出張距離計算のためのOracle Mapsの使用

会社では、従業員が旅費の出張距離を正確に計算できるように、Oracle Mapsを使用することを選択できます。その後、出張距離を使用して、経費精算書の発行時に従業員の旅費払戻が計算されます。

その仕組みは次のとおりです。Oracle Mapsでは、開始事業所、中間地点および目的地の事業所を使用して出張距離が計算されます。会社の旅費払戻ポリシーでは、出張距離合計から自宅とオフィスの間の通勤距離を差し引くことができます。この場合、次の計算が適用されます:

Trip Distance = Total Distance - Commute Distance 

Oracle Mapsを使用するための必須設定

出張距離計算にOracle Mapsを使用するために必要な設定を次に示します:

  • Oracle Mapsの有効化: 出張距離計算に対してOracle Mapsを有効にするには、「経費システム・オプションの管理」ページの「Oracle Mapsの使用可能」オプションで「はい」を選択します。このオプションは、すべてのビジネス・ユニットまたは特定のビジネス・ユニットについて設定できます。「設定および保守」作業領域で、次のものを選択して「経費システム・オプションの管理」ページにナビゲートします:

    • オファリング: 財務

    • 機能領域: 経費

    • タスク: 経費システム・オプションの管理

  • 旅費ポリシーを作成し、オプションで通勤控除ルールを含めてから、旅費ポリシーを経費タイプに割り当ててポリシーをアクティブ化します。

Oracle Mapsを使用するためのオプション設定

Oracle Mapsを使用するために、次の設定を行うことを選択できます:

  • 通勤旅費控除を有効にします。

    「旅費ポリシーの作成」ページで有効にした場合、通勤旅費控除をオプションまたは必須として設定することを選択できます。有効にすると、自宅とオフィスの間の通勤距離が取得されて出張距離および払戻計算に含められます。人材管理に従業員の自宅住所を設定していない場合、従業員は出張距離の計算時に、「旅費の計算」ダイアログ・ボックスに自宅住所を直接入力できます。

  • 優先事業所を設定します。

    オプションで、参照タイプORA_EXM_MILEAGE_LOCATIONSの参照コードを作成することで、優先事業所を設定できます。優先事業所とはよく使用される開始事業所または出張先で、会社が定義します。優先事業所を表す参照コードを設定できます。これを、Oracle Mapsで出張距離を計算する場合に選択できます。参照コード内容は選択可能な事業所を表し、参照コードの摘要は優先事業所の住所を示します。

    1. 「設定および保守」作業領域で、次のように選択します。

      • オファリング: 財務

      • 機能領域: 経費

      • タスク: 経費精算書監査参照タイプの管理

    2. 「経費精算書監査参照タイプの管理」ページで、参照タイプORA_EXM_MILEAGE_LOCATIONSを検索して選択します。