3.10.2.5.8 OGC WMSデータセットの時空間データの視覚化

時空間データを含むOGC WMSデータセットを視覚化できます。

次の手順では、このようなデータセットの時空間を有効にしており、「アクティブ・プロジェクト」ページでデータセットがすでにプロジェクトに追加されていることを前提としています。詳細は、「OGC WMSデータセットの時空間の構成」を参照してください。
  1. 「アクティブ・プロジェクト」ページの左ペインで、「ビジュアライゼーション」タブをクリックします。
    様々なビジュアライゼーション・オプションがリスト表示されます。
  2. リストから「マップ」をクリックして右側のビジュアライゼーション・ウィンドウにドラッグし、マップ・ビジュアライゼーションを作成します。
    データ・ビジュアライゼーション・レイヤーがない、デフォルトのベースマップが表示されます。
  3. 「アクティブ・プロジェクト」ページの左ペインで、「データ」タブをクリックします。
    プロジェクトにロードされているすべてのデータセットがリスト表示されます。
  4. リストから目的の時空間データセットをクリックして右側のマップ・ビューにドラッグします。
    マップ上に単一のマップ・レイヤーが作成されます。
  5. マップ・ツール・バーの設定アイコンをクリックします。
  6. 「タイムラインの表示」トグルをONに切り替え、「OK」をクリックします。
    Cesiumタイムライン・ウィジェットは、マップ・ビジュアライゼーション・キャンバスの下部に表示されます。ただし、この段階ではタイムラインは動作していません。
  7. 「レイヤー」リストの「データ」タブで、マップ・レイヤーに対して「メニュー」アイコンをクリックし、「タイムラインに追加」を選択します。
    タイムラインにマップ・レイヤーが追加されます。この時点で、タイムラインはタイムライン・イベントをリスニングしていますが、まだ動作していません。
  8. マップ・レイヤーのコンテキスト・メニューから、「アニメーションの構成」を選択します。
    次のように、アニメーション構成ダイアログが開きます:

    図3-64 WMSデータセットのアニメーションの構成

    図3-64の説明が続きます
    「図3-64 WMSデータセットのアニメーションの構成」の説明
  9. 「自動データセット・リフレッシュに基づいてレイヤーをアニメーション化」をオンにします。
    データセットは、Cesiumクロック・イベントによってアニメーション表示されます。
    データセットは、WMSサービスをポーリングすることで、Cesiumクロックの現在時刻での時間値に応じたイメージをフェッチします。

    図3-65 時空間データによるWMSデータセットの視覚化

    図3-65の説明が続きます
    「図3-65 時空間データによるWMSデータセットの視覚化」の説明
  10. バックエンドからのデータ・リフレッシュの頻度を指定するには、「自動リフレッシュ間の時間」を指定します。この構成により、時間アニメーションの滑らかさと速度も決まります。
    また、次の点にも注意してください。
    • Spatial Studioは、WMSデータセットの2 secondsのデフォルト値を表示します。有効なリフレッシュ率は、それぞれのWMSサービスからイメージをフェッチする速さによって異なります。経験上、WMSデータの場合は、データ変更率を2秒未満にするとイメージの取得とタイルのリフレッシュが間に合わなくなります。それにより、新しいリフレッシュの前にイメージのロードが不完全になることや、ビジュアライゼーションがリフレッシュ状態でスタックしてしまうことがあります。
    • Cesiumクロックの現在時刻がpreviousRefreshTime + x seconds (または別の時間単位)より小さい場合、このパラメータによりタイムラインからのすべての刻時イベントが無視されます。たとえば、データセットが30秒ごとにリフレッシュされるようになっている場合は、この値を「自動リフレッシュ間の時間」で構成することで、すべてのレイヤーに対してCesiumクロックが刻時イベントをスローし続けていても、このレイヤーはそのようなイベントを無視するようになります。
  11. 「時間単位」を指定します。
  12. オプションで、タイムライン設定からカスタムの開始時間停止時間乗数などを選択します。Cesiumタイムライン・コントロールを使用して、現在時刻のポインタを別の時間枠にスライドさせることもできます。

    ノート:

    「タイムラインを範囲にズーム」は、OGC WMSデータセットに対して無効にされています。これは、各WMSデータセットが複数のイメージ・レイヤーで構成されていることがあり、そうしたレイヤーのいずれかに自動的に時間範囲を選択すると不正確になるためです。そのため、Cesiumタイムライン設定(「Cesiumタイムライン設定の構成」を参照)を使用して、アニメーション化する特定のイメージ・レイヤー用のタイムラインの適切な範囲を手動で設定します。
  13. オプションで、マップ・レイヤーによるCesiumタイムラインのリスニングを停止する場合は、マップ・レイヤーのコンテキスト・メニューで「タイムラインから削除」を選択します。