基盤集計と複合集計

動的集計は、2つのレベルの集計をサポートしています。計量コンポーネント、機器または請求量のソース・データの集計は、基盤集計と呼ばれます。集計済データの集計は、複合集計と呼ばれます。複合集計では、一連の他の集計からデータを集計できます。

次の図に、基盤と複合の各計量コンポーネント・セットの間の関係の簡単な例を示します。3つの基盤計量コンポーネント・セットのそれぞれには、一連のディメンション、特定の供給業者および料金クラスに基づいてデータを集計する集計計量コンポーネント参加者がいくつかあります。また、これらは、供給業者(すべての料金クラスのデータを含む)に基づいて集計する複合計量コンポーネント・セットの参加者です。

複合集計を使用するシナリオとしては、複数の基盤集計計量コンポーネント・セットのデータを集約し、そのデータは一連の優先度が付けられた(使用可能な場合や、低品質のデータ・ソースに集計がフォールバックしない場合に、最高品質のデータがソースされるなど)データ・ソースから取得するというものが一般的です。
  • 基盤: 使用連係またはサービス・ポイント(あるいはその両方)からのインターバル測定
  • 基盤: 使用連係またはサービス・ポイント(あるいはその両方)からのスカラー測定
  • 基盤: 推定からのインターバル測定(実際の天気を使用したバックキャスト)
  • 複合: 供給業者別の集計

この例では、1番目の集計の目標は、可能なかぎり多くのインターバル・データを取得することです(そのインターバル・データが決済対象期間全体をカバーしている場合)。2番目の集計は、それらのインスタンスのスカラー・データを取得します(インターバル・データを使用できなかったため、プロファイルを適用して適切なインターバルを生成する場合)。3番目の集計は、インターバル・データまたはスカラー・データによってカバーされていない残りのギャップを、様々な予測モデルに基づく推測で埋めます。

これらの最初の3つの集計を完了すると、顧客ベースのデータが完全に解決されます。ただし、これらの値は、これらの計量コンポーネント・セットに関連付けられている多数の集計計量コンポーネント間で分散されます。ここで、複合集計機能が役立ちます。複合集計計量コンポーネントは、最初に3つの基盤集計を参照し、各集計のデータを単一インスタンスにまとめて合計し、決済期間の合計使用を表します。

もう少し複雑な例を見てみましょう。次の図に、次のものに基づいた一連の基盤集計を示します。
  • 料金クラス
  • 区分
  • 調達クラス

これは、物理計量コンポーネント・データ(顧客A、顧客Bなどによって指定された)がデータ・ソース(インターバルまたはスカラー)に基づいてどのように個別の集計計量コンポーネントに集計されるかを示しています。次に、これらの集計が集計され、マージされた3つすべての集計ソースを表す合計数がどのように生成されるかを示しています。