データベースの事後チューニング

この項では、ユーザー・フィードバックに基づいたデータベースのチューニングに必要なステップをリストして説明します。このチューニングの手順は事後と考えられます。ユーザーによりパフォーマンスの問題がレポートされたときに、この手順を定期的に実行します。

データベースの事後チューニングするには:

  1. パフォーマンスの問題がユーザーから報告された場合、「データベースのパフォーマンスの手動監視」の説明に従ってADDMを手動で実行し、現在のデータベースのパフォーマンスおよびパフォーマンスの履歴を診断します。

    この方法で、次のADDM分析の前に現在のデータベースのパフォーマンスを分析したり、システムの定期的な監視を行っていないときに過去のデータベースのパフォーマンスを分析することができます。

  2. 「一時的なパフォーマンスの問題の解決」の説明に従って、一時的なパフォーマンスの問題を解決します。

    アクティブ・セッション履歴(ASH)レポートでは、短期間でADDM分析に表示されないデータベースの一時的なパフォーマンスの問題を分析できます。

  3. 「時間の経過によるパフォーマンスの低下」の説明に従って、時間が経つにつれパフォーマンスが低下する問題を解決します。

    自動ワークロード・リポジトリ(AWR)期間の比較レポートで、2つの期間のデータベースのパフォーマンスを比較でき、特定の期間から他の期間にかけて発生するパフォーマンスの低下を解決します。

  4. 行った変更によって期待した結果が得られたことを検証します。また、ユーザーに対するデータベースのパフォーマンスが向上したかどうかを確認します。

  5. パフォーマンスの目標に達するか、他の制約により不可能になるまでこれらのステップを繰り返します。