増減の計算(期末残高入力から)

増減の計算ルールはオプションで、増減および勘定科目ディメンション設定に基づいています。

レベル0の増減ディメンション・メンバーは、1つ以上の勘定科目について計算された増減メンバーとして使用するように構成できます。その後、期末残高入力金額に基づいて現在の期間の増減を計算するように勘定科目を構成できます。計算された増減金額は、その勘定科目の特定の増減に転記されます。計算された増減メンバーが個々のレベル0勘定科目に割り当てられていない場合は常に、デフォルトの増減を適用できます

ルールでは、期末残高入力金額と、勘定科目にすでに転記されているその他の増減データを現在の期間の期首残高に加えた合計との差異が計算されます。計算された差異は、勘定科目の指定された増減メンバーに転記されます。システム・ルールに従って転記されたデータは、ユーザーが入力した場合と同様に扱われることに注意してください。後続のデータ入力が他の増減メンバーに移入される場合、計算されたメンバーは、このルールが再実行されるまでリセットまたは再計算されません。ルールが1回実行された後、勘定科目の指定された増減がメタデータのメンテナンスを介して変更された場合、当初計算された金額は、ルールが再実行された場合もクリアされず、ユーザーがデータを入力した場合と同様にその値が保持されます。

増減の計算システム・ルールは、「連結: プロセス」画面の「現地通貨」タブからいつでも有効または無効にできます。ルールの有効化または無効化は、「現地通貨」タブでのみ編集できます。「現地通貨」でルールが有効化されると、「換算」タブの「親入力」、および「連結」タブの「コントリビューション入力」も有効化されます。「現地通貨」タブで無効化されると、すべてのタブのすべての入力メンバーが無効化されます。

親入力をアプリケーション作成または「機能を使用可能にする」から有効化した場合、増減の計算ルールは「換算」タブのみに表示されます。コントリビューション入力を有効化した場合は、「連結」のみに表示されます。

増減の計算システム・ルールを有効化するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「連結」をクリックします。
  2. 「連結: プロセス」タブが選択されていない場合は選択します。
  3. 期末残高入力エントリから増減を計算するには:
    1. 「現地通貨」タブを選択します。
    2. 「増減の計算」ルールを選択します。
    3. 右パネルから、「使用可能」「はい」に変更します。

代替変数を使用して、「増減の計算」システム・ルールの順序を制御できます。CalcMvmtsPostFCCS10代替変数を追加し、値をTrueに設定すると、FCCS_10ルールの後に「増減の計算」ルールが実行されます。この代替変数が存在しない場合、または存在するがTrueに設定されていない場合、FCCS_10ルールの前に「増減の計算」システム・ルールが実行されます。

増減および勘定科目のメタデータ設定の構成方法の詳細は、勘定科目プロパティの定義および勘定属性の値の設定を参照してください。

注:

勘定科目の期末残高入力/定期的で転記された仕訳の転記を戻すことを選択した場合、この時点でデフォルトの増減計算が自動的に再計算されることはありません。

それが同じ視点(勘定科目、データ・ソース、会社間、エンティティ、カスタム、連結)の期末残高入力メンバーに影響する唯一の仕訳である場合は、作成された同じPOVのデフォルトの増減のデータをクリアするために修正仕訳が必要になります。これを行うには、次のようにします:

  1. 対応する勘定科目タイプに適切な借方および貸方を使用して、デフォルトの増減にある逆仕訳の値を含む修正仕訳を作成します。
  2. この修正を持つ仕訳を転記します。これで、デフォルトの増減メンバーのデータがクリアされます。

増減の計算ルールについてさらに学習するには、次のビデオをご覧ください:

ビデオ・アイコン期末残高入力からの増減の計算