資材ピックの考慮事項

「作業実行」作業領域で予定済プロセス「作業オーダーの資材のピック」を開始すると、在庫で移動要求が作成されます。これにより、製造現場で開始する必要があるリリース済ステータスの作業オーダーに直接出庫される、または生産の際に資材が使用可能な場所から搬送先保管場所に移動される資材の異動明細が作成されます。その際にいくつかの点を考慮する必要があります。

これらは次のとおりです。

作業オーダー・ステータスの変更

作業オーダー・ステータスがリリース済から取消済、クローズ済または未リリースに変更される際には、次の点を考慮する必要があります。

オープン移動要求がある場合、その移動要求明細は取り消されます。
移動要求明細がピック確認されると、配賦済およびピック数量は戻し処理できません。

Oracle Manufacturingが倉庫管理システムと統合されている場合、倉庫管理システムにオープン移動リクエストが存在するときに、作業オーダーのステータスを取消済、クローズ済および未リリースに変更することはできません。

作業オーダー数量の変更

作業オーダー数量が変更される際には、次の点を考慮する必要があります。

作業オーダー数量が増加した場合、作業オーダーが更新され、資材の増加は次のピック・リリース処理で考慮されます。
作業オーダー数量が減少した場合、減少後の作業オーダー数量が出庫済資材数量より少ないということはないため、資材数量に影響はありません。作業オーダーのオープン移動要求について通知されます。

Oracle Manufacturingが倉庫管理システムと統合されている場合、倉庫管理システムにオープン移動リクエストが存在する場合、作業オーダー数量を減らすことはできません。

作業オーダー資材数量の変更

作業オーダーの資材数量が変更される際には、次の点を考慮する必要があります。

作業オーダー資材数量が増加した場合、資材数量の増加は次のピック・リリース処理で考慮されます。
作業オーダー資材数量が減少した場合、減少後の作業オーダー資材数量が出庫済資材数量より少ないということはないため、資材数量に影響はありません。作業オーダー資材のオープン移動要求について通知されます。
作業オーダー資材が削除されると、数量は0またはマイナスに更新され、オープン移動要求明細がある場合は取り消されます。

ノート: 資材数量がマイナスに更新されるのは、再加工および変換作業オーダーの場合のみです。

Oracle Manufacturingが倉庫管理システムと統合されている場合、倉庫管理システムにオープン移動リクエストが存在するときに、作業オーダー資材数量を削減したり、供給タイプを変更することはできません。

移動要求ステータスの変更

移動要求のステータスが変更される際には、次の点を考慮する必要があります。

移動オーダーが取り消された場合、移動される数量が更新されます。
移動オーダーがクローズされた場合、移動される数量が更新されます。
移動オーダーが一部ピックされた場合、移動される数量が更新されます。

ノート: 移動要求明細に対応する作業オーダー資材はピック・リリースに適しています。

移動要求数量の変更

移動要求数量が変更される際には、次の点を考慮する必要があります。

超過ピッキングは許可されていないため、移動要求数量を増やすことはできません。
ピック数量が減少した場合、作業オーダー資材が減少後の数だけ配賦され、資材の残高数量は次のピック・リリース処理で考慮されます。