SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするためのantの使用方法

次に、SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ例を示します。このコマンドを使用して、複数のSOAコンポジット・アプリケーション間でWSDL、XSD、および他のファイル・タイプなど共有データをデプロイすることもできます。共有データの詳細は、「Oracle JDeveloperでの複数のSOAコンポジット・アプリケーション間の共有データのデプロイ方法および使用方法」を参照してください。

ant -f ant-sca-deploy.xml 
-DserverURL=http://localhost:8001 
-DsarLocation=C:\demo\end2end-105-POProcessing\po\solutions\ch9\POProcessing\POPro
cessing\deploy\sca_POProcessing_rev6-cmdline.jar 
-Doverwrite=true 
-Duser=weblogic 
-DforceDefault=true 
-Dconfigplan=C:\demo\end2end-105-POProcessing\po\solutions\ch9\POProcessing\POProc
 essing\demed_cfgplan.xml
-Dscac.user.classpath=C:\jarfolder\custom.jar
-Dpartition=partition.name

ノート:

ユーザー名の指定後、プロンプトが表示された場合はパスワードを入力してください。

表48-14に、構文を示します。

表48-14 antデプロイメント・コマンド

引数 定義

serverURL

SOAインフラストラクチャ・アプリケーションをホストするサーバーのURL(たとえば、http://myhost10:8001)。

sarLocation

次のいずれかの絶対パス。

  • SARファイル。

  • 複数のSARを含むZIPファイル。

overwrite

オプション。サーバー上の既存のSOAコンポジット・アプリケーションを上書きするかどうかを指定します。

  • false (デフォルト): ファイルは上書きされません。

  • true: ファイルは上書きされます。

user

オプション。基本認証が構成される場合、コンポジット・デプロイヤ・サーブレットにアクセスするためのユーザー名。

password

オプション。基本認証が構成される場合、コンポジット・デプロイヤ・サーブレットにアクセスするためのパスワード。

ユーザー名を入力した場合、ここでパスワードを指定しないとパスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

forceDefault

オプション。デプロイするバージョンを、そのコンポジット・アプリケーションに対するデフォルト・バージョンとして設定するかどうかを指定します。

  • true (デフォルト): そのコンポジットをデフォルト・コンポジットにします。

  • false: そのコンポジットをデフォルト・コンポジットにしません。

configplan

ZIPファイルに含まれる特定のSARファイルまたはすべてのSARファイルに適用される構成プランの絶対パス。

sysPropFile

デバッグ用、SSL構成用など、特別なシステム・プロパティの設定に有効なシステム・プロパティ・ファイルを渡します。

ファイル名(たとえば、tmp-sys.properties)を指定した場合は、プロパティを次のように定義できます。

javax.net.debug=all 

scac.user.classpath

オプション。外部カスタム・ライブラリの名前。SOAコンポジット・アプリケーションのBPELプロセス・サービス・コンポーネントでカスタムJARファイルを参照している場合は、このプロパティを設定します。

partition

オプション。SOAコンポジット・アプリケーションをデプロイするパーティションの名前。デフォルト値はdefaultです。パーティションを指定しないと、コンポジットはdefaultパーティションに自動的にデプロイされます。

ノート:

タスク・マップ属性(以前のフレックス・フィールド・マッピング)およびルール(例: 休暇ルール)などのヒューマン・ワークフロー・アーティファクトは、タスク定義のネームスペースに基づいて定義されます。そのため、ヒューマン・ワークフロー・タスクのあるSOAコンポジット・アプリケーションを複数のパーティションにデプロイする場合は、次の問題が発生します。

  • タスク定義タイプが同じ場合は、あるパーティションで定義されたマップ属性は他のパーティションでも参照できます。

  • あるパーティションのタスク定義で定義されたルールは、他のパーティションの同じ定義に適用できます。