決済計算ルールの構成

このポータルを使用して、決済計算ルールを表示および保守します。

このポータルには、「管理」「決済」「決済計算ルール」の順に選択してアクセスできます。検索するオプションがある問合せポータルに移動します。レコードを選択すると、選択したレコードを表示および保守するための保守ポータルに移動します。

ポータルの「メイン」タブ・ページの一部として、次のゾーンが表示される場合があります。

  • 決済計算ルール: このゾーンには、ルールを実行するときに使用するパラメータなど、選択した決済計算ルールの詳細が表示されます
  • 適用基準リスト: ルールに対して定義された適用基準がリストされます(該当する場合)。

計算決済計算ルール

次に、基本製品の一部として用意されている計算決済計算ルールのリストを示します。各ルールの実行方法および構成方法の詳細は、ルールに表示されるリンクをクリックしてください。

決済計算ルール名

適用可能なデータ型

目的

計算の適用(インターバル・データ)

インターバル

このルールは、インターバル・データに関する計算を実行し、結果を決済トランザクションの使用量に保存するために使用します。このルールでは、計算タイプ、使用する変数および使用する式(数学関数および式)の定義を含む、様々なオプションを使用できます。

このルールは、決済連係に関連付けられた、選択したすべてのインターバル計量コンポーネント(TOU、使用量識別子および単位によるフィルタ)に集計使用を提供します。

このルールは、カスタム式を使用して、合計使用に係数を乗算することもできます。

配列計算

インターバル、配列および計算済数量

このルールは、配列およびインターバル・データに関する決済計算を実行するために使用され、結果を決済トランザクションの使用量に保存します。

市場落札割当

インターバル

このルールは、決済計算を実行して市場落札に基づいてロードを割り当てるために使用します。卸売契約にロードを分散する適切な方法に基づいています。

計量コンポーネント・セット計算

インターバルおよび計算済数量

このルールを使用して、不明エネルギ計算を実行します。

ベクトルおよび使用量計算

インターバル

このルールは、複雑なベクトル計算の構成を支援するように設計されています。これは基盤となる一連のサービスに基づき、ベクトルが計算への入力として構成されています。

一般的な使用方法:

インターバル・データを使用して計算を実行します。たとえば、2つの曲線の差異の取得、最大値の検索、一致ピークの検索、曲線への値の乗算、TOUマップの適用などです。

様々なインターバル曲線、プロファイル係数値または計算済使用量(請求決定要因値)を使用して、複雑な式を定義します。

数学関数をサポートします(サイン、コサイン、平方根など)。

後続の計算で使用できる導出された曲線をメモリーに格納します

このルールは、他のルールほど効率的ではないことに注意してください。

意思決定決済計算ルール

基本製品の一部として、決済計算プロセスの実行時に意思決定を支援する決済計算ルールが用意されています。各ルールの実行方法および構成方法の詳細は、ルールに表示されるリンクをクリックしてください。

決済計算ルール名

目的

使用計算グループの実行

このルールは、個別の決済計算グループを実行するためのコールを実行します(そのグループ内のすべての決済計算ルールの実行を含む)。

例外ハンドラ

このルールは、ルールに指定された例外数基準に一致した場合に、処理を終了するために使用します。

応用編: 変数に対する係数の使用

一部の実装においては、ある単位(UOM)から別のUOMに変換する状況がよく発生します。ただし、このタイプの変換で使用される変換係数は、サービス・ポイントの場所や他の特性など、様々な基準によって異なる可能性があります。このタイプの計算は、あるUOMの消費量を累計し、この消費量に係数を適用して、別のUOMに変換する決済計算ルールとして実装できます。

この目的で使用される係数には、係数クラス「数値」があり、次の固有ルールを使用します。

  • 数値係数は、特性タイプ(値が事前定義されている)を参照します。
  • 数値係数は、実行時に特性タイプの値を取得または導出するアルゴリズムを参照します。

数値係数の係数値は、特性値と対応する値の有効日があるペアです。これらのペアには有効日があるため、各特性値の係数から返される値は、時間とともに変化する場合があります。実行時に、ルールは、係数の特性タイプの特性値を取得または導出し、各特性値に関連付けられた値を検出します。係数は、実際の属性または動的属性に関連している可能性があるため、このタイプのルールは非常に柔軟です。次に例を示します。

  • 実際の属性: サービス・ポイントの場所に基づいて特定の値を取得するルールを作成できます。
  • 動的属性: 前年の同じ期間と比較して、保存されている顧客の金額に基づいてパーセント値を取得するルールを作成できます。保存されている金額が5%から10%の場合はある値を返し、保存されている金額が10%から20%の場合は別の値を返し、保存されている金額が20%を超える場合はさらに別の値を返します。保存されている金額は実行時に動的に計算され、係数に定義された特性値と比較され、適切な値が返されます。この例では、保存されている金額が5%未満の場合、パーセント値は返されません。