AHFリリース23.11

アップグレードされたJavaバージョン

AHF 23.11.0は、Javaバージョン11.0.21に付属しています。

オペレーティング・システムおよびデータベースのパラメータの値を表示するオプション

AHF 23.11には、指定したオペレーティング・システムおよびデータベース・パラメータの値を表示する新しいコマンド・オプションtfactl paramが含まれています。

ノート:

tfactl run paramは、将来のリリースで非推奨になります。tfactl paramに置き換えられます。
詳細は、次を参照してください。
  • tfactl run
  • tfactl param

関連トピック

データベース異常アドバイザ

AHFインサイトには、データベースの異常、その原因および推奨される処置を示すデータベース異常アドバイザが追加されています。

AHFは、データベースの異常を検出し、その原因と修正処理を識別します。これは、新しいデータベース異常アドバイザのAHFインサイトで使用可能になりました。

データベース異常アドバイザには、ホストおよびデータベース・インスタンスにおける異常のサマリー・タイムラインが表示されます。結果をドリルダウンすると、原因と推奨される処置を理解できます。

データベース異常アドバイザとその推奨事項を表示するには、ahf analysis create --type insightsを実行し、結果のレポートを開いて「Database Anomalies Advisor」をクリックします。

Oracle Linux 9のAHFサポート

AHFでは、Intel-64/AMD-64 (x86_64)とArm (aarch64)の両方でOL9のサポートが追加されています

Oracle Linuxは、アプリケーションの開発およびデプロイのために最適化されたセキュアなオペレーティング環境です。Oracle Linux 9では、カーネル、パフォーマンスおよびセキュリティの機能が拡張されています。

AHFは、Intel-64/AMD-64 (x86_64)およびArm (aarch64)の両方のOracle Linux 9でサポートされるようになりました。

詳細は、「Oracle Linux 9の一般提供の発表」を参照してください。

診断先のAHFインサイト領域使用状況分析

リリース23.11では、「Disk Utilization」および「Diagnostice Space Usage」データをビジュアル形式および表形式でレンダリングする新しいセクション「Space Analysis」が追加されました。

ディレクトリとファイルに消費されるディレクトリ構造および領域は、すべての診断ディレクトリおよびノードでビジュアル形式とツリー形式で表示できます。

関連トピック

Exawatcherデータからのインサイトの取得

AHFインサイトにExawatcherデータが含まれるようになりました。

ExawatcherはExadata固有のツールであり、Exadataストレージ・セルからパフォーマンス・データを収集します。以前は、AHFインサイトでExawatcherデータは使用できませんでした。

AHFインサイトには、他のすべての診断データと同じように、簡単に検索できるインタフェースにExawatcherデータが含まれるようになりました。

インサイト・タイムラインへのパッチ情報の組込み

AHFインサイト・タイムラインに、パッチを適用したタイミングの詳細が含まれるようになりました。

AHFインサイトを使用すると、システム全体を俯瞰して問題を把握し、さらにドリルダウンして根本原因と解決方法を見出すことができます。

問題をトリアージする場合、パッチがいつ適用されたかを理解しておくと便利です。

AHFインサイト・タイムラインに、新しいパッチがいつ適用されたかを示すデータ・ポイントが表示されるようになりました。さらに、他のいくつかのユーザビリティが改善されました:

  • タイムラインはデータベース・ファセット形式で表示できます。
  • オペレーティング・システムの問題データは、「Report」セクションの表で小数点以下2桁に四捨五入されています。
  • ドロップダウン選択のノード名はアルファベット順にソートされます。