不明エネルギー(UFE)計算

不明エネルギー(UFE)は、既知のシステム・ロードを、推定、集計および損失調整プロセスからのすべての市場参加者の推定の合計と比較することによって計算されます。市場参加者の推定はシステム・ロードと完全には一致しないため、これらの推定は各推定に合計UFEの一部を割り当てることによって微調整されます。割当方法は異なりますが、一般的に各市場参加者には、1時間ごとのシステムUFEの一部が割り当てられます。割当の基準となるのは、その時間におけるすべての推定ロードの合計に対する、その時間における特定の推定のロードの比率です。このプロセスにより、すべての推定の合計がシステム・ロードと一致するようになります。一部の市場では、プロファイル済ロードの他にインターバル従量制ロードへのUFEの差分割当、および可能な場合はUFEを最小限に抑えるためのプロファイル方法の調整を含む、様々なUFE割当方法が使用されます。

UFE計算は、決済計算プロセスの一部として実行され、計量コンポーネント・セット計算(D1-MCSCA)バッチ・プロセスを介して実行される一括決済計算グループに定義された決済計算ルールである、計量コンポーネント・セット計算ルールを使用して実行できます。

小規模な市場の場合、UFE計算は、配列計算およびベクトルおよび使用量計算の各決済計算ルールの連鎖シーケンスを使用して実行できます。基本レベルでは、このシーケンスは次のようになります。

  1. 集計結果から市場参加者ロードを合計します(配列計算を使用)
  2. システム・ロードから市場参加者ロードを差し引いて、計算期間の合計UFEを導出します(ベクトルおよび使用量計算を使用)
  3. 必要に応じて、合計UFEを様々な市場参加者に割り当てます(配列計算を使用)
注意: UFE計算の結果は、他の決済計算でも使用されます。これらの3つのステップは、より大きい一連の計算の一部を表します。