Autonomous Databaseでのバックアップおよびリカバリについて

Autonomous Databaseのバックアップ・オプションについて説明します。

Autonomous DatabaseでOracleによって取得および管理されるすべてのバックアップは、不変です。不変バックアップは削除できません。

バックアップの耐久性は、次のように設計されています。

  • 複数のアベイラビリティ・ドメインがあるリージョンでは、バックアップはアベイラビリティ・ドメインをまたがって自動的にレプリケートされます。

  • 単一のアベイラビリティ・ドメインを持つリージョンでは、バックアップはフォルト・ドメイン間で自動的にレプリケートされます。

自動バックアップ

Autonomous Databaseは、データの信頼性とリカバリ性を確保するために、完全バックアップ、累積バックアップ、増分バックアップなどの定期的なバックアップを実行します。

自動バックアップの選択肢は、コンピュート・モデルによって異なります:

  • OCPUコンピュート・モデル

    Autonomous Databaseは、データベースを自動的にバックアップします。バックアップの保持期間は60日です。データベースはその保持期間内の任意の時点にリストアおよびリカバリできます。

  • ECPUコンピュート・モデル

    デフォルトでは、Autonomous Databaseはデータベースを自動的にバックアップし、バックアップの保存期間は60日です。オプションで、1から60までのバックアップ保持期間を日数で選択できます。データベースは、指定した保存期間内の任意の時点にリストアおよびリカバリできます。

自動バックアップの請求は、Autonomous Databaseインスタンスをプロビジョニングまたはクローニングするときに選択するコンピュート・モデルによって異なります:

  • OCPUコンピュート・モデル: 自動バックアップ用のストレージは、データベース・ストレージのコストに含まれます。

  • ECPUコンピュート・モデル: バックアップ用のストレージは、データベース・ストレージに加えて個別に請求されます。

詳細は、Autonomous Databaseの請求方法を参照してください。

リカバリ

Oracle Cloud Infrastructure Consoleを使用してAutonomous Databaseのリカバリを開始できます。Autonomous Databaseでは、指定した時点に、またはバックアップのリストから選択したバックアップを使用して、データベースが自動的にリストアおよびリカバリされます。

詳細は、Autonomous Databaseのリストアおよびリカバリを参照してください。

バックアップからのクローニング

自動バックアップまたは長期バックアップを使用して、データベースのクローンを作成できます。

詳細については、Clone an Autonomous Database from a Backupを参照してください。

バックアップのリスト

リカバリに使用できるバックアップのリストは、「Autonomous Databaseの詳細」ページの「バックアップ」に表示されます。「リソース」の下の「バックアップ」をクリックして、バックアップを表示します。

Oracle Cloud Infrastructure Consoleの「Autonomous Databaseの詳細」ページの「バックアップ」領域に、「合計バックアップ・ストレージ」フィールドが表示されます。このフィールドには、自動バックアップ用など、請求中の合計ストレージが表示され、長期バックアップがある場合は、長期バックアップ・ストレージも含まれます。

詳細は、Autonomous Databaseでのバックアップ情報およびバックアップの表示に関する項を参照してください。

Autonomous Databaseの長期バックアップについて

長期バックアップ機能を使用すると、長期バックアップを1回かぎりのバックアップとして、またはスケジュールされた長期バックアップとして作成できます。長期バックアップの保持期間は、最小3か月から最大10年の範囲で選択します。

Autonomous Databaseは、作成したスケジュール(1回かぎりの、週次、月次または年次)に従って、スケジュールされた長期バックアップを自動的に実行します。

長期バックアップからクローニングすることで、新しいデータベースを作成できます。長期バックアップを使用して、長期バックアップが作成されたデータベースと同じデータベースをリカバリまたはリストアすることはできません。

長期バックアップの請求:

  • ECPUコンピュート・モデル:長期バックアップ・ストレージは、データベース・ストレージに加えて請求されます。自動バックアップと長期バックアップの合計は、バックアップ・ストレージとして追加で請求されます。

    バックアップ・ストレージの請求方法の詳細は、ECPUコンピュート・モデルの請求情報を参照してください。

  • OCPUコンピュート・モデル: OCPUコンピュート・モデルを使用すると、データベース・ストレージに加えて長期バックアップも請求され、長期バックアップ・ストレージはデータベース・ストレージと同じレートで請求されます。長期バックアップ・ストレージは、ストレージ使用量に基づいて請求され、最も近いテラバイトに四捨五入されます。長期バックアップ・ストレージの使用量が0.5TBの場合、1TB (データベース・ストレージと同じ料金で)請求されます。

    たとえば、3TBのストレージでAutonomous Databaseをプロビジョニングし、1.2TBまでの長期間のバックアップを複数作成した場合、次のように合計5TBのストレージの請求が行われます。

    • 3TB (プロビジョニングされたストレージ)

      +

    • 2TB (1.2TBの長期バックアップの切り上げ)

    バックアップ・ストレージの請求方法の詳細は、OCPUコンピュート・モデルの請求情報を参照してください。

各長期バックアップは、長期バックアップ・タイムスタンプに基づいてポイントインタイム・クローンを作成できるスタンドアロン・バックアップです。

詳細は、Autonomous Databaseでの長期バックアップの作成を参照してください。