データベースの事前のチューニング

この項ではデータベースの定期的なチューニングに必要な事前のステップをリストして説明します。これらのステップは、Oracle Databaseの日常的なメンテナンスの一部として実行してください。チューニング・プロセスは、パフォーマンスの目標に達するか、他の制約により不可能になるまで繰り返します。

データベースの事前チューニングするには:

  1. 「データベースのパフォーマンスの自動監視」の説明に従って、ADDMの検出結果を確認します。

    ADDMは、データベースで検出されるパフォーマンスにおける一般的な問題のほとんどが含まれるデータベースに関するパフォーマンスの問題を自動的に検出し、報告します。結果は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)のデータベースのホームページにADDMの検出結果として表示されます。これらの結果を確認することにより、注意が必要なパフォーマンスの問題を迅速に識別することが可能となります。

  2. 「データベースのパフォーマンスの自動監視」の説明に従って、ADDMの検出結果を確認します。

    ADDMの結果により、パフォーマンスの問題の影響を軽減する推奨事項のリストが得られます。推奨事項の実装により、推奨された変更が適用されデータベースのパフォーマンスが改善されます。

  3. 「データベースのパフォーマンスのリアルタイムの監視」の説明に従って、データベースのパフォーマンスの問題をリアルタイムで監視します。

    Cloud Controlのパフォーマンス・ページでは、リアルタイムのパフォーマンスの問題を識別し、対応できます。適切なページにドリルダウンすると、次のADDM分析の実行を待つことなく、リアルタイムでデータベースのパフォーマンスの問題を識別および解決できます。

  4. 「パフォーマンス・アラートの監視」の説明に従って、パフォーマンスに関連するアラートに対応します。

    Cloud Controlのデータベースのホームページでは、データベースによって生成されたパフォーマンス関連のアラートが表示されます。通常は、これらのアラートが示す問題を解決することで、データベースのパフォーマンスが向上します。

  5. 変更によって期待した結果が得られたことを検証します。また、ユーザーに対するデータベースのパフォーマンスが向上したかどうかを確認します。