AHFリリース23.10

exadcliユーティリティの使用によるゲストVM (domU)のセル・メトリック・データの収集

exadcliでは、1つのExaCLIコマンドを発行して複数のリモート・ノードで実行できます。リモート・ノードは、そのホスト名またはIPアドレスで参照します。

詳細は、「exadcliユーティリティの使用によるゲストVM (domU)のセル・メトリック・データの収集」を参照してください。

診断をアップロードするカスタム・ポートを設定するためのオプション

AHF 23.10以降では、ahfctl setuploadパラメータの設定中にカスタム・ポートを構成できます。

ポートを指定しなかった場合は、デフォルトで443が使用されます。ポート番号は、0から65353までの範囲で設定できます。

AHFコンプライアンス・チェックの実行中にプロファイルを含めるためのオプション

AHF 23.10以降では、-includeprofileでプロファイルのカンマ区切りリストを指定してプロファイル固有のチェックを既存のチェック・リストに追加できます。

ahfctl compliance -includeprofile profile1, profile2...

orachk -includeprofile profile1, profile2...

exachk -includeprofile profile1, profile2...

ノート:

次のことはできません。

  • -includeprofileオプションと-profileオプションを一緒に使用する
  • -includeprofileオプションと-excludeprofileオプションを一緒に使用する

-profileオプションを使用してプロファイルのカンマ区切りリストを指定し、指定したプロファイル内のチェックのみを実行します。

-excludeprofileオプションを使用して、コンプライアンス・チェック実行から除外するプロファイルのカンマ区切りリストを指定します。

AHFインサイトでのより長い収集間隔のサポート

23.10以降では、12時間の期間についてインサイト・レポートを生成できます。

また、「Operating System Issues」セクションが改善されました。これで、問題のある時間範囲内のデータを、より多くのデータ・ポイントがあるプロットで表示できるようになります。

問題のある時間範囲は、読取り間隔が次のようになります。
  • 1分より短い範囲の場合は5秒
  • 1分より長い範囲の場合は30秒

「Operating System Issues」セクションでのプロットのデータ・ポイントの数は、レポート生成にかかる時間を最適にするために動的に決まります。

4時間より長い時間範囲の場合のデータ・ポイントは削減され、読取り間隔が次のようになります。
  • 4時間までの間隔の場合は1分
  • 4時間より長く12時間より短い間隔の場合は3分
  • 12時間より長い間隔の場合は5分。

AHFインサイトのユーザー・エクスペリエンスの向上

「Operating System Issues」セクションにある「Report」タブは、シームレスなエクスペリエンスを提供するために改良されました。

「Report」ビューでは、結果をドロップダウン形式で、全画面表示のワイドスクリーンで確認できます。

次のことが可能です。
  • 「Summary Timeline」ガント・チャート内のサブプロットでイベント情報を表示します
  • ビジュアル形式の問題検出結果の下にある表内でランク上位メトリックを確認します
  • 問題検出結果に関連付けられているメトリックをビジュアル形式で表示します
  • 「Problematic Snapshots」セクションで、問題のある特定時点でのシステムの詳細な状態にドリルダウンします。問題固有のシステム・スナップショットは、問題タイムスタンプ順でドロップダウンに編成されています。

古いプラットフォーム向けのAHFの最終リリース

AHFで最終リリースが発表されているため、いくつかの古いオペレーティング・システムは、使用可能期間が終了に近づいています。

詳細は、「サポートが終了したプラットフォーム」を参照してください。

新しいGoldenGate診断収集コンポーネント

AHFのdiagcollectに、GoldenGate用の新しいコンポーネントが含まれるようになりました。

AHFには、以前から、SRDC(サービス・リクエスト・データ収集)を介してGoldenGate診断を収集する機能がありました。しかしながら、そのGoldenGateのSRDCでは、時間枠に関係なくログが収集され、ファイル・パターンに一致するすべてのファイルがコピーされていました。その結果、診断に必要ない余分なログが収集されていました。

GoldenGateが新しいdiagcollectコンポーネントとして追加されたことで、AHFでGoldenGateディレクトリを検出し、それらのファイルのインベントリを作成し、それをBDBに格納できるようになりました。これにより、時間枠に基づいて収集できるようになったため、必要なログ収集のみになり、診断収集がより迅速かつ小規模になります。

goldengateコンポーネントを使用するには、次を実行します。
tfactl diagcollect -goldengate -last 1h -noclassify

Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック

リリース23.10には、次のような、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェックが含まれています。

Oracle OrachkOracle Exachkの両方に共通するベスト・プラクティス・チェック

Oracle Orachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

Oracle Exachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

  • Oracle High Availability Service自動起動構成
  • Exadata重要問題チェックEX80
  • Exadata重要問題チェックEX81
  • Exadata重要問題チェックEX82
  • Exadata重要問題チェックDB52
  • データベース・ホームの非アクティブ・パッチ数の確認
  • Grid Infrastructureホームの非アクティブ・パッチ数の確認

すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください: