importSnapshot

サービス環境にスナップショットの内容をインポートします。インポートするスナップショットは、デフォルトのアップロード場所にあることが必要です。

uploadFileコマンドを使用してスナップショットをアップロードするか、copySnapshotFromInstanceコマンドを使用してスナップショットを別のインスタンスからコピーします。

  • PlanningPlanningモジュールおよびフリーフォーム・アプリケーション・スナップショットに含まれていないものは次のとおりです:
    • 監査データ
    • ジョブ・コンソール・データ
    監査データおよびジョブ・コンソール・データをターゲット環境にコピーする場合は、cloneEnvironmentコマンドまたは環境のクローニング機能を使用します。

    カスタム期間メンバーに置き換えられ、名前が変更されたシード済期間メンバーがPlanningビジネス・プロセスに含まれると、スナップショットのインポートが失敗する可能性があります。たとえば、シード済のYearTotal期間メンバーの名前をunused_YearTotalに変更し、元のシード済メンバー名(この例ではYearTotal)を使用して別タイプの期間メンバーを追加したとします。この場合、スナップショットのインポートは失敗する可能性があります。

  • スナップショットには、データ管理のステージング表データは含まれません。このデータをインポートするには、exportDataManagementコマンドとimportDataManagementコマンドまたはデータ管理システム・メンテナンス・スクリプト・インタフェースを使用します。cloneEnvironmentコマンドまたは環境のクローニング機能を使用して、データ管理ステージング表データを含む環境の同一コピーを作成できます。

このコマンドを使用して実行できるアクティビティは役割によって異なります。

  • サービス管理者は、アプリケーション・アーティファクトのみを環境にインポートできます。
  • アプリケーション・コンテンツをサービス環境にインポートし、アイデンティティ・ドメイン・アーティファクト(ユーザーとその事前定義済役割の割当て)を環境のアイデンティティ・ドメインにインポートするには、サービス管理者アイデンティティ・ドメイン管理者の両方の役割が必要です。

    インポート中のスナップショットで、アイデンティティ・ドメインに存在しないユーザーが参照されている場合、EPM自動化によってアイデンティティ・ドメインにユーザーが作成され、コマンドで指定したデフォルト・パスワードが割り当てられます。または、コマンドでパスワードを指定しない場合は、各ユーザーに対する一時的な一意のパスワードが割り当てられます。デフォルトでは、最初のサインインの際にユーザーがパスワードをリセットする必要があります。

注:

  • Account ReconciliationProfitability and Cost ManagementおよびOracle Enterprise Data Management Cloud以外のビジネス・プロセスの場合: メタデータのロード中に、アウトラインで基本メンバーの前に共有メンバーがあるために前の試行でレコードが却下された場合、Oracle Enterprise Performance Management Cloudは、複数のロード・パスを経由することがあります。このような試行により、コマンドの処理時間が長くなる可能性があります。
  • アクセス制御のグループのメンバーであるユーザーには、事前定義済の役割を割り当てる必要があります。定義済の役割が割り当てられていないユーザーをグループに割り当てようとしても、許可されません。

適用対象

PlanningPlanningモジュールフリーフォームFinancial Consolidation and CloseTax ReportingAccount ReconciliationProfitability and Cost ManagementEnterprise Profitability and Cost ManagementOracle Enterprise Data Management CloudSales PlanningおよびStrategic Workforce Planning

必要な役割

サービス管理者、移行管理者アプリケーション役割に割り当てられているパワー・ユーザー

ユーザーと事前定義済役割割当をインポートするには、アイデンティティ・ドメイン管理者役割が必要です。

使用方法

epmautomate importSnapshot SNAPSHOT_NAME [importUsers=true|false] [userPassword=DEFAULT_PASSWORD] [resetPassword=true|false]。ここで:
  • SNAPSHOT_NAMEは、デフォルトのアップロード場所のスナップショット名です。
  • importUsersは、オプションであり、スナップショットからユーザーとその事前定義済役割の割当てをインポートするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。ソース・スナップショットに新しいユーザーに関するデータが含まれている場合、または現在のユーザーに新しい役割が割り当てられている場合は、importUsers=trueを使用して、ユーザーと事前定義済役割の割当てをアイデンティティ・ドメインにインポートします。

    ユーザー・ログイン値では大文字と小文字が区別されません。たとえば、ユーザー・ログイン値jane.doe@example.comは、Jane.Doe@Example.comなど、大文字と小文字のすべてのバリエーションと同じであるものとして処理されます。いずれかのバリエーションがアイデンティティ・ドメインに存在するユーザー・ログインに一致する場合、ユーザーはスナップショットからインポートされません。

    注:

    • アイデンティティ・ドメイン管理者ではないユーザーがインポート操作を実行すると、ユーザーとその事前定義済役割のインポートは失敗します。次のエラーが移行ステータス・レポートに記録されます: 外部ディレクトリ・アーティファクトARTIFACT_NAMEのインポートに失敗しました。ユーザーUSER_NAMEには、この操作を実行する権限はありません。この操作を実行するには、ユーザーにアイデンティティ・ドメイン管理者役割が必要です。
    • ユーザーをインポートせず、ソース・スナップショット内のユーザーがターゲット環境の事前定義済役割に割り当てられていない場合は、エラー(EPMIE-00070: 割り当てられた役割のインポート中にユーザーが見つかりませんでした)が表示されます。
    • ユーザーの事前定義済役割に対する変更は、ソース・スナップショットで割り当てられている役割に基づいて更新されます。ただし、ソース・スナップショットの割当てと一致させるためにターゲットの役割の割当てが削除されることはありません。たとえば、jdoeがターゲット環境ではパワー・ユーザーという事前定義済役割に割り当てられているが、ソース・スナップショットではユーザー役割のみを持っているとします。この状況では、このコマンドによって、ターゲット環境でjdoeユーザー役割に割り当てられますが、パワー・ユーザーの役割の割当ては削除されません。
    • このコマンドでは、ターゲット環境に存在するユーザーは、ソース・スナップショットに存在しなくても削除されません。たとえば、jdoeにはターゲット環境にアカウントがありますが、ソース・スナップショットにはこのアカウントが存在しないとします。この状況では、ターゲット環境のjdoeのアカウントは削除されません。
    • このコマンドでは、ターゲット環境に存在しないユーザーは追加されます。ターゲット環境の現在のユーザー・プロパティは、ソース・スナップショットと異なる場合でも更新されません。たとえば、ソース・スナップショットのjdoeの姓のスペルがターゲット環境で異なる場合、ターゲット環境では変更は加えられません。
    • このコマンドでは、ターゲット環境の既存のユーザーのパスワードがソース・スナップショットと異なる場合でも変更されません。
  • userPasswordは、オプションであり、アイデンティティ・ドメインで作成された新しいユーザーに割り当てるデフォルトのパスワードを示します。指定するパスワードは、パスワードの最小要件を満たしている必要があります。このパラメータの値を指定しない場合、一意の一時パスワードが各ユーザーに割り当てられます。
  • resetPasswordは、オプションであり、新しいユーザーが最初のログイン時にパスワードを変更する必要があるかどうかを示します。デフォルトはtrueであり、新しいユーザーは最初のサインイン時にパスワードを変更する必要があります。この値がtrueに設定されている場合、新しいユーザーは、パスワードの変更を求めるアカウントのアクティブ化の電子メールを受信します。

  • アプリケーション・アーティファクトのみをインポート: epmautomate importSnapshot April16FullApp
  • アプリケーションとアイデンティティ・ドメイン・アーティファクトをインポート(サービス管理者アイデンティティ・ドメイン管理者の役割が必要):
    • 新しいユーザーごとに一意の一時パスワードを割当て、初めてサインインした後にパスワードをリセットするように強制します。

      epmautomate importSnapshot April16FullApp importUsers=true

    • 特定のパスワードを割当て、ユーザーが選択した場合はパスワードを変更しないようにします。実稼働環境へのインポートには推奨されません。

      epmautomate importSnapshot April16FullApp importUsers=true userPassword=P@ssw0rd1 resetPassword=false