コピーの保証

記憶域管理のポイントとなる質問は、古いバックアップをテープまたはクラウドにコピーする方が、新しいバックアップまたはREDOを受け入れるより重要かということです。DBMS_RA.CREATE_PROTECTION_POLICYguaranteed_copyパラメータを次のように設定できます。

  • NO (デフォルト)

    新しいバックアップのために領域を確保する必要があれば、リカバリ・アプライアンスは、バックアップをテープまたはクラウドにコピーせずにパージできます。この場合、保護データベースが保持する容量は予約済領域よりも多いことも少ないこともあります。

  • YES

    コピーの保証が有効になっている場合は、バックアップがテープまたはクラウドにコピーされないうちにリカバリ・アプライアンスによって削除されることはありません。リカバリ・アプライアンスでは、guaranteed_copy=YESに設定されている、まだすべてのライブラリにコピーされていないバックアップ・データを、disk_reserve_spaceのバイト数までしか保持できません。

    リカバリ・アプライアンスは、テープまたはクラウドにコピーされていないバックアップで予約済領域を使い果たすと、新しいバックアップまたはREDOを受け入れることができなくなります。この設定は、テープ・システムまたはレプリケート先リカバリ・アプライアンスが長時間使用できない場合に、記憶域管理の動作のみを変更します。

    リカバリ・アプライアンスは、永久的増分バックアップ計画の仮想バックアップに対しては別のアルゴリズムを使用します。非仮想バックアップは、一定量の領域を占有します。テープ・コピーが行われるかどうかは設定によります。仮想バックアップの場合、テープ・スケジュールによって、すべての仮想バックアップのレベル1またはレベル0バージョンがリカバリ・アプライアンスに書き込まれます。また、仮想バックアップの領域計算は複雑です。領域にはバックアップをサポートするために必要なブロックが含まれるためです。これは、バックアップをテープに書き込むために必要な領域とは異なる場合があります。これらの理由から、リカバリ・アプライアンスは、仮想データ・ファイル・バックアップをテープに書き込んだ後で、このバックアップのすべてのバージョンとこのデータ・ファイルの古い仮想バックアップすべてがテープにコピーされた(レプリケートされた)とみなします。