらのオペレーティング・システム・バージョンがサポートされません。

詳細は、「サポートが終了したプラットフォーム」を参照してください。

Oracle RAC拡張クラスタのコンプライアンス・チェック

AHFは、Oracle RAC拡張クラスタに対してコンプライアンス・チェックを実行するサポートを追加しています。

Oracle RAC拡張クラスタは、サイトと呼ばれる複数の場所にあるノードで構成されます。

Oracleスタンドアロン・クラスタをデプロイする場合、そのクラスタをOracle RAC拡張クラスタとして構成することもできます。1つのOracle RACクラスタは、それぞれ独自のストレージを備えた、地理的に離れた2つ以上のサイトに拡張できます。サイトのいずれかに障害が発生すると、他のサイトがアクティブ・スタンバイとして機能します。

AHFでコンプライアンス・チェックを実行し、RAC拡張クラスタの構成を検証できるようになりました。これらのチェックは、次のコマンドで実行できます:

ahfctl compliance -includeprofile extended

詳細は、「Oracle拡張クラスタについて」を参照してください。

イベント発生理由の説明に役立つインサイト

AHFインサイトでは、重要なイベントにドリルダウンして、CPUとI/Oの統計を表示し、イベントが発生した理由のコンテキストを提供できるようになりました。

AHFインサイトの「Operating System Analysis」->「Report」->「Summary Timeline」には、いつ問題が発生したかが表示され、データベースの起動や停止などのライフサイクル・イベントのタイミングと関連付けられます。

「Summary Timeline」が拡張され、「Major Events」セクションにCPUメトリックやI/O OSメトリックなどの有用なコンテキスト・データが含まれるようになりました。

この追加により、AHFインサイトには、何がいつ発生したかでなく、その理由も表示されるようになりました。

関連トピック

インサイト・タイムラインによる問題の分析と解決の簡易化

AHFインサイト・タイムラインのチャートと表によって、時間範囲を動的に調整し、結果をプレーン・テキストとしてコピーできるようになりました。

AHFインサイトの「Timeline」チャートは、関心のあるイベントのみに注目するようにズームできます。次のイベント表は、チャートのズームに基づいて動的にフィルタリングできるようになりました。フィルタリングされたイベント表からすべてをプレーン・テキストとして取得する新しいコピー・ボタンにより、問題イベントの分析とドキュメント化が非常に簡単になりました。

関連トピック

ディスク領域の問題に関するインサイト

AHFインサイトには、検出されたディスク領域の問題の数と、その使用状況に基づいて色分けしたディスクが表示されます。

AHFインサイトの「Home」ダッシュボードで、検出されたディスク領域の問題の数を示す「Space Analysis」パネルが強調表示されるようになりました。領域分析レポートにドリルダウンすると、すべてのディスクの使用状況を新しく色分けしたビューが表示されます。

これにより、ディスク領域使用状況の問題を迅速かつ簡単に検出し、理解できます。

関連トピック

最新のPythonおよびJavaサード・パーティ

AHFは、Common Vulnerabilities and Exposures (CVE)を修正するために、PythonおよびJavaのサード・パーティ・ソフトウェアのバージョンをアップグレードしました。

AHF 24.1では、PythonとJavaの両方で多数のサード・パーティ・ライブラリのバージョンをアップグレードしました。次のCVEがすべて修正されています:

詳細は、「サード・パーティ・ライセンス情報」を参照してください。

非推奨になったOracle Trace File Analyzerマスキング機能

リリース24.1ではtfactl set redact=mask|sanitizeは非推奨です

Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック

リリース24.1には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが含まれています。

Oracle Orachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

  • ループバック・インタフェースMTUサイズの検証

Oracle Exachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

  • Exadataの重要な問題EX83
  • Exadataの重要な問題EX84

すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください: