添付に関するシステムの構成

添付をシステム内のオブジェクトにリンクするには、リンクをサポートする構成または実装が必要となる場合があります。製品内の1つ以上のオブジェクトで、設定不要で使用可能な添付がすでにサポートされている可能性があります。製品ドキュメントで特定のオブジェクトの詳細を確認してください。設定不要で使用可能な添付がサポートされないシステム内オブジェクトについて、次の各項で、添付のサポートを有効化するためのガイドラインを示します。詳細は、製品サポートにお問い合せください。

共通添付のサポート

添付自体は、添付ポータルを使用して作成/アップロードされます。詳細は、「添付の保守」を参照してください。

実装に、1つのオブジェクトに1つ以上の共通添付がリンクされる可能性があるユース・ケースがある場合(かつ、そのオブジェクトがこの機能をまだサポートしていない場合)、添付を取得するためにオブジェクトを拡張する必要がある場合があります。

  • これは、オブジェクトに特性コレクションが含まれている場合に、添付を取得する方法としてお薦めします。添付の各タイプに特性タイプを定義する必要があります。特性タイプは、外部キー・タイプであり、添付外部キー参照を参照する必要があります。特性エンティティ・コレクションには、共通添付がリンクされるオブジェクトが含まれている必要があります。

  • ほとんどの特性コレクションは、シーケンス・ベースの特性であり、複数の添付が適切である場合は同じ特性タイプの複数のエントリがサポートされます。

  • 添付をサポートするオブジェクトがビジネス・オブジェクトによって管理される場合は、添付の取得に使用される1つ以上の適切な要素を定義するために、実装でビジネス・オブジェクトを拡張する必要があります。特定のタイプの1つの添付のみが許可される場合は、単一のフラット化された特性を使用できます。特定のタイプの複数の添付が許可される場合は、ビジネス・オブジェクト・スキーマによって、シーケンスおよび特性タイプを公開するフラット・リストを定義できます。

  • オブジェクトが汎用特性コレクションを持つ固定ページで保守される場合は、ユーザーが添付をそのオブジェクトにリンクできるようにするために追加の構成は必要ありません。

所有添付のサポート

特定のレコードの添付を作成する場合、添付自体によって、関連レコードに関する情報、つまりそのメンテナンス・オブジェクト・コードと主キーが取得されます。このようなタイプの添付では、共通添付の場合のような、添付を取得するための関連ビジネス・オブジェクトでの構成は必要ありません。

ただし、そのページで所有添付を表示および保守できるように、関連オブジェクトのユーザー・インタフェースを構成することをお薦めします。そのためには、製品に用意されている汎用添付ゾーンを使用できます: F1-ATTCHOWN

基本で提供される1つ以上のポータルで所有添付を表示および保守することが製品ですでにサポートされている場合があります。

サイズ制限の構成

システムでは、添付のアップロードに対するサイズ制限を構成できます。これはオプションですが、これに適切な値を設定して、過度に大きいファイルをアップロードできないようにすることをお薦めします。これを構成するには、「機能構成」にナビゲートします。機能タイプ「システム構成全般」を指定して、既存の機能構成を検索します。存在しない場合は、このタイプの機能構成を作成します。「最大添付サイズ」オプションを選択して、適切な値を定義します。

新しい添付タイプの定義

説明したように、製品では、複数のコンテンツ・タイプがサポートされます。実装で、現在サポートされていないコンテンツ・タイプの添付をサポートする必要がある場合は、既存の添付ビジネス・オブジェクトの構成をコピーして、新しいビジネス・オブジェクトを作成します。

ビジネス・オブジェクトの次にオプション・タイプを構成します。
  • 「バイナリ」は、添付データをバイナリ形式から変換する必要があるかどうかを示します。バイナリ添付はデータベースにテキストで格納され、取得時に元の形式に変換されます。
  • 「コンテンツ・タイプ」は、ブラウザに対する添付のMIMEタイプを表します。
  • 「サポートされるファイル拡張子」は、コンテンツ・タイプに有効なファイル拡張子を指定します。

定義したビジネス・オブジェクトは、すぐに使用できます。

ファイル名の例外のサポート

デフォルトでは、添付ファイル名には特殊文字を使用できません。実装で、なんらかの理由によって特殊文字を含む添付を定義する必要がある場合は、この検証を緩和するために構成できるシステム・プロパティ設定があります。サポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。

マルウェア・スキャンの有効化

この製品では、マルウェア・スキャン・アルゴリズムが基本製品内で提供されており、これにはClamAVが使用されます。ClamAV自体は、製品の一部として提供されるのではありません。この基本アルゴリズムを使用するには、実装でClamAVを取得するとともに、ClamAVをコールできるホストおよびポートのシステム・プロパティを定義する必要があります。このアルゴリズム(F1-ATCHM-WS)は、インストール・オプション - アルゴリズム・コレクションにシステム・イベント「添付マルウェア・スキャン」を使用してプラグインする必要があります

実装でマルウェアのスキャンに別のアルゴリズムを使用する場合は、独自のアルゴリズムを用意してインストール・アルゴリズム・コレクションにプラグインできます。