login

環境へのセキュアな接続を確立します。このコマンドは、プレーン・テキストのパスワード、あるいはパスワードまたはOAuth 2.0リフレッシュ・トークンが格納されている暗号化されたパスワード・ファイルを使用した環境へのサインインをサポートしています。OAuth 2.0リフレッシュ・トークンを使用したログインは、OCI (Gen 2)環境でのみサポートされます。

サインインしてセッションを開始します。これはサインアウトするまでアクティブなままです。

注:

  • EPM自動化は、組織のSSO資格証明を使用したサインインをサポートしていません。
  • EPM自動化はSOCKSプロキシでは機能しません。HTTPまたはHTTPSプロキシでのみ機能します。
  • このコマンドをバッチ・ファイルで使用してアクティビティを自動化するときは、暗号化されたパスワードまたはOAuth 2.0リフレッシュ・トークンを使用し、バッチ・ファイルにクリア・テキスト・パスワードを記録しないようにしてください。
  • Windowsコンピュータでは、このコマンドは、接続の確立を妨げる可能性のある欠落しているプロキシ・サーバーの中間セキュリティ証明書を自動的に識別し、C:\Oracle\EPM Automateの下にインストールされているJREに追加します。これにより、プロキシ・サーバーを使用したインターネットへのアクセス時のセキュリティ証明書に関連するログイン・エラーが防止されます。

    Linuxコンピュータでは、loginコマンドは、プロキシ・サーバーから欠落しているセキュリティ証明書を識別し、それをダウンロードして、エラーを表示します。rootアクセス権を持つユーザーは、ダウンロードした証明書を、JAVA_HOME環境変数で識別される使用可能なJREにインストールできます。次の情報ソースを参照してください。

サインインするとき、古いバージョンのEPM自動化を使用している場合は、アップグレードを促すメッセージが表示されます。upgradeコマンドを使用して、インストールをサイレント・アップグレードできます。

addUsersremoveUsersassignRole、またはunassignRoleコマンドを実行する予定の場合、OAuthリフレッシュ・トークンを使用してログインしないでください。これらのコマンドでは、基本認証を使用する必要があります。他のすべてのコマンドは、OCI (GEN 2)環境のOAuth 2.0で機能します。

適用対象

PlanningPlanningモジュールフリーフォームFinancial Consolidation and CloseTax ReportingAccount ReconciliationProfitability and Cost ManagementEnterprise Profitability and Cost ManagementOracle Enterprise Data Management CloudNarrative ReportingSales PlanningおよびStrategic Workforce Planning

必要な役割

「サービス管理者」「パワー・ユーザー」「ユーザー」「参照者」

使用方法

  • 暗号化されていないパスワードの使用: epmautomate login USERNAME PASSWORD URL [IDENTITYDOMAIN] [ProxyServerUserName=PROXY_USERNAME ProxyServerPassword=PROXY_PASSWORD ProxyServerDomain=PROXY_DOMAIN] ] [KeystorePassword=PASSWORD]

  • 暗号化されたファイルの使用: epmautomate login USERNAME PASSWORD_FILE URL [IDENTITYDOMAIN] [ProxyServerUserName=PROXY_USERNAME] [ProxyServerPassword=PROXY_PASSWORD] [ProxyServerDomain=PROXY_DOMAIN] [KeystorePassword=KEYSTORE_PASSWORD]

これらのコマンドでは:

  • USERNAMEは、ユーザーのユーザー名です。
  • PASSWORDは、ユーザーのパスワードです。
  • PASSWORD_FILEは、ユーザーの暗号化されたパスワードまたはOAuth 2.0リフレッシュ・トークンを保存するファイルの名前と場所です。encryptコマンドを参照してください。
  • URLは、接続先の環境のURLです。Oracle Enterprise Performance Management CloudのURLのかわりに、カスタムURLまたはバニティURLを使用できます。

    環境のバニティURLを作成するには、サード・パーティのリンク短縮サービス(T.ly、Bitly、Rebrandly、TinyUrl、is.gdなど)を使用します。バニティURLの作成の詳細は、サード・パーティのリンク短縮サービスのドキュメントを参照してください。

    注:

    APIゲートウェイまたはリーバース・プロキシを使用する場合は、EPM Cloud URLのかわりに、そのURLと環境に定義されたコンテキストを使用します。
  • IDENTITYDOMAINはオプションで、環境のアイデンティティ・ドメインです。

    この値は、EPM Cloud URLから自動的に導出されます。指定した値はすべて無視されます。ただし、APIゲートウェイまたはリバース・プロキシURLを使用してクラシックEPM Cloud環境に接続する場合は、この値が必要です。

  • ProxyServerUserNameは、インターネットへのアクセスを制御するHTTPプロキシ・サーバーとの安全なセッションを認証するためのユーザー名です。ドメイン名の接頭辞を付けずにユーザー名を指定します。必要なのは、ネットワークに対してプロキシ・サーバーでの認証が有効になっている場合のみです。
  • ProxyServerPasswordは、プロキシ・サーバーでユーザーを認証するパスワードです。必要なのは、ネットワークに対してプロキシ・サーバーでの認証が有効になっている場合のみです。このパスワードは暗号化できます。encryptコマンドを参照してください。このパスワードが暗号化されている場合は、PASSWORD_FILEから読み込まれます。
  • ProxyServerDomainは、HTTPプロキシ・サーバー用に定義されたドメインの名前(サーバー名またはプロキシ・サーバーのホスト名ではなく)です。必要なのは、ネットワークに対してプロキシ・サーバーでの認証が有効になっており、プロキシ・サーバー・ドメインが構成されている場合のみです。
  • KeystorePasswordは省略可能であり、プロキシ・サーバーのセキュリティ証明書をインポートするために必要なキーストア・パスワードです。このパラメータは、Windowsでのみ使用し、プロキシ・サーバーを使用してインターネット・アクセスをチャネル化する環境で次のエラーが発生した場合にのみ使用してください。
    EPMAT-7: キーストアにいくつかのSSL証明書が不足しているために接続できません
    EPMAT-7: 上記のSSL証明書がキーストアにないために接続できません

注:

EPM自動化は、コンピュータ上のHTTPまたはHTTPSプロキシ設定を検出して使用します。

EPM自動化では、プロキシ・サーバーに接続するための次の認証メカニズムをサポートしています:

  • 基本認証
  • ダイジェスト認証
  • Kerberos認証
  • ネゴシエート・プロキシ認証
  • NTLM認証

使用可能な認証方法とその構成は、使用するプロキシ・サーバーによって異なります。

Linuxコンピュータでは、プロキシ設定で、プロキシ・サーバーによる認証が必要とされている場合は、このコマンドのパラメータとしてプロキシ・サーバーのドメイン、ユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。プロキシ・サーバーのドメイン名と資格証明については、ネットワーク管理者に連絡してください。

  • 暗号化されていないEPM Cloudパスワードを使用し、プロキシ認証は使用しない:

    epmautomate login serviceAdmin P@ssword1 https://test-cloud-pln.pbcs.us1.oraclecloud.com

  • 暗号化されたファイルを使用し、プロキシ認証は使用しない:

    epmautomate login serviceAdmin C:\mySecuredir\password.epw https://test-cloud-pln.pbcs.us1.oraclecloud.com

  • プロキシ・サーバーでの認証がサーバー・ドメイン付きで有効になっている場合に、暗号化されたファイルを使用:

    epmautomate login serviceAdmin C:\mySecuredir\password.epw https://test-cloud-pln.pbcs.us1.oraclecloud.com ProxyServerUserName=john.doe@example.com ProxyServerPassword=example ProxyServerDomain=example

  • プロキシ・サーバーでの認証がサーバー・ドメインなしで有効になっている場合に、暗号化されたファイルを使用:

    epmautomate login serviceAdmin C:\mySecuredir\password.epw https://test-cloud-pln.pbcs.us1.oraclecloud.com ProxyServerUserName=john.doe@example.com ProxyServerPassword=example

  • プロキシ・サーバーでの認証がサーバー・ドメイン付きで有効になっている場合は、暗号化されたEPM Cloudおよびプロキシ・サーバー・パスワードを使用:

    epmautomate login serviceAdmin C:\mySecuredir\password.epw https://test-cloud-pln.pbcs.us1.oraclecloud.com ProxyServerUserName=john.doe@example.com ProxyServerDomain=example

  • プロキシ・サーバーでの認証がサーバー・ドメインなしで有効になっている場合は、暗号化されたEPM Cloudおよびプロキシ・サーバー・パスワードを使用:

    epmautomate login serviceAdmin C:\mySecuredir\password.epw https://test-cloud-pln.pbcs.us1.oraclecloud.com ProxyServerUserName=john.doe@example.com

  • 暗号化されたファイルをAPIGEE APIゲートウェイ付きで使用:

    epmautomate login serviceAdmin C:\mySecuredir\password.epw https://exampleapigee.apigee.com/epm example_ID_DOM