環境でのデータ損失の対処

環境でデータ損失が発生した場合は、すぐにオラクル社にお問い合せください。

適用対象

Oracle Hyperion PlanningPlanningモジュールフリーフォームFinancial Consolidation and CloseTax ReportingAccount ReconciliationOracle Hyperion Profitability and Cost ManagementEnterprise Profitability and Cost ManagementOracle Enterprise Data Management CloudNarrative ReportingSales PlanningおよびStrategic Workforce Planning

データ損失を防ぐために、メンバーを移動、削除および名前変更する操作を1つのトランザクションに結合しないでください。これらの操作は別個に実行してください。

環境でデータの損失に直面した場合は、次のように根本的な原因を見つけてください。

  • アクティビティ・レポートで次の2つの表を確認して、最近実行されたClear DataおよびClear Blockコマンド、影響を受けたキューブ、計算スクリプト、およびデータまたはブロックのクリアにつながった計算スクリプトのコマンドを特定します。これらのコマンドによってデータ損失が発生したのではないことを確認します。
    • 最後の15件のデータ・クリア・コマンド
    • 最後の15件のブロック・クリア・コマンド

    これらの表の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者スタート・ガイド』Essbaseランタイム・データを参照してください。

  • データ・ブロックをクリアする計算スクリプトを実行したかどうかを確認します。
  • メンバーの移動、削除、名前変更操作を実行し、その後データを更新したかどうかを確認します。これにより、データが失われる可能性があります。
  • 1つ以上のディメンションのすべてのメンバーが含まれていないデータ・ロード・ファイルを使用してREPLACEモードでデータ・ロード・ルールを実行したかどうかを確認します。

    この場合、デフォルトのREPLACEオプションを使用すると、作成されたCLEARDATAスクリプトによって、エンティティ、年、期間、シナリオおよびバージョン・ディメンションのメンバーのFIX文のみが構築されます。ディメンションがFIX文に含まれていない場合、そのディメンションのメンバーはすべてCLEARDATAに含まれます。たとえば、クリア・フィルタを更新せずに特定の勘定科目をロードする場合、クリア・スクリプトは、勘定科目、およびCLEARDATAによって明示的にクリアされない、他のディメンションのすべてのメンバーをクリアします。

    このシナリオを回避するために、適切なディメンション・フィルタを指定して領域のクリアを定義します。領域のクリアを定義する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Performance Management Cloudデータ統合の管理』領域のクリアの定義を参照してください。

ジョブ・コンソールを確認し、データが存在してからデータが失われるまでに実行されたジョブを見つけて、データが失われる原因になった可能性があるジョブがあったかどうかを判断します。また、監査ログを確認して、データ損失が発生した理由を特定することもできます。

前述の推奨事項が機能しない場合は、オラクル社にお問い合せください。

  • 環境で実行したアクション(ある場合)を示す、フィードバックの提供の送信資料を作成します。オプションで、アプリケーション・スナップショットの送信に同意して、オラクルが環境のメンテナンス・スナップショットにアクセスすることを許可します。フィードバックの提供の送信資料の作成を参照してください。
  • フィードバックの提供の参照番号を識別する技術的サービス・リクエストを作成します。技術的サービス・リクエストの送信を参照してください。サービス・リクエストには、次の情報が含まれている必要があります:
    • 問題を再現するための詳細なステップ。
    • 欠落しているデータが環境に存在したことがわかっている最後の日時。
    • データが存在した最後の時点よりも後に加えたアプリケーションの変更(ある場合)。
    • データが環境に存在した最後の時点の環境のスナップショット(可能な場合)。
    • クリティカルな停止かどうかの明記。