コンポジット・プロパティ
ほとんどのコンポジットには、メイン・ファイルcomposite.xml内にプロパティが含まれています。これらは原則的にグローバル定数であり、デフォルト値を使用して事前に構成し、デプロイメント時に変更できます。これらには、Enterprise Managerでのデプロイメント後にアクセスできます。
通常、これらのプロパティは、機能を有効化または無効化するためのタイムアウト・プロパティとブール・プロパティを表します。その他の使用では、URLなどの定数のデフォルト値を設定する場合があります。これらには、ora:getPreference() BPEL関数を使用してアクセスします。
開発中、デプロイメント時またはデプロイメント後に、それぞれ様々な手法を使用して変更できます。
開発時の変更
開発時、composite.xmlファイルのcomponentセクション内で、必要に応じてプロパティを作成できます。次のイメージは、DeviceStatusCheckで使用されるプロパティの例を示しています。
![](../images/BPEL_Example_Properties.jpg)
プロパティには、bpel.preferenceというプリフィクスを付ける必要があります。これらに関連付けられるBPELプロセス(implementation.bpel要素を参照)では、ora:getPreference()メソッドを使用して値を抽出できます。値にアクセスする場合、bpel.preferenceプリフィクスは削除されます。
デプロイメント前の変更
プロパティの値を実行時に変更することはできませんが、各コンポジットでデプロイメントに使用する構成計画を使用して変更することはできます。ほとんどの構成計画には、複数のプロパティ要素がcomponentセクション内に含まれます。replace要素の値を変更してコンポジットを再デプロイすると、プロパティの動作が変更されます。
![](../images/BPEL_Predeply_Changes.jpg)
コンポジットのデプロイ時、プロパティにはreplace要素内に値が含まれます。
デプロイメント後の変更
デプロイメント後、Enterprise Managerを使用して、プロパティの値を引き続き変更できます。
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Enterprise Managerのナビゲーション・ウィンドウで、「WebLogicドメイン」/{ドメイン名}を開きます。ドメインを右クリックして、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
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右側のウィンドウに、新しいナビゲーション・ペインが開きます。特定のコンポーネントのコントロールにアクセスするには、「アプリケーション定義のMBean」/oracle.soa.config/「サーバー」: {ドメイン名}/SCAComposite/{コンポジット} [1.0]/SCAComposite.SCAComponent/{コンポーネント}を選択します。コンポーネントは、大規模なSOAコンポジット内の単一のBPELまたはメディエータです
右ペインに、オプションのリストが開きます。
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「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」シートに、すべてのプロパティのリストが表示されます。いずれかを開いて、プロパティ値を編集できます。
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「適用」をクリックして、すべての変更内容を保存します。