概要

Oracle Utilities DataConnectによって、Oracle Utilities Meter Data Managementからデータを抽出して、外部アプリケーション(分析アプリケーション、エネルギー管理システムなど)で使用するのが容易になります。この項では、Oracle Utilities DataConnectの動作、およびデータ抽出処理をサポートするようにシステムを実装および構成する方法を説明します。

Oracle Utilities DataConnectを使用して、次の2タイプのデータを抽出できます。

  • 消費量抽出タイプに定義されたサービス・ポイント・タイプに基づく、サービス・ポイントの測定データ。使用量測定データを抽出する場合、Oracle Utilities DataConnectによってインターバル測定データと頻繁に検針されるスカラー使用データ(抽出プロセス中にインターバル測定に変換される)の両方が抽出されます。
  • 個々のサービス・ポイントと取付イベント(抽出アルゴリズムで定義されたサービス・ポイント・タイプに基づく)。

データ・タイプごとに個別の抽出プロセスが使用されますが、抽出データは、各タイプの抽出に含まれるサービス・ポイント・データを使用して、外部システム内で相関関係付けすることができます。すべてのデータ抽出には、この相関関係に使用できる次のデータ要素が含まれています。

  • サービス・ポイントID: Oracle Utilities Meter Data Managementでのサービス・ポイントID
  • 顧客情報システムのサービス・ポイントID: Oracle Utilities Customer Care and Billingなどの顧客情報システム(CIS)のサービスに使用されるID

Oracle Utilities DataConnectから抽出されたデータを受け取る外部システムでは、これらのIDのいずれか(または両方)を使用して、抽出されたマスター・データに抽出測定データを関連付けることができます。