ノード・タイプは、共通のビジネス目的を共有するアプリケーションのノードの集まりです。ノード・タイプを使用してノードのプロパティを定義し、あるノード・タイプを別のノード・タイプに変換するルールを定義します。
各ノードは、ノード・タイプのメンバーです。たとえば、勘定科目のノードは通常、アプリケーションの勘定科目のノード・タイプのメンバーです。
次のリストに、ノード・タイプでノードを分類する方法の例を示します。
- 会社ディメンションのノードは、会社のノード・タイプに割り当てることができます。
- オフィスの場所別に従業員を編成する階層のノードは、従業員または場所のノード・タイプに割り当てることができます。
次に、ノード・タイプの特徴と考慮事項をリストします。
- すべてのノードにノード・タイプが割り当てられます。
- ノードは、ノード名とノード・タイプの組合せによって一意に識別されます。
- ノードのタイプが変わることはありません。つまり、1つのノードを複数のビューポイントで使用できる場合、どのビューポイントでもノード・タイプを変更できません。
- ノード・タイプは、データ・チェーンにそのノード・タイプを含むすべてのビューポイントで使用できるプロパティを定義します。
- ノード・タイプには、次のいずれかのクラスを指定できます。作成した後、ノード・タイプのクラスは変更できません:
- 標準: 参照ディメンション以外のディメンション・タイプ用です。「標準」クラスのノード・タイプに対してプロパティを追加または除去できます。
- 参照: 外部システムからの参照データを格納するために使用される特殊ノード・タイプです。変更できない汎用参照プロパティが含まれます。任意のディメンション・タイプで使用できます。
- レガシーGL: レガシー一般会計システムからの勘定体系値をモデル化する場合に使用される特殊ノード・タイプです。変更できない基本的な一般会計およびマッピング・セット・プロパティが含まれます。任意のディメンション・タイプで使用できます。
- ノード・タイプ・データ・オブジェクトは、他のデータ・チェーン・オブジェクトに依存しません。
- ノード・タイプのノードを別のノード・タイプに変換できるように指定できます(ノード・タイプ・コンバータの操作を参照)。
詳細は、次を参照してください:
例20-2 ノード・タイプの例
例20-1では、次の図に示すように、従業員ノード・タイプと部門ノード・タイプを使用しています。
部門ノードと従業員ノードは扱いが異なるため、例では2つのノード・タイプを使用しています。たとえば、従業員ノードには従業員の住所、電話番号、電子メール・アドレスのプロパティを設定でき、部門ノードには部門マネージャのプロパティを設定できます。