集計計算

集計計算プロセスは、集計計量コンポーネントのディメンションに対応するソース・データを集計します。このプロセスに使用される問合せは、処理対象の集計計量コンポーネントの計量コンポーネント・タイプに定義された値識別子によって拡張された、データ・ソース・テンプレートSQLに基づきます。

集計計量プロセスは、「MCセット・モニターによる集計」バッチ・プロセス(D1-AMCS)によって開始され、集計計量コンポーネント・ビジネス・オブジェクトの有効状態に対して定義されたモニター・アルゴリズムによって実行されます。集計計量コンポーネントの各タイプで使用されるアルゴリズムは、次のとおりです。

集計計量コンポーネント・ビジネス・オブジェクト 集計アルゴリズム
動的総計 - 請求量(D1-AggBilledServiceQuantities) 請求使用量の集計(D1_​AGGBSQ)
動的総計 - 複合(D1-AggregatorComposite) インターバル測定の集計(D1_​AGGINT)
動的総計 - 顧客使用量(D1-AggregatorCustomerQuantity) 顧客固有使用量の集計(D1_​AGGCSQ)
動的総計 - インターバル(D1-AggregatorInterval) インターバル測定の集計(D1_​AGGINT)
動的総計 - 機器(D1-AggregatorItems) 機器データの集計(D1_​AGGITEM)
動的総計 - スカラー(D1-AggregatorScalar) スカラーの集計(D1_​AGGSCLR)

各タイプの集計計算の詳細は、「集計のタイプ」を参照してください。

他の計算

集計測定では、基本の集計処理に加え、必要に応じて他の計算を実行できます。たとえば、市場決済で使用するデータを集計する場合、一般的に、集計済データに損失係数を適用して、生成レベルの量と最終的な消費量にシステム損失(ライン損失など)を反映するステップがあります。

このようなタイプの計算は、値導出アルゴリズムによって実行できます。これらは、「式を使用した集計数量の導出」(D1-DERAGGQTY)アルゴリズム・タイプ(構成済の式を集計測定値に適用する)に基づくアルゴリズムです。たとえば、損失係数を適用するために、アルゴリズムは損失係数の有効な日付の係数値を取得して、各集計測定値に適切な係数値を乗算できます。

集計計量コンポーネントの「集計値導出の実行」(D1-EAGGVALD)アルゴリズムは、集計計量コンポーネント・タイプの値識別子に指定された値導出アルゴリズムを実行します。