Enterprise Managerの使用

Oracle Enterprise Manager (OEM)は、ヘッドエンド・システムと通信して問題をトラブルシューティングしたり診断するのに役立ちます。特に、セキュリティおよびその他の通信上の問題を判別できます。

問題を示しているサービスのインスタンスを特定するには、サービスの「ダッシュボード」ビューを開きます。各実行インスタンスには時間で索引が付けられます。最初の表の「状態」列には、各インスタンスの最も重要な情報が含まれます。完了済メッセージは、緑色のチェック・アイコン付きで表示されます。終了インスタンスは、グレーの終了アイコンで示されます。実行中のインスタンスはそのようにマークされます。ランタイム例外は下部のウィンドウに表示されます。

インスタンスIDをクリックすると、プロセス・フロー全体を示す新しいウィンドウが開きます。このビューは、特にデバッグ時に役立ちます。

フロー内の各インスタンスのステータスを示す「状態」列に注意してください。SOAプロセスは、SOAコンポーネントとWebサービスの複数のコールで構成されます。「インスタンス」列には、操作のおおよその順序が表示されます。トラブルシューティングの一般的なアプローチは、エラーまたは終了の最下位のインスタンスを探すことです。これがプロセス内で最も深いエラーであり、通常は問題の原因です。前述の例では、最も深いエラーはプロセスの最初のコンポジット内にあります。「インスタンス」列内のリンクをクリックすると、詳細が表示されます。

詳細のレベルは、サーバーに設定されている監査レベルによって決まります。この例では、エラーはヘッドエンド・システムからの応答内にあります。

OEMには、セキュリティを一元的に制御するための場所も含まれています。コンポジットの「ダッシュボード」画面の「ポリシー」タブに、コンポジットにアタッチされているOWSMポリシーが表示されます。通常、ログ・ポリシーはインバウンドまたはアウトバウンド通信に適用されます。すべてのサービスまたは参照は、アタッチされている基本httpセキュリティ・ポリシーとともに提供されます。