キューブ・タイプSQLの設計

基本キューブ・ビューアをサポートするために、キューブ・タイプのデータ・エクスプローラ・ゾーンで使用されるSQLは、2つの主要なコンポーネントで構成される必要があります。1つ目のコンポーネントではデータとそのディメンションのビューが作成され、このビューは、ツリーのような構造がサポートされ、フィルタを動的に使用できる形式になります。2つ目のコンポーネントでは、各ディメンションに表示される値を提供するために、フィルタされたデータ・セットが問い合されます。

1つ目のコンポーネントには、次の問合せが含まれる必要があります。

  • メインSQLで使用されるキューブのディメンションおよびその他の列(オプション)のツリーのようなビューを作成する、with句を使用して構成されたサブ問合せ。SQLのこの部分は、/*>tree*/と/*<tree*/のヒントで囲む必要があり、表別名C_​TREEを使用します。ディメンション列の組合せによって、C_​TREEデータの一意のキーを形成する必要があります。この中のwith句とtree部分の両方には、他のサポートされるサブ問合せを含めることができます。

  • ツリー・データに対するフィルタされた問合せのプレースホルダであるサブ問合せ。表別名C_​FILTERを使用し、かつ、C_​FILTER as (select * from C_​TREE where 1=1 and ROWNUM <= n)の形式にする必要があります。返される行がキューブ・ビューア内で管理可能な数に制限されるように、nの値を設定する必要があります。

2つ目のコンポーネントは、キューブ・ビューのディメンションの測定を取得するメイン問合せです。この問合せではC_​TREEのサブセットとしてC_​FILTERを参照し、数値を取得するために必要となる場合は他の表を結合します。(ゾーン構成で指定されている)メイン問合せの最初の日付または日時の結果列により、時系列の列が指定され、これによってディメンション列による時系列のキーが形成されます。